2016/05/15 21:39:35
エピソード16 日常的 Ⅰ
八月に入った頃です。
夜リビングでテレビを見ている時 突然妻が涙ぐんで話しかけてきました。
何をカミングアウトされるのか想像はつきます。
事の発端は
農協の保険担当と言う事もあり PTAで一緒の加藤夫人の旦那さんを
紹介されたそうです。
自宅に招かれた時に レイプ同然の事をされたそうです。
その直後夫人が帰宅し 事が発覚したそうです。
夫人は怒り狂い 夫を罵倒してそうですが
やがて妻に矛先がかわり
妻を悪者にする事によって現在の夫婦仲を保っている状況だと知らされました。
それ以来 何かにつけ妻を恥ずかしめ様と画策する様です。
加藤夫人に強要され何人かと関係をもたされた事も
話してくれました。
言いにくかったのか妻は中学生の相手をさせられているとは
言いませんでしたし
私も誰と寝たのかとは聞きませんでした。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と何度も謝る妻を
押し倒し激しく抱きました。
寝る前に
妻は私が転勤になるまでは我慢すると言って
翌日から以前の様な明るさを取り戻してくれました。
お盆を私の実家ですごし
帰省していた妹と甥っ子たちに合流した。
私達は仕事もあるので二日間だけで 一樹は従兄と一週間お泊りとなった。
夫婦だけで家に帰って
エッチな気分に成り妻を誘ってみた。
「一樹もいないしコスプレでしたい」少し困っていた。
私が下着やら選ぼうと妻のタンスを開けると
(?)
見た事ない下着やストッキング
デザインや色は派手ではないが、
パンツはスケスケのレースや股間に穴が開いたもの
ストッキングもサスペンダータイプや太ももまでのものばかりです。
妻は焦って
「加藤さんに貰ったものだから・・・・」
普通の下着があまりないところをみると
日常的に着用義務があるらしい、
結局、仕事で着ているスーツ姿の妻を抱いた。
最近の性的虐待についてはあえて聞かなかった。
いまだ避妊についても聞けていない。
4日後 息子を迎えに行くまで平和は続きました。
週明 仕事の合間に家に立ち寄ると玄関前に自転車が何台止まっています。
そっと様子を見ようと裏の関川さん家の方に車を止めに行くと
妻の車も止めてあります。
(これは!)
家に帰りたい衝動を抑えて まず清志さんに電話してみました。
「お~どうした?」
仕事中だったらしい
事情を説明すると盗撮用のカメラを貸すから直ぐ取りに来いと言う。
急いで清志さんの所に行くと
ライター位のカメラを二台かしてくれた。
正直この人が敵なのか味方なのか微妙な存在だった。
急いで戻り今度は私が帰って来たと解る様に 玄関前に車を止めた。
「ガチャ!ガチャ!」
わざと玄関前鍵が無いふりをしてチャイムを押した。
少しして息子が出て来て「あーパパどうしたの?」
私は「パパ忘れ物しちゃったよー」と言うと
「今ねー翔ちゃんたちが遊びに来てるんだよー」
「へー」
「後、ママも今日は仕事終わったんだって」
「へー」
私がリビングに行くと
「おじゃましてまーす!」と高学年の子か4人が元気にあいさつしてきた。
妻の姿は見えなかった。
私は探し物をするふりをして本棚の高めの位置に
一台目を設置、
二台目は廊下から脱衣場とトイレ方向が見える様に設置した。
「あった!あった!」と演技してから家を後にした。
結局最後まで妻は顔を出さなかった。
その夜帰宅して
「あれ今日は仕事早かったのか?」と聞くと
「昼間ちょっと時間あったから家の用事をね・・・」と言っていた。