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1:生涯最初で最後の弟子との思い出…
投稿者:
遊凛・風凛
先に謝っておきます。多分、長いです。長い上にエロは極端に少ないです。エロが出て来ない時もかなり多いと思います。
実際の経験を素に肉付けをして、思い出込みで書かせていただきます。ま、ジジイの備忘録というか… そんな感じです。 俺の名前は修二。俺達が社会人になった頃なら、定年を迎えて年金生活に入ってるような歳だ。 俺は今の会社に入って35年近くになるけど出世とは無縁で、平社員のまま過して来た。 ただ、他の人達よりはチョッと自由気ままに遊ばせて貰ってきたかなぁって風には思う。 これは、もう25年以上も前。四半世紀も前のチョッとしたきっかけからの話しだ。 12月。例年なら会社の忘年会があるのだが、その時は日取りが纏まらず、11月の後半に早々と済ませてしまっていた。 だが、何だかもの足りなくて30代前半~22歳のマリンジェット仲間(当時流行り出して、皆で金を出し合って購入していた。) 7人が中心となり、会社の若手だけで部署の垣根を越えて、忘年会の代わりにクリスマス会をしようという事になった。 若手社員に声をかけ、俺達7人を入れて上は33歳から下は18歳まで男女合わせて25人が参加となった。 忘年会シーズンだったが、居酒屋の2階の1室を確保しての開催となり、1次会はクリスマス会なので皆でプレゼント交換をしようという事で、それぞれが準備して参加した。 皆で酒を酌み交わし、バカな話しで盛り上がり、プレゼントをくじ引きで交換した。 「うわぁ、自分のが戻って来た~!」って言ってる奴や、「何コレ、誰なのこんなの用意したの!」 と怒って中身の避妊具の詰め合わせを笑いながら皆に見せてる女性もいる。 中にはウケ狙いか悪戯心でアダルトグッズを入れてる奴もいるんだな…と笑ってしまった。 1次会が終わり2次会でカラオケに行こうってことで、5人が残念そうに帰ってしまったが、残りのの20人で行く事になった。 流石にシーズンだけあって部屋がなく、1部屋にギュウギュウになりながら入った。 今のようにワイヤレスマイクじゃなく、前に出て行って歌わないといけなかったので、歌いたいやつはステージの近い方へ、俺は飲みたい(内線で注文しやすい)ってのもあり、端っこで壁にもたれかかりたいってのもあったので、一番入り口に近い所へ座った。 俺の左隣には真由美って子が座ってきた。その隣がまだ飲めないのにカラオケに行きたいと付いてきた18歳の高卒ルーキーだ。 皆でカンパ~イ!前では歌に手拍子に、こっちではワイワイガヤガヤ。 この真由美って子は別の部署で、兄ちゃん(マリンジェット仲間のリーダーで、そう呼ばせて貰っている。) が居る所なので、そんなに喋ったことが無かったが隣に座ったのも何かの縁だと思い話し掛けた。 「真由美ちゃんだったね。君は何処から来てるの?」 「えっ?私ですか、私は2駅向こうの〇〇からです。」 「家?」 「いえ。あっ、いえって言ってもシャレじゃありませんよ。(笑)私は〇〇県出身で、アパート暮らしなんです。」 「ふ~ん、一人暮らしなんだ。じゃぁ、自炊とか大変だね。」 「そうなんですよ、一人暮らしに憧れて始めたのに大変で…(笑)」 すると高卒ルーキーが「僕も一人暮らししたいけど、自炊なんて出来ないだろうしなぁ。」と言う。 「何、料理とか洗濯出来ないの?」って聞くと、逆に「修二さんは出来るんですか?」と、聞いてきやがる。 「俺はチョッとだけど一人暮らししてたもん。それにラーメン屋とか、うどん屋さんでバイトしてた事あるし。」 と答えると、真由美ちゃんが、「料理出来る男の人ってイイですね。」と言う。 「そう?」なんて言ってると、誰かが勝手にカラオケ入れやがって「修ちゃ~ん、歌って~」とステージに呼び寄せる。 いつもノリノリになってくると歌わされる曲だ。 1曲歌って、前の連中とバカっ話しをしてたら喉が渇いてきたので自分のグラスがある元の場所へ向かう。 すると、俺が座ってた場所に真由美ちゃんが座っている。 「あぁっ、俺の席~」って笑いながら言うと、「だって、ココ壁があって楽なんですもん。」 って言いやがる。(俺はそれが目的でソコに座ってたのに。) 俺は横に座りながら「じゃぁ、俺は真由美ちゃんにモタれよ~っと。」って、チョッとだけモタれる素振りをする。 「で、さっき何話してたっけ?」 「修二さんが料理出来るって話しっすよ。」と、高卒ルーキーに言われ、 「あぁ、そうか。何?2人とも知らないの、会社のBBQの肉って、ブロックで買ってきて、俺が捌いてるんだべ。」 2人が「エッ、嘘?知らなかった~」 「何でですか?」と聞いてくる。 「何でって、俺の友達が肉の卸し業者をしていて、捌いてもらうと別料金取られるんだけど、ブロックなら安くで買えるし、ステーキしようとか言って、チョッと貰って帰ったり出来るしね。(笑)」 「えっ、ズル~い。」 「何が、それ位は手間賃で貰わないと。」 「ですよね~(笑)」と話してると 「あっ!俺だ。」と高卒ルーキーがステージへ向かった。すると一人が席をズレて来て 「修ちゃ~ん、ウチのアイドルを口説かないでよ。(笑)」と言う。 真由美ちゃんと同じ部署のジェット仲間だ。(まぁ、確かに可愛らしい子だなとは思ったけど。) 「そんな事したら兄ちゃんに怒られる~(笑)」 と、真由美ちゃんが聞いてくる。 「皆さんでマリンジェットしてるんですよね?」 「アァ、皆でお金出し合ってね。」 「イイなぁ…」 「何、乗りたいの?」 「だって、なんだか気持ちよさそうなんですもん。」 「確かに水を切って走るってのは気持ちイイもんな。じゃぁ、今度一緒に行く?」 「エッ?いいんですか。」 「俺がイイって言えば大丈夫なんだって。(笑)」 「じゃぁ、お願いしますよ♡」 「でも、半年ほど先だから、忘れてなかったらね。(笑)」 「エェ~ッ(笑)」 反対隣の女の子と話しに夢中になってる仲間をポンポンと叩いて 「おい、真由美ちゃん口説いちゃったぞ。」 「えっ、やっぱり~ 修ちゃん手が早いッ。」 手を横に振りながら 「いやいや、違う違う。ジェットに乗ってみたいらしいから、今度の時おいでって誘っただけ。(笑)」 「了解で~す。」 と、また女の子との話しに戻っていった。
2025/05/06 13:04:45(PbkMIL1p)
投稿者:
遊凛・風凛
店へ入ると何だか賑やかだ。女の子に聞くと、団体さんが宴会から流れて来たらしい。
チーフが「修二さんスミマセンね。」って、声をかけて来る。 「商売繁盛でイイじゃない。(笑)」女の子も「あまり付けなくてゴメンなさい。」と… 「イイよ。氷と水さえ用意してくれればコッチは勝手に作って飲んでるからさ。(笑)」と、店の様子を見ている。ホントに賑やかだ。 真由美も、「凄いですね。やっぱり美人揃いで楽しい店だと、お客さんも来ますね。(笑)」 「ま、それに割とリーズナブルだしな。(笑)」 すると加奈がやって来て俺に耳打ちして、向こうへ行く。 「ママさんも忙しそうですね。」 「真由美。」 「はい。」 「加奈がね。もし真由美さえ大丈夫ならチョッと手伝って欲しいんだって。」 「えっ、だって私経験無いですよ。」 「大丈夫だって。解らない事は女の子かチーフに聞けばイイし、客に適当に話合わせて相槌打って煙草に火を点けてりゃ、何とかなるって。(笑)」 「でも… 大丈夫かな?」 「まぁ、物は試しで… どう?」 「じゃ、じゃぁ、ホントお邪魔になるだけかも知れないですけど… 」 「ヨシ、じゃぁ、試しだ。(笑)」 俺が加奈にOkサインを出す。 加奈が「ゴメンね。」と、真由美を裏へ連れて行く。 少しして真由美がカウンターへ出てきた。最初はチーフが近くに居るカウンターの端の方に立つ。 お客の1人が「あれ、見ない顔だね。新人さん?」って聞く。 チーフが「スミマセン。今日は忙しくって、急遽手伝って貰うことになったんですよ。(笑)」と、ことわりを入れる。 「へぇ~、可愛いじゃん。名前は?」 「あっ、えぇっと。由美って言います。」(どうやら、真由美の真を取って「由美」って源氏名にしたようだ。(笑)) 見てると、戸惑いながらもチーフに水や氷を頼んだり、お客にお酒の濃さを聞いて水割り作ったりと、お客を相手にしている。 そして、そろそろ日が変わろうかという時間帯になって客が引き、店も落ち着いてきた。 由美… いや。真由美も解放されて隣に戻って来た。 「ふぅ。」 「お帰り。ご苦労さん。」 「ただいまです。」 「疲れた?」 「初めてなんで緊張もあったし… 」 「でも、なんとなく出来てたじゃん。」 「いやぁ、そんな事無いです。」 「イイ経験になったろ?」 「ホントに立ってただけのようなモノなんですけどね。(笑)」 「由美。か。(笑)」 「もう。恥ずかしいです。♡(笑)」 なんて笑ってると、加奈が来た。 「真由美ちゃん。ありがとうね、助かったわ。」 「いえいえ、お邪魔じゃなかったですか?」 「初めてで、あれだけ出来てれば十分よ。(笑)」 「由美。ってのが笑えたなぁ。」 「何言ってんの。裏で急遽決めたんだもんね。(笑)」 「由美です。♡(笑)」 なんて笑ってると、咲ちゃんが来て 「由美さん。ありがとね。「可愛いから、あの子に入って貰いなよ。」て、お客さんが言ってたわよ。(笑)」 って、声をかける。 「いえいえ、可愛くなんて無いですよ。ホント、お邪魔してたようなモノで… 」 「何言ってるの。ちゃんと出来てたわよ。(笑)」と、別のお客の方へ行く。 「でも、皆さん凄いですね。」 「何が?」 「水や氷やグラスの減り具合みて、お客さんが煙草を咥えたら火を点けて、トイレに立ったらお絞り用意して、色んなお話しに合わせてお喋りして… 」 「カラオケ入れて、灰皿取り換えて、見送りに片付けにってか。(笑)」 「いや、師匠。ホントそうですよ。」 「慣れよ、慣れ。(笑)」 「でもな、真由美。ココはまだチーフが居るけど、チーフを置いてない店は全部女の子でやらなきゃイケないんだぞ。」 「いやぁ、ホント大変です。」 「また忙しかったらお願いね。由美ちゃん。(笑)」 「いや、ただ立ってるだけですけど… ママはこのお仕事って長いんですか?」 「えっ、私。そうね、親の店ってのもあって、高3でチョコチョコお店に立ち始めたから、12年くらいかな。」 「こ、高校の時から… 」 「スレた高校生だったもんなぁ。(笑)」 「何を言ってんの。アナタは捻た高校生だったくせに。(笑)」 「お二人って、高校も一緒だったんですか?」 「そうよ。可哀そうだったけど、私がくっついて回るもんだから、修ちゃんは彼女が居るって勘違いされて… 」 「小中高と彼女無し。(悲)」 「ホントにお2人って付き合ってなかったんですか~?(疑)」 「ホントよ。」 「まぁ、兄妹みたいなもんだったな。(笑)」 「師匠ってどんな高校生だったんですか?」 「俺か。俺はいたって普通だったよ。(笑)」 「ホントですか~、ママ?」 「 まぁ、彼女無しの理由の一つは、修ちゃんはバイトばっかりしてたってのもあるのよ。」 「へぇ~。」 「夜はラーメン屋さんで2時頃までバイトして、授業中は寝てばっかで学校が終わったらまたバイト。」 「深夜2時!」 「で、土日はうどん屋さん。春休みは引っ越し屋さん、あれ?夏休みって何してたっけ?」 「前半は駐車場整理。後半はバイク… 」 「あっ、そうだ。遊園地の駐車場整理してたわね。そうそう、お盆が過ぎたらバイクで10日間くらい北海道へ行ってたわよね。」 「へぇ~、1人でですか?」 「そうだよ。テント持って、キャンプとユースホステル。」 「イイなぁ… 」 「それで、冬休みはスーパー… あっ!(笑)」 「何々、何かあったんですか?(嬉)」 「そう言えば、店長にスカウトされてたわね。(笑)」 「おぅ。あったな、そんな事。(笑)」 「私も同じスーパーでバイトしてたんだけどね。最初、私は売り場でお酒の試飲を配ってたの。」 「お酒ですか。」 「それはイイんだけど。修ちゃんは裏で商品を出す作業をしてたのに、人手が足りなくなって急に売り場へ駆り出されたのよね。」 「あれは恥ずかしかったな。(笑)」 「何でですか?」 「それがね、クリスマスイブでケーキの販売の担当をさせられたんだけど、サンタさんの恰好してね。(笑)」 「見てみた~い。♡」 「結構、売れ残っちゃって。で、修ちゃんが店長に幾らまでなら値下げしてイイって聞いてね。翌日25日なんだけど、最初は少し値下げして売っていて、午後から最低ラインまで値引きして、ほぼほぼ売り切っちゃったのよ。まぁ、今で言うタイムセールってやつね。(笑)」 「俺的にはバナナの叩き売りみたいなつもりだったんだけどな。(笑)」 「それが、他の店舗では結構売れ残ったのが、その店は殆ど売れたんで店長が喜んでね。」 「お前。明日から売り場担当ってな。」 「でも、最低でも売上が上がるなら、残って廃棄するよりイイですもんね。」 「そうなのよ。それで今度は店の出口でミカンの販売担当。」 「あっ!摑み取りだ。(笑)」 「違うっ!普通に販売だ。」 「でも何で出口なんですか?」 「だって、重たいし車まで運ぶの大変でしょ。」 「そうですね。」 「でね。最初は普通に売ってたんだけど、そんなに飛ぶように売れる訳でもないから、他のバイトの人達と売りに立つの交代にして外で寒いからストーブに当たってサボってたんだって。」 「加奈達は店の中だけど、あれはホントに寒かったぞ。」 「で、修ちゃんが売りに立った時に年配の方が、ミカンは欲しいけど車まで運ぶのが大変だしって躊躇されてたんだけどね、この人が勝手に「じゃぁ、車まで運びます。」って言ってミカンを売って。サボってたバイトの人に運んで来いって運ばせたのよ。」 「まぁ、サボってるんですから、それくらいは出来ますよね。」 「それに、買い物袋を一旦車に置いて、戻って来なきゃイケない訳でしょ。」 「あっ!そうか。」 「でね、それを見てた他のお客さんが「車まで運んでくれるなら買うよ」ってなって、別のバイトの人に運ばせたのよ。」 「まぁ、手が空いてるんですもんね。」 「そしたら、「じゃぁ、ウチも運んで。」ってなって、最初に運んでたバイトが帰ってきたら、もう次の運ぶのが決まっていて… 」 「サボれない。」 「そう。でもミカン箱って意外に重たいし運ぶの大変でしょ。」 「そうですよね。」 「でね。修ちゃんが裏で商品を出す時に使ってた台車を勝手に持ち出してきて、一気に3箱4箱って運べるし早いじゃない。コレで運べって言って、車まで運んでくれるなら買うって人が増えて、バイトはサボる暇無し。オマケに車まで運んでくれるならって、2箱3箱買う人も出てきて、売上が一気に急増したのよ。」 「ケーキでタイムセールにミカンで配送サービス。」 「そう。ケーキもミカンも売上が一気に上がったのを見た店長が、学校出たらウチに来てくれよってね。」 「いやぁ、やっぱり凄いです。」 「何が?」 「師匠です。♡」 「ただの偶然。」 「いいえ、そのケーキだって普通はバイトが店長に値下げの交渉するなんて考えないですし。」 「いや、あれは捨てるの勿体ないし、どうかなって思って聞いてみたら、タダには出来ないけど、これ位までならって話になって。俺が勝手に面白がってバナナの叩き売りみたいに「持ってけ、このドロボー!」ってな。(笑)」 「ミカンだって… 」 「いや、それだって買ってくれそうなのに、車まで運ぶのが大変だからってだけで売れないのなら、横に暇な奴がいるんだし運ばせちまえ!ってな。」 「それですよ。そこで売れないなぁで済ませないってのが凄いんです。」 「そうか?」 「しかも無駄にバイトを遊ばせないように出来てるんだし、運ぶの大変だからって直ぐに台車を考えつくのだって… 」 「それは、いかに楽に出来るかって考えたら、丁度良い台車が裏にあったなって思ってだな… 」 「いいえ。そのいかに楽にとか、無駄を省くとか、どうすれば喜んで貰えるとかを結びつけるのが凄いですし、それがサービスになって売上が上がるなんてのを高校時代のバイトでやってたってのが、凄いんです。」 「そんなに褒められても何も出ねぇよ。(笑)」 チーフが氷を持って来て声をかける。 「由美さん。ご苦労様でした。(笑)」 「いいえ、お邪魔してしまって… 」 「とんでもない。助かりましたよ。 それに、あの子可愛いからヘルプじゃなくって入って貰えよなんてお客さんも居ましたしね。」 「いえいえ、とんでもないです。(恥)」 「また、お願いしますね。(笑)」なんて言いながら片付けの方へ向かう。 「ママさん。」 「な~に?」 「ココって、3時までやっておられるじゃないですか?」 「そうね。」 「何故ですか?」 「まぁ、ウチの場合は昔っからなんだけどね。ここら辺りは1時迄って店が多いのよ。」 「へぇ~。」 「それに、ご飯屋さんや焼き鳥屋なんて所も12時とか1時だしね。」 「はい。」 「だから、お店の終わった女の子や、店員さんなんかがチョッと飲んで帰ろうかって思っても店が開いてない訳でしょ。」 「そうか!」 「そう。だからココへ来ればチョッと気晴らしに1時間2時間は飲んで歌ってって出来るじゃない。」 「なる程~ 」 「3時迄の店は少ないから、少なからず来てくれるお客さんはいるし、お店が終わった女の子が自分のお客さんと連れだって来てくれるってのもあるし、そういうお客は放っておいても連れてきた女の子が勝手に相手してくれてるし。(笑)」 「だからな、真由… 由美。(笑)今は少し落ち着いたけど、もう少ししたら、またパラパラとお客が入って来るんだよ。」 「へぇ~。」 「まぁ、ヨソの女の子やママが愚痴こぼしに来たり、相談事しに来たりもあるしね。」 「じゃぁ、ママやこの店の人達は?」 「まぁ、終わる時間が時間だしね。チーフも送ってくれるし真っ直ぐ帰る事が多いけど。そうね、カラオケとかは無いけど、始発まで待とうってお客さんを拾うのに朝までやってる居酒屋とBAR、それと少し離れた所に24時間のファミレスがあるくらいね。」 そう言ってると、客がチラホラ入りだしてきたので、加奈も顔を出しに行く。
25/05/15 17:32
(YwqqWhe5)
投稿者:
遊凛・風凛
「師匠。」
「ん?」 「裏で少し見たんですけど、凄い数の煙草ですね。」 「まぁ、今日は出た後だから少ない方だけどな。」 「一ヶ月、3000とかって言われてましたけど、問屋さんでも無いのにどうやって仕入れるんですか?」 「知りたい?」 「危ないんですか?」 「危なくは無いよ。(笑)」 「じゃぁ、危うい?」 「かもな… (笑)」 「怖いような… 」 「じゃぁ、やめとくか?」 「いえ、聞きたいです。」 「ここへ来る前に寄り道したろ。」 「パチンコ屋さん?」 「そう。実はあそこが仕入れ先なんだよ。」 「へぇ~。でも何でですか?」 「パチンコってのはな、負けたらそれだけなんだけど、勝ったら手数料分は取られるけど玉を特殊景品ってのに交換して、その景品を買い取って貰うと現金化されるんだ。」 「はい。」 「けど、一般の景品だと特殊景品と違って手数料無しで品物と交換してくれるんだ。」 「へぇ~。」 「で、特殊景品にすると200円分の玉数で、同じ玉数なのに一般景品にすると270円の煙草をくれる訳だ。さて、幾らお得?」 「70円ですね。」 「だったら煙草に交換するだろ?」 「ですね。」 「でも、パチンコ屋も商品ばかりにされると品数が足りなくなるので、今だと一人1日5カートンまでって所が多いんだよ。」 「なる程。」 「けど、自分だけじゃ、そんなにしょっちゅう勝てる訳じゃ無いよな。」 「はい。」 「じゃぁ、どうする?」 「誰かに分けて貰う。」 「だけど、そんなに気前の良い奴なんていないよな。」 「まぁ。」 「だったら、その煙草を20円上乗せで買うって言ったら… 」 「売ります。200円が220円ですもんね。」 「1カートンで?」 「10個だから、200円の儲け。」 「さぁ、そこでだ。パチンコ屋には常連客がいて、毎日入り浸ってる人が居るんだよ。パチンコ中毒って言う奴もいる程だ。」 「はい。」 「その人達に「1日交換出来るのが5カートン、1週間で4日分以上の20カートン以上なら買い取りします。」って条件で約束したら、売る方は幾らお得?」 「20円上乗せだから1カートンで200円浮いて20だから最低でも4000円。」 「一ヶ月で?」 「4000の4週間として、16000円の得。」 「そうだな。それを10人以上の常連客に頼んでおいたら一ヶ月が4週間として、集まる煙草の数は… 」 「20の10の4だから800カートン」 「でも、一人で20カートンをそんなに上手く数を揃えられない時もある。」 「ですね。」 「そんな時は、常連仲間でやり取りしたり、翌週に回したりして、揃えてくれる。」 「なる程。」 「そう。それを4店舗で集めれば… 」 「3200!」 「そう。最低でそれだけ集められるんだよ。」 「はぁ~。」 「まぁ、とにかく220円の煙草を最低でも3200カートンは確保出来るって訳だ。」 「ですね。」 「だから、さっき煙草を仕入れてくれる常連の1人に、皆にコーヒーでもってことで千円預けておいたのさ。」 「なる程~。」 「で、その前に道で出会ったのもパチンコの常連客で、あんな事を言っても冗談として笑ってくれてるような人なの。(笑)」 「そうだったんですか。」 「そういう事。だから仕事先の人。(笑)」 「さて、ココからがこの商売の真髄だ。」 「はい。」 「真由美も既に俺の一言で脳が勘違いを起こしてるけど、この商売はパチンコ独特の換金方法と、勘違いと言うか、感覚麻痺を利用したものなんだ。」 「えっ、どういう事ですか?」 「皆な、現金化される特殊景品のレートで計算をしてしまうようになってるんだよ。(笑)」 「えっ?」 「考えてみな。通常の景品として270円で煙草を貰っただけなのに、頭の中では200円で貰えたと勘違いしてる。その270円の煙草を50円も安い220円で買い取られてるのに、20円得をしてるって風に感覚が麻痺してるのさ。パチンコをしてない真由美でさえ、俺が「幾らお得?」って言った一言で勘違いしてるだろ?」 「うわっ、ホントだ。」 「それに俺がやってるのはパチンコ屋のからくりを利用して、パチンコ屋の儲けを抜き取ってる商売なんだ。」 「えっ、どういう事ですか?」 「一般景品の煙草だと270円のはずが、現金化する為に特殊景品にすると200円にしかならない。つまり100円に対して35円の手数料を取られてるって事だ。」 「確かにそうですね。」 「でも、賭け事をしてる人間ってのはどうしても、お金で勝ち負けを勘定してしまうんだ。」 「そうですね。競馬や競輪なんかも勝った負けたはお金ですもんね。」 「だから、135円が100円になっても現金化して計算するんだよ。」 「へぇ… 」 「例えば、パチンコで1万円使って勝ったとしよう。出た玉を特殊景品にして、それをを買い取りして貰ったら2万円ありました。さて、幾らの勝ち?」 「1万円。」 「違うよな。100円で35円の手数料を取られてるんだから、実際は?」 「あっ、13500円だ!」 「だけど、皆は1万円の勝ちだと喜んでいる。3万勝ったと喜んでる時には1万円を越える儲けを手数料として取られてるのにだ… 」 「じゃ、10万勝ったと喜んでる人は実は35000円も取られている。」 「そう。一応、景品にして買い取りをするって手順があるんだけど、とにかくパチンコ屋は特殊景品を使い回してるだけなのに、客が現金化してくれるだけで手数料がどんどん転がり込んでくるんだ。」 「凄っ!」 「玉を貸すのに玉貸し料。客が負ける分。特殊景品を現金化するのに手数料。と、金が入ってくる仕組みなんだよ。」 「 上手く出来てますね。」 「そこで、1店舗最低800カートン。1カートンが700円で56万円。特殊景品で現金化するとパチンコ屋の儲けなんだけど、少なくてもそれだけは一般景品の煙草にして俺が抜き取らさせてもらってるんだ。」 「56万の4件で、2240000円! 最低で… 」 「そう。それを、パチンコ屋の常連。加奈と俺。煙草を買う客で分配してるって仕組み。」 と、裏稼業の流れを説明してると加奈が戻って来た。
25/05/16 19:56
(mISqCDSl)
投稿者:
遊凛・風凛
「由美ちゃん。(笑)少ないけど、コレ。」と、加奈が封筒を真由美に渡す。
「いいえ。何の役にも立ってないのに、こんなの受け取れません。」と、真由美が返そうとする。 「ダメ、ちゃんと受け取って。」 「師匠~。」 「貰っとけよ。会社には夜のバイトしてたの秘密にしといてやるからさ。(笑)」 「今度は正式に頼もうかしら?(笑)」 「それは、俺の知ったこっちゃない。」って、笑ってると真由美が 「ママ。さっき裏で見ちゃったけど、あの煙草の数で少ないんですか?」 「そうよ。週末で出ちゃった後だからね。」 「へぇ~。で、師匠はこんな方法っていつ思いついたんですか?」 「ん?思いついたのは中学生の時だな。」 「えっ、中学生?」 「そう。親父がよくパチンコに行っててな。景品で煙草を貰って来てたんだけど、コレ売ったら儲かるのになぁってね。」 「それで、この人本当にお父さんに煙草譲ってもらって、学校で煙草吸ってる人に通常より安く売ってたの。(笑)」 「学校で煙草屋さん。(笑)」 「で、色々と考えて50万を元手に最初はこのビルだけで少しずつ始めたのが18歳。」 「18 !」 「それ位の数なら、上手く売れなくても仕事場なんかで3ヶ月もありゃ捌けるって算段で始めてみたんだよ。」 「なる程。」 「まぁ、今と違って煙草の値段も安かったしな。」 「煙草の買い取り価格を70円安い設定にして、値上がり毎に変更してきたのよね。」 「そう。段々と口コミで広がって今のような本格的な流れになったのは20歳ぐらいからだったな。」 「でもね由美… 真由美ちゃん。どっちがイイ?(笑)」 「ココでは由美です。♡(笑)」 「由美ちゃん。そういう利ザヤがある所には絡んでくる人達が居るわね?」 「ヤ〇ザさん。」 「そう。」 「じゃぁ、どうやって?」 「そこで、ウチなのよ。その時はまだ母が店をしてたんだけど、こういう商売って少なからずそれなりの人が絡んで来るのよ。」 「お母さんには世話になったもんな。(笑)」 「で、修ちゃんはウチの母にそういう方面でも顔効きの人を紹介して貰って、自分のテリトリーを守ってくれるならカラクリを教えるから、よそで其方がやる分にはどうぞご自由にっていって筋を通したの。」 「大丈夫だったんですか?」 「最初はパチンコ屋を利用してるって聞いて、渋い顔をされたのよ。」 「パチンコ屋さんに損をさせるんですもんね。」 「そうね。当然、繋がりがあるわけだし、問題があるってね。」 「でも、どうやって… 」 「修ちゃんがね。「パチンコ屋も大事だけど、水商売も大事なんじゃないの?」ってね。「相当のアガリがある1件のパチンコ屋も大事だけど、煙草が1個わずか20円安いってだけで、多くの人に喜んで貰う事が出来るんですけどね。」って言ったの。で、ルールを侵してる訳じゃないし、仕方ないかって事で始まったの。」 「まぁ、あの人達は損をする話じゃなかったし。喜んでくれる人が多いのならそれでイイかなって感じだったな。(笑)」 「まぁ、私達のテリトリー以外で同じ事してるかどうかは知らないんだけどね。由美ちゃん、考えてみて。」 「はい。」 「もしもの話よ。私達が出来る範囲で利ザヤがアレだけでしょ。」 「はい。」 「アチラの人は全国にいるわよね。」 「はい。」 「そして、こんな規模の街もアチコチにある。」 「ありますね。」 「その上、東京や大阪、博多や札幌といった大歓楽街で、もし同じ事が行われていれば… 」 「相当な金額が入ってくる。」 「しかも、多くの人に喜んでもらえる。」 「ですね。」 「でも、修ちゃんは他でやってようが、どれだけ儲けていようが関係ない。自分が守れるなら、欲張らないのよ。」 「俺一人じゃ、4件が精一杯だって。(笑)」 「それに、守ってくれってのは、ウチのテリトリーで真似をして同じような事をしようとするのが出て来ても、上手く出来ないように仕掛けをお願いしてあるのよ。」 「仕掛け?」 「そこは言えないけど、ホント簡単な事でこの仕事は出来なくなるの。」 「危うい商売だから身を守るのも大切だしな。(笑)」 「いやぁ~、よくこんな方法を考えついたもんですね。(驚)」 「由美ちゃん。」 「はい。」 「ウチや修ちゃんがヤ〇ザと絡んでるって知って、嫌いにならない?」 「何でですか?全然。(笑)」 「それならイイんだけど… 」 「だって、お商売ですもん。それにお互いに足を踏み入れないんでしたら、何の問題も無いですもんね。って言うか、先回りしてちゃんとそういう風にしてる所が凄いと言うか… (笑)」 「だから、いつも言ってるだろ。俺は自分が損をしない分にはリスクを背負わないって。(笑)」 「でも、何でなんですか?」 「何が?」 「あれだけ稼いでたらブランド品着たり付けたりとか、高級なお酒飲んでみたりとかしそうなもんじゃないですか。」 「由美ちゃん。修ちゃんは、バイクとかライブとか旅だとかの趣味はあるけど、贅沢は殆どしないのよ。」 「そうなんですか?」 「修ちゃんが前によく言ってた言葉があってね。(笑)」 「どんな言葉ですか?」 「あのね。「十分が過ぎて倒れりゃ、✕(バツ)になる。」なんだって。」 「どういう意味ですか?」 「どうって、そのまんまだよ。欲張って、バランス崩して倒れりゃダメになるって事だよ。十って字を倒したら… 」 「あっ、✕(バツ)だ。」 「そういう事。(笑)」 「まぁ、お酒は好みってのもあるけど、修ちゃんは元々こういったスナックが好きで、クラブとかラウンジとかは苦手だし。服は全くの無頓着。旅に行っても泊まるのはビジホ。下手すりゃカプセル?(笑)」 「だって、どうせ飲みに出たりして、部屋なんて寝るだけだからな。(笑)」 「アクセサリーや腕時計も苦手だし、それに… 」 「それに?」 「先を見てるのよ。」 「先ですか?」 「そう。今の煙草の値上がり具合や、健康ブームでの煙草離れ。このままだとこの商売が出来るのも、長くて10年。早ければ5年程で畳まないとイケなくなるかも知れないってね。」 「そうなんですか?」 「まぁ、このままだと10年もすれば煙草の値段は倍近くまで上がるかも知れないし。禁煙率も上がってる上に煙草の高騰が追い打ちをかけりゃ、仕入れと捌きのバランスが崩れるのがオチだからな。」 「だから、修ちゃんはその先のお小遣いを残しておく為にも、贅沢はせずにストックしてるハズよ。(笑)」 「でも、10年前からだから、ストックしてるのが10万円としても10の12の… あと10年だとしたら…1200の… 2400万… もっとだろうから3000万は超えるかも。(凄)」 「老後の年金みたいなもんだ。(笑)」 「老齢年金ならぬお小遣い年金ね。(笑)」 「先を見て… それにしても、何なんですか師匠のこの能力って、ホント凄過ぎます。」 「俺はただ利用しただけで、換金率と射幸性を利用した元々のパチンコの仕組みってのが、凄いんだよ。(笑)」 「それにしたって今使ってるのと別でそれだけって… 」 「あとね、私は修ちゃんのテリトリーがウチの範囲だけかどうかは知らないけどね。(笑)」 「エェッ!」 ボチボチ帰ろうかってことで、今日はタクシーが捕まりにくいようなので駅まで歩く。 「師匠… ♡」 「ん?」 「師匠の目は何処を見てるんですか?」 「何処って?前だけど。(笑)」 「私はホントにバカだから、目の前の事だけで精一杯なのに。師匠は目の前の事をしながらも、本当アッ!という間に周りの事、先の事、リスクを避ける事や無駄を省く事なんかを考えてるじゃないですか?」 「まぁ、適当だけどな。(笑)」 「実現するしないに関わらず、他人が考えつかないような事も… 」 「えっ、真由美との肉体関係?(笑)」 「もう。♡」 「まぁ、簡単に言えば頭の中でジグソーパズルと立体パズルを同時にしながら、鏡を見てるようなもんさ。」 「簡単じゃ無いですぅ。」 なんて言いながら駅前に着いた。タクシー乗り場には数組の待ち客。少し待ってもなかなかタクシーが来ない。 「真由美。駅裏行くかい?」 「はい。♡」 コンビニに立ち寄って2人でビジホに入る。ここはなぜかいつもツインが空いている。 部屋に入り、袋から俺はビール、真由美はチューハイを取り出し乾杯。 隣に座ってる真由美が、おつまみに買ってきたポテチを口にして悪戯っぽく俺の唇に押し付けてくる。 次はチューハイの口移し… そのままベッドに倒れ込む。舌を絡ませたまま服の裾から手を入れ胸をまさぐってみる。 そして手はスカートの中の方へ… 布の上からでも湿り気をおびてきてるのが解る。布の脇から指を滑り込ませる。 指を割れ目で遊ばせながら、今日は何だか強引にしてみたくなってきた。 「真由美。」 「何ですか?♡」 「後で付けるから、今そのままでもイイかい?」 「はい。イイですけど… 」 って返事を聞いた瞬間に、聞きながら下げておいたファスナーから竿を出し、そのままスカートをたくし上げ、下着も脱がさずに布をずらして押し込む。 「アァッ…♡ 」 まだ心の準備が出来てない真由美は俺が強引に挿入したのを一瞬は驚いたが、直ぐ嬉しそうになる。 荒々しく腰を振りたてながら唇を重ねると、ギュっと抱きついてきた。 「修二さん。今日、大丈夫なんでこのままで… ♡」 その言葉でヒートアップした俺は、更に荒々しく激しく腰のスピードが増していく… そしてピークを迎えた時、いくら大丈夫と言われても中はヤバいと思い、強引にしてる雰囲気で可愛い真由美の 顔にブッかけた。 (この凌辱感が堪らない。) 「真由美。」って言うと、竿を咥え程よいバキュームと丁寧な舌使いで、お掃除というのをしてくれる。 シャワーでも浴びようかと2人で服を脱ぎながら 「真由美。いきなりあんな事してゴメンな。」 「ううん、全然。何か荒々しくって、恥ずかしいけどチョッと興奮しちゃいました。♡(笑)」 「なら、イイんだけど… 一緒に入るか?」 「はい。♡」 と、狭いので交代で入るつもりだったが一緒に湯舟に入った。 浴槽は狭いので体は自然と密着してしまう。ボディーソープで滑りやすい体を擦り付けながらお互いの体を洗いっこする。 シャワーで流し終えると、真由美がしゃがみ込んで咥えだした。ジュポッジュポッと心地良いバキュームに反応してしまう。 堪らず立たせて片足を持ち上げ、そのまま挿入してしまう。 「あぁん…」 「元気にさせた真由美が悪いんだからな。」 そう言って、今度は壁に手をつかせてバックで攻めたてる。 「アァッ!凄い。アンッ、アン!」 「真由美、あまり大きな声を出すとお隣さんに聞こえちゃうぞ。」 「だってぇ… アンッ!」 今度は浴槽の縁に片足を上げさせ、突き上げる様にする。 「アァ… 」 狭いので体位はそんなに変えられず、またバックになり腰を振りたてる。 「真由美、イクよ!」 と、チ〇ポを引き抜いて白く柔らかな尻にブッかけた。すると真由美はまたしゃがみ込んで、お掃除フェラをしてくれた。 シャワーから出て、ツインでベッドが二つもあるのに今夜も一つのベッドで眠りについた…
25/05/17 03:59
(pB10ssHX)
投稿者:
遊凛・風凛
12月。前年に盛り上がったって事で、忘年会とは別にまたクリスマス会が催されることになった。
忘年会は部署毎だが、このクリスマス会は若手が部署の垣根を越えて集まれるので今年は人数も増えた。 ただ、真由美はいない。 本当は参加したかったのだが、加奈からの頼みで「F」にヘルプで入って欲しいと頼まれていた日と被ってしまったのだ。 1次会でプレゼント交換をして2次会のカラオケへ… 今回は予約を入れておいたので、大き目の部屋が用意されている。 俺はカラオケ屋で飲みながら( そういえば、真由美とまともに喋り始めたのは1年前のカラオケからだったなぁ。あの時は、まさか今みたいな関係になるなんて思ってもなかったのにな… )なんて思い返していた。 延長するか3次会行くかなんて相談をしている。(22時半かぁ… まだ電車もあるしと、)皆には帰るって事で離れさせて貰った。 電車に揺られて向かう先は… 「F」。 駅を出ると、いつもは薄暗いロータリーがクリスマスの飾り付けで煌びやかだ。 歩いていても忘年会だクリスマスだと街全体が浮かれてるのが感じ取れる。 ビルに入ったら何処の店からか、カラオケでクリスマスソングを歌ってるのが漏れ聞こえて来る。 ガチャッ… (うわっ!満席。) 加奈が手を合わせて慌てて出て来る。 「修ちゃん、ゴメン。」 「いや、忙しくて結構じゃない。また後で来るよ。(笑)」 「何処?」 「飯。」 大体こういう時は何処かで時間を潰すのだけど、「チョッと。」って言うと、何処の店に行くか解らないのだが、「飯。」って言うと、高校時代の先輩がやってる炉端屋さんに行くのが定番になっていて、席が空くと連絡が来るようになっている。 ガラガラ… 「いらっしゃい。おう!修二。久しぶりだな。」 「毎度です。(笑)」 「今日は何処も多いだろ?」 「そうっすね。」 「何にする?」 「アレ、あります?」 「あるよ。」 「じゃぁ、それと何か適当に炙ってくださいよ。」 「あいよ。」 ここではいつも芋焼酎を飲みながら先輩のお任せで適当に肴を出して貰う。 ただ、芋といってもジャガイモの焼酎だ。 北海道へ行った時に初めて飲んだのだが、スッキリと飲みやすく美味かったので土産に買って来て先輩にも飲ませたら、気に入ってくれて、自分で取り寄せて店に出すようになったのだ。 「やっぱり美味いっすね。(笑)」 「酒?肴?」 「両方っすよ。」 なんて笑いながら小一時間程すると、加奈から連絡が入って来た。 「じゃぁ、先輩。ご馳走様。」 「おう!ありがとな。まだ来るか解らねぇけど、一応よいお年をな。(笑)」なんて送り出される。 ガチャッ… 「いらっしゃい。」 席が空いたと言ってもBOXは満席、カウンターも鈴なり状態だ。 カウンターの中程に空いた2席の1つに座る。 「修二さん。ゴメンなさいね。」と、女の子がお絞りを出してくれる。 「何。今日は皆サンタさんか?(笑)」 「そうなんですよ。チーフだけトナカイですけどね。(笑)」 チーフを見ると、薄茶色の衣装に角の付いたカチューシャをしている。 「似合わねぇな。(笑)」 「可愛いでしょ。(笑) 今日はあまり付いてられませんけど、こんなんで… 」 と、水割りを1杯作って出してくれる。 「そりゃ、しょうがないよ。俺は水と氷さえ置いてくれたら勝手にやってるからさ。(笑)」 店の様子を見渡す。 真由… いや、由美もそれなりに頑張ってるようだ。 一瞬だけこちらをチラッと見て、目を見開いて忙しいって表情を見せ、また客の対応をしている。 加奈が後ろを通る時に 「今月、4越えるわよ。」と言って通り過ぎた。 4000か、在庫を考えると年明けはまた仕入れを多めに頼まないとイケないなぁ… なんて考えながら飲んでると、帰る客が袋に煙草をいくつか入れて持って帰る。(正月休み用に1~2カートン持って帰るのかな?) 1時を過ぎて、少し店も落ち着いてきた感じになってきた。由美が俺と隣の2人組の客の対応を任され、付きに来た。 「お疲れ~。」 「ありがとうございます。」 と、隣の客が煙草を咥えると由美が火を点ける。由美を初めて見る客だ。 「一杯どう?」 「ありがとうございます。頂きます。」と言ってグラスを持ってくる。 「初めて見るね。名前は?」 「由美です。」お隣さんは初めての女の子に興味津々だ。 由美は俺の方を気にするが、俺は構わないからどうぞって感じで隣の対応に中心を置くように素振りする。 「由美ちゃん。歌上手いねぇ… 」 なんて会話をしている。どうやら歌わさせられるような感じだ。 由美がマイクを持って歌い出す。ハイトーンのロングブレスでも平気で歌いこなす。 酒を飲んでいてよくこれだけ声が出るもんだといつも関心してしまう。(笑) と、加奈が酒を作りにきて、「由美ちゃん、ホントに来て欲しいんだけど。」 と言う。 「さぁ?それは俺の知った事じゃねぇけど。平日なら会社の連中も飲み歩かねぇだろうから大丈夫なんじゃねぇかな。週末は飲み歩いてる奴も居るだろうし、顔が差しちゃマズいだろうけど。」 「相談してもイイ?」 「どうぞご自由に。(笑)」
25/05/17 19:56
(pB10ssHX)
投稿者:
遊凛・風凛
今日は何処とも忙しいだろうし店も延長してる所が多いみたいで、この時間になってもいつも来る客が来ない。
暫くするとお隣さんが帰るようでチェックして席を立ち、由美が見送りに出る。 「ありがとうございました~ 」 そしてこちらへ戻ってきた。 「ふぅ… 」 「お疲れ。何か飲む?」 「あっ、いえ。もう沢山頂いちゃって… 」 「まぁ、形だけでも。(笑)」 「じゃぁ、一杯だけ。」 と水割りを作り、改めて「お疲れさん。」とグラスを鳴らす。 「忙しかったろ?」 「はい。今日は忘年会なんかのお客さんが多くて… 」 「それに、ミニスカのサンタさんが居るんじゃ、来るわな。(笑)」 「どうです?♡(笑)」 「似合ってるよ。チョッと胸が苦しそうだけどな。(笑)」 「もう。♡」由美は少し胸が大きいので、身体のサイズで服を合わせると、どうしても胸元が強調されるようだ。 「クリスマス会どうでした?」 「ん?盛り上がってたよ。真由美ちゃんが居ないって残念がってた奴もいたしな。」 「ホントですかぁ?」 「うん。立ちションの真由美ちゃんってな。(笑)」 「アッハッハー、そんな事ありましたね。」 「そうそう。連れションして… で、連れ飲みでココへ初めて来たんだもんな。もう、あれから1年だよ。」 「ホントですね。(笑)」 「まさか1年経って、サンタさんになるとは思わなかったけどな。(笑)」 「プレゼントはありませんけどね。(笑) あっ、今年は何貰ったんですか?」 「あっ、そういえば開けてないや。」 と紙袋を開けて中を見た。 「あっ… ほら。」 「何々?」と由美が覗き込む。 「あっ… (笑)」中身は去年真由美が貰ったロンドン兵のサンタバージョンだった。 「いる?(笑)」 「いりま~せん。(笑)」 「なんか、こんなやりとり去年もしてたな。」 「ですね。(笑)」 と、加奈が来て 「修ちゃんゴメン。今日こんなんでタクシーが捕まり難くって。帰りチョッと待って貰わないとイケないかもよ。」と、言う。 「あぁ、別に構わないよ。」と答えると由美が加奈に耳打ちする。加奈が小さくOkサインを出しながら何か言っている。 「何?」って聞くと「チーフに送って貰うつもりだったんですけど、ママに師匠と同じ方向なんで、便乗させて貰って帰ってイイですか?って聞いたんです。」 「で、Okって。」 「他の女の子も送らないとイケないし、その方がありがたいですって。」 「そう。」 いくら加奈でも俺と真由美が深い関係だとは知らないので、(まぁ、知るつもりも無いだろうけど。)任せとくって感じで片手でゴメンとポーズをとる。 「師匠。」 「ん?」 「煙草って、よく出るもんなんですね。ココのお客さんだけで20~30カートンは持って帰ってるし、他の店の方も取りに来られたし、店の中でも10個以上は出てるし… 」 「ココだけでそれだけ出てるだろ。」 「はい。」 「でも、よく考えなよ。パチンコ屋や俺達なんかより国が一番ボロ儲けしてるんだから。」 「どういう事ですか?」 「煙草には税金が多く含まれている。」 「ですね。」 「まぁ、解り易いように仮に煙草の税金が100円だったとして、国民が1億人としても喫煙者が10%だと1千万人。それが一人平均1日1箱で年間幾ら?」 「エェ~っと、1千万の100の365日… 3650億円!」 「そう。ホントは100円なんて訳無いんだけどな。まぁ、喫煙者ってのはそれだけ吸わない人よりも税金を負担してるんだけど、それでもニコチンってのに依存してるって訳だ。」 「凄っ!」 「今でこそ禁煙だの何だのって言ってるが、昔はポイ捨てなんか当たり前だった。電車や新幹線の座席に灰皿が付いてたし、映画館でも座席で吸えた。車にしたって灰皿やシガーライターが付いている。国民を率先してニコチン中毒者に仕向けてたって事。」 「怖っ!」 「それだけ煙草ってのは吸う人の口と国の懐にとっては美味しい代物って訳さ。」 「そう考えたら凄いですね。」 「何が?」 「師匠がです。」 「何で?」 「だって、それだけ煙草が売れるって計算して、パチンコの常連さんを使ってパチンコ屋さんの儲けから少し頂いて。喫煙者とパチンコ客の依存性を利用してるんですから。」 「そうかな。」 「でも、何でママと2:1なんですか?折半でもイイような気もするんですけど。」 「加奈は煙草の販売と銘柄の出入り数を管理して俺に銘柄分けによる仕入れの指示をしなけりゃイケない。」 「はい。」 「俺は、指示された銘柄と数をパチンコ客に指示して回収してココへ持ち込む。」 「ですね。」 「でもな。これだけの煙草を保管するのには保管料ってものが必要になる。」 「なる程。つまり家賃みたいなものですね。」 「まぁ、簡単に言えばそんなとこかな。これだけ捌きがしやすくて預けて安心な所は無いからな。(笑)」 と話してるとチェンジで、今度は咲ちゃんが付きに来た。 「こんばんは。」 「忙しそうだったね。(笑)」 「お陰様で。♡」 「サンタさん可愛いね。」 「そう?似合ってます?」 「うん。咲ちゃんは背が高いからツリーでも似合うかもよ。(笑)」 「ツリーって。(怒) あっ、でも緑ってのもイイかも。(笑) で、さっき何処行ってたんですか?」 「あぁ、いつもの炉端だよ。」 「イイなぁ。」 「そう?(笑)」 「私、あそこの地鶏のガーリックステーキが大好きなんですよ。」 「あぁ、美味いよな。鶏も美味いし、あのカリカリのガーリックがイイんだよな。(笑)」 「あれとジャガイモの焼酎頂いちゃうと、もう幸せで。♡」 「咲ちゃん。ヨダレヨダレ… (笑)」 「あぁ。(笑)」なんて口を拭うゼスチャーをしておどける。 「由美ちゃん。可愛いですね。」 「そう?」 「可愛いですよ。今日だって、あの可愛い子誰?あの可愛い子誰?って、何回聞かれたか。(笑)」 「へぇ~。」 「修二さんが、由美ちゃん可愛がって連れて飲みに来るの解りますもん。」 「いや、あれは昔の加奈と一緒で、俺を面白がって付いて来るんだよ。(笑)」 「お弟子さんですもんね。(笑)」 「自称な。」 「いいえ、立派なお弟子さんです。ね、師匠。♡(笑)」 「またぁ、そういう事を言う。」 「修二さん。由美ちゃんってどんなお仕事されてるんですか?」 「ん?由美はね、兄ちゃんと同じで… まぁ、兄ちゃんは移動になったけど、顧客変更や商品の変更なんかに伴うレイアウト変更や規格の設計やデザインをしてる部署に居るんだよ。」 「そうなんだ。」 「同じ会社でも俺とは全くの畑違い。」 「なのに師匠。」 「夜遊びのな。(笑)」 そんな事を話してると、閉店も近付き客も減ったようで加奈が来た。 「修ちゃん。今日はゴメンだったわね。」 「いやいや、盛況でよかったんじゃない。(笑)」 「煙草も正月休み用にって買ってく人がいてね。」 「やっぱり… 」 「明日も由美ちゃんに入って貰うけど、来る?」 「いや、明日はお参りがあるから出れないな。」 「そうなの?」 「あっ、加奈。ペイントマーカーある?」 「あるけど。」 「チョッと貸して。」 「ハイ、どうぞ。」 「由美ちゃん呼んで。」 「何するの?」他の客の相手をしていた由美と咲ちゃんにチョッとだけ交代して貰う。 「由美。このボトルに俺の絵を描いてみて。」と、由美がササッと描いてみる。 「こんなんでイイですか?」 「あっ!上手い。(驚)」 「加奈。ハウスボトル。」と、持って来させる。 「これに、加奈の絵を描いてみて。」 サササッ… 「これでイイですか?」 「あぁ、ありがとう。」 そう言って、また咲ちゃんと交代して貰う。 「咲ちゃん、コレどう思う?」と、俺のボトルを見せる。 「あら、何か特徴捉えてて上手いですね。」 「これは?」と、ハウスボトルを見せる。 「あっ、ママだ。可愛い♡」 「由美ちゃん、こんな特技があるのね。」 「な。こんな事させるのも面白いかもよ。」 なんて話してると閉店時間になったようで、チェックの終わった客がタクシーが来たので帰って行く。 「ありがとうございました。」と、加奈と由美が見送りに出る。 もう少しお客さんが残ってるが、常連や慣れた客なので、グラスだけ残し店も片付けに入る。 少しして、「修ちゃん。車来たわよ。」と、声が掛かる。 店を出ると見送りに来た加奈が、「直ぐに由美ちゃんに下りて貰うから、下でチョッと待ってて。」と言って店に戻っていった。 下に行くとタクシーが待っているので、運転手に「F」の迎えか確認して、もう1人来るので少し待っててと伝える。 5分もしないウチに真由美が「お待たせしました。」と、下りて来た。 取敢えず車に乗り込み走り出す。行き先は真由美のアパート近くのバス停経由、俺の家。 「えらく早かったね。」 「ママが、明日も来てくれるんだから、そのまま着て帰ってイイわよって… 」と、少しコートを開けて見せる。 店で着ていたサンタの衣装のままだ。 「そりゃ、早いな。(笑)」 「明日は来れないんですか?」 「あぁ、明日はお参りがあって、後座ってのがあるからそっちの付き合いさ。」 「残念です。」 「真由美。」 「はい。」 「チョッと早いけど、クリスマスプレゼントだ。」と言って、笑いながらさっき見せた紙袋を渡そうとする。 「いりま~せん。(笑)」 「まぁまぁ、そう言わずに。」 「だって、サンタさんでしょ。」 強引に渡すと、少し違うのに気付く。 「あれ?」 そう言って中を覗く。中には小さな箱。そう、中身を入れ替えておいたのだ。 「何々?見てもイイですか。」 「あぁ、イイよ。」 真由美が箱を開け、こっちを見る。 「イイんですか?」 「あぁ。」 「ありがとうございます。♡ じゃぁ、付けて下さい。」 といってコートを開けて背中を向ける。 そう、チョッとしたネックレスを用意しておいたのだ。 「どうです?」 と、こっちを向く。 「うん。似合ってるよ。(笑)」 そう言ってると、最初の到着地に着いた。 真由美が「師匠。プレゼントありがとうございます。じゃぁ、おやすみなさい。♡」と、帰って行った。 悪戯で、コートのポケットにあのサンタさんを忍ばせておいたけど、後で笑ってくれるかな?(笑)
25/05/18 15:51
(MsEd3t/L)
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