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桜の咲く頃
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:桜の咲く頃
投稿者: 十六夜
ID:f2-x105
フィクションです……俺(35)妻、桜(30)娘、美咲(6)…俺が桜と出会ったのは7年前の桜の咲く頃だった。当時28歳で彼女もいなく小さい建築会社の設計士だった。…桜と出会ったその日は休みだった。夕方住んでるマンションから歩いて15分の所にあるスーパーへ買い物に行った。普段スーパーには原付で行くのだが、その日は天気も良く歩いて行った。1時間程主婦達に混ざりながら食材を買った。会計を済ませ外に出たが忘れ物に気付き、また中に戻り二階の服屋に行った。そこで安い下着や靴下、シャツを購入して、服屋の隣りにある百均で必要な物も買い家に向かった。途中踏切に引っかかって開くのを待っていると雨が降り出した。(マジかっ)と思い走ろうかと思ったが荷物に卵がある事を思い出し、走るのを諦め早足で歩いた。雨はどんどん強くなり雷もなった。俺はロータリー近くの店の軒先に非難した。俺が逃げ込んでからすぐに桜も逃げ込んできた。これが俺と桜の全ての始まりだった。
 
2016/04/11 01:09:26(rJer8jfG)
62
投稿者: 十六夜
ID:f2-x105
「そんな事も話してたのか…」「はい…まさかこんなに早く現実になるとは思わなかったですけど」「愛してたんだな」「今も愛してます」と言うと義父は「ありがとう」と言った。納骨をしてから夕飯までの間に、桜の木のすぐ近くに穴を掘り、小さい骨壺を埋めて河原から拾って来た石を立て、線香を焚いて冥福を祈った。父達はそれを見ていて一緒に手を合わせた。…それからは何かある度に俺は桜の前に座り桜に報告をした。…時間はあっという間に流れた。美咲が6歳の誕生日を迎える前に風邪をこじらせ入院した。生死の境を彷徨ったが無事に回復し退院した。美咲の入学式の日の夜、ご飯前に美咲にドーナツを食べさせ、1人でリビングで遊ばせていると、美咲がおかしな行動を取った。最初独り言を言っているなぁと気にしていないで夕飯を作っていたが、ふと美咲を見ると誰かと会話をしている様に見えた。俺は手を止めて美咲に近づいた。明らかに美咲はそこには居ないだれかと話していた。「美咲?誰と話してるんだ?」と話し掛けた。
16/04/19 23:03 (yFhUaygG)
63
投稿者: 十六夜
ID:f2-x105
美咲は振り向くと「写真のオバチャン」と言った。「写真のオバチャン?」「うん…そうだよ」と言って美咲は立ち上がりキッチンカウンターに飾ってある桜の写真を指差し「このオバチャン」と言った。俺は息を飲んだ。そして美咲に「そのオバチャンどこにいるの?」と聞くと「お外に出たっ」と言った。美咲はすぐ外に出た。俺もすぐ追いかけた。桜の木の前で美咲は止まった。俺は美咲を抱きかかえた。「オバチャンどこ?」と言うと「木の前にいるよ」と言った。その瞬間突然風が吹き不思議な感覚に陥った。気がつくとそこは真っ白な世界で目の前に桜と桜の木が立っていた。桜は真っ白なワンピースを着ていた。「桜…」と話し掛けると「源ちゃん…美咲」と言った。「桜…会いたかった」「うん…私もだよ…ゴメンね源ちゃん…死んじゃって」「そんな事はいいよ…桜に会えただけで嬉しいよ…ほら美咲ママだよ」「ママ?」「そうだよ美咲のママだよ」「ママ…」そう言うと美咲は降りて桜の方へ行った。桜は美咲を抱きしめた。「美咲…ゴメンね…」「ママ泣かないで」と美咲は言った。
16/04/19 23:24 (yFhUaygG)
64
投稿者: 十六夜
ID:f2-x105
「大きくなっただろう?…もう今日から小学生だよ」「うん…知ってる…源ちゃんいつも報告してくれるから」「聞いてたのか?」「うん…いつもここで聞いてたよ」と桜は笑った。「そうか…桜…」「何?」「俺といて幸せだったか?」「うん…とっても」「そうか…よかった」「源ちゃんは?」「幸せだったよ…桜がいなくなった時…凄ぇ寂しかったけど…美咲や皆がいてくれたから乗り越えられた…そうそう孝一さんと直さんが今度結婚するんだ」「あの2人が?なんか嬉しいな」と言って笑った。「他にも色々あるけど…」「ゴメン源ちゃんもう行かなくちゃ…また報告して」「桜…もう行くのか?」「うん…」「そんな…」と言うと桜は俺に近づき抱き付いた。「ここで聞いてるからまた話してね」「うん…」そう言うと俺達は見つめ合いキスをした。「寂しいけど行かなくちゃ…」「桜…来世でも一緒になろうな」と言うと「うん…約束」と言って小指を出した。指切りをしてから「源ちゃん愛してる」と言うと桜は光に包まれ段々と消えていった。「俺も愛してるよ…」そう伝えると桜はニコっとあの時と同じ笑顔を見せ完全に消えた。
16/04/19 23:46 (yFhUaygG)
65
投稿者: 十六夜
ID:f2-x105
最終話…急に真っ暗になった。そこはいつもの庭だった。桜を抱きしめた感覚があった。少し呆けていると「ママ行っちゃったね」と美咲が言った。「うん行っちゃったね」「また会えるかな?」「どうだろう…でもまた会いたいね」「うん…パパお腹すいた」「よしっご飯にしよう」と言って中に戻りすぐ残りを作って食べた。あれが幻でも何でも良かった。[桜に会えた]俺にはそれだけで良かった。…終わり…
16/04/19 23:58 (yFhUaygG)
66
投稿者: (無名)
これを読んでいたら涙が出てきました

ありがとうございました


16/04/20 07:41 (skAauDlb)
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