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1:生涯最初で最後の弟子との思い出…
投稿者:
遊凛・風凛
先に謝っておきます。多分、長いです。長い上にエロは極端に少ないです。エロが出て来ない時もかなり多いと思います。
実際の経験を素に肉付けをして、思い出込みで書かせていただきます。ま、ジジイの備忘録というか… そんな感じです。 俺の名前は修二。俺達が社会人になった頃なら、定年を迎えて年金生活に入ってるような歳だ。 俺は今の会社に入って35年近くになるけど出世とは無縁で、平社員のまま過して来た。 ただ、他の人達よりはチョッと自由気ままに遊ばせて貰ってきたかなぁって風には思う。 これは、もう25年以上も前。四半世紀も前のチョッとしたきっかけからの話しだ。 12月。例年なら会社の忘年会があるのだが、その時は日取りが纏まらず、11月の後半に早々と済ませてしまっていた。 だが、何だかもの足りなくて30代前半~22歳のマリンジェット仲間(当時流行り出して、皆で金を出し合って購入していた。) 7人が中心となり、会社の若手だけで部署の垣根を越えて、忘年会の代わりにクリスマス会をしようという事になった。 若手社員に声をかけ、俺達7人を入れて上は33歳から下は18歳まで男女合わせて25人が参加となった。 忘年会シーズンだったが、居酒屋の2階の1室を確保しての開催となり、1次会はクリスマス会なので皆でプレゼント交換をしようという事で、それぞれが準備して参加した。 皆で酒を酌み交わし、バカな話しで盛り上がり、プレゼントをくじ引きで交換した。 「うわぁ、自分のが戻って来た~!」って言ってる奴や、「何コレ、誰なのこんなの用意したの!」 と怒って中身の避妊具の詰め合わせを笑いながら皆に見せてる女性もいる。 中にはウケ狙いか悪戯心でアダルトグッズを入れてる奴もいるんだな…と笑ってしまった。 1次会が終わり2次会でカラオケに行こうってことで、5人が残念そうに帰ってしまったが、残りのの20人で行く事になった。 流石にシーズンだけあって部屋がなく、1部屋にギュウギュウになりながら入った。 今のようにワイヤレスマイクじゃなく、前に出て行って歌わないといけなかったので、歌いたいやつはステージの近い方へ、俺は飲みたい(内線で注文しやすい)ってのもあり、端っこで壁にもたれかかりたいってのもあったので、一番入り口に近い所へ座った。 俺の左隣には真由美って子が座ってきた。その隣がまだ飲めないのにカラオケに行きたいと付いてきた18歳の高卒ルーキーだ。 皆でカンパ~イ!前では歌に手拍子に、こっちではワイワイガヤガヤ。 この真由美って子は別の部署で、兄ちゃん(マリンジェット仲間のリーダーで、そう呼ばせて貰っている。) が居る所なので、そんなに喋ったことが無かったが隣に座ったのも何かの縁だと思い話し掛けた。 「真由美ちゃんだったね。君は何処から来てるの?」 「えっ?私ですか、私は2駅向こうの〇〇からです。」 「家?」 「いえ。あっ、いえって言ってもシャレじゃありませんよ。(笑)私は〇〇県出身で、アパート暮らしなんです。」 「ふ~ん、一人暮らしなんだ。じゃぁ、自炊とか大変だね。」 「そうなんですよ、一人暮らしに憧れて始めたのに大変で…(笑)」 すると高卒ルーキーが「僕も一人暮らししたいけど、自炊なんて出来ないだろうしなぁ。」と言う。 「何、料理とか洗濯出来ないの?」って聞くと、逆に「修二さんは出来るんですか?」と、聞いてきやがる。 「俺はチョッとだけど一人暮らししてたもん。それにラーメン屋とか、うどん屋さんでバイトしてた事あるし。」 と答えると、真由美ちゃんが、「料理出来る男の人ってイイですね。」と言う。 「そう?」なんて言ってると、誰かが勝手にカラオケ入れやがって「修ちゃ~ん、歌って~」とステージに呼び寄せる。 いつもノリノリになってくると歌わされる曲だ。 1曲歌って、前の連中とバカっ話しをしてたら喉が渇いてきたので自分のグラスがある元の場所へ向かう。 すると、俺が座ってた場所に真由美ちゃんが座っている。 「あぁっ、俺の席~」って笑いながら言うと、「だって、ココ壁があって楽なんですもん。」 って言いやがる。(俺はそれが目的でソコに座ってたのに。) 俺は横に座りながら「じゃぁ、俺は真由美ちゃんにモタれよ~っと。」って、チョッとだけモタれる素振りをする。 「で、さっき何話してたっけ?」 「修二さんが料理出来るって話しっすよ。」と、高卒ルーキーに言われ、 「あぁ、そうか。何?2人とも知らないの、会社のBBQの肉って、ブロックで買ってきて、俺が捌いてるんだべ。」 2人が「エッ、嘘?知らなかった~」 「何でですか?」と聞いてくる。 「何でって、俺の友達が肉の卸し業者をしていて、捌いてもらうと別料金取られるんだけど、ブロックなら安くで買えるし、ステーキしようとか言って、チョッと貰って帰ったり出来るしね。(笑)」 「えっ、ズル~い。」 「何が、それ位は手間賃で貰わないと。」 「ですよね~(笑)」と話してると 「あっ!俺だ。」と高卒ルーキーがステージへ向かった。すると一人が席をズレて来て 「修ちゃ~ん、ウチのアイドルを口説かないでよ。(笑)」と言う。 真由美ちゃんと同じ部署のジェット仲間だ。(まぁ、確かに可愛らしい子だなとは思ったけど。) 「そんな事したら兄ちゃんに怒られる~(笑)」 と、真由美ちゃんが聞いてくる。 「皆さんでマリンジェットしてるんですよね?」 「アァ、皆でお金出し合ってね。」 「イイなぁ…」 「何、乗りたいの?」 「だって、なんだか気持ちよさそうなんですもん。」 「確かに水を切って走るってのは気持ちイイもんな。じゃぁ、今度一緒に行く?」 「エッ?いいんですか。」 「俺がイイって言えば大丈夫なんだって。(笑)」 「じゃぁ、お願いしますよ♡」 「でも、半年ほど先だから、忘れてなかったらね。(笑)」 「エェ~ッ(笑)」 反対隣の女の子と話しに夢中になってる仲間をポンポンと叩いて 「おい、真由美ちゃん口説いちゃったぞ。」 「えっ、やっぱり~ 修ちゃん手が早いッ。」 手を横に振りながら 「いやいや、違う違う。ジェットに乗ってみたいらしいから、今度の時おいでって誘っただけ。(笑)」 「了解で~す。」 と、また女の子との話しに戻っていった。
2025/05/06 13:04:45(PbkMIL1p)
投稿者:
遊凛・風凛
ガチャッ… っと、4人組のお客が入ってきた。
「いらっしゃいませ。先生お久しぶりね。」と、加奈が挨拶してる。 すると、俺の方を見て、「おっ!修二君。久しぶりだね。元気だったかい?」と声が掛かる。 「お陰さまで、そっちこそ何?ヤリ手になっちゃって。今度は国会でも狙ってんの?(笑)」 「わっはっは~、そんな訳ないだろ、私は今の仕事で手一杯。」などと挨拶を交わし別のBOX席へ促され、女の子が接客へ向かう。 俺は兄ちゃんと事業の今後の展開について、どんなビジョンがあるのかとか話している。 真由美ちゃんが加奈に聞く。「あの、先生って?」 「あぁ、県会議員の藤田さんよ。昔からの馴染みで、タマに顔を出しに来てくれるのよ。」 「へぇ~、県会議員さん。さっき親しそうに挨拶されてましたけど、修二さんの知り合いなんですか?」 「そうね、知らないわよね。あの人が市会議員から県会へ上がった足掛かりが修ちゃんなのよ。」 「えっ!そうなんですか?」 「知りたい?(笑)」 「はい。」 「修ちゃん、藤田さんの事を話してもイイ?」 「あぁ、別に構わないよ。」 「あのね。藤田さんが市会議員の時は、ここへもチョコチョコ飲みに来てくれてたのよ。」 「そうなんですか。」 「で、他のお客さんとローカルバス(今で言うコミュニティバス)を整備するのに苦労したって話をされてた時に、横で聞いてた修ちゃんがね。(笑)」 「何なんです?」 「笑っちゃうわよ。「おい、おっさん。チ〇コは硬いかかどうか知らないけど、頭ぐらいは柔らかくして貰わないと。」って、言っちゃったのよ。」 「えっ!初対面でですか?」 「まぁ、常連同士で顔は知ってたくらいで、喋った事も無かった頃ね。」 「で、で?」 「でね、藤田さんが、「何だ君は、急に失礼な。」って怒ったのよ。」 「まぁ、それは怒りますよね。」 「でね、修ちゃんがね。「おっさん。今、ローカルバスの話してただろ。あれでいくら程懐に入れたんだ?」っと、まぁ輪をかけて悪態ついて。」 「先生は?」 「藤田さんは「何を言うんだ君は、あれは路線バスが乗り入れてない地域の皆さんの為に整備したものなんだぞ。」ってね。」 「修二さんは?」 「修ちゃんは、「それなら聞くけど、地域の皆さんって誰なんだよ?」って聞いたの。そしたら藤田さんが「それは、車を運転出来なかったり路線バスのある所まで行くのが大変な地域のお年寄りたちとかだな…」って答えると、修ちゃんが「その年寄りは何処へ行きたいんだ?」ってなものなのよ。(笑)何処だと思う?」 「えっ?び、病院とか?」 「そう、病院よね。で、藤田さんが「それは病院とかじゃないか、だからちゃんと病院にも停留所を設置してるんじゃないか。」って答えたの。そしたら修ちゃんが、「アンタが言ってるのは総合病院だろ?田舎のジジババは町医者に行きたいんじゃないの?せっかく小っちゃいバス用意してんだったら、そういう狭い所でも行けるだろ。」って言ったのよ。」 「はぁ~、確かにそうですよね。」 「で、藤田さんがそれを聞いて、なるほどなぁってなって、ローカルバスの通り道が変更になったの。そうしたら利用する人が増えて、お年寄り達にもありがたがられてね。」 「なる程… 」 「でも、それだけじゃないのよ、それがモデルケースになって他の地域でも同じようにするようになって… 」 「それが先生の功績として評価されて… 」 「そう、それが足掛かりで県会へってなったのよ。(笑)」 「はぁ~、やっぱり凄いです。」 「何が?」 「修二さんです。」 「そうかしら?修ちゃんは、ただ思いついたことを言っただけだし、そのお陰で議員さんだからって気を使わずに喋れるようになった。それでイイんじゃないの?まぁ、ヒロさんが始める新事業と同じで、修ちゃんは頭に浮かんだ事を言ってるだけで、面倒くさがりだから自分ではヤラないし、自分が損をしない限りは他の人がやってくれるんなら、どうぞって人だから。」 と、一区切りついた所で、そろそろ顔を出さないとイケないので、加奈がチェンジで藤田さんの所へ行く。 別の女の子が付き「いらっしゃいませ。」 と、真由美ちゃんを見て 「初めまして、この前は付けなかったですね。どちら様」 「仕事仲間だよ。」 「いえいえ、仲間だなんて、下っ端です下っ端。」 「いいえ、凄いですね。」 「何がです?」 「ヒロさんや修二さんが遊び仲間を連れて来ることはあっても、仕事仲間って言って連れて来るなんて珍しいですもの。(笑)」 「咲、ゴメン。何か書くモノ持ってきて。」 「ハイ。」 「ゴメン、広告でも何でもイイからもうチョッと大きな紙がないかな?」 と、紙とペンが用意される。 兄ちゃんが「ゴメンな咲。酔っちゃう前にチョッと聞いておかないとイケない事があるから、少し放ったらかしにしちまうけど… 」 「いいえ、全然。頑張れヒロさん。♡(笑)」 「お名前は?」 「真由美って言います。」 「真由美さんはお仲間に入らなくてイイの?」 「エエ、お二人の話は私には先の… あっ、ゴメンなさい。咲さんの事じゃないですよ。(笑)先の先すぎて、まだ見えないんで蚊帳の外です。(笑)」 「そんな事ないですよ。この2人に仕事仲間って言われるって事は期待されてるって事ですよ。」 「いえいえ、そんな… 」 「面白いでしょ。」 「何がです?」 「この2人って。」 「どういう事ですか?」 「絵に描いた餅よ。(笑)片や餅を描く人。片やその餅を食べちゃう人なんですもん。」 「フフッ、確かにそんな感じですね♡」 と、ここで俺達も一区切りして 「お待たせ、お二人さん。修二の言うことが色々あってさ… 」 「ヒロさん、転勤ですってね。偉いさんになるの?」 「いや、業務命令で行かされるだけ。」 「そうです。係長って言えるのももうチョッとなんですよね。」 「そして俺はエロいさんになる~!(笑)」 「それはいつもの事でしょ。(笑)」 「ホント、修二の頭の中はどうなってるんだろうね?」 「振ったら音が鳴るかもよ。」 「えっ、何故ですか?」 「カラカラ・・・から・・・空 ってな。(笑)」 「いや、さっきもさ、この前の地震の話がチョッと出てな。」 「結構な被害出てましたもんね。」 「でな。あれを見て思ったんだと。」 「何をですか?」 「ウチの会社で義援金のシステムを作れないかなぁだって。」 「システム?」 「そう、例えばだよ。ウチの会社ってグループ全体で何人ぐらい?」 「大体1万人程ですかね。」 「だろ。それが全員1万円ずつ出せば?」 「え~っと、1億円。」 「そう。それをウチのグループ社員全員からの義援金ですって出せば?」 「評価が上がるというかカブが上がるというか宣伝効果になるというか… 」 「でも、1万人からそんな直ぐには集められないだろ?」 「ですね。」 「だったら、会社が立て替えて直ぐに義援金を出して。後から全員に次のボーナスで引かせて貰えばいいじゃんって言うんだよ。」 「取りこぼし無し… 」 「そう、それに個人として1万円の義援金をしても何もないけど、同じ1万円を出して、1億円の義援金をして評価される会社で働いてるなら、個人のカブも… 」 「上がる。」 「そう、そんな事を言い出しやがるんだよ。(笑)」 「まぁ、あくまでも俺の理想論だけどね。(笑)」 「でも、まぁ1万円ならよっぽどじゃないと、ボーナスで引かれるなら義援金だから仕方ないかなって思ってしまいますもんね。」 「そう、それがコイツの妙なんだよ。(笑)」 「でも、現実的に出来そうですし、無いに越したことはないですけど、もしそういう事があれば、会社としても社員からですって言っても名前が出るんだし… 立て替えしても損は無し。」 「そう、そんなの考えつく普通?」 咲ちゃんがお酒を作って笑いながら「やっぱり修二さんらしいですね。コンサルでもすればイイのに。」って言う。 「コンサルなんてのは緻密な計算してアレコレ用立てしなくちゃならないし、そういう事やってコケでもしたら責任負えないもん。俺はそんなリスクはまっぴらゴメン。(笑)」 「でさ、コイツが言うんだよ。会社じゃその程度だけど、県単位とかで地方公務員なんかがそれをすれば、評価は高まるし結構な義援金を作れると思うんだよなぁ、だって。」 「ホントだ。職員、警察、消防、先生… 全部含めたら相当な金額ですね。」 なんてお喋りしながら笑っていた。
25/05/11 12:29
(iCnv7Rvf)
投稿者:
遊凛・風凛
「ゴメンなさいね。ちょっとチェンジで。ご馳走様でした。」と、咲ちゃんが席を立つ。
今度は「ただいま~ 」と、加奈が戻って来た。 「ヒロさんごめんなさい。先生が修ちゃんをチョッと貸してだって。」 「えっ、俺はイイけど。」 「えぇ~、俺がイヤだ!(笑)」と、向こうのBOXから「修二君、ゴメン。少しだけだから頼むよ。」と、声が掛かる。 「もぉ~」って立ち上がると、兄ちゃんが「修二。真由美ちゃんにお前の昔話を聞かせてイイか?」と、聞く。 「ん?何の話?」 「ま、色々と面白い話。」 「笑いのネタにするなら、どうぞご自由に。(笑)」 と、藤田さんの所へ向かった。 「ママ、真由美ちゃんに修二の昔話をしてやってくれよ。(笑)」 「えぇ~っ、何がイイかしら?」 「ママさんが見てきたの全部聞いてみたいです。」 「そんなに修ちゃんに興味ある?(笑)」 「だって、不思議で面白くって、あんな発想ってどうして出来るんだろう?って… 」 「そうね。じゃぁ、一番最初はね、幼稚園で大騒ぎになった話ね。」 「はい。」 「かくれんぼをしてた時の話なんだけど、皆隠れるじゃない。」 「はい。」 「で、修ちゃんだけがどうしても見つからないのよ。」 「帰ったとか?」 「いいえ、決め事で園から出てはイケないってルールだったの。」 「で、居たのですか?」 「居たんだけどね。もう、先生も困り果てて、誘拐でもされたんじゃないか?って… 警察に連絡でもしようかとしてたら園児の一人が「あっ!修ちゃん居た。」って、指さすのよ… 何処だと思う?」 「天井裏とか?」 「惜しい!修ちゃん、屋根の上に居たのよ。」 「でも梯子とかで解りますよね。」 「それが、あの人ったら樋をよじ登って上がったらしくって、しかも上に上がったら、ぽかぽかしていて気持ちよくなって寝てたんだって。だから先生も修ちゃんが座ってたらすぐ気付いたんだろうけど、気付かなかったのよ。」 「で、おもいっきり叱られたんだよな。(笑)」 「そう、もうそんな危ない所へ登ってはイケません!って。」 「なんか、悪戯っ子って感じですね。(笑)」 「でね。翌週にまたかくれんぼがあって、また修ちゃんが居ないのよ。」 「またですか?」 「今度は何処だったと思う?」 「えっと、男の子だから、女子トイレ。」 「ブ~ッ、今度はね、先生の車の下に居たのよ。(笑)」 「上の次は下ですか?(笑)」 「そう。出てきたら背中が土でまっ茶っちゃ。また先生に怒られて、幼稚園の問題児扱い。(笑)」 「幼稚園でそんな感じだったんですか?」 「そうね。でも私もまだその時はヤンちゃな悪ガキがいるんだなぁ、ってくらいにしか思ってなかったの。(笑)」 「で、ママが修二を意識しだしたのは?(笑)」 「もう、ヒロさん。そんな言い方したら好きになったみたいじゃない。」 「えっ、好きになったんじゃないの?」 「違うんですか?」 「人としてはね。男としてじゃ無いわよ… (笑)」 「 えぇ~っとね。小学校3年生の時の話しなんだけどね… 修ちゃんがね、授業中に何か悪戯してて先生に怒られたの。」 「悪戯ですか… 」 「もう、どんな悪戯だったかは覚えてないんだけど。先生が怒っちゃって「廊下の雑巾がけ50往復!」って罰を与えたの。」 「ご、50往復ですか。」 「そう。まぁ、授業の間ずっと雑巾がけしとけって事よね。」 「ですよね。」 「でね。15分程したら「終わりました~ 」って、教室に戻って来るのよ。(笑)」 「えっ、15分ですか?」 「先生が「そんなに早く出来る訳がない。お前ホントにやったのか?」って、また怒ってね。でも、修ちゃんは「ホントにやりました。」って言うのよ。それで、「どうやってそんなに早く出来るんだ、やって見せろ!」って廊下まで見に行ったのよ。」 「それは見てみたいですもんね。」 「笑っちゃうわよ。どうしたと思う?」 「雑巾がけだから、足に雑巾付けて走ったとか?」 「似たようなものね。あのね、空いてた教室から箒を2本持って来てね。柄の方で押さえてモップのようにして走ってたの。(笑)」 「何か想像したら笑えますね。(笑)」 「1本だとズレちゃうからワザワザ2本ってところが笑えちゃうのよ。(笑)」 「でも、それなら15分ってのも納得ですよね。(笑)」 「で、その先生は益々怒っちゃって、「バカ者!雑巾がけってのは手でするモノだ。ちゃんと手で雑巾がけし直せ~っ!」って、また50往復命令したの。」 「そこからが修二なんだよなぁ。(笑)」 「そう。それがね、今度はさっきよりも早く5分程で教室に入って来るのよ。(笑)」 「えっ、だって手でかけ直せって言われたんですよね?」 「そうよ。で、先生がまた「お前50往復だぞ。本当にやったのか?」って、怒って見に行ったらね。どうしてたと思う?」 「えぇ~っと… いやぁ、解らないなぁ。どうしてたんです?」 「笑うわよ。修ちゃん廊下を縦じゃなく、横に往復してるの。(笑)」 「はぁ~、なる程ですね。(笑)それなら確かに早いですよね。」 「な。何か修二らしいだろ。(笑)」 「ですよね。♡(笑)」 「それからよ。私がこの人は面白い考え方するなぁって、興味を持ってくっついて回るようになったの。」 「で、続きがあるんだよな。(笑)」 「そう、その先生が「お前、ちゃんと50往復しろ。」って言ったら、修ちゃんが「もう100往復もしたんだぞ、この鬼~!」ってキレちゃったの。そしたら先生が、もう雑巾がけはイイからってバケツに水入れて来て、「これ持って廊下で立っとけ。」って言ったのよ。」 「何か昔の漫画みたいですね。(笑)」 「そしたら修ちゃんったらね、廊下の外側の窓を開けて、バケツを置いて、知れ~っとした顔で、取っ手を持ってるのよ。(笑)」 「何かその現場を見てみたかったなぁ。♡(笑)」 「ふぅ~っ、何で、あぁなんだろうねぇ… 」と、戻って来る。 「何だったんだ?」 「今度、山の麓にゴミの焼却施設が来るだろ。」 「あぁ。いくらクリーンだって言ってもアチコチで反対されて、結局はあそこの山に決まったってやつか。」 「ゴミとか火葬場って、よく反対運動されてますよね。」 「そうなんだよ。で、山に決まったんだけど、一緒に温水プールを作るんだって。」 「ほぉ、温熱利用ってやつか。」 「健康ブームってのもあるわよね。」 「それで?」 「それで、「ホイ?」っと来たもんだ。」 「何ですか、「ホイ?」って?」 「俺的に何か考えられるか?って事だよ。」 「えぇ~っ、今ですか?」 「今、ココでだよ。」 「で、何かもう考えたのか?」 「考えるの面倒だから、思いつきで喋って来た。(笑)」 「はぁ?(笑)」 「もうですか?」 「まぁ、あくまでも一つの案としてだからね。」 「で、藤田さんは?」 「そう考えるか、って笑ってたよ。(笑)」 「で、どんな案なんですか?」 「ん?どんなのって、ホント思いつきなだけだよ。」 「はい。」 「平日の昼間に誰も来ないプール作るんなら、一緒に風呂屋を作れって。」 「まぁ、同じお湯を使えばイイだけだわね。」 「でも、何でですか?」 「前に別府へ行ったことがあるんだけどさ… 」 「別府?」 「また、とんでもない所が出て来たぞ。(笑)」 「別府には市民温泉ってのがアチコチにあって、100円、200円で温泉が利用出来るんだよ。」 「へぇ~。」 「だからさ、そういう値段で入れる風呂屋を作れば暇してるジジババが時間潰しに来そうじゃん。」 「まぁ、プールよりは来るかもな。」 「さて、真由美ちゃんに問題です。」 「はい。」 「お風呂って何をする所ですか?」 「えっ、汗を流す所。」 「そう。だから、汗をかくまでいくか知らないけど、そこに年寄りの運動と言えばゲートボールだ。まぁ、近頃はグランドゴルフってのも出てきたけど、そういう所を隣接すれば… 」 「運動して、汗を流しに一っ風呂。」 「それに、山があるんだから、ハイキングコースとか整備してみな。」 「ウオーキングってやつね。」 「健康ブームに温熱利用… 」 「そう、それに運動して風呂にでも入れば… 」 「腹が減る。(笑)」 「もう、ついでだから御飯を食べられる場所も作って、健康ブームだかヘルシー料理だか何だか言って、その辺の畑で採れた野菜を利用して食わせれば、最近言われてる「地産地消」にもなるかもな。って感じで言っといた。(笑)」 「温熱利用に健康ブーム、それに地産地消か。」 「忘れてたけど、プールもあるわよ。(笑)」 「修二さん、さっき向こうへ行ってた時間でそれだけ考えたんですか?」 「それだけって、ホント思いつきで言っただけだよ。(笑)」 「ホント、お前の頭の中は何が入ってるんだ?」 「だから、音が鳴るって言ってるじゃん。カラカラ・・・から・・・空 ってね。(笑)」 暫くすると、女の子が「ママ、先生がお帰りですって。」とやって来た。 「あら、もうお帰り?」 「あぁ、ゴメンよ、(上を指さして)呼ばれた。… 」 と、藤田さん達が別の店に行くようだ。 「修二君。ありがとうな。別府の市民温泉ってのがイイねぇ。それに地産地消か… また勉強しとくよ。お先にな。(笑)」って、出て行った。
25/05/11 22:39
(iCnv7Rvf)
投稿者:
遊凛・風凛
「で、俺を笑い者にして何処まで話したの?」
「廊下往復50回よ。(笑)」 「ホント、バカだよなぁ。(笑)」 「何でそんな事を思いつくんですか?」 「だって、間違ってないじゃん。」 「小学校で思い出したけど… 」 「まだ何かあるんですか?」 「そんなのはイッパイあるんだけどね。ウチの母親が修ちゃんを見てね、大笑いした事があったのよ。」 「何なんですか?」 「5年生の時。母親とスーパーへ買い物に行ったの。そしたら修ちゃんもお母さんと来ていてね、お母さんたちもPTAで顔を会わせてるから挨拶して一緒にお買い物してたのよ。それでね、12月で年末のおまけイベントみたいなので、レシート何千円分だったか忘れたけど、ミカン掴み放題ってやってたの。」 「何かそんなのやってたな。(笑)」 「でね。修ちゃんが「俺もやってみたい。」って、お母さんにおねだりしてね、やらせて貰ったのよ。」 「まぁ、子供ってそんなの好きですし、やってみたいですもんね。(笑)」 「そしたら、ジーっと見ていて、なかなかイベントやってるオジさんの所へ行かないの。何でだと思う?」 「何か観察してたんですか?」 「そなうのよ。箱のミカンが残り少なくなったら、オジさんが次の箱を開けて移し替えるの。」 「まぁ、普通はそうするよな。」 「修ちゃんはそのタイミングを待ってたのよ。」 「その方が取りやすいですもんね。」 「と、思うでしょ。」 「違うんですか?」 「違うのよ。この人ったらオジさんの所へ行って「オジさん、これ両手で掴めるだけ?」って聞くの。」 「えっ、掴み放題なんですよね?」 「そう、だからオジさんも「そうだよ。さぁ、坊や幾つ掴めるかな?」って言ってね… 」 「あれは、ちゃんと確認したんだけどなぁ。(笑)」 「この人ったら、ミカンじゃなくて箱を掴んで持って行こうとするの。(笑)」 「箱ごと?(笑)」 「だって、ちゃんと指さしてコレって確認したんだぜ。」 「オジさんが「コラコラ、坊主。何をするんだ!」ってね。で、「何て悪ガキだ!」って言われたら、お母さんがバツ悪そうに「スミマセン… 」って… ね。」 「後で母ちゃんに怒られたなぁ。(笑)」 「で、ウチの母親も周りのお客さんも大笑い。」 「でも、修二さんって子供の頃からそういう閃きって言うか発想って言うか、面白いこと考えつく人だったんですね。♡」 「ところで、係長はどんなお子さんだったんですか?」 「ん?俺はいたって普通の子供だったよ。(笑)」 「いいえ。だってさっきお好み焼き屋さんで… 」 「真由美ちゃん、兄ちゃんの話を聞いたら引くかもよ。(笑)」 「そんなにですか?」 「まぁ、俺は兄ちゃんとは大人になってからの付き合いだけど、加奈は色々知ってるもんな。(笑)」 「私よりも咲ちゃんよ。ねぇ、咲ちゃん。こっち来て。」 と、咲ちゃんを呼ぶ。 「お邪魔します。」 「真由美ちゃんが、ヒロさんの事を聞いてみたいんですって。」 「えぇ~、何がイイかしら?」 「咲さんって、係長をよくご存じなんですか?」 「私の兄がヒロさんの同級生で…(笑) 」 「お前ら、いらないこと言うなよ。(怒)」 「おぉ、怖ぇ。(笑)」 「例えば、例えば?♡」 「小学校の時の事はあまり聞いた事ないんだけど、中学校で花札とカブ札の賭場を開帳しちゃって… 」 「中学生が博打… 」 「で、負けが込んだ生徒が親の財布から抜き取ってバレたの。」 「まぁ、親の財布からってのは聞きますよね。」 「で、学校にバレて調べてみたら元締めが… 」 「係長。」 「そう。ヒロさんで、集めてた金額が80万くらいだったんですよね。(笑)」 「中学生が80万。」 「中学生が博打で80万… 」 「使った分入れたら100は越えてたんだろうなぁ。(笑)」 「まだあるわよ。新任教師が生徒に嘗められないようにって、見せしめのつもりで着任早々にヒロさんの服装が悪いだか態度が悪いだか知らないけど、いきなりビンタしたんですって。そしたらヒロさん、速攻グーで殴り返して鼻を折っちゃったの。」 「あれはだな、やられたらヤリ返せって言う親の教えだ。(笑)」 「教室の壁をブチ抜いたり… 」 「あれは、ぶつかっただけで、壁が薄っぺらかったの。(笑)」 「何か暴れん坊って感じですね。♡」 「兄ちゃんは学校以外だよな。(笑)」 「えっ、シンナー吸ってる人の袋に火を着けて髪の毛チリヂリとか。(笑)」 「そうそう。(笑)」 「ひゃ~(怖)」 「私が見た事あるので凄かったのは… 」 「咲… 」 「じゃ、こっちならイイでしょ。(笑)ヒロさんが高校生の時の事よ。」 「ビーバップみたいな感じだったんですか?(笑)」 「そうね、その頃はスクールウォーズね。」 「へぇ~ッ。」 「でね、特攻服を着た人が乗ってる街宣車ってあるでしょ。」 「はい。」 「あれがね、駅通りに留まって大音量でやってたのよ。」 「チョッと怖いですよね。」 「でもヒロさんったら、五月蠅いって文句を言いに行ったの。」 「凄っ!」 「私達は遠目で大丈夫かな?って見てたんだけど、中から3人だったかな特攻服の怖い顔した人が出て来て、ひと悶着。」 「大丈夫だったんですか?」 「それが、ヒロさんブチ切れちゃって。その人達をぶっ飛ばしたかと思ったら、街宣車によじ登ってスピーカーの線を引きちぎっちゃったのよ。(笑)」 「うわぁ、無茶苦茶。」 「そしたら、他の車の特攻服の人が集まって来るわ 野次馬は集まるわ、警察はやって来るわ、…」 「それは騒ぎになりますね。」 「で、ヒロさんが「お前ら、今度来やがってみろ。線で済むと思うなよ。スピーカーごと引っぺがすぞ!」って怒鳴ってね。下に降りたらそのままパトカーで… ね。♡」 「あんときゃ、停学2週間。(笑)」 「でも、本当にその辺りには街宣車って来なくなったのよ。」 「私は会社での係長しか知らないですけど、そんな顔があったなんて聞くとイメージ変わっちゃいます。(笑)」 「良い風に?悪い風に?」 「勿論、良い方です。♡」 「真由美ちゃんって面白い子ね。」と、咲ちゃんが言う。 「えっ、そうですか?」 「だって、普通24歳の女の子なら、30を過ぎた既婚者2人に付いてなんか来ないですもん(笑)」 「ですかね?」 「いや、俺だって真由美ちゃんが修二と飲みに来たって聞いたから誘ったんだけど、こんなので楽しい?」 「はい。とっても。♡」 「それならイイんだけど… 」 「だって、係長が言ってたみたいに修二さんって、先を見て物事を考えておられるじゃないですか。しかも、さっきのゴミ焼却施設の話なんかでも、あの短い時間であれだけ思いつくなんて凄いですし、もし実現すれば雇用も生まれる訳じゃないですか。」 加奈が「真由美ちゃん、修ちゃんはそれだけじゃ無いのよ。(笑)」と、言う。 「えっ、どういう事ですか?」 「うん。(笑)修二はな、ゲートボール場にハイキングコースって言ったろ。」 「はい。」 「お金が取れない部分に建物は… 」 「無い… あっ!」 「そう。いかにお金をかけずに人を集めて、お金を落とさせるかってとこまで見てるんだよ。」 「はぁ~、そこまで… でも、それを読み取れるお二人も凄いです。」 「そんな事は無いわよ。(笑)」 「でも、ママさんは修二さんの裏稼業ってのを実際にやっておられるでしょ。係長はこれから新事業に着手するし。裏の裏、先の先まで理解出来ないと… 」 咲ちゃんが「いいえ、大丈夫ですよ。さっき義援金の話をされてた時に、ボーナスで引かれるなら義援金だから仕方ないかって、ちゃんと人の心情まで見てたじゃありませんか。ね、ヒロさん。」 「そうだな。(笑)」 「えっ、まだ何かあるんですか?」 「そうだなぁ。さっき修二は公務員を例えにしてたって言ったろ。」 「はい。」 「でもな、ウチの会社の規模で1億円って言ってたけど、自動車メーカーや電機メーカー、その他にもある超大手の会社で同じ事が行われれば、どれだけになる?」 「数十倍、いや、それ以上… 」 「そう。時間かけずに直ぐにそれだけの義援金を用意出来るだろ。修二は言わないけど、そうなれば良いなぁって理想論もあるから、そこを拾い集めると何処まで考えてるんだろうって、コイツの面白さが益々解ってくるんだよ。(笑)」 「俺はそこまでは… (笑)」 「いいや、お前は見てる。(笑)」 真由美ちゃんが突然。「師匠!」っと、頭を下げてくる。 俺は「はぁ?」っとしか言いようがない。 「お願いします。師匠って呼ばせて下さい。」 「何を言ってんの?俺は落語家じゃ無いっての。(笑)」 「わっはっは~、修二に弟子が出来たか。」 「可愛いお弟子さんね。修ちゃん。(笑)」 「何を言ってんの?俺は弟子なんて取らないし、認めません。」 「いいじゃないですか、お勉強熱心ですし。(笑)」 「い・や・だ。」 真由美ちゃんが俺の腕を掴んで甘える。 「お願いしますよ、師匠~。ココでだけでも… ねっ。♡」って皆で笑ってた。
25/05/12 19:21
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投稿者:
遊凛・風凛
真由美ちゃんが加奈に聞く。
「師匠って、やっぱり成績優秀でした?」 「そうねぇ。中学の時はいつも10番以内だったわね。(笑)」 「10人中な。(笑)」 「バカね。ウチは8クラスあったから330人ほどよ。」 「凄っ!」 「凄くないわよ。10番って言っても下からなんだから。(笑)」 「エッ。師匠、嘘ですよね。(驚)」 「ホントだよ。」 「だって、修ちゃんって興味のある事にしか目を向けないから、英語や国語なんて、からっきし… テストは白紙が多かったからよく怒られてたもんね。」 「まぁ、体育はそこそこよかったぞ。(笑)」 「じゃぁ、ママさんは?」 「加奈の成績は知らないなぁ。」 「私は中の下、位だったかな。(笑) でね。学校で知能指数(IQ)のテストがあったのよ。そしたら修ちゃんIQが135 」 「135!(驚)と、東大生以上… 」 「そう。先生が首を捻ってたもの。」 「まぁ、あれだな。修二の場合は勉強と勉学は別物ってやつだな。(笑)」 「師匠って、中学時代はどんな感じだったんですか?」 「俺こそ兄ちゃんと違って、いたって普通のサッカー少年だったな。(笑)」 「そうなんですかぁ。(疑)ママさん?」 「そうね。まぁ、夏休みの間、夜に学校のプールに忍び込んで皆と泳いでたとか、部室で酒盛りしてたくらいよね。(笑)」 「酒盛りって… 」 「あぁ、そうそう。2年になって直ぐだったわね。」 「何かあったんですか?(嬉)」 「何でだったかなぁ?多分、修ちゃんが先輩に何かしたんだと思うけど、3年で1番ワルだった人が教室で喋ってた修ちゃんの所にやってきて、締め上げようとしたんでしょうね。「チョッと立てや。」って言ってね。(笑)」 「俺は素直に立っただけ。(笑)」 「そう。立った瞬間にその3年生がひっくり返っちゃって。修ちゃんが「先輩、やめときましょうよ。」ってね。その一言で、学校中のワルぶってた奴らから一目置かれてたってのはあったな。」 「師匠って、何か格闘技されてたんですか?」 「何にもしてないよ。」 「じゃぁ、どうやって… 」 「だから、ただ立っただけ。あっ!真ん中の足じゃ無いぞ。(笑)」 「嘘だぁ。(疑)」 「ホントだよ。」 「真由美ちゃん。修二はそういう所もチョッとアレなんだよ。」(笑) 「アレって何ですか?」 「 俺なんかは腕っぷしだけなんだけどさ、コイツのはチョッと違うんだよ。」 「えっ、どういう風にですか?」 「修二には何かコツみたいな物があるらしくてな。一度会社のBBQの時に喧嘩で負けた事が無いって豪語してた奴が、何かのきっかけで他のやつと殴り合いになったんだよ。」 「会社のBBQでですか。」 「そう。それでチョッと騒ぎになるわな。」 「はい。」 「そしたら、その瞬間にそいつを押さえこんじまって「楽しく飲もうぜ。」って言ったら、素直に謝ってたもんな。(笑)」 「だってシラケるじゃん。(笑)」 「で、その暴れた奴が「俺、身動き取れなくなったけど、何て力してんの?」って不思議がってたもんな。(笑)」 「力なんていらないよ。要領とコツってやつさ。(笑)」 「真由美ちゃん、修二は笑ってでも人を殺しかねないよ。(笑)」 「怖~い。♡」 「笑いながら… って、俺は竹中直人か!(笑)」 真由美ちゃんが聞く。 「ママさん。さっきから気になってたんですけど… 」 「何?」 「お店に入ってから何回か別の店の方が来られて白い袋持って帰られてますよね。」 「あぁ、あれね。修ちゃん、イイでしょ?」 「ココへ来てりゃいずれ解るし。ま、イイか。」 「何ですか?」 「あれが、修ちゃんのお小遣いの元。」 「へぇ~、何なんです?」 「煙草よ。(笑)」 「煙草?危ないやつですか?」 「そんな訳ないだろ。いたって普通の煙草です。(笑)」 「師匠、裏稼業って煙草屋さんなんですか?」 「そうだよ。」 「何で煙草屋さんが裏なんです?」 「う~んとね… 面倒くさいや。加奈。」 「何処まで?」 「俺の取り分くらいかな… 」そう言って、俺は兄ちゃんとの話に花を咲かせる… 「ママさん。裏って、やっぱり 危ないんじゃ… 」 「危なくはないわよ。危ういけどね。(笑)」 「危うい?」 「真由美ちゃんは煙草は吸わないのね。」 「はい。」 「煙草っていくらか解る?」 「えぇ~っと、前にニュースでありましたね。値上がりで買い占めがとかって… 250円だったかな?」 「うん、前はね。今は大体270円なの。」 「270円…」 「普通は煙草屋さんでも自販機でもコンビニでも270円なの。」 「まぁ、そうですよね。」 「でも、ウチは250円。」 「250円? 20円安いんですか。」 「煙草は税金がかなりあるから値引きなんてしないんだけど、ウチは250円なの。買う?」 「買いますよね。」 「1カートンが10個だから… 」 「2700円が2500円。うん、買います。」 「でもね、その安い煙草を仕入れないといけないでしょ。」 「はい。」 「さぁ、どうやって?」 「えぇ~っと、煙草屋さんが卸値で仕入れても270円なのに250円で売れる卸屋さんてあるんですか?」 「あったら、皆買うでしょ。(笑)」 「ですよね。じゃぁ、どうやって?」 「それは、また貴女の師匠に聞いてみて。(笑)」 「えぇ~っ、気になる~。」 「ウチの仕入れ値は220円。」 「220!! あっ。でも、250円の220円だから、30の… 300円か。」 「さぁ、計算よ。(笑)」 「はい。」 「まぁ、細かい事は抜きに、大まかな概算よ。」 「はい。」 「ここのビルだけで20。この辺りには駅裏も入れると70以上の夜の店があります。1つ2つ向こうの駅からも買いに来てくれる店があって、少なく見て50件がウチの煙草を買ってくれます。」 「安いですもんね。」 「店の女の子で吸うのが平均3人なら、1日1箱を吸うとして10日で?」 「30だから、3カートン。」 「それが、一ヶ月30日だから3倍で9カートン。もうチョッと吸うから少なく見ても10カートン。」 「×50件で500。」 「そう。で、お客さんがお店で煙草が切れて買うのが1日平均10個だとしたら、一ヶ月で… 」 「休みがあっても25日程でしょうし、1日1カートン、ひと月25カートン×50で… 1250。」 「でもね。ウチから出た煙草がヨソの店で通常の270円で出されてるか、サービスとして250円で出されてるかは、買ってくれた人の自由だから知らないわよ。ただね、250円で出してる店に飲みに来たら、270円の煙草が250円。1カートン2500円で買えると知ったら… 」 「欲しくなりますよね。」 「でしょ。で、全部の店が250円にしてる場合よ。お店で譲ってくれなんて人もいて、1件がひと月平均10カートン分けてたら… 」 「500。」 「全部で?」 「500の1250の500で2250!」 「そう、それが最低ラインで、大体で2500~3000。多いなぁって時は3500、それ以上出るなんて時もあるの。」 「2500×の300円だから75万!凄っ。」 「で、ウチはストックと捌き。修ちゃんは仕入れ。取り分は2:1」 「75万だから… 25万!多かったら30!(驚)」 「そうなるわね。(笑)」 「お・お・お・お小遣いじゃ無いです。」 「修ちゃんは、だ・か・ら… 」 「裏稼業!」 「お小遣いは別で、アナタ達の会社とか。(笑)」 「えっ?」 「会社で煙草を吸う人はどれ位?」 「60~70人位は居るのかなぁ?」 「だとして、250円で煙草が買えるとしたら?」 「買います。」 「まぁ、半分として30人が修ちゃんから買うと。1人が1日平均1箱で30日だったら、3カートン。」 「はい。」 「で、30人だったら?」 「30人×の3の300で… 27000円。」 「まぁ、もう少しあるだろうから3万円ってとこかしら。」 「ですね。」 「でも、ウチは全く絡んで無いから… 」 「丸々3万円。」 「そう、会社でそれだけはあるのよ。」 「そうかぁ… あっ!だから前に師匠が皆が喜んでくれてるって言ってたんだ。」 「そうね。でも、会社がそんな商売をしてるって知ったら… 」 「ダメ… 」 「ってなるわよね。」 「まぁ… 」 「でも、会社でも煙草を吸ってるのは雇われてる人だけじゃ無く… 」 「経営者側の人達も吸ってる… 」 「そう。それに、皆からは安く煙草が買えるって、喜ばれてるんなら… 」 「目を瞑ろうか… 」 「って事よね。(笑)」 「はぁ~、やっぱり、師匠って凄いです。(驚)」 「でも、ホントに凄いのは… まぁ、修ちゃんがこの辺までって言ってたから、今はココまでにしときましょ。(笑)」 「えぇ~っ、聞きたいなぁ… (悲)」 「師匠。凄いです~!」 「何が?」 「裏稼業!」 「真由美ちゃん。修二の稼ぎを聞いてビックリしただろ?(笑)」 「係長、師匠って何者なんですか?」 「ん?修二かい。修二はいたって普通の会社員。(笑)」 「でも、どうやってそんな数の煙草を… ?」 「そこら辺を知ると、コイツの凄さがもっと解るさ。(笑)」 「別に凄くは無いでしょ。(笑)」 「し・し・し・知ってみたいような、怖いような… 」 「何で怖いんだよ?」 「だって、ママさんが危ういって… 」 「まぁまぁ、お腹いっぱいになるから今日はこの辺にしときましょ。(笑)」 「でさ、俺達はこんなんだけど、真由美ちゃんはどうだったの?高卒?大卒?」 「ん?真由美ちゃんは短大だったよな。」 「はい。中途半端な短大です。(笑)」 「いやいや、中途半端なんて事はないけど。子供の頃はどんな感じだったの?」 「本当に、いたって普通でしたよ。(笑)」 「(全員で)本当に?(疑)」 「両親が親戚の料理屋で働いてるんで、小学校の時は鍵っ子でしたし、中学校はちゃんとヘルメット被って通ってました。(笑)高校ではバンドしてましたけど… ホント普通でした。」 「ふ~ん、バンドか。ロック?ヘビメタ?もしかしてパンク?(笑)」 「何でですか、普通のガールズバンドです。(笑)」 「何してたの。ギター?」 「あっ、いえ。キーボードと… ボ、ボーカルを少々… (恥)」 「へぇ~、ボーカル。」 「そういやぁ、前にカラオケ行った時、上手かったもんな。」 「声も可愛かったし。♡」 「いやぁ、そんなこと無いです。(恥)」 「そうだ。歌おうぜ!」 と、カラオケを歌いながら夜も更けていった。 日も変わった頃、兄ちゃんも転勤の準備があるのでそろそろ帰ろうって事で、呼んで貰ったタクシーも到着したようで店を出る。 「ヒロさん。ありがとうございました。♡」 「帰った時は寄って下さいね。♡」と、見送られる。 「あぁ、ありがとうな。」 3人がちょうど同じ方向に帰るので1台に乗り込む。 「修二、イイのか?今日の。」 「あぁ、あれだ。まぁ、俺からの餞別だ。(笑)」 「俺が誘ったんだし、弟子(真由美ちゃん)の分くらいは出すよ。」 「いやいや、自分のはちゃんと払います。」 「いや、イイって。」 なんて喋ってると、兄ちゃんが 「なぁ、修二。転勤させろとまでは言わないが、お前にはまだ教えて貰わないとイケない事があるから、呼ぶからな。」 「まぁ、出張くらいならね。(笑)」 「真由美ちゃん。こんなオジさんに付き合ってくれて、今日はありがとうな。」 「いいえこちらこそ、楽しかったです。係長の事も聞けたし、師匠も出来たし。♡(笑)」 「ハハッ、師匠か。そうだな。ホントにイイ師匠を見付けたかも知れないぞ。(笑)」 「ハイ。(笑)それに「F」さんが何だか居心地良くって、一人でも通っちゃいそうです。(笑)」 そしてタクシーが兄ちゃんの家の近くを通りかかる。「運転手さん。ココで一人降りるよ。」と、タクシーを止める。 「御馳走さん。」 「あぁ、じゃぁな。」 と、手を振る兄ちゃんと別れタクシーが走り出す。 真由美ちゃんが、「修二さん… 」と、近寄りもたれかかって来る。 「ん?」 「いえ、師匠♡ 「F」さん、私も飲みに行ってイイですか?」 「そんなの俺に断らなくても行けばイイじゃん。(笑)」 「でも、何だか… 」 「何だったら、俺のボトル飲んでてもイイし、あれだ。真由美ちゃんの分くらいなら俺にツケといても構わないよ。(笑)」 「いいえ、そんなに甘えるなんて… 」 「だって、俺の裏を知っちまっただろ。」 「いやぁ、凄いです。」 「だから、「F」で真由美ちゃんが飲む分くらいは平気だって。(笑)」 「いいえ、それはダメです。それに… 」 「ん、それに?」 「真由美… ちゃんじゃ無くて、真由美って呼び捨てがイイです。」 「何で?」 「何か、ちゃんって付けられると他人行儀と言うか何と言うか、私は気兼ね無しに呼び捨てにされてる方がイイです。(笑)」 「そう?じゃ、じゃぁ、真由美。」 「はい。なんですか?(笑)」 「また、飲みに行くか?」 「ハイ。師匠。(嬉)」 「いや、だからその師匠ってのは… (笑)」 真由美ちゃん… いや、真由美のアパート近くの通りまでやって来た。 「師匠… 」 「ん?」 「ホ… ホントは部屋に寄って♡ って言いたいんですけど、チラかっちゃってるし恥ずかしいし… 」 「バ~カ(笑)」 「この前も今日も御馳走になっちゃって、今度は私が出しますから… 」 「イイよ。それより気をつけて帰りなよ。」 「ハイ。ありがとうございました。おやすみなさい。♡」って、ほっぺにChu!ってして帰っていった。
25/05/13 19:12
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遊凛・風凛
それから真由美とはよく飲みに出掛けるようになった。
そして朝帰りに、真由美の部屋… 元々、バイクだライブだ一人旅だ何だかんだと出掛ける事が多かった俺が家を空ける事はしょっちゅうだったし、礼子はどちらかと言えば出不精で、外食はたまにするものの、そんなに酒も強くないので飲みには滅多に行かないし、家に入れるモノを毎月ちゃんと入れて、親戚、地域、その他の用事や行事などをちゃんとしとけば、自由にさせてくれていた。(まぁ、裏稼業のおかげもあり、ローンや借金といったものが全く無かったってのも、自由にさせてくれていた理由のひとつだろう。) 今日も真由美と飲みに出る… 2回続けて「F」だったので、今回は違う店にする事にした。 ここは「F」があるのとはまた違うビル。そこの地下にある店だ。 カランカラン… ドアの鈴が鳴る。 「あら、修ちゃんいらっしゃい。」 「ママ、久しぶり。」 「何、この前あの子と出会ったから気を使って来てくれたの?(笑)」 「いや、別にそういう訳じゃないけどな… 」 「で、この方は?」 「会社の同僚… で、飲み仲間。(笑)」 「いや、仲間だなんて… 」 「いらっしゃいませ。」と言って、ママは別の客の対応に行く。 「あの、師匠。ここって… 」 「そうだよ。この前駅で見かけた女の子がいる店だよ。(笑)」 「じゃぁ、この前の煙草って… 」 (少し小声で) 「そう、あれは「F」の帰りだったんだよ。でも、ここら辺りのママは多分俺が仕入れてるってのは知らないから内緒だよ。」 「はい。」なんて喋ってると、またお客が入ってきた。 段々と客が増えてくる… どちらかと言えば還暦前後が多い。 「師匠。ここって、どちらかと言えば大人な人達が多いですね。」 「だろ。だから兄ちゃんが、ジジババの溜まり場って言ってたろ。(笑)」 「そう言えば、言っておられましたね。」 「この店はね、他の店とはチョッと違うんだよ。(笑)」 「えっ、何ですか?」 「もう少ししたら解るよ。」なんて話してるとママがやってきて 「修ちゃんゴメンね。今日は週末だから皆集まっちゃって。」 「いや、イイんだよ。忙しくって結構結構。(笑)」と、また別の客の所へ行く。 暫くして、客の一人が「じゃぁ、そろそろ始めるか。ママ、用意して。」と声をかける。 すると、カラオケの音が落とされ、店の隅にある小さなステージにエレアコとアンプが用意される。 「えっ、ライブでも始まるんですか?」 「まぁ、ライブって言うかねぇ… (笑)」 声をかけた客がステージで準備をしてると、客の何人かにクリアファイルが配られる。 「何にする?」 と、リクエストが入り曲が始まる。すると、客が皆で歌い出す。 「えっ、何なんですか?凄っ!(驚)」 皆が歌ってるが、俺や真由美は世代が違うので付いていけなく見てるだけ。 するとママが来て、「アナタ達も歌う?」なんて、クリアファイルを見せる。そこにはコピーされた歌詞カードが入っている。 「いえいえ、曲を知らないですし歌えませんけど… ママさん、皆で合唱って凄いですね。(笑)」 「そうね。貴女達なら知らないでしょうね。昔はね、歌声喫茶っていってね。喫茶店で皆で合唱する店があったのよ。」 「へぇ~。」 「でもね、今はそんな喫茶店なんて無いし、最近はカラオケばっかりでしょ。」 「そうですね。」 「だから、こうやって皆で歌える風にしたら皆懐かしいって、集まってくれるようになってね。(笑)」 「だから、ジジババの… (笑)」 「へぇ~。何だか皆さん楽しそうですもんね。(笑)」 「昔ね、修ちゃんが友達連れて来たのがきっかけなのよ。(笑)」 そう言ってまた別の客のお酒を作りに行く。 「師匠。きっかけって何なんですか?」 「まぁ、ホント偶然だよ。(笑)」 ママが戻って来た。「ママさん、きっかけって何だったんですか?」 「う~んとね。修ちゃんが若い頃に、駅前で同級生が弾き語りをしてたのよね。」 「そうそう。(笑)」 「それで、久しぶりに顔を合わせて一緒に飲もうってココへ来てくれたのよ。」 「へぇ~。」 「で、当然ギターを担いで来るわけでしょ。」 「はい。」 「それを見た年配のお客が「兄ちゃん、ギター弾けるのか?」って聞いてね。」 「あれ歌ってくれないかって言われたのが古過ぎて解らなかったんだよ。(笑)で、「解りません」って答えたら、「じゃぁ、「乾杯」くらいなら出来るか?」って言われて、それなら歌えます。ってギター弾いて歌い出したんだよ。」 「そしたらね。リクエストしたお客さんも一緒に歌い出してね。」 「そうそう、それを見てた別の客が「兄ちゃんチョッとギター貸してくれるか?」って聞いて、ギターを持ってさっきリクエストされた曲を弾き始めたんだよ。」 「そう、それでお客さんが何人かで合唱し出して、懐かしいなぁ、昔の歌声喫茶みたいだなぁって… 」 「それがきっかけで(嬉)」 「でも、その時はそれだけだったんだけど、修ちゃんが週末の早い時間だったら、食事してチョコっと遊んで帰る人や飲みに出ようって人が寄ってくれるんじゃないって、この時間帯はこうやってカラオケ消して歌声喫茶風にしてみたのよ。」 「そしたらその歌声喫茶を経験してた世代の人が来るようになったんだよな。(笑)」 「そう、だから奥さんを連れて来るお客さんんも多いのよ。(笑)」 「まぁ、ノスタルジックってやつだな。(笑)」 「で、お客さん同志が同じ年代で、仲良くなって連れだって来てくれるようになってね。ホント、ありがたい事よ。(笑)」 そんな話をしていて、ここはセット料金なので一区切りって事で店を出ることにした。 「師匠。あの店にもきっかけ作ってるなんて… 」 「いや、あれはホントに偶然だったんだよ。たまたま弾き語りしてくれって言う客がいて、また別に古い曲を弾けるお客さんが居て… 」 「でも、ママさんが時間帯って… 」 「あぁ、あんなのは当然の事を言っただけで、あとは時間も区切りやすいしセット料金にすれば?って言っただけだよ。」 「でも、お客さんが懐かしいからって奥さんも連れて来やすいようにって読んで、時間帯とセットにするのを提案したんですよね?」 「さぁ、それはどうかな?(笑)」 って歩いてると、向かいから歩いてきたオジさんが 「おっ!修二くん、毎度。いつもありがとうね。」って声を掛けてくる。 「いやいや、こっちこそ。どうしたの今日は早いじゃん。」 「うん。今日は友達と約束してんだよ。(笑)何、女の子連れて。彼女?」 「ま、そんなもんかな。(笑)」 「やってるねぇ。ア~ッハッハッハ~」つて、すれ違っていった。 「師匠。あんな事言って大丈夫なんですか?」 「ん、彼女ってか? イイのイイのあの人は(笑)」 「何方なんですか?」 「あぁ、仕事先の人だよ。」 「えぇっ、そんな人に… 」 「大丈夫、大丈夫。(笑)」 って言いながら歩く。 「真由美。次「F」行くか?」 「はい。♡」 「よし。あっ、でもその前にチョッと寄り道してイイか?」 「えぇ、全然。大丈夫ですよ。」 「じゃぁ、行くぞ。」 と、近くのパチンコ屋へ向かう。 「あの、師匠。師匠はパチンコってされるんですか?」 「ん、まぁ。たまにはね。真由美は?」 「私はしませんけど… 」 「あぁ。今日はアレだよ。挨拶だけだよ。(笑)」と言って店に入って行く。 店へ入るとBGMと台の効果音が響き渡っている。 「チョッと待ってて。」と、俺は店長を見付け手招きする。店長も顔見知りなのですぐにこっちへやって来る。 そして自販機まで行き小銭を入れて店長にどうぞとボタンを押させる。少し言葉を交わし店長は仕事へ戻る。 俺は次にドル箱を積んでる客の1人の所へ行く。 「毎度。今日も積んでるねぇ。(笑)」 「あっ、修ちゃん。こんな時間に珍しい… 」 ここでも少し言葉を交わし千円札を1枚手渡して 「じゃぁ、またね。」と声をかけ真由美と店を出た。 「師匠。コーヒーおごったりお金渡したりされてましたけど、何だったんですか?」 「ん?あぁ。挨拶で差し入れしただけだよ。(笑)」 「差し入れ… ?」 「ま、そのウチ解るさ。」と、「F」へ向かった。
25/05/14 17:16
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