2021/10/13 11:11:01
10年前、まだ私がギリギリ10代だった時のことです。
SNSが今ほど普及していなかった時代です。
私は中学高校と男子にひどくいじめられ、当時は自分が女であることすら恨み、リアルの付き合いよりSNSにのめり込んでいました。
その中で仲良くなった方がいました。Bさんとします。話が合うし、年上の方でよく相談にも乗ってくれて。
Bさんととオフ会をしようという運びになり、繁華街のモールで待ち合わせをしました。
リアルの自分に自信がない私でしたが、Bさんならきっと大丈夫、と勇気を出してオフ会の要求を承諾しました。
当日、緊張して待っていると知らないおじさんに声をかけられます。
誰だろうと思っていると、おじさんは今日会う予定のBさんの名前を口にしました。
嘘だ、と思い逃げようと思いましたが、頭が回ってくれません。
促されるままBさんを名乗るおじさんの車に乗せられてしまい、「いいよね?」と言いそのままホテルへ。
おじさんはホテルに入るなりベッドに腰掛け、私を隣に座らせました。
「これから犯されるんだ」と思うと絶望しかありませんでした。
リアルにまだ未練があった私は、どこかで好きな人と出会って、その人と結ばれる未来をぼんやり夢見ていたので。
おじさんは私の髪を撫で、「かわいいね、のの子ちゃん」と言いながら唇を奪ってきました。
そのまま私はベッドに押し倒されました。
正直あまり記憶はありません。おじさんの大きなソレを迎え入れた時は痛かったのは覚えています。
しかし印象的だったのは、おじさんが私のことをしきりに「かわいいね」「かわいいね」と言ってきたことです。
「かわいいね」なんてそんなこと、生まれてこの方一度も言われたことがなかった私。
むしろ男からは「気持ち悪い」と除け者にされていた私。
自分はいじめられっ子で女として価値がないと思っていた私。
そんな私をおじさんは全肯定しながら犯していきました。
それでもおじさんと別れて、帰ってしばらくは落ち込みました。
思わぬ形で処女を失ったことに、途方に暮れました。
でも、私はおじさんと2度、3度と会うことになります。
もう自分にはこれしか価値がないのかも知れない…という諦めが根元にありました。
おじさんはそんな私を肯定しながら、セックスの気持ちよさを教えてくれました。
乳首を優しく舐めると気持ちいいこと。
私は意外と首と耳が弱いこと。
クンニはとても気持ちいいこと。
フェラチオの手解き。
そして挿入したときに起こる全能的な快楽。
自分にはこれしか価値がない、という私のセックスへの歪んだ執着。
そんな私を肯定しながらセックスの気持ちよさを教えてくれるおじさん。
数ヶ月後には私はセックスが大好きになっていました。
思えば私の性生活はスタート地点から歪んでいました。
それからサセ子になり、淫乱な女へまっしぐらに進んでいき、ネットでの知り合いの勧めで最近ナンネットにたどり着きました。
初めてのセックスから10年。
おじさんはもうどうしているかわかりませんが、私は下手で一方通行なセックスでは満足できなくなってしまいました。
見た目は地味なのに随分すけべな女になったと思います。
これが最良の私とは言えませんが、最悪な私とも言い難い、絶妙なバランスで生活しています。
一つ言えるのは、今はセックスだけが自分の価値とは思ってはいません。
ひどいこともあったけど、今の私も悪くはない。そんな感じです。
お読みくださりありがとうございました。