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1:背徳感は蜜の味
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(無名)
こめかみに当てていた指を下ろして、ひとつ溜息をつく。
時計に目をやると定時が迫っていることに気付いて、きりの良いところで仕事を終えるとパソコンの画面を閉じた。 視線を前にやると部下たちがそろそろ帰り支度を密かに整えていて、こちらを伺う雰囲気が漂い始めていた。 中村遥香は内心で苦笑し、大袈裟に溜息をついて見せてから腕を伸ばしてみせた。 これで部下たちも仕事の手をおもむろに止めて、時計を見ると定時を10分ほど過ぎてから次々と席を立ちはじめる。 上司の遥香が率先して仕事を切り上げないと部下たちが帰りづらいなんて、嫌な風潮を作り上げたのは歴代の前任者立ちである。 会社も今の時代にそぐわないと危機感を抱いて重い腰を上げ、今のポストに初めて女性の遥香を置いたのだ。 女性にして38歳、実力と柔軟性に富んだ遥香は上司として言わば事実上の実験台である。 これで良い前例を築けなければそれ見たことかと、頭の古い爺様たちを喜ばせるだけなので、自分を推してくれた遥香の元上司に恥をかかせまいと日々頑張っている。 彼は今役員にその名を連ね、会社の古い体制を変えようとしてくれている。 遥香は新人の頃に上司だった彼に育てられ、可愛がられたものだった。 その恩に報いる為に茨の道を行き、踏ん張らなければならない。 近視用の眼鏡を外して椅子から立ち上がり、オフィスから出る。 上司の自分が率先して帰る姿を見せないと、部下たちも帰れないから。 こんな役目をするのは自分で最後にしなければならないと、遥香は心に決めている。 エレベーターの扉が閉まると盛大に溜息をつき、後の壁に寄りかかった。 凛として近寄りがたい雰囲気を漂わせてはいるが、遥香にも結婚を意識した相手がかつてはいた。 仕事とプライベートのどちらを重要視するかなんて、今なら迷わず後者を選ぶはずなのに、若かった遥香は仕事を選んでしまった。 目陰の至りとはいえ、キャリアウーマンに憧れて入社したキャリアを無駄にはしたくなかったのだ。 今では同期入社した女性たちは遥香を除いていなくなり、同期の同僚たちには陰で鉄の女と揶揄されていることを知っている。 それは女だてらに仕事の能力が高いだけではなく、同期の自分たちの誰にも靡かない遥香を皮肉った醜い焼き餅である。 それほど遥香は誰が見ても、美しい女性だった。 自宅に変えればコンビニの弁当をビールで流し込む虚しい夕食、楽しいことなんて何もない。 そろそろ生理が近いからか、胸が張ってきている。 この時期になると体がざわついて、仕事の集中力が散漫になりかねない。 熱いシャワーを浴びて体の泡を流していると、指が乳首に触れただけで鈍い感覚が起きる。 敏感な体質が恨めしくて、さっさと体の泡を洗い流していく。 不意に下半身のそこを何気なく触れると、無視し難い感覚を覚えた。 遥香は無言で指を這わせて、敏感な部分をのの字に動かしていた………。 バスタオルで体の水気を拭き取り、化粧水を肌に馴染ませる。 裸のままベッドに横たわり、ベッド脇の引き出しから男性の形をした黒い物体を取り出す。 先に指で敏感なところを可愛がり、指を下にずらして静かに挿入する。 これが愛しい人の物だったら………。 堪りかねて疑似男性器を手に持って入口にあてがうと、眉間に深い皺を刻みながらゆっくりと沈めていく。 浅く深く加減をつけて、動かしていく。 やがてやって来る、その瞬間を目指して……。 ずいずいと分け入り膣壁を擦られる快感にそれを両手で必死に動かし、ふわふわと腰がベッドから浮き上がる。 誰も聞くことのない卑猥な水音が出し入れされるそこから鳴り響き、ベッドに肩を沈み込ませながら背中まで浮き上がりはじめる。 そして数回ほど腰が激しく上下してベッドに降ろされると、体を丸めて横向きでびくびくと痙攣する体を自ら抱き締める……。 虚しくて甘い官能の波が引いていくまで、数分が経過してから体から疑似男性器を引き抜いた。 透明な糸を伸ばしながら黒光りするそれを眺め、綾香は寂しさを覚えていた………。 翌朝、いつもの習慣で熱いシャワーを済ませて、清潔な下着を身に着ける。 メイクをして髪の毛を後ろで一纏めにすると全身が見える鏡の前でストッキング、ブラウス、上下スカートスーツを身に着けてチェックを済ませる。 パンとコーナーだけの簡単な朝食を採って、玄関を出る。 嫌味なほど爽やかな朝日を浴びて、駅に着く頃には仕事モードの顔になっていた。 ホームに並ぶと今日はいつもより混んでいるような気がして、朝からうんざりする。 これがこれからの受難を暗示しているとは、この時は遥香には思いもしなかった………。
2025/04/19 18:20:53(PVfJ0iba)
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(無名)
こんな卑劣なことをする男たちに屈したくない、そんな気持ちを奮い立たせ身体を身動ぎしてさせて明日香は抵抗を開始する。
惨めな姿を乗客に晒すことになっても仕方がない、今はこの状況を脱することだけを考えて身体を暴れさせる……。 そんな時、明日香の目の前にいる男がシャツを捲り上げ、ズボンのウエストに挟んでいたマイク状の物を取り出すのが見えた。 性格にはマイクよりも小さいけれど頭がコケシみたいに丸く、その部分を恥ずかしい所に押し付けてきた。 次の瞬間、明日香の身体が硬直する………。 何!?………これは何なの!? 痺れるような刺激が敏感な所を刺激して、考えるより先に危機感を覚える。 太腿をクロスして身を捩り、何とかそれを恥部からずらそうと必死になる。 腰を下げてお尻を振って、相変わらず太腿を擦り合わせて必死にずらそうと躍起になった。 それでもスパッツとショーツが股の所でストッパーの働きをして、身体の動きを制限する。 自由の効かない太腿が男の持つそれを意図せず挟み込んだまま、振動を送り続けてくる。 だんだんと立っていることが辛くなり、その振動が明日香の腰を後に引かせていく……。 振動が明日香の望まぬ感覚を呼び起こし、俯かせた顔を髪の毛が覆い隠す……。 こんなの嫌っ…………そんな感情が明日香の頭を激しく振らせ、髪の毛を振り乱す………。 最後に右足の踵を浮かせた明日香は、股に挟まれた如何わしい物に肩を震わせながら、ついに動けなくなってしまった。 こんな物に、男たちに屈したなんて認めない……。 違う、絶対に違う……違うんだから………。 強がりを見せるものの、他の誰よりも明日香自身がいちばん分かっていた。 腰が落ち、上半身を前屈みにさせて硬直する身体を男たちに支えられていなければ立ってさえいられない。 踵を浮かせた片足はつま先立ちになり、ぷるぷると震わせる。 誰かの手が明日香のスパッツをショーツごと下げ始め、片足づつ引き抜いていく。 ショーツだけをそこから取り出してクロッチ部分を自分の鼻に押し付けると、至福の表情を浮かべた。 こびり付いた薄黄色というのか白っぽい汚れを舐め取って、明日香の持っていたトートバッグの中にスパッツと共に綺麗に畳んで入れておく。 玩具で明日香を翻弄させていた男が不意にしゃがみ込み、抵抗をされる前に片脚を自分の肩に担ぎ上げる。 明日香のお尻を両手で掴んで引き寄せると、速やかに股間に顔を埋めてしまった。 氷の下に無くした指輪を見つけ、氷を舐め溶かして取り戻したい………。 そんなロマンチックな作業に似ていない訳ではないけれど、実際には包皮の上からクリトリスに向けて舌先を躍動させていく………。 んんっ…んっ…………んんっ!……ん〜っ……はぁはぁ… 明日香の手が男の頭を引き剥がそうと、髪の毛を鷲掴みにしたはずだった。 けれど、指には力が入らない………。 何度も髪の毛を掴もうと持ち上げるのだけど、その手はぷるぷると震え、自分の意志に反してどうしても力が入らない………。 やがて泳いでも泳いでも陸の見えない海原に浮く明日香は、不意に押し寄せた大きな快感の波に飲み込まれ、官能の海へ沈んでしまった……。 蒸れて濃厚な女の臭いを発するそこを綺麗に舐め取り、執拗に包皮を舐め回す。 切な気に吐息を漏らす明日香を窺い見ながら、唇で摘むようにして吸っては舐め回し、舌そのものを密着させて微動させていく。 それが堪らないらしく、明日香は無意識に腰をうねらせて男の鼻先に擦り付けてくる……。 チェニックの裾が落ちて、男の頭を覆い隠した。 その中で男は包皮を指で慎重に持ち上げて、艶々したピンク色の蕾を露出させた。 それを音を立てて何度も吸って、舌先をパタパタと優しく打ち付ける。 微妙にスライドさせる動きを交ぜて、刺激を与える。 ちゅっぴっ……ちゅっぴっ……ちゅっぴっ…… クリトリスを吸い上げて、すぅっ……っと唇から離す所作を繰り返す。 そのたびに明日香の口から吐息が途切れ、顎が跳ね上がる。 男の唇が離れる際に愛液が糸を伸ばし、透明の光がつぅ〜っと伸びては音もなくプツンッと儚く切れる。 不意に男が舌先を暴れさせ始めた。 膣口から愛液を掬い取り、クリトリスに絡めさせて激しく舌先を滑らせる。 パタパタと忙しなく叩きつけ、蕾と舌の間に短い無数の糸が立ち上がる。 泡立った粘液を切り裂くように舌先が躍動し、目を閉じたままの明日香が悶絶する………。 眉間に刻んだ皺が消えることはなく、危機迫ったように顔を右に左に倒し、上がった頭をすぐに下げて、弾かれたように跳ね上げる………。 男がクリトリスを執拗に舐め回す………。 明日香が頭を狂ったように暴れさせる……。 男がクリトリスを執拗に吸い上げる………。 明日香が嫌々をするように頭を振る………。 男がクリトリスに舌先を執拗に走らせる……。 明日香の頭が跳ね上がり、そのまま硬直させて動かなくなった………。 その時、はっふんっ…はっふんっ……っと、吐息を吐き乱す明日香が身体を激しく弾む………。 満足気に明日香の脚を肩から降ろし、立ち上がった男が明日香の身体を引き寄せた。 すると明日香の背後にいる男が下半身を自分に引き寄せて、お尻に被さるチェニックの裾をベールのように持ち上げた。 その感覚に危機感を覚えた明日香が身を捩ろうとしたその時、固く瞼が閉じられて信じられないと でも言うように見開かれた。 明日香は身体を揺らされながら……… 待って、待ってよ……ちょっと待ってっ!………… 懇願する言葉を口から出したけれど明日香の願いは聞き入れられず、男は躍動させる腰を止めてはくれなかった。 10秒……20秒……30秒……1分……5分……10分……。時間の経過と共に湧き出す快感がやがて明日香を黙らせ、ついには大人しくさせてしまった。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャヌッチャヌッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 不意に頭を勢いよく持ち上げた明日香。 その顔は恍惚として今にも溶けてしまいそうに、甘〜い表情を浮かべていた。 ダンスのインストラクターで日々動かず身体が熱く反応して、奥を突かれる快感に酔いしれる。 明日香のインナーマッスルが収縮して、骨盤底筋が引っ張られる。 膣壁が狭まり、締め上げられた男が眉間に血管を浮き上がらせる。 明日香の細いウエストを掴む男の手に、力が込められた………。
25/05/12 11:21
(cMdz2BDD)
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(無名)
あっ…んっ…………んっ…んっ…んっ…はぁ~…んっ……
当初はあれほど怒りを露わに抵抗を見せていたというのに、借りてきた猫のように大人しくなってしまった明日香………。 やや腰が落ちて突き出す格好になったお尻を、男が突き上げるたび明日香の身体が僅かに持ち上がる。 くの字に曲がった明日香の両膝が屈伸運動をするように伸びては曲がり、上げ伸びを繰り返す。 スパッツに覆われていたときと変わらぬ形の良いお尻が白いお餅のように撓ませ、ふにゃふにゃと弾力のある心地よさを男に感じさせる………。 明日香のダンス教室は連日満員になるほど人気があり、留学していたニューヨーク仕込みの切れのある動きは正にプロフェッショナル。 ましてや美貌とプロポーションが良いと来れば、男女問わず憧れの的になる。 特に男性、彼等の中には邪な気持ちを覆い隠し、薄手のスパッツから惜しげもなく見せる魅力的なお尻、揺れる胸に興味が惹きつけられた。 特に下半身はどんなに目を凝らしてもインナーを着けているのかが分からず、直にスパッツを履いているのではないかと想像が嫌でも膨らんだ。 稀にニューヨーク時代に手に入れたと思われる、そんなスポーツブラを着けてきた日は乳首の突起が目立ち、男性の生徒たちの胸をザワつかせるのだった。 勿論それを誰もがお首にも出すことはない。 プロを目指す者、腕を磨くもの、プロになりたくてもがく者、表向き彼等は本音は隠している。 あぁ…あの胸に、あの股間に顔を埋めたい……。 開いた時のあの美しい両脚、その股の付け根にこの分身を入れられたなら、良いだろう……。 快感に喘ぐそのとろけそうな顔を見ることができたらなら、どんなにいいか………。 ダンスレッスンの費用を稼ぐため、今日もバイトの帰りだった1人の生徒が偶然、同じ車両の中にいた。 無駄な脂肪を削ぎ落とした身体は必要な筋肉だけを身に纏い、身重の高さと相まって将来は人の目を引くダンサーになるだろうと期待されている。 そんな彼は自分の右隣が気になっていた。 電車に乗ったときの自分の視線は頑張れば人の頭の上を見ることが出来て、どこに移動すれば苦労せずに下車出来るかを探る癖がついてしまっていた。 この人よりも少しだけ高い身長の特権を、何気なく生かしていると自分の隣は男性ばかりが固まっているらしいと気付く。 いや………よく見たらその中のドア付近にひとりの女性がいるのに気付き、興味がそそられていた。 気のせいだろうか………んっ? 彼女の髪の毛が揺れているような気がするのだ。 まさか、と思った。 あれが今まさに痴漢をしている最中だとすれば、あまりに大胆過ぎる。 このご時世にちょっと信じられない、考え過ぎだろうと思い直したところだった。 女性の頭が跳ね上がり、後にいる男が避けもせず見ようによっては彼女の頭の匂いを嗅いでいるようにも見える。 その彼女の髪の毛がゆらゆらと明らかに揺れを見せ、頭がゆっくりと横に傾いていく。 俯いたのか頭が前に下り、しばらくしてむっくりと起き上がる。 また横に傾けた頭をゆっくり持ち上げて、あんなに上げているということは、顎がかなり持ち上がっているはずで、おかしいではないか……。 電車内ではそもそも傍迷惑な話で、女性があんな不自然な動きをしているということは………。 彼は彼女から目を離せなくなってしまった。 彼は不意に誰かの視線を感じ、その集団の中の男のひとりと目が合った。 なぜか悪い事をしている気になって、視線を反らしてしまった。 何を隠そう彼は周囲を見る監視役であり、目敏くこちらの状況に気付いた彼を見つけたのだ。 その情報は口伝えで当事者の彼まで伝わり、腰の躍動が一旦ストップする。 一言二言と短い会話が仲間内で交わされ、なぜか彼にだけ見えるように彼等の間に隙間が開けられていく。 そう………彼等は経験上、彼の目付きが彼等にとって危険な人間かそうではないかが分かり、どちらかと言えばこちら側の人間だと肌で感じたのだ。 ドアの窓のほうに身体が向いていた男と明日香2人がおもむろに動き出しす。 正確には男によって身体の向きを変えられていたというのが正解で、勿論のこと下半身は繋がったままである。 どうしても気になって視線を戻した彼は、驚愕を覚えた。 どうしてこちらを向いているのか、しかも不自然に隙間が開けられて、背の高い自分だからこそ見えるようにされたとしか思えない。 先ほど視線が合った男がこちらに目を向けていることに、彼は気付いた。 彼は意味ありげに口元に笑みを浮かべ、よく見えるだろ?……とでも言いたげに白い歯を見せる。 男は明らかに、はっきり意思表示をしていた。 女性の背後にぴったりくっついている男が腰を動かすのが如実に分かるように、女性の身体がこちらに向かって前後に揺れる。 その動きに合わせ、彼女の髪の毛が遅れて前後に揺れ動き、ゆっさゆっさ……と振り子のように揺れを見せる。 不意に女性が頭を上げはじめ、口を半開きにしながら目を閉じてとろけそうな表情を露わにした。 それを見た途端、彼に衝撃が走る………。 なぜなら自分が通うダンスレッスンの場でいつも目にしている、憧れのインストラクターその人だったのだから………。 身体がやや前傾になり、身体を前後に揺らしながら恍惚としている明日香を見てズボンの前が窮屈になる。 ちきしょう……俺の憧れの人を………。 そんな忸怩たる気持ちが、彼の身体を熱くする。 明日香の両脇にいる男たちが明日香の着ている白のチェニックを、ゆっくりと持ち上げていく。 ダンスレッスンの場ではスポーツブラとスパッツで大半が隠れている身体の肌が、今は生まれたままの姿を彼の目に晒している………。 しなやかなインパルカモシカのように美しい裸体にCカップの程よい大きさ、形の良い乳房が勃起した乳首を付けて揺れている。 その下半身は陸上選手のように引き締まった脚で身体を支え、綺麗にカットされた恥毛が海苔のように貼り付いている。 明日香を犯す男が見ている彼の気持ちに応えるように、明日香を羽交い締めにして背中を反らす。 すると明日香の女性器が露わになって、Iラインに毛がないそこを、出入りを繰り返す陰茎の躍動を露骨に見せつけられる………。 彼は無意識に生唾を飲み下し、食道をゴクリッと 鳴らしたこさえも気付かないほど興奮していた。 気が狂いそうだった………。 それを見咎めた当事者の男が仕方がないといったように、仲間に目配せをする。 予想外に嫉妬心を見せる彼を見て、騒がれるくらいなら仲間に引き入れるほうが得策だと考えたのだ。 人の垣根が割れて中心部へと誘われた彼は、動揺した。 明日香に顔を見られることを恐れ、躊躇を見せたのだ。 世話の焼ける奴だと仲間のひとりが明日香の持ち物のトートパックからスカーフを取り出して見せると、明日香の視界を塞ぐ。 これで文句はないだろ?……男同士言葉のない会話を表情で交わされ、頷いた彼がその場にしゃがみ込まさせた。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 男のペニスを飲み込んだ結合部が生々しい音を奏で、いやらしい匂いを放ちながら目の前で哺乳類の営みを繰り広げていく。 目の前で揺れる乳房を凝視していると、顎をしゃくって好きにしろとお許しが出る。 彼は喜々として明日香の乳房にむしゃぶりつく。 あの憧れの明日香の乳首が舌先に触れ、明日香のダンスよろしく口の中で激しく踊らせる。 右に左に口が乳房を渡り歩き、満足するまで唾液まみれにさせてもらった。 当然それだけでは気が収まらず男立ちを見上げると、膣の中から引き抜いた男が明日香の片脚を持ち上げて彼の肩に乗せる。 分かるだろ?………と、男のひとりに顔で促されるまま、彼は明日香の女性器にむしゃぶりついた。 男の粘液が混じっていることなんて頭になく、綺麗に舐め取った彼は満を持してクリトリスを口に含む。 はぁ~っ………っと吐息を漏らす明日香を上目遣いに見ながら、彼は舌を暴れさせていく。 吸って舐めて舐め繰り回し、身体を震わせて頭を跳ね上げる明日香を血走った目で見上げた。 匂いと温もり、柔らかい舌触りとヌルヌルとした愛液が確かにこれは現実なのだと、彼に実感させる。 彼は舌が疲れるのも忘れ、動かし続けていた……。
25/05/13 13:07
(oiasT4Wb)
投稿者:
(無名)
ピリピリとした鋭さ、円やかで柔らかい甘さ、その2つを合わせ持つ快感が明日香を翻弄する。
鋭い快感の影響は全身を硬直させ、クリトリスを縦横無尽に滑る舌が身体を感電させたように自由が効かない……。 なのに甘〜い快感が膝から下の力を奪い、立っているのが辛い……。 けれど次から次へと注がれる快感がそれらを凌駕し、辛くて……堪らなくて堪らなくて堪らなくて、堪らなくて堪らなくて………頭がおかしくなる……。 不意に明日香が身体を激しく弾ませ、男に抱えられていなければその場に座り込んでいただろう。 クンニリングスは嫌いではないけれど、あまりに気持ち良く過ぎて途中で拒絶するのが常だっただけに、疲労困憊だった。 良くやったと言わんばかりに男たちが、その先を彼に促す。 立ち上がって肩に乗せていた片脚を腕に抱え持ち、取り出したベニスを憧れの明日香の中へ可能な限り優しく挿入した。 想像以上に入口が狭く、それでいて奥へと進むにつれて形容し難い柔らかさが脳を鷲掴みにする。 抱きつくしかない明日香が耳元で苦しげに息を詰まらせ、やがて切な気な小さな声で喘ぎだす。 彼の腰が唸りを声を上げて躍動し始めた……。 視覚を奪われてそれ以外の感覚が鋭くなり、暗闇の中でいきなり息が詰まった。 知っている感覚、苦痛だと思った。 慣れていくほどに深い快感が湧き上がるのを覚えて、嫌でもそこに神経が集中する。 あぁ…いい……。 突いて……もっと突いて……。 考える前に、明日香の本能がそう求める。 自分のそこを出入りを繰り返される快感が理性を眠らせ、良い悪いではなく快感だけを追い求めて貪欲になる……。 ヌッチャンッ…ヌッチャンッ…ヌッチャンッ……… ヌッチャンッ…ヌッチャンッ…ヌッチャンッ……… 亀頭が入口から半分抜けそうなところで、中へと潜り込む。 その入り込んでくる感覚が堪らなくて、そのすぐ先の気持ちの良い所を通過されるのがもう堪らない………。 身体が溶けてしまいそうな甘さに包まれ、他のことなんか今はどうでもいいと、そんな気にさせられる……。 もっと、もっと、もっと、もっとして…………。 彼の肩に埋めていた頭を持ち上げて、首を後に反らして熱い吐息を吐き出して、右に左に首を撓らせて官能の色濃さを男たちに知らしめる……。 もっと……もっと……もっと…………。 飽くなき明日香の情欲が、加速していく………。 彼の疲労の色を見て、男たちが体位を変更させる。 そう………以前にこれで味を占めた彼等は、明日香にも体験させようとしたくてうずうずしていた。 ドアに両手をつかせ、彼に後から貫かせる。 立ったまま対面で繋がっていた時よりも深くまで到達する背後位は、双方に感動をもたらした。 彼はさらなる満足感、明日香も子宮口を突かれる堪らなさで明らかに先ほどよりも感じている。 男が横から手を伸ばし、明日香のチェニックを持ち上げて乳房を露出させる。 男はドアの車窓に背を向けて立ち、彼に明日香の乳房を両手で鷲掴みにさせながら続けさせる。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 脚を大きく開く明日香のそこに、打ち込む彼。 結合部と繋がる陰茎に白濁した愛液が伝い落ち、陰嚢に溜まって彼のズボンに染み込んでいく。 明日香の吐息が車窓に当たり、白く曇らせる。 そんな2人の営みが、第3者に晒される時がやって来る………。 特急電車の通過で数分の停車を余儀なくされる、そんな駅に到着した。 向こうの線路に停車している車両のドアに、若い女性と学生服を着た男の子が立っていた。 そこで男は明日香の目を塞ぐ縛めを取り去りって、現実の世界をその目に叩きつける。 いきなり視界が開け、あまりにも眩しくて目を瞬かせる明日香。 視界よりも継続する快感に目を閉じて、快感に浸る明日香の口が開いて悩ましげに喘ぐ……。 車窓の前でそれぞれスマホの画面を見ていた男女の2人が、タイミングこそ違えど何気なく外を見て我が目を疑った。 最初は意味が分からなかった。 女性が乳房を丸出しにして鷲掴みにされ、何やら怪しい表情を見せている。 最初にハッと口を抑えて事態に気付いたのは、若い女性だった。 次に目を見開いて、男の子が気付く。 身体を前に揺らす女性はどう見ても喘えいでいるようにしか見えなくて、それはつまり………。 あまりに生々しくて女性は両手を口に当て、学生の男の子はズボンの前を膨らませた。 その場で通報もできた筈なのに、通報する当事者になることを敬遠したい現代人の意識が働く。 厄介事に関わりたくない事なかれ主義、誰かが通報するだろうと責任回避をする大衆意識、それが彼女らを傍観者に徹しさせた。 向こうの車窓の前で揉み解される乳房が形を歪ませながら気持ち良さそうに喘ぐ、そんな明日香は彼女らに変態なのだろうと烙印を押されていた。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 無意識のうちに唇を舐めた明日香が不意に閉じていた瞼を開き、虚ろな目の焦点が合った時……。 目を見開いたまま急いで顔を背け、髪の毛が横顔を覆い隠す………。 そう………明日香の目には2人の男女が自分を見詰め、物珍しそうに凝視していたのだから………。 それでも容赦なく後から突かれ続け、泣き出したい心境なのにそれすらも許さない快感が頭と心を麻痺させる。 現実の世界で息継ぎをする明日香を境界線から伸びてきた手に掴まれて、官能の世界へと引き戻されていく……。 あっ…あっ…あっ…あっ…………。 思わず我を忘れて口から小さな喘ぎが漏れ出し、世間体なんてどうでもいいと脳みそが快感を貪りだした。 膣壁を擦り行くベニスが明日香を酔わせ、子宮口を疲れて深い快感に我が心が溺れていく。 もう我慢出来ない………そう感じた。 必死な形相になった明日香の頭が持ち上がり始め、前屈みなった背中が弓なりに反り返る。 大きく口を開けて、顎を上げた時………。 ぎゅ〜っと締め付けられた彼が堪らず射精に導かれ、明日香が身体を弾ませ震わせた。 膣の中でベニスが脈動を繰り返し、子宮口を何度もノックする。 その行為が快感の上乗せとなり、明日香を狂わせる………。 壮絶なオーガズムを披露する明日香の乗った電車が動き出し、密かに興奮している彼女らから遠ざかっていく……。 たった数分だけ見ていただけなのに男の子の履くパンツは粘液が染み出し、若い女性もショーツのクロッチに興奮した時に分泌される粘液で、すっかり染みが広がっていた。 近くに立つ2人は目を合わすことができず、終始スマホの画面から目を離せなかった………。 深い余韻から未だ醒めない明日香に、次の波が迫っていた。 彼のペニスは衰えを見せず、硬さを維持したまま躍動を再開したのだ。 グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ…… グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ…… グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ…… ペニスの躍動によって膣から吐き出される精液が卑猥な音を奏で、滑りが格段に良いトンネルの中を忙しなく行き来を繰り返す………。 下げた頭を髪の毛を振り上げて持ち上げ、嫌々をするように髪の毛を振り乱す……。 下半身を打ち付けられるたびに明日香の膝を撓ませ、肌を打つピシャビシャッという音が鳴り響く……。 この世の絶望のような表情を浮かべた明日香が狂い、悶絶する……。 何かが迫り来る。 甘く切ない感覚が、迫り来る。 身体が何かに支配され、強烈な何かが迫り来る。 そして…………。 明日香は視界が眩しくて何も見えなくなり、光に包まれ…………何も分からなくなった。 気が付くとドアの前にしゃがみ込み、男性に声を掛けられていた。 自分を囲っていた男たちの姿は消えていなくなり、ふらつく脚でホームに降り立つ。 明日香はハッとした。 スパッツはおろかショーツも履いておらず、膝上15センチまで隠してくれるチェニックを着ていて良かったと思った。 降りるべき駅はとっくに通り過ぎ、とりあえずはトイレに駆け込んだ。 個室の中で貴重品の確認の為に、トートパックを探る。 なぜか財布は取られてもいなくて、お金も無事だった。 スパッツもショーツも畳まれて残されている。 コンビニで下着を買わなければと考えていたから助かったけれど、病院にいかなければならない。 中に出されたのだから……。 そんな懸念を抱く明日香に、見慣れない封筒が入れられているのに気付いた。 中は薬らしき物と、薬剤名の書かれたメモ書きだった。 検索すると緊急避妊ピルらしく、薬のパッケージと形、全てが一致している。 こんな薬を持っていたくらいだから、入手する術を持っている人物がいるのだと明日香は怖くなった。 とにかくそれを服用し、半信半疑だったけれども2週間後に生理は着た。 タンススタジオの生徒がひとり来なくなった以外は以前と変わらない日々が戻り、相変わらず汗を流している。 一つだけ変わったことがある。 それは彼氏が欲しいと、願うようになったこと。 だけど明日香の眼鏡に叶う男性が、なかなか見つからないのだ。 たがらネットで初めてある物を検索し、秘密の買い物をしてしまった。 この手の物は疎い明日香は探しに探して、素材や大きさ、値段から手頃な物を選んだ。 外からはどんな品物か分からない配慮がされた入れ物を開けると、シリコン製のリアルなペニスの形をした物が出てきた。 薄い肌色をしたそれは、確かディルドという名称だった。 試しに使用してみたら、想像以上に良くて手放せなくなってしまった。 こんなに良いのなら、もっと早く手に入れれば良かったのにと思う。 週に1度は必ず手にとって明日香は人知れずそれに舌鼓を打ち、ベッドの上で身体を震わせた。 けれど慣れてしまうと、本物の良さが恋しくなってくる。 あの硬さと温もりは本物にしか無く、所詮は人工物は人工物でしかないと気付かされる。 明日香は何かをしていて手が暇になると、あの日のことが思い出されて戸惑うようになっていた。 それは生理前後が顕著になり、今もまた生理前とあって身体の疼きにいよいよ我慢が出来なくなってきている。 自分でも何をしているのかと思うけれど、電車に乗る前にトイレでショーツを脱いで乗車するようになってしまった。 ミニスカートを身に着けているからなのだろうか、頻繁に痴漢の手がお尻に触れてきている。 そのたびに振り払い、事なきを得てきた。 違うのだ、あの日の手と………。 もうこれで、最後にしよう………。 そんなふうに諦めていた明日香が、気が付くと男たちに囲まれているではないか。 あの日のように………。 言葉はもう、必要なかった。 数分後にはスカートの中に男の頭が潜り込み、その頭を両手で抱えて酔いしれる明日香がいた。 男たち囲まれた中でクンニリングスに酔い、乳首を吸われ、挿入された指を抜き差しされて……。 2人目の精液が膣の中から流れ出すころ、朦朧とする頭で3人目のペニスを見た。 虚ろな目をした明日香はそれでも目を輝かせて、挿入されるのと共に弾かれたように頭が跳ね上がる。 身体を前後に揺らす明日香の口から一雫の透明な粒が流れ落ちる。 それは流れ星のように長い糸を引いて、視界から消えていった………。
25/05/14 01:27
(SzUvwDDT)
投稿者:
(無名)
自分たちの名前が呼ばれ、診察室扉を引いてある夫婦が入ってきた。
夫と妻、共に30代後半に差し掛かり、不妊治療に時間とお金を費やす日々が続けている。 1度の採精でいくつかの受精卵を作り、妻の子宮の中に戻す不妊治療は、着床しなければやり直さなければならない。 冷凍保存した夫の精液が無くなれば、再び採精しなければならず、夫の協力なしには成立しない。 金銭的にも精神的にもタブでなければならず、是が非でも子供が欲しい妻と、夫との間に溝が生まれるのも珍しくはない。 生島武、美雪の夫婦もその兆しが現れていた。 3回目にしてやっと着床したものの、嘲笑うかのように無情にも流れてしまっては諦めがつかない。 特に妻は目の色を変えて4度目の避妊治療に挑むつもり満々であり、前向きな妻に対して夫のほうは疲れが見え始めていた。 車を売り払い、親が所有していた別荘も処分してまで工面した資金は先が見えており、残りはあと僅かだった。 愛もクソもない義務的なセックスが続き、こうも避妊治療で寝ても覚めても子供、子供では身も心も持たないではないか。 特にすり減っていく心は悲鳴を上げ、妻は辛いのは自分だとばかりに夫の尻を叩くばかり……。 採精室に向かう夫の背中は哀愁に染まり、その足取りは見ている者からしても決して軽くはなかった。 医師は自分たちにしか分からない合図で看護師にある指示を出し、栗原有朱はまたか……と内心ではうんざりしながら静かに診察室を出た。 完全予約制のこのクリニックは他の患者と顔を合わせない配慮の元、造られている。 妻の側はもちろん夫の側のケアにも心血を注ぎ、大切に扱われていた。 けれど実際には出来るだけ不妊治療を続けさせたいクリニック側の本音は、医療費である。 安くはない医療費を可能な限り絞り取りたい病院は、患者の弱みに漬け込む金の亡者の側面を持つ。 そのお陰で有朱も恩恵を受けられるのだけれど、正直に言ってあまり良い気持ちはしない………。 それでも有朱は自分の夢の為に貯金をしなければならず、美雪の夫……武が待つ採精室へと足を運ぶのだった。 もちろん武は看護師が来るのを知らず、戸惑うだろう。 けれども密かに設置されたカメラが映し出す武といえば、射精させる為の行動をとる気配がないのだから仕方がない。 お金の為、お金の為…………。 有朱は心の中で繰り返しそう呟いて、院内の廊下を歩く。 射精一回で3万円、2回出させれば7万円の臨時ボーナスが水面下で手渡される。 貯金通帳を見るとこれまで一体何人の男性を射精に導いてきたのかと思うけれど、それはもう考えるのをやめた。 高額なお金が支給される理由は、難しさがある為にほかならない。 避妊治療にうんざりしている夫を射精させなければならず、その精液を採精カップの中に収めて蓋を閉める。 ここまでが出来て、初めて成功と言える。 その為には自分の身を犠牲にしなければならず、対価は状況によってはアップしてくれる。 だからこそ、そうじゃなければこんなことを進んで受ける看護師はいない。 このクリニックには有朱の他にもこの任務をこなす同僚はいるけれど、報酬を受け取る看護師は多くはない。 有朱を含めてわずかに数人しか存在せず、貴重な人材として給料も高く貰っている。 そうはいっても看護師も感情のある人間、好みはあるというもの………。 相手のタイプによってテンションの上げ下げはあるし、進んでセックスが好きな者とそうではない者とに分かれ、有朱は後者だった。 好きでもない男性と性的な接触なんて、出来ることならしたくはない。 可能な限りハンドテクニックで終わらせたいし、それが無理ならオーラルセックスで終わらせたいのが本音。 その為には男性の気持ちを上げなければならないし、興奮させるには下着を見せる。 時にはブラジャーを脱いで触らせることもするし、相手によっては口をつけることも許さなければならない。 それでも射精してくれなければ、要望を聞く必要が出てくる。 クンニリングスを希望してくるのは珍しくもなく、そのたびに有朱は嫌々ながらストッキングとショーツを脱いで、脚を開く………。 寝そべって望まぬ快感に耐えながらペニスを手に握り、そして口に含んで………。 ここで困るのが相手にテクニックがある場合……。 採精をする趣旨を無視して感じさせようとしてくる相手を止める術はなく、オーガズムを迎えるまで下を動かし続けられてしまう。 あらゆるテクニックを駆使して看護師を翻弄し、手と口では射精は難しいと暗にセックスを要求してくる………。 セックス産業を営む所ではない以上、避妊具が置かれていないことを承知で要求してくるのだ。 あくまで密室の中で看護師が個人的にしている事と認識しているから、タチが悪い。 内緒にすれば分からないし、そっちも感じていた。 そっちは射精させたい、こちらも射精しなければない、利害は一致しているという都合の良い勝手な言い分である。 想定ないだけれど、採精する為に内心では忸怩たる気持ちを抑えて応じるのだ。 早漏であることを、願って………。 ここからが問題で滅多にないことだけれど、想像以上に我慢強い相手だとその後の仕事に影響が出るほど感じさせられることがある。 有朱は以前その時の相手が射精するまで、2回もオーガズムを迎えなければならなかったことがあった。 ちゃんと射精の間際に引き抜いてカップの中へと放出してくれたからいいものの、それが叶わなければ次の射精をしてくれるまで耐えなければならないことを考えると、身体が保たない……。 有朱の前方に武の居る採精室の茶色のドアが、ゆっくりと見えてきた。 カメラが捉える武はヘッドホンを付けてDVDからの音声を、無気力な顔をして聞きながらテレビの画面に目を向けていた。 無感動で興奮のコの字もなく、射精することへの拒絶感を表しているようにしか見えなかった。 あくまでも拒絶をする相手から採精するのは簡単ではないし、逆に興奮され過ぎても辛い。 どちらにしても難儀するし、素直に射精してくれればいいのだけれど………と、有朱は願った。 ドアの前まで来ると、ひとつ深呼吸をする。 よりにもよって今日は生理が始まる数日前にあたり、あまり身体に触れられたくはない。 おりものの分泌も多い時期で、その類のシートを1日に数回は交換しなければならなかった。 つまりは普段よりも敏感で感じやすいし、正直いって意図せずその気になりやすい傾向がある。 ある意味で仕事だけれど、もしも妻の美雪との営みにうんざりしていたとしたら、抑圧された性欲を目覚めさせて捌け口にされる危険はある。 そうなれば何とか武を宥め、ある程度は我慢しながら適当に感じるふりをして、採精しなければならない。 ねぇ出来る、あたし……? ……っと、有朱は自問する。 これまでも散々してきたから大丈夫よね……。 何とかなる、うん……今日も、何とかなるに決まってるじゃない………。 高校時代は走り幅跳び、大学時代はチアガールで身体を動かして、アクロバットをして鍛えてきた身体は29歳になった今も健在だった。 当時から履いているジーンズは今も普通に履けているし、体重の増加も2〜3キロで抑えてすぐに落とすように気おつけている。 お尻も垂れていないしお腹の周りも平気、胸だってDカップを保ち続けている。 この身体に興味を示さない男性はおらず、興奮させてさっさと射精させればいい………。 もう一度、有朱は深呼吸をしてからドアをノックする。 コンコンッ………ヘッドホンをしているはずだから聞こえないはずで、有朱のほうで解錠しようと思っていた。 不意に鍵が解錠されるカシャンッ……という音の後にドアが開き、暗い表情をした武が顔を覗かせる。 急かすつもりは毛頭なく、時間的に調子はどうかと様子を確認する必要をそれとなく伝える。 力なく笑顔を見せる武の顔を見れば、言葉を聞くまでもなかったけれど………。 彼は羞恥心を見せてDVDの映像を流すテレビを急いで消して、また苦笑いを浮かべた。 どうもその……駄目なんです………。 事実ズボンの前は有朱が見ても、その傾向が見られない。 彼から見ても魅力的な看護師の有朱に打ち明けるのも恥ずかしいだろうに、疲弊というよりも憔悴して見える武に同情を覚えた。 避妊治療に前向きになれない夫も少なくないのにもかかわらず、武は紳士に向き合い妻に協力しているからここまで心を擦り減らして………。 誠実な人には協力を惜しみたくない、そんな気持ちがやる気となって、有朱は立ち上がった。 少しなら協力は出来ますから、絶対に内緒にしてください……。 そう伝えると有朱は奥さんや赤ちゃんという言葉を使わず、明るい未来の為にと武にペニスを出すように促した。 武はさすがに戸惑い躊躇していたけれど、真剣な有朱の顔を見て出さずにはいられなくなり、渋々チャックを下げていく。 やがて取り出したペニスを武は恥ずかしそうに手で隠し、有朱はその手をどけて手にしている洗浄セットで処置をすると、柔らかく手に握った。 気にする必要も緊張する必要も、ありませんからね………。 どうですか、痛くはないですか……? 優しい言葉を武にかけながら、意図せず風俗嬢のような言葉を投げかける。 そういった世界に足を踏み入れたことのない有朱はそうとは知らずに言っていたけれど、若い頃に経験のある武は心中が複雑だった。 本物の看護師が病院で風俗嬢と同じ言葉を吐き、同じ行為をしているのだから………。 異常な興奮を覚えてムクムクと膨張していく彼のペニスは、見慣れている有朱が見ても恥ずかしいくらいに勃起を遂げていく………。 手の中で熱くて硬くて、亀頭に近い部分の陰茎が緩いカーブを描いて反り、流れ込む血流で脈打っているのが手の平に伝わってくる……。 平静さを装っていたけれど有朱だって感情のある人間であり、慣れているとはいっても恥ずかしいものは恥ずかしい………。 武も有朱の耳が赤くなっているのに気付き、申し訳なくなった。 羞恥心からか有朱は頻繁に武に語りかけ、これはあくまで採精の為だと暗に伝えるように痛くはないかと言葉を発する。 有朱の手の中で武の分泌した粘液で滑りの良くなったペニスが、ヌチャッヌチャッ……と音を出す。 コクンッと唾液を飲み下した有朱が、小さな音を立てて喉を鳴らす。 巨大な芋虫のようなペニスが次から次へと粘液を吐き出して、有朱の指が大変なことになる。 あの………その兆しが来たら言ってくださいね……。 そう言ってからもう、10分以上が経過していた。 不意に武が言いづらそうに、言葉を吐く。 あの、申し訳ありません……ちょっと痛くなってきて………。 あっ、そうですよね、気付かなくってごめんなさい……。 有朱がそう言って慌てて手を離し、これは難儀しそうだと戦々恐々とする。 この手の男性は耐性があり過ぎて、そう簡単には射精をしてくれない。 有朱は仕方なく、武に断って口に含んだ。 武は自分の目に映る光景を信じられない気持ちで見詰め、前後する看護師の頭を眺めていた。 この温もりに感動し、妻とはまるで違う感触に目を閉じる。 ピンクサロンの風俗嬢のように悪戯に音を立てることなく、唇を密着させたマッタリとした感触に心地良さを覚える。 ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… 唇がカリ首を乗り越えて陰茎へと進み、ある程度の所で折り返して戻っていく。 カリ首を乗り越えて亀頭の形に唇が窄み、前に進むとムァ〜っと亀頭を包み込み、ゾクゾクするような快感が湧き上がる。 妻とは違って献身的な有朱のフェラチオは、このところ射精をしていなかった武に我慢を強いた。陰嚢の中の睾丸に蓄えられた分身たちが暴れ出し、我先にと先を争い外へと出ようとする。 ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… ムァ〜ワリッムァ〜ワリッムァ〜ワリッ…… むはっ……っと、堪らず口を離した有朱が指先で口を拭い、その兆しは来そうにありませんか……? ごめんなさい、私あんまり上手じゃないから……。 申し訳無さそうな顔をして、そんなふうに呟く。 出来ることなら協力出来ますから、あの………… どうすればもっと、興奮しますか………? あっ……その、でも……それは……… 言葉を躊躇する武に、有朱は優しく畳み掛ける。 射精することが大事ですから、言ってくれませんか………? そこまで覚悟を持ってくれてるのなら、言い渋るのは返って失礼な気がする。 悪戯に疲れさせるのも申し訳なくて、思い切って言ってみた。 あの……じゃあ、胸を触らせていただけますか…? やっぱりそうきたか……と、有朱はこの場で何回見せたか分からない乳房を見せるべく、ワンピースタイプのナース服、そのファスナーをゆっくり下へと手を動かしていく。 今よりも若い頃に身に着けていたフェミニンな感じのブラジャーはとっくの昔に卒業し、成熟へとひた走る年齢になってシンプルで清楚な物を身につけるようになっていた。 パステルカラーの淡い黄色のブラジャーを露わにした有朱は、恥ずかしそうに顔を俯かせる……。 白い肌に映えるブラジャーは美しいレースが仕立てられ、下支えするカップとは別に上の部分半分が透ける素材が組み合わされて、お餅のような丘を包み込んでいる。 下着は取ったほうがいい………? 有朱のその言葉に武は頷いて見せ、背中に回した手でホックを外した彼女は器用にストラップを肩から外し、片腕で乳房を隠しながらブラジャーを着ているナース服の中から取り去った。 やっとという感じで身体から腕を離し、有朱は意を決したようにその乳房を武の目に晒す。 見るからにボリュームがある乳房が存在感を誇示するように現れ、ツンっと大きめの乳首がやや上を向いている。 再びペニスを黙って口に含んだ有朱は頭をゆっくり前後に動かし始め、武はその柔肌に手を伸ばす。 ふにゅっとした柔らかい乳首が指に触れた瞬間、有朱の肩がぴくっと動く。 指を開いて手の平に包み込み、ふにゃふにゃとその柔らかい感触が堪らない………。 彼女には申し訳ないけれど、やはり物足りなくなってきた。 あの………と物言いたげな武に耳を傾けた有朱が、その要望を聞いて身体が熱くなるのを覚えた。 舐めてもいいですか……なんて、こんな図々しいことを言う男性はここではさすがに滅多にいない。 顎が疲れたし、休みたかったこともあって渋々とその要望に応えることにした。 今度は武が座っていた椅子に有朱が座り、有朱がしていたように武がその場に膝をついた。 有朱よりも背の高い武はそれでも乳房の高さに顔があり、膝を揃えて座る有朱が身体を捩らせて上半身を彼に向ける。 ぷるんっとした乳首と土台の乳輪は、ピンク色からやや薄い茶色をしている。 顔を背ける有朱のそこに武はそっと唇を付けて、開いた唇で挟んで舌先を動かし始めた。 思った以上に敏感な反応を見せる有朱が、上半身をビクッ……ビクッ……ビクッビクッ……と弾ませながら後に身体が逃げていく……。 武が有朱の背中にさり気なく手を回し、ちゅぱっちゅぱっ……といやらしい音を立ててしゃぶっていく。 有朱は武の頭を抱えるように両手で口を抑え、舌の動きに同調するかのように吐息を荒々しく吐き乱す……。 やばい……どうしよう…………気持ちがいい……。 感じやすいとの自覚はあるけれど、生理が近い今はタイミングが悪すぎる。 普段よりも感度の上がった身体が必要以上に快感を享受して、くすぐったい感覚を飛ばして気持ちいいしかない。 やっ!……何をするのっ……… 武の手が有朱の股を割って侵入し、指先が恥部を弄りだした。 上と下の同時攻めに抗えなくて、拒絶する気持ちを捻じ伏せられる。 身体が言うことを聞かず、両手が差し込まれたと自覚した時には椅子の座面と座るお尻の間を、素早くパンストが通過していた。 まだ方足首にパンストが絡まった状態で有朱のそこを再び弄りだし、乳房の愛撫も武は忘れなかった。 ぬぅ〜〜っと何かが入ってきたそばから動かされ、有朱の意志は休眠させられていく………。 ショーツの脇から挿入した指を何度も抜き差させて、恍惚となった彼女のショーツを有無を言わさず引き摺り下げる。 有朱があっと思った時には足首まで下げられ、こじ開けられた股の間に顔を埋められていた。 こんなはずじゃなかったのに………。 抑圧された性欲を開放した武に成す術がなく、美しき看護師の頭が跳ね上がる。 くねくねと躍動をする武の舌先に、上半身を踊らせる有朱の背中が反り返る。 もう、耐えられそうになかった………。
25/05/15 13:00
(/odNQr65)
投稿者:
(無名)
イク…イク…………イっちゃうっ…………
右手は自らの口を抑え、左手は武の頭を無意識に触れる。 そうかと思えば自らの太腿に移動して爪を食い込ませ、片足の踵を浮かせる。 快感の波に応じて内腿の筋肉が不規則な収縮を繰り返し、ぴくっ…ぴっ……ぴくびくっ……っと白い柔肌を細かな痙攣を顕著に繰り返しす。 そのたびに浮かせた踵がカタカタっと貧乏揺すりのような動きを見せ、それとは別にふわふわっと持ち上がった頭が弾かれたように跳ね上がる。 プライバシーを守るために完全防音のこの部屋に淫らな水音が鳴り響き、武の興奮が乗り移った舌が素早い躍動を続けていく。 両手の指で包皮を剥いて固定させ、剥き出しになった綺麗なピンク色のクリトリス……。 まるで破裂するのではないかと思うほど膨張し、硬く勃起した蕾そのものを武は唇で捕獲させていた。 いくら有朱が腰をうねらせようが獲物を逃がすことなく、ちゅう〜ちゅう〜と吸い上げる。 同時に張りのある滑らかな表面を舌先が激しく動き、愚直なまでに前後に滑らせる………。 テレビが置かれた机を背にした有朱が白い喉を見せて、大きく顎を上げて背中が普段は曲がらない方向へと反り返っていく……。 そのまま身体が硬直し、そして………。 ………が、インターホンが鳴る音に、武の攻める勢いが停止した。 これまで1度もなったことのないインターホンが鳴ったのだから、驚いても無理はない。 これは病院側の安全策として看護師の身の安全を守る為、採精をする男性とコンタクトをとる場合に設けられた物だった。 滅多に鳴ることはないけれど、予定よりも時間がかかっている有朱を気にしてのこと……というのは表向きの理由である。 どういう状況かは隠しカメラが映し出す映像で、すでに把握されている。 これもすべては武の興奮を煽るための演出に過ぎず、すべては採精のためである。 おぼつかない手で受話器を掴み、耳に当てた有朱に、どうでもいい世間話が語られる。 こういう場合は男性側に会話の内容が分からないように返す言葉は最小限にと決められ、短い無難な言葉を適当に返していく。 武には業務的な会話をしているようにしか見えず、痺れを切らして有朱へと攻めを再開させる。 身体を不規則に震わせ、跳ね上がる頭、震わせる両肩、太腿に食い込む爪………。 努めて平静さを保とうとする有朱が、必死に受話器の向こう側に対応する姿が武の興奮をさらに煽っていく………。 はふっ…はふっ……っと漏らす吐息を受話器のそこを手で覆って悶絶し、言葉を返す時だけ短く喋るだけに留める有朱。 レロレロレロレロレロレロレロレロレロッ…… レロレロレロレロレロレロレロレロレロッ…… 執拗な武の舌先の攻めにいよいよ耐えられなくなった有朱は、受話器を握る手を震わせながら何とか伸ばし、土台に戻す。 どうせ状況は向こう側も、分かっている。 もう、駄目…………もう…………。 猛烈な何かに襲いかかられ、抗うことなど到底できない何かが有朱を支配した……。 椅子から一瞬、お尻を浮かせるほど身体を弾ませた有朱が我を忘れ、オーガズムに包まれる。 胸を激しく上下させる有朱の前に、立ち上がった武がペニスを出して迫ってきた。 ねぇいいでしょう……? ちゃんとカップに出すから、ねぇ? 有朱の承諾を待つことなくさっさと両膝を抱え、目を血走らせた武が熱り立たせたペニスを少しだけ乱暴に押し込んだ。 やはり頭を跳ね上げて苦悶を浮かべた有朱が声を詰まらせ、何をするんですかっ……と、有朱の細やかな抵抗にも目を向けず………。 罪悪感よりも性欲を爆発させた彼にはもちろん効き目はなく己の欲望にただ忠実に、腰を躍動させていく………。 意思を持ったかのように己の道をひた走るペニスが膣の中を行ったり来たり、眉間に刻んでいた深い皺もいつしか消え去り甘〜い表情を浮かべる美しき看護師……。 持ち上げられた両足がM字開脚の状態となり、胸の前を開けた有朱の乳房にむしゃぶりつかれる。唾液まみれの乳首が武の舌で弾かれ、歓喜するように艶々と光り輝きぷるんっと揺れる。 突いて、突いて、突いて、結合部を粘液に塗れた陰茎が出入りを繰り返し、気持ちの良いところを通過するたびに堪らない快感が沸き上がる。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 膣壁が優しくペニスに纏わりつき、妻では味わえない肉厚の膣が収縮する感触が武を追い詰めていく………。 温かな泥濘みの中をもがき苦しみ、唸りを上げるペニスが身動き出来なくなっていく……。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 酸素を求めて口を開け、背中を反らせて突き出す白い乳房を武の前で8の字に揺らす。 ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ…… 武が汗を顎の先から滴り落とし、有朱の胸の谷間に一筋の流れを作り消えていく。 拷問に苦しみ喘ぎ悶絶するかのように唸り、やがて限界を迎えた彼は手元においたカップの中へと亀頭を向けると、勢いよく精液を吐き出した。 通常よりも濃い精液はやや黄色みを帯びて、働き盛りの年齢に相応しい量が溜まっていく……。 荒い呼吸を繰り返しながら蓋を閉め、ぐったりする有朱に向き合い彼は仁王立ちになった。 足元には有朱のショーツが放り出され、椅子には乳房を剥き出しにした格好の有朱が、だらしなくしなだれかかっていた。 彼のペニスは未だ天を向き、血流の勢いそのままに脈動を見せていた………。
25/05/16 17:20
(Ka.gWhTE)
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