2016/05/20 20:39:59
年が明けて、S先生主催の新年会に招待された。妻に伝えると困惑した表情だったが了解した。当日は昼食時の会なので午前中に妻と家を出ることにした。出発前、妻の出で立ちに私は驚きを隠せなかった。今まで見たことのないような服!!ピッタリと体の線が出る白のワンピース…しかも膝上10㎝以上のミニ。上にコートを羽織るものの。店内では脱がざるを得ない。
私は「えっ、そんな服持ってた?なんか趣味違うんちゃう?」
妻は「えへへ~、ナイショで買った♪イメチェン♪」
そー言いつつ笑顔を見せるが、何かその笑顔は不自然に見えた。
今まで妻のそんな出で立ちは見たことがない私は、「いつも感じのにしたら?」と言ったが、妻は「時間無いやん」と言うので、仕方なくそのまま出掛けることにした。
電車は(土)の昼前ということもあり、比較的空いていたが、妻は座ろうとはしなかった。
恐らく、下着が見えることを危惧したのだろう。ドア付近に二人で立っていると、妻がうつむきつつ、こう言った。
妻「ごめん、この服、この前S先生に頂いたモノやねん。着て行かへんだら、機嫌損ねるやん。」
私「えっ、どーゆーこと!?」
妻の話によると、S先生の奥様へのクリスマスプレゼントを買いに行ったとき、妻にも強引に買ってくれたそーだ。
ショップ内でS先生は「私が見立てよう♪プレゼントするから!!」と3着をチョイスし、妻に試着するよーに渡したそーだ。
妻は「こんなの着たことないですし、似合いませんから。結構てす。お気持ちだけで十分です」と丁重に断ったそーだが、
瞬時にS先生の顔が憮然とし、押し黙って妻を睨みつけたそうです。
仕方なく妻は3着を手に試着室へ。
S先生は試着途中に何度も「どーや!?」と言いながらカーテンを開け、覗かれたそうです。さらに、試着が終わると
カーテンを開け、「うーん、なかなかいいなあ。でも、ちょっと大きなか!?この辺、きつくないか!?」などと言いながら、あっちこっちを触られたそうです。
それは3着とも同じことが繰り返されて 妻にとっては とても長時間に感じたそうです。
結局、S先生の好みで服を購入し、丁重にお礼を言い、帰路に着こうとした時、呼び止められ、S先生から「ユキさん、今度、お会いする機会があれば、その服を着て着てな~。今日はありがとう。楽しかったよ。」と言われたそーです。
私は、ようやく状況が飲み込めた。
妻には「今度から毅然とした態度で、断ってエエよ、俺のことは気にすんな。バワハラやし、」と伝えた。
その時、目的の駅に到着するとアナウンスが流れた。