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自分の中の、もう一人の私
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:自分の中の、もう一人の私
投稿者: (無名)
部屋の中の荷物の大方は片付き、荷解きしたあとのダンボールが壁に寄りかかっている。

食事は近くのコンビニで買ってきたサンドイッチで済ませ、今日は早めに就寝することにした。

ずっと家庭内別居が続いていた元夫とは先日やっと離婚が成立したことにより、春を前にして綾香は職場を去った。

名前も旧姓に戻って心機一転、新居のアパートに引っ越したのだ。

職場を退職した理由は部署こそ違うけれど、元夫も勤務する会社だったから。

子供がいれば違ったのかも知れないけれど、小さかった溝は埋まることなく大きくなり、やがては崩壊することとなった。

新たな職は元同僚の伝ですでに決まって、後は出社を待つのみである。

ただひとつの難点が、通勤時間が伸びてしまうこと。
新たな職場の近くで賃貸物件を探そうものなら、貯えと収入を考えたら家賃が高いのだ。

30分だった通勤時間を15分伸ばすだけで家賃は違ってくるので、そこは妥協するしかない。

明日はライフラインの手続きを済ませ、明後日からは初出社である。

40歳を前にして新人、早川綾香は新しい風を感じて晴々とした気持ちだった。




パンツスーツにしようかとも思ったけれど、堅い印象にならないように無難なスカートを選ぶ。

目鼻立ちがはっきりした綾香は元々メイク映えがするので、出来るだけシンプルになるように心掛け、肩まである黒髪をさらりと流すに留めた。

体型の変わらない綾香はたったこれだけのことなのに、男性の目を引くほどに美しかった。

見た目もこの5〜6年は変化が感じられないくらい変わることがなく、せいぜいが30半ばに差し掛かったくらいにしか見られることがない。

実際に肉体年齢も以前の職場の健康診断で、まだ30歳くらいの若さだと出ている。

こればかりは親から受け継いだ遺伝が影響していると、いつも母に感謝をしていた。

グレーのビシネススーツに身を包み、初日とあって綾香は白いシャツブラウスを選んだ。

今度の新居から最寄り駅は近く、家を出る時間は以前と差ほどの違いはない。

初めての駅から電車に乗り、これまで使っていた以前の最寄り駅に着いたと時、複雑な気分になった。

それも以前の降車していた駅を通り過ぎると、外を流れる車窓の風景と共に流れていった。

それにしても降車していた駅を過ぎた頃から車内の混み具合が酷くなり、今までいかに楽だったのかと綾香は思い知っていた。

あと30分か………。
綾香はいささか憂鬱になる気持ちを抑え、慣れるはずがない満員状態に初日から適応しようと気持ちを新たにする。

そんな綾香は先程からある不快感を覚え、それに耐えていた。

電車の揺れが生じるにつけ、男性の下半身がお尻に当たるのだ。

仕方がないと言えばそうだけれど、不可抗力にしてもどうにかならないものか……。

次第に男性器の形が分かるくらいに硬くなり始めて存在感を増したそれが、綾香のお尻に密着する瞬間が度々訪れる。

こんな状況なのだから男性の生理現象だと頭では理解が出来ても、綾香の内心は穏やかではない。

腰の位置を僅かにずらしても、電車の減速により人混みが一斉に傾くのでまた元に戻ってしまう。

ちょうどお尻の真ん中に収まるようにして離れては密着し、まるで誇示されているようで気持ち悪くて仕方がない………。



新しい職場は初日だけあって、精神的に疲れてしまった。

綾香は早々に就寝し、あっという間に朝を迎えていた。

スーツに腕を通しながら、ふと昨日の朝のことを思い出す。

今日はパンツを履いていくことにした。
電車内が混み合いだした頃、お尻にあの嫌な感触を綾香は覚えていた。

昨日とあまりにも酷似していることから確信犯、それも同一人物に違いないと確信する。

嫌な相手に目をつけられたものだ。
何か対策を考えなければ、そう思った。

次の日もまた次の日もそれは続き、とうとう相手は綾香のお尻に堂々と擦り付けはじめたではないか……。

上下に擦り付けられる気持ち悪さに辟易しながら綾香はそれに耐え、会社に出社した。


………あれ、何かこぼしたの?


同僚となった隣同士の彼女に指摘され、綾香は気付いた。

お尻に染みが付くような心当たりは、ひとつしかない。

そういえば今朝の電車でお尻のところでゴソゴソとされていたことを思い出し、綾香はとてつもなく嫌な気分にさせられた。

このパンツはクリーニングに出さなければならず、色違いのパンツで間に合わせようとも考えたけれど、同じ目に遭わされるかも知れない。

それでもパンツを選ぶべきだったけれど、結果は同じだったに違いない。

次の日、タイトスカートを履いた綾香は痛感させられることになった。



スカートになったことで、やはりエスカレートした。
スカートの裾を持ち上げようとする相手に抵抗して、スカートの前を必死で掴む綾香……。

タイトスカートの裾がお尻を越えることはなかったけれど、相手の手が下から伸びてきた。

その気色悪さに脚を閉じようにも相手の手を挟むことになり、結局は指の蠢きを許す結果となるだけだった。

ショーツの底を短く前後に往復し、ポイントを定めて指先が一点を攻めてくる。

綾香は腰を捩って抗ってみせる。
遠い昔、高校生だった頃は痴漢に泣かされたものだった。

もう小娘ではないのだ。
いくらでも抵抗は出来る。

気持ちだけはあるけれど、あまりの執拗さに恐怖心が頭をもたげる……。

怯む綾香の性器の溝に沿って指は動き、恐らくはここだろうと指先が攻めるポイントが奇しくも当たっていた……。

それは内腿に挟まれた手に力が込められたことで、相手に伝わってしまった。

一瞬だけ嫌な感覚を覚え、次の瞬間にパンスト越しだった指先がショーツに直接触れていることを知る……。

そう簡単に破られるものではないが、切っ掛けさえあれば簡単に伝線する。

それでも破られるなんて………。

焦る綾香に関係なく指先はショーツを溝に食い込ませ、ポイントを攻めてくる。

小刻みに動かしたり小さな円を描くようにしたりして、着実に綾香を追い詰める……。

強すぎることなく、そうかといって的をずらすこともない。

布地が二重になった厚みでも硬くなった存在が伝わり、湿り気を帯びたそこがくちゅくちゅと音を立てはじめるまでに濡れていた。

唇を噛んで屈辱に染まる頭が熱くなり、肩越しに後を振り返ろうとするけれど近すぎて相手の顔が見えない。

あっ………。
綾香がそう思ったときには穴の空いたパンストに手首が捩じ込まれ、いよいよ脚が閉じられなくなった。

そればかりかショーツがずらされて、直に指先が敏感なところに触れていたのだ。

前傾になる上半身、弄ばれる刺激に俯いた綾香の口から不規則な息が吐き出されていく。

愛液が潤滑油となって包皮が優しく震わされ、女の本能が呼び起こされてしまった……。

少なくとも3年は性的なことから遠ざかっていたのだから、この重厚な甘さから逃れるなんて綾香には酷なこと。

前に回された腕に満足に抵抗できないまま下への進入を許し、挿入された2本の指が活動を開始する。

お腹側にあるGスポットを立て続けに刺激され、抜き差しする相手の指に綾香の膝の力が抜けようとする。

それを前に回された相手の左腕に支えられて、右手の2本の指は第2関節まで中に入っては出てを繰り返している。

そんな時、無情にも次の停車駅のアナウンスが流れ、綾香は夢から強制的に覚醒させられた。

痴漢は綾香から指を抜き、スカートを下げてやった。

ホームに滑り込んだ電車のドアが開き、吐き出される人の群れに混じって綾香も外に出る。

ふらつきそうになる足をどうにか前に踏み出しながら進み行く綾香は、憤りを覚えた。

それはこの年齢で痴漢を許したことか、女のプライドを踏みにじられたことか、途中で中断されて体を不完全燃焼にされたことなのか……。

恐らくは、その全て………。


綾香の瞳に怪しい炎が灯り、身体の芯が燻っているのを否応なく自覚させられていた………。







 
2025/02/26 03:29:58(sox5L6AW)
2
投稿者: (無名)
上司  ん?……体の調子が良くないのかな……

出社してディスクについて早々に、綾香の微妙な変調に気付いた上司が声を掛けてきた。


綾香  満員電車に慣れていないものですから、すいません。

そんなに酷く見えますか?……見た目ほどでもありませんから、ご心配いただいて申しわけありません。


上司  こればっかりは慣れるまで大変だけど、 

    無理はしないでね……。



部下の小さな変化に気付くのだから、この会社の雰囲気は良いわけだ。

この上司の人柄の良さは、彼の下で働く同僚たちを見るだけで伝わってくる。

これからは気を引き締めないと………。
あんな事があったあとに、いちいち気付かれるわけにはいかない。

綾香は対策を考えなければと、密かに難題に頭を悩ませていた。




その夜、綾香は入浴前に脱いだ下着を見て、溜息が出た。

派手に汚れて黄色くなったショーツを、丁寧に手洗いをして洗濯機の中にいれる。

シャワーで体を濡らし、泡立てたボディソープを体の隅々まで行き渡らせる。

不意に恥部に触れた指先を止めて、ゆっくりとそこを撫でると何かが沸き起こりそうになった。

バカバカしい………。

我に返ったようにシャワーで洗い流し、バスタブに飛び込んだ。

明日はパンツスーツにしようと決め、羞恥心を振り払うように浴室を後にした……。




翌日の朝、髪の毛をアップにした綾香が鏡の前にいた。

薄いメイクで武装し、柔らかいカーブの眉を描いて控えめな色の口紅を引く。

どこから見ても清潔感があり、聡明な女性が出来上がった。

濃紺色のパンツスーツに身を包むと婦人警察官に見えなくもないので、このルックスは人を寄せ付けない雰囲気が漂う。

ふぅ~………ひとつ息を吐いて、綾香は玄関から軽やかに足を踏み出した。



思った通り男性の誰もが無意識なのだろう、電車の中で警戒感を表して居心地悪そうにしている。

昔から真面目な表情をすると、精悍に見えることも一役買ってこの場合は役に立つ。

安堵する綾香だったが混み合い始めると、またかと眉をひそめて不快感を顕にした。

この路線にこんなにも不届き者がいるなんて、知らなかった。

嬉しくもない温もりをお尻に感じ、手が当てられているのが分かる。

でも何かが違う。拙さというか、執拗性が感じられないのだ。

下手に騒ぎ立てたくはないから、綾香は様子を伺いながら背後に神経を向ける。

人が密集する車内で体を揺られ、男性の体臭を感じながらほとんど動かすことのない、お尻に当てられた何者かの手……。

気弱なサラリーマンだろうかと、綾香は見当をつけた。
タイミングを見て振り返りざま、睨んでやろうと決めていた。


電車が駅に停車、人の入れ替えで密集度が緩んだ隙に綾香は思い切って後を振り返る。
犯人らしき人物を見て、拍子抜けしてしまった。

まだあどけなさを残した少年が、俯いていたからだ。
彼は気付かれたことに緊張し、この日はこれ以上のことは何も起こらなかった。

それから数日間というもの何事もなく済んでいたけれど、仲の良い同性の同僚に指摘されて気付いた。


ちょっと〜、後のファスナーが開いてるよ?



そんなはずはないのに、本当に開いていた。
綾香はファスナーを上げながら、見当はついていた。

あの少年だ………。

相変わらず毎朝飽きもせず綾香の真後ろに立ち、気色の悪い思いをしていたのだ。

思えばトイレでファスナーが僅かに下がっていることが多いと、そう思っていたから合点がいく。

次の朝から綾香は乗る車両を変えて、様子を見ることにした。

なのにどうにかわけか、彼はいつの間にか綾香の側にいる。
考えられることとして駅のどこからから見ているに違いないということ、それしか説明がつかないのだ。

どうしよう………。

然るべき方法を取れば簡単な話だけどまだ相手は少年で、悪質とまではいかない。
もちろんこのまま放っておけば、エスカレートしないとも限らない。

浪人生だろうか、二十歳に達していないとしても善悪の区別がつかない年齢ではないはずはないのに……。

一歩間違えればこの先の彼の人生に、暗い影を落とすことになるかも知れない。

粗治療でもないけれど、綾香はあることを実行しようと考えていた………。



次の日から職場でも通用するワンピースを着て、アウターのブレザーに腕を通した。

綾香の思った通りファスナーのないワンピースだから、悪さが出来ない。

代わりにまたお尻に手を当てることを、彼は始めたのだ。

これを数日間続けてある朝、綾香は春物の淡い色をした薄手のコートを着て先頭車両に乗ってみせた。

一見痴漢をしなさいと言っているようなものだけど、美しい花にはトゲがある。

美しく可憐に見えて意思が強く精悍な表情をする時の綾香に悪さをする、そんな度胸のある男性はほとんどいない。

しばらくすると綾香の後に着いたらしい彼が、お尻に手を当てる感触が伝わってきた。

電車が駅に停車して人の入れ替わりで密集度が緩んだタイミングを見て、綾香は体ごと振り向いて彼を隅に追い込む。

体の位置が入れ替わり退路が絶たれた彼は、綾香に睨まれて俯いてしまった。

動揺する彼の耳元に綾香は、こう呟いた。


あたしに触りたいんでしょ、ほらっ、触ってみなさいよっ………。


綾香も自分がこんな脅しが出来るなんて自分でも意外だったけど、きついお灸を据えることくらいはしないと気が済まない。

青くなった彼の手首を掴み、綾香は自分に引き寄せた。

嫌がって手前に引こうとする彼の手を力強く引き寄せ、この日から身に着けたラップスカートに押し当てる。

よくもこんなに冷徹になれるものだと自分でも思うけれど、今までの怒りが綾香を残酷にさせる。

ラップスカート、言い換えれば巻きスカート……。
その生地の合わせ目から彼の手を中に引入れて、綾香は下半身に押し当てた。

女性に痴漢をするということはこういうことで、女性に深刻なトラウマを植え付ける犯罪なのだと、今のうちに思い知らせなければならない。

彼の冷たい手を内腿に挟むと、震えているのが分かる。

いわゆるプレイボーイには決して見えない彼は、綾香から見ても恐らく女性を知らないのだろうと思えた。

興味だけが進行して綾香に手を出してしまった、そんなところかも知れない。

でもこれが彼と同世代かもっと年下の女の子なら、たまったものではないはずだ。


綾香は不思議な感覚を感じて、内心で動揺を覚えた。

何なのこれ、どうしよう………。

残酷な喜びが芽生え、自分の中に同じ顔をしたもう一人の綾香が微笑む。

彼の手を上に持ち上げて、自ら股間に導く。
得体の知れない興奮が沸き起こり、怖くなる。

引き返さなければと、綾香の中で警鐘が鳴り響く。
それなのに、彼の手を離せないでいた。
綾香の体温で彼の手が温まり、冬眠から覚めたはじめた動物が身動きをはじめるように、指が動きだした。

それは綾香を喜ばせようだとかそんなものではなくて、女の性器がどんなものかと興味が湧いたに過ぎないのかも知れない。

張りのあるパンストの生地がショーツの生地を擦り、ショーツの向こう側の柔らかい秘肉が歪む。

綾香の内腿に挟まれて彼の人差し指の側面が、溝に沿って上下に動く。

大人ではないけれど、完全な子供でもない彼……。
今の時代は以前よりも性的な知識を得るのに情報は溢れ、彼も表面的なことは知っている。

あどけなさは残っていても、女に性的な興味を寄せる彼に綾香は嫌悪感を抱いた。

もっと彼を汚したい、綾香の中のドス黒い悪女が微笑えんだ。

彼の手を一度どけて、綾香自らパンストに爪を立てて穴を開けた。

穴を広げて、彼の手を再び招き入れた。
さっきよりも指の感触がダイレクトになり、左右の内腿の壁を叩く彼の指が秘肉を左右に割り、溝にショーツが食い込んだ。

その手を綾香が掴み、上のほうに導くと理解した彼が上下に擦りだす。

思わず彼の手を力の入った内腿が拘束し、もっと優しくしなさいと彼の手を力強く掴む。

そんなやり取りをした数分後、目を閉じる綾香がいた。

周囲には彼を隠すように背を向け、前を開けた春物のコートが壁となる。

ラップスカートの中に消えた手首から先は、誰にも見えることはない。

僅かに開いた綾香の唇から、熱い息が吐き出されていく。


彼の指は、クロッチに浸潤した水分を感じはじめる。


恍惚とする綾香の美しい顔と手元のスカートとを視線を往復させ、スカートの中にある湿った温もりに思いを爆ぜる。

こんな綺麗な人が………。

ジーンズを履いた股間を窮屈にさせながら、喉がカラカラになるのも忘れ、とにかく指を動かした。


不意に閉じた瞼を開くと、顔を上気させた彼が見えた。

綾香はしばらく嗅いだことことのない精液の匂いが懐かしく思えて、猛烈に欲しい欲求に駆られて抑えきれない自分に戸惑どった。


性に対してこんなに貪欲になるなんて、未知なる自分が顔を出したとしか思えなくて怖くなる……。



綾香はひとり、動揺していた。





25/02/26 19:37 (sox5L6AW)
3
投稿者: (無名)
湯船に顎まで浸かりながらの自己嫌悪は、まるで堂々巡りで始末が悪い。

会社では普段ならしないようなつまらないミスをして、余分な仕事を増やしてしまった。

原因はわかっている。
浮ついた気持ちから抜け出せない理由は、今朝のことがあったから……。

私はどうしてしまったのか、一体どうしてあんな真似をしてしまったのだろう。

まるで何かに取り憑かれたように、欲望を抑えられなくなるなんて自分が信じられない。

このままでは私は犯罪者になってしまう、そんな恐怖心が渦巻いた。

いいえ、もうそうなっているのかも知れない。
最後までしなかったとはいえ、実行してしまったのだから……。

被害者だった自分がいつしか加害者側に回っていたことに、愕然とする。

私利私欲を持ってしたのだから、言い訳のしようがない………。





翌朝、鏡の前で髪の毛にドライヤーをあてる綾香は、緩いウェーブをかけた。

どちらかといえば清楚に見られがちな綾香はぐっと色気が漂い、いつもより濃い口紅を引いた。

ほとんど身に着けることはない丈の短い膝上10センチ近いタイトスカート、それを履く。

何も考えず気分のままに選んだら、そうなっていた。

薄いグレーだからビシネススーツとして何ら問題はなく、綾香の見た目なら違和感なく似合う。

ストッキングは夏場にしか履かないセパレートを選び、長く伸びる脚をより美しくさせた。

特段に着る必要性はないのにもかかわらず今流行りの短いコートではなく、ロングコートの袖に腕を通した。

朝はまだ冷えるので春物のベージュのコートを着ても、違和感はない。
問題は気分で選んだことにある……。


気分………。

どんな気分かと問われたら、たぶん答えに屈することになる。

昨夜、あんなに自分を恥じたばかりなのに……。

綾香は整理が重い。
その時期が近づくと憂鬱で仕方がない。

救いは医者から処方された調整用のピルでしかなく、何とか乗り切っていた。

最近の不安定さはきっと整理が近いから……。
そう気付いてほっとしたけれど、性欲が増すことはどうにもならない。

以前はそこまでではなかったのだ。
元夫と暮らしていた頃、ちょうど溝が生まれはじめた時期に体の変化が出てきたと記憶している。

最後の何回かあったセックスが、これまでになく感じたのだ。

皮肉なことに体の疼きを収める相手として夫はもう、ふさわしい人ではなくなってしまった。

以来、綾香は誰とも交わってはいないのだ………。
これまでだって期間限定の出張で夫と1年離ればなれになった時期があったけれど、セックスは無ければないでそれは平気だった。

哺乳類として見れば遺伝子を残すタイムリミットが迫る事により、体が変化を見せたということなのかも知れない。


だからといって捌け口をあの少年に向けていいはずはない、それは理解しているのに………。




いつものようにターミナル駅に着いてから、急に車内が混み合いはじめた。

少年はすっかり綾香に懐いたように、今日も側にいる。
会話も交わしたことがないというのに………。

彼は昨日と同じように運転席側の隅に追いやられて、何かを期待するような、それでいて恐怖心を滲ませてビクビクする様子を見せている。

密度が増した人の群れに押され、綾香は彼とほとんど密着する。

よく見ないと分からないオープンファスナーを引き上げて、スカートの前を開く綾香。

僅かに震える手を伸ばし、その場所にそっと触れられて綾香は軽く内腿を閉じ、彼の手を挟む。

少年は、あっ……っとした表情を見せて、顔をあげた。

昨日よりも触り心地がよりリアルに感じたのだから、無理はないのかもしれない。

シームレスショーツ………。
一枚仕立ての薄手の生地で作られたショーツは、二重底になったクロッチが存在しないのだ。

淡い紫色のパステルカラーで、面積もそれほど広くはない。

デザイン性ある形は女性の目にはオシャレに映っても、男性は別の見かたをする人が多い。

前側の僅かな盛り上がりは密度の濃い陰毛の証であり、やんわりと黒い色が透けて見えている。

昨日と同じように溝に沿って上下に撫でられながら、目を閉じる………。

時折り電車の揺れが手伝ってめり込む指の腹が、敏感な所を押すように通り過ぎる。

覚醒をはじめた肉芽が膨らみ出し、痺れるような感覚を脳へと伝達する。

その度に内腿に力が入って、彼の手を挟んでしまう……。

水面に波紋が広がるかのように、綾香の快楽分質が大量に分泌されていく……。

ジュンッ………ショーツに何かが染み込み、性器に張り付いて形を露わにさせていく……。

拙い触り方だからこそ余計な刺激な刺激がなく、理想に近い快感が押し寄せてくる。

これ以上はダメ、自分を見失ってしまいそう……。
時間を考えたら、今しかない……。

綾香は100円ショップで購入した5センチ四方のジッパー付きの小袋を取り出し、口に咥える。

彼の履くシィーンズのチャックに手を掛ける綾香に、危機感を抱いた少年が抗いを見せた。

彼の手を躱して手早くボタンを外し、チャックを素早く下げる。

少し苦労してパンツから硬くなった男根の取り出しに やっと成功した。

立派な形をしているのに、亀頭の半分以上が包皮に覆われている。

よく考えたら小袋にベニスを被せたとして、射精に導けるのだろうか。

そんなことを考えながら包皮越しに手で上下に動かしてあげると、気持ちよさげに表情を歪ませる彼が可愛く見える。

ぴょこぴょことピンク色をした綺麗な亀頭が見え隠れして、意外にももう立派な成人サイズをしている。

そんな時、口に咥えた小袋を落としてしまう失態を犯す綾香……。

どうしよう、予備は持ってこなかった。
少し考えて、綾香は禁断の行為をする決断を下してしまった。

それしかないと、その時は思ったのだ。
主観だけど、彼は女性を知らないはず。

ならば病気の心配は、恐らくはない。
私はピルを服用しているから、妊娠の心配はしなくてもいい。

だとしたら消去法で、することはひとつ………。

素早く綾香は周囲に視線を走らせ、確認をする。
誰もこちらを気にする者は………いない。

綾香は彼の腰を抱き寄せて、ペニスを自らにあてがった。

危機感を感じた少年が半歩下がったが、隅にいるのだから退路はない。

もう一度彼を引き寄せ、ペニスを掴んで下に向ける。

苦痛に歪ませる表情を見せた彼のペニスの包皮を剥いて、綺麗な色の亀頭を露出させ自らにあてがった。

身を捩る彼だったけれど、密着されていては虚しい抵抗に過ぎない。

いい子だから、すぐに終わるはずだから、大人しくして………。

心の中で申しわけなく感じながら、それでも嫌がる彼の亀頭を押し付ける。

亀頭が半分ほど沈み込むと、後は呆気なく中に入ってきてくれた。

その瞬間に綾香は短い吐息が口から漏らし、彼は短く小さな………あっ………っという声を上げて、固く瞼を閉じていた。

お互いに立ったままの状態だから三分の一程しか入っていないけれど、確かに繋がった。

敏感に感じ過ぎて穏やかではいられない少年は、思わず綾香の腰を押しのけようとする。

綾香は綾香でその度に腰を前に突き出し、図らずもセックスが成立していた。

でも気持ちのいいところに、届かない……。
こうなると欲が出てしまって、利き脚とは逆側の左脚を彼の腰に絡ませる………。

すると陰茎の半分以上が中に収まり、腰を動かすと求めていた堪らない快感を感じて思わず瞼を閉じた……。

彼は堪らず腰を引き、綾香は彼の腰を引き寄せて自らも腰を使う。

見事な流線型をした亀頭、大きく反り上がっていた雁首に中を撫で上げられて……。

綾香は快感を求め、無意識に腰を動かしていく。
俗にいうGスポットに、繰り返し亀頭が当たっていく。

憂いのある優しい顔をした綾香の表情は恍惚として、美しい魔性の女と化していた。





少年は逃れるすべがなくて、あれほど憧れていたセックスが目の前に迫ると思わず怖気づいてしまった。

未知の領域だから、怖くなってしまったのだ。
自分の意思に反し、この綺麗な女の人の中に入れられてしまった。

伸びてしまうからいけないと分かってはいても、自慰をする時は敏感過ぎて直に亀頭を刺激することが出来ない。

だから仕方なく包皮越しに刺激していたのに、その包皮を剥かれて挿入させられたのだ。

この人の下半身の中は暖かく、ヌルヌルした柔らかい肉そのもの。

滑らかな中に無数のザラザラした感触が、耐え難い感覚を否が応でも覚えさせてくる。

叫びたい気持ちを必死に抑え、襲いかかる未知の快感に耐えていた。

逃げたい気持ちと求める気持ちが混じり合い、頭の中がカオス化とする……。

凌駕した快感は苦痛を伴って、受け入れ難いのに体が言うことを聞いてくれないのだ。

度を過ぎた快感は射精感を押し留め、快感なのか拷問なのかキャパシティがない自分には分からない。

どうしていいのか、分からない。
どうすればいいのか………。

顔を紅潮させて表情を歪ませた少年は、射精の数歩手前で立ち往生していた。

射精したくても耐性がない亀頭では刺激が強すぎて、快感を受け止めきれないのだった。

ただ苦痛の中に強烈な快感が常に見え隠れして、その魅力に抗らえないのだ。

この綺麗な女の人からはいい匂いがして、自分の下半身は拷問のような苦しみなのにこの人の顔は、堪らなくエロい表情を見せている。

そのギャップがなんとも言えなくて、この人は僕の男性器で気持ち良さを感じている……。
その事実が僕を、堪らなく興奮させる………。

でもこのままじゃ、狂いそうだ。
誰か、助けて……。





どうにか成立しているセックスは、申しわけ程度にしか動けない腰を綾香は、それでも止められないでいた。

当初の精液が欲しい、あの匂いを嗅ぎたいという目的はどこかに行ってしまった。


ああいい…………気持ちいい………。


自分が上り詰めるには程遠いけれど、やめられない………。


近づく降車駅に焦りを覚え、少年のベニスを締め上げる。

彼は真っ赤な顔をして許しを請う表情をしたけれど、止めはしない。

早く出して、早く………早く…………。

綾香の掴まれた腰に力が入り、悶絶する少年。
パンパンに張った亀頭がこれでもかと、気持ちのいい所を擦り上げていく……。

眉毛が下がり泣き顔のように顔を歪ませた綾香に、ある兆しが訪れる。

詰まらせた吐息を途切れ途切れに吐き出し、堪らない快感に我を失いつつあった。

その時、一際膨らんだようになった少年の亀頭から、何かが大量に吐き出される。

繰り返し脈動しながらも、少年は体を震わせながら何度も吐き出していく。

綾香は覚えのある感覚に脳が痺れるような快感が体を駆け巡り、二度三度と体を大きく震わせた。

腰が意思とは関係なくガクガクと震え、1分近く記憶が飛んだ。

電車が減速をはじめた。
我に返った綾香は彼に絡めた左脚を下ろし、まだ硬いままの男性器をそっと抜く。

脇にずらしたショーツを素早く戻し、漏れ出ようとする精液を止めた。

彼もまた男性器を仕舞い、身なりを整える。
精液の匂いが辺りに漂う前に、外に出たい。

ホームに着くまでが異様に長く感じられたけれど、数十秒が数分にも綾香は感じた。

ドアが開くと、人が一斉にホームへと降り立っていく。

綾香は外に出る前に、少年にキスをして振り返らずに電車を降りた。

人の群れに混じって階段に向かう最中、電車が走り去っていく。




少年は空いた車内を移動して、ドアの前にたった。

人の群れの中にあの人を見つけ、すぐに見えなくなった。

一生忘れられない体験をしたはずなのに、あれば現実だったのかと信じられない気持ちになっていた。

だけど疲労困憊の体が真実を告げ、まだ萎え切らない性器が物語っている。

今はただ、頭がぼ〜っとして何も考えられなかった………。




綾香は早足に改札を抜け、駅前のコンビニに駆け込んだ。

以前この店を利用した際に、借りたトイレに最新のウォシュレットだったことを覚えていたのだ。

トイレの個室に入り、ショーツをお尻の下まで下げた。

割れ目を指で開き、少しイキむと少年の白い精液が伸びながら垂れ落ちてくる。

それをショーツで受け止め、ビデ機能の洗浄をしてすっきりさせた。

予め用意していたショーツに履き替え、自分の脱いだショーツのそこに鼻を近づける。

青臭いような独特の精液の匂いが鼻を突き、まだ身体の芯に残る熱が再燃するのを感じた。

自分の性器から出したことを思えば抵抗がないとは言えないけれど、新鮮じゃなければ出来ない。

それは、味わうこと……。

こんなことは誰にも言えないし、見せられもしない。

舌に舐め取り、上顎に擦り付けてみる。
綾香が経験した中でも最も濃くて、粘り気も強かった。

後はサニタリーボックスにショーツを捨て、口の中にミントのタブレットを放り込んでトイレを後にした。

軽い買い物をして、コンビニを出る綾香。
その後姿を見つめる男がいることに、このときの綾香は気付いていなかった。



その男のスラックスの前は、膨らんでいた……。












25/02/27 02:52 (e/pM92sc)
4
投稿者: (無名)
上司  早川さん、仕事が早くて助かるよ。

    この間の企画書、あれ、採用だよ……。



綾香   ありがとうございます……。




笑顔でそう言葉を返す、綾香。
そんな綾香は濃紺色のパンツスーツ姿だ。

細身の体によく似合い、女性らしいシルエットを惜しげもなく披露している。

ボタンを締めたアウター細いはウエストを強調しており、程よく盛りあがった胸の膨らみが男性の興味をそそらせる。

自分のディスクに戻る綾香を何気なく見た男性の同僚が見た光景は、キュッと上がったお尻に目が奪われてしまった。

卑しい気持ちがなくても男の性が、騒いでしまうのは仕方がない。



あの出来事から1ヶ月が経ち、少年はあれ以来姿を見せなくなってしまった。

罪の意識を感じて気落ちしていたけれど、偶然にも先日の駅で見かけたのだ。

見た目にも垢抜けたファッションに変わり、彼の隣には可愛い彼女と思しき女の子の姿があった。

肩を並べて歩く彼は自信に満ち溢れ、距離の近さから2人はそれなりの関係なのだと綾香にも分かる。

綾香との壮絶なセックスを体験した彼は、女性に対して自信を持ったのだと嬉しくなった。


それはそうよね、私みたいなおばさんより年相応の女の子かぁ………


わずかばかりの寂しさを感じつつ、これからの彼の健闘を陰ながら応援する明るい気持ちで2人を見送る綾香だった。

肩の荷が下りてからというもの仕事も順調に進んで、全てが明るくささやかな喜びを感じる日々。

生理中だったが、その憂鬱さもそろそろ終わる。
ナプキンにはほとんど経血はつかなくなったことから、今日明日にも終了と見てもいい。

明日は何を着てこようかと、今から思案する綾香だった。





以前から見かけるようになって、気にはなっていた。

同じ時間の電車にいるのだから、服装から見ても通勤途中であることは間違いない。

何度も彼女の側に素知らぬ顔で立っていたことも彼女は気付かす、漂う甘い体臭を嗅がせてもらっていた。

それだけで満足させていたのだ。

どこにでも居そうな特徴のない顔をしてるから、彼女に気付かれなくても仕方がない。

それは好都合だからいいのだが、こともあろうに少年と何かをしていたらしいのだ。

彼女たちは先頭車両の隅にいて、こちらに背を向ける格好で少年の姿が見えないなんておかしくないか?

ずっと観察していたら彼女の頭が後にゆらゆらと傾くような仕草を繰り返して、こころなしか肩が揺れているように見えたのだ。

ん?何だ?と、思ったよ。

彼女を追って電車から降りる際に残された少年の顔を見たら、呆けたような放心状態だったように見える。

いや、あれば恍惚と言い換えたほうがいいのだろう。

その理由は、あの状況から考えたら良からぬことをしていたとしか思えない……。

まさかと思ったが、あの後の彼女はコンビニに寄っていた。

すぐに買い物をしたのじゃなくて、まずトイレを利用してからなのだ。

コンビニから出た彼女を見送って、何が分かるとも思えなかったが試しにとトイレに入ってみた。

男女共用トイレだったのは幸運だった。
情報が得られるとすれば、汚物箱だろうか。

あんな所を見るのは嫌だったが、ものは試しだ。
そうしたら、女性用のパンツが捨てられているじゃないか………。

いや、女だって下痢で汚すことはあるだろうし、生理の血がべっとり……なんてことはあり得る。

恐々それを手にとって広げて見たら、プ〜ンとあの間違いようのない臭いがするじゃないか……。

精液………。
あの彼女の下着にまず間違いはないと見て、いいだろう。

やっぱり………そう思った。
自分の勘は、間違っていなかったのだ。

電車内でセックスなんて信じ難いことだが、彼女はそれをしていたのだ。

衝撃的で、脚が震えてしまった。
ちくしょう、俺は体臭だけで満足させていたなんて……クソッ! 

綺麗な顔してあの女、とんでもない変態じゃないか………。

そんなに欲求不満なら、俺にもお裾分けしてもらうじゃないか………。




ひとりトイレで不敵に微笑む男は手にした汚れた下着をコートのポケットに入れ、缶コーヒー一つを購入してコンビニを出た。

決意を新たにして………。





綾香は淡い茶色のワンピースを手に取り、鏡の前に立った。

春らしく柔らかい色調で、これなら下着も透けなくていい。

上半身はタイト、下半身のスカート部分は大人の女性らしく柔らかな膝丈のシフォンスカートになっている。

パンストを一度手にとって、たまにはと戻す。
セパレートタイプを選んだのは、そんな気分だったというだけ。

服よりも明るいトーンの色を選び、脚に通す。
いつものようにナチュラルメイクで武装し、颯爽と部屋を後にした。

艷やかな黒髪が暖かくなった風に靡かせて、数人の男性の注目を浴びる。

美人だが意思の強そうな顔立ちから弁護士か何かの堅い仕事に従事する人種に見え、知り合いになれたらという妄想を打ち砕く。

それは良からぬ妄想をしたからで、身の破滅に繋がることに本能的な拒絶を示したからだ。

お気楽な男性は美人女性アナウンサーの誰かに似ていると、本気にお気楽な妄想を楽しむ者もいたけれど……。




電車に乗車して、いつもの混み合うターミナル駅に停車する。

ドッと人の群れが車内に押し寄せてきて、たちまち満員電車となった。

綾香の背後に誰の気にも止まらない、誰の印象にも残りそうにない平凡な顔の男が陣取っていた。




電車が動き出してしばらく経つと、綾香はお尻に違和感を感じた………。

25/02/27 18:45 (e/pM92sc)
5
投稿者: (無名)
手の甲だろうか。

揺れに乗じて触れたり離れたり、綾香のお尻に触れてくる。

不快だったけれど、相手は気付いていないはずはない。

本当に偶然なら、そのうちに手を引っ込める。
だけど今度は手の平で触れてきたのだ。

綾香は腰を捩り、拒絶の意思表示をして見せた。
それでもまだ触れてくる相手に対し、振り向いて氷のように冷たい視線をぶつけた。

大抵の痴漢はこれで震え上がり、次の駅で逃げるように下車していく。

見つめる先にいたのはこれといって特徴のない、40代後半から50過ぎといった感じの気弱そうな男だった。

俯いてしまったので、これで平気なはず………。
でも、また男は触れてきたのだ。

流石に怒り心頭に達した綾香は掴む吊り革の手に力が加わり、再度振り向いて睨みつけた。

数秒間もの間ずっと綾香は睨み続け、ただでは済まさないと無言で怒りを表して見せる。

それなのに男は落ち着いた様子でスーツの内ポケットからスマホを出して見せた。

男は何事か文章を手短に作成し、画面を綾香に向けてそれを読ませる。

それは綾香を驚愕させる内容だった。



………アンタがあの少年に何をしていたのか、それを知っているぞ。

………証拠も取り揃えている、ここでは動画は見せられない、代わりにこれを見せよう



男はスマホを仕舞うと、青褪める綾香にポケットから何やら出して見せた。

それはあの日、コンビニで脱ぎ捨てたはずだった綾香のシームレスショーツ………。


男はまたスマホを出して、作成した文章を綾香に見せる。



…………言うことを聞けば、沈黙を約束する。

…………目的は金ではない、わかるよな?




迂闊だったと思う。
こういう人間が世の中にても、不思議はない。

軽率な自分を綾香は呪いながら、黙って前を向く。

どうすればいい?
一体どうすれば………。

然るべき所へ駆け込む?
それでは男と心中するようなもの、出来ない……。

泣きそうになりながら、綾香は俯いた。

お尻側のスカート部分が静かに持ち上がり、とてもシンプルな白のショーツがお尻の下まで下げられる。

こんな日に限ってパンストを履いてこなかった。
でもパンストを履いてきていたとしても、この男には意味のないことかもしれない。

綾香は心を無にした。

V字にした2本の指が割れ目を挟むように前後にと動き、柔らかい部分の肉を優しく撫でる。

それから割れ目を開き、溝の中を膣口からそっと指先が触れていく。

決して乱暴にされることなく尿道入り口、そして敏感な場所へと優しくノックするように触れていく。

クリトリスに届き、トントントン、トントントンと、寝た子を起こすように優しく叩く。

綾香の中の水面に一滴の水が落ちたように、小さな波紋が現れた。

包皮という肉布団を触れるかどうかという微妙な触り方で、スリスリスリスリと腫れ物に触れるかのように擦る。

寝ていた子が身じろぎして両腕を伸ばし、欠伸をはじめる。

段階を踏むように男は肉布団に触れた中指の先でクルクルと、小さな丸を描きはじめる。

肉布団が小さな蕾を擦り、じわじわと変化が起きていく。

綾香は吊り革を掴む手に力が込めて、努めて前を向き続ける。

男の指先にコリコリとした感触を自覚させるようになると、バイブレーションのように指先を震わせる巧妙さを出してきた。

内股になる綾香に喜びを感じた男は、濡れはじめた膣口とクリトリスの間を往復させて綾香を攻めていく。


ふっ……ふふっ……………ふっ……ふっふっ………ふっ……



薄く開いた綾香の唇から、前に座る人達に分からない程度の息が小刻みに漏れ出す。

不意に男の手が前に回されて、スカート部分がこんもりと不自然な形になる。

綾香は吊り革を掴む右肩に下げていたショルダーバッグを左手に持ち替え、前側の位置に落ち着かせた。

いやらしく陰毛を掻き回し、中指をクリトリスに這わせて………。

綾香の眉間に皺が形成され、膝がわなわなと震えるのを必死に堪えなければならなくなった。

滑る指先をわざと震わせ、くちゅくちゅと卑猥な音を立てる男……。

綾香は座りながら微睡む人達がいつ気付のかと、恐怖に駆られながら望まぬ快感に抗うことに疲れを感じはじめていた。

男の指先によってムニムニと形を歪める包皮が、張りのあるクリトリスを滑るように動かされる。

掴む吊り革を離さぬように、だけど折れはじめた膝が綾香の立ち姿勢を崩していく。

男の指先から逃れるようにお尻が後に下がり、男の股間を圧迫する。

そろそろマズイと思ったのか、男は攻める矛先を変更する。

手の平が性器を覆い隠すように奥へと差し込まれ、にゅっ…るっっっ………っと中へ挿入。

入口に締め上げられ、柔らかな肉壁に迎えられた指を手首を使って抜き差しさせる。

入口からほど近い、いわゆるGスポットが弱いらしい……。

指の動きに合わせ、綾香の腰が僅かなうねりを見せる。



それにしても、いい絡みつきじゃないか……。
やっぱり我慢できそうにない………。



男は周囲に視線を走らせ、危険がないと確認してからペニスを取り出しだ。

愛液に塗れた指を舐めて、ワンピースのスカート部分を持ち上げる。

白くボリュームのあるお尻が現れ、下にぐっと向けたペニスをあてがうと………。





綾香は男の不穏な動きに気付いた。
腰が後に引き寄せられたとき、悔しいけれど覚悟を決めた。

入口が強く圧迫され、押し広げながら……。
思わず綾香は口に手を当てて、声を堪えた。

大きい………。
それに、太い。

恐らく綾香の人生でもトップクラス、凄く大きいのだ。

奥歯を噛み締めてそれに耐え、中を擦られる感覚に戸惑った。

苦しくて、苦しくて、早く終わって欲しかった。
この込具合がいいのか悪いのか、激しく突かれることがないのが唯一の救いでしかない。

恐らく数センチの感覚でしかない、その巨根の動きが子宮口を圧迫する。

男も自覚しているらしく、綾香を苦しませないよう最低限にしか奥を突こうとはしない。

どれくらいが経ったのか、恐らく5分と経ってはいないだろう。

綾香は順応する自分の体が、妬ましかった。
綾香の意思に反して、体が喜びを感じだしたのだから………。

にっっゅっ…………にっっゅっ………にっっゅっ………


地味だった感覚がいつしか拡大して、短く厚みのある快感を覚えはじめてしまった。

吊り革を掴む手に汗が滲む。
電車の揺れに踏ん張る脚に力が入る度、巨根を咥える膣にも力が入る。

相も変わらず男は腰を使い続け、綾香は堪らなくなってきてしまった。


こんな所で、そんな………。



女が深く感じてくると、激しく突きはじめる男は意外と多い。

それは射精間近に激しく動くと、それに比例して快感を強く感じる男の勘違いでしかない。

人によるのかも知れないけれど、少なくても綾香は同じペースで動かれたほうが好きだった。

クリトリスをクンニされる時は、それが如実にその先のオーガズムに関係する。


綾香はショートストロークのスローセックスまがいなこの交わりは、青天の霹靂だった。

こんなに感じるとは思わなかったのだ。
無駄な動きがない分、確実に感じることが出来るなんて知らなかった。

自分の体がこのセックスに合っているのかも知れない。

勝手に感度が増していくことに戸惑い、押し寄せる快感を押し留めようとしても、体が言うことを聞いてくれない。


にゅっ……にゅっ……にゅっ……にゅっ……にゅっ……


膣壁のすべてが性感帯となって、逃れようのない快感という苦しみに成す術が見つからない……。


少年とは比べ物にならない巨根が、今となっては綾香を狂わせる凶器になっていた。


だめ、やめて………これ以上は…………


不意にコップの中の水が溢れるように、綾香の体が硬直した。

俯いた顔が電車の天井を見上げ、膝から力が抜けてしまった………。

限界を越えた末のオーガズムは、狂おしいまでに甘く堪らなく愛おしい……。

男に腰をさ支えられ、体重を預けることで綾香は何とか立っていた。


1分、2分、3分………。
綾香が回復するまで男は辛抱強く待ち、再び腰を使いはじめた。



嘘でしょ、まだするつもり!?



相変わらずの短い静かなピストンが再開され、休んでいた性感帯が機能を回復させる。

敏感に反応をはじめた体がすべての快感を享受して、体温の上がった綾香の脇の下に汗が滲む。

ものの数分しか経っていないのに、早くもその兆しを見せる綾香。

女性特有の甘い体臭に汗の匂いを混ぜて漂わせ、自分の着るワンピースの下で腰を掴む相手の手に綾香は自分の手を重ねる。

そして二度目のオーガズムに包まれる……。

その快感の中にいる綾香の子宮口に、男は精液を放った。

男は巨根を脈動させる度に精液を絞り出し、目を閉じて快感を味わった。


ピクピクさせる亀頭が子宮口をくすぐり、オーガズムの最中にいる綾香に新たな快感を添える。


地味な男は綾香の下車する駅の手前まで巨根を中に留め、美女は時が止まらなかと本気で思っていた。



綾香の唇は、僅かに震えていた……。


25/02/28 00:08 (9pCrjD1r)
6
投稿者: (無名)
季節は移り変わり、目に鮮やかな新緑は濃い緑色へと街路樹も衣替えをしていた。

ゴールデンウィークも過ぎて、これから鬱陶しい梅雨の季節がやってくる。

今は夏の前の、過ごしやすい束の間の時期。
綾香の服装も軽い物になっていた。



あの巨根の持ち主である不届き者は、綾香に強烈な印象を植え付けてあれ以来、、姿を忽然と消してしまった。

ストーカーまがいなことをして、綾香がコンビニのトイレで過ぎ捨てたショーツを見せつけられたのだ。

動画を撮っていたと匂わせるようなことを綾香に伝える卑劣な真似をして、有無を言わせず好き勝手なことを………。

あの下着意外に証拠なんてなかったに違いないと後に気付いたけれど、後の祭り。
綾香を操りセックスに持ち込む為の、巧妙な嘘だったのだ。

あんなことを考えて実行出来るのだ、頭の良い男は綾香に対策を取られる前に逃走したのだろう。

何があっても不思議ではない世の中だけど、逃げ得されたことは悔しくて仕方がない。

あれ以来、綾香は電車通勤は気を抜けなくなったばかりか、周期的にやってくる生理……。

その前後は体が疼いて堪らなくなってしまった。
40歳になって、あんな味を覚えさせられてしまったのだから………。




休日の朝、気晴らしに空気の良いとこへ出掛け、森林浴でもしようとかと思い立った。

電車に1時間も乗れば、同じ東京都とは思えない新鮮な山の空気で肺を満たせる。

そう思いながらも休日なのだ、観光地でもあることから人手の多さを考えると気持ちが萎えてしまった。

綾香は少し考えて、駅にあった美術館のポスターを思い出した。

あそこなら静かだし、行ってみよう……。
思い立ったら行動は早い。

きめ細かい白い肌にナチュラルメイクを施し、髪の毛をブラッシングして整える。

服はちょっと迷い、重い腰を上げて先日に衣替えしたクローゼットの中から一着のワンピースを取り出した。

やや黄色みを帯びたクリーム色のワンピースは、初夏になりつつある今の季節でも違和感のない、ノースリーブである。

薄手ながら心地の良い生地が、肌に優しい。
意外と下着が透けないのも、重宝するのだ。

綾香は露出した肌に日焼け止めを塗って、颯爽と部屋を後にした。




知的に見られがちだけれど、美術に関しては素人な綾香。

壁にかかる印象画を眺めても、さっぱりである。
でも風景画なら心に響くものがあり、綾香の自然を愛する感性に合う絵画は見ていてちっとも飽きなかった。

小一時間も滞在してから美術館を後にした綾香はカフェではなく、探し出したのは古風で趣のある喫茶店。

そこのアイスコーヒーで喉を潤し、美術館のパンフレットに目を通して余韻に浸った。

夕方まではまだ早く、さてどうしようかと思案する綾香は一度いってみたかった某図書館を思い出した。




以前何かのテレビで紹介されていた通り、ブースがあったり英国の図書館のように沢山の椅子が並べられた大きな長机があったり、バラエティに富んでいる。

綾香は目当ての本を手にとって、本棚の脇に設えられたスペースにある机で読書することにした。

そこは段々になったそれぞれの場所にセットになった机と椅子が置かれ、段ごとにずらされているので、視界に入る人の姿が気にならないよう配慮されている。

読み始めると、周りが気にならなくなる綾香。
彼女の一段下に30代の男性が偶然、そこを選んで座ったことなどもちろん気付かなかった。

不意に綾香に気付いた彼は、綾香のあまりにも美しさに咄嗟に視線を外さなければならなかった。

見惚れてしまったからだ……。

年齢は自分と同世代か年下、それとも年上なのか………。

可愛らしさと美しさが同居する見た目、この手の女性は年齢不詳に見えてしまう。

見てはいけない、変質者に間違われたらそれこそ堪らない………。

思えば思うほど我慢できなくなって、彼は本の文字を目で追うが内容が頭に入らない。

チラッと綾香のほうを見た。
彼女は熟読しているようで、こちらに全く気付く様子がない。

そればかりか彼の位置から机の下の、脚がよく見えるではないか。

これは完全に設計ミスで、こういうことの配慮というか想像力の欠如が招いた結果だと彼は思った。

そのおかげで彼は綾香の艶めかしい生脚を眺められる恩恵に預かり、目の保養にした。

無意識なのか綾香は脚の組み替えを頻繁にして見せて、彼をドキドキさせる。

ワンピースよりも白い肌の脚が、膝が開くたびに奥が見えそうで見えない………。

やきもきしながら何度目かのときに膝が大きく開き、ついに膝の奥が彼の目に届く……。

淡い水色、パステルカラーのとっても目に鮮やかな下着がはっきりと見えたのだ。

なんてこった、清楚な彼女にぴったりな下着じゃないかと、心が踊る。

また見えた。

今度は膝が狭く開き、しばらくしてその間隔が少しづつ開いて数秒間も目を楽しませてくれた。

綾香は読書に夢中になっており、下半身が無防備になる悪い癖を持っているようだ。

目を疑ったが、クロッチを堺にしてその上が透けて黒々とした密林がそのまま見えているじゃないか……。

彼女のそこは綺麗な顔に似合わず剛毛だなんて、なんて罪な女性なんだ………。


そんなとき、不意に綾香が本を閉じて顔を上げた。

彼は不自然にならないように手元の本に目を落としたが………。

感の鋭い綾香は、彼の僅かな違和感に何となく気付いた。

というよりもよほど鈍くなければ、大抵の女性なら気付くレベルであることを男性は知らないようだ。

自分に注目される隙があったとすれば………。
綾香は急いで膝を閉じた。

女子高に通っていた綾香は同性しかいないことをいいことに、短いスカートの脚をよく開けっぴろげにする悪い癖をよく指摘されていた。

この年齢になっても少し気を抜くと、直らない悪い癖が出るということを自覚していたのに……。

綾香の中に彼に対する嫌悪感と、羞恥心が同時に沸き起こる。







やめなさいと、心の声が警鐘を鳴らす……。
性的な嫌悪感に反応して、身体の芯が疼きを感じはじめたのだ。

少年、巨根と味わってきた綾香は、嫌悪と羞恥、緊張という条件が揃うと性的な興奮を覚えるようになってしまっていた。

よせばいいのに彼の反応が見たくて、綾香は本を持って席を立った。

彼はきてくれるだろうか………。

自分を目で追ってくれてることを信じてゆったりと段を下り、彼の横を通り過ぎる。

彼の視界から消えることを意識して、本を戻すべき本棚の列の通路へと綾香は曲がった。




本を戻していちばん奥の本棚の前で、綾香は次の本を物色する振りをして彼を待った。

けれど立てど暮らせど彼は現れることなく、時間だけが虚しく流れて綾香はがっかりした。

でも同時にほっとしていた。
どうも自分が淫らになっていくようで、気持ちが追いつかず後で自己嫌悪してしまう。

気を取り直して先程まで観ていた類、絵画の本を探しはじめる綾香。

どれも分厚くて読みがいがありそうだけど、上のほうにある本はどうやって取るのか……。

ふと横を見ると、木製の専用梯子が立て掛けてあるのに気付く。

この本棚専用に誂えられた物らしく、インテリア然として保護色のように存在していたから気付けなかった。

ひとり苦笑した綾香だが、梯子は横にスライドさせる構造なことは見れば分かる。

だけどこれを登って上まで行くとなると、なかなかの高さである。

やってやれないことはないけれど、誰かに抑えてもらわなくても大丈夫だろうか……。

その為だけに人を呼ぶというのも気が引けて、どうしたものかと綾香は上を見上げながら考えていた。

不意に視界の隅に人の気配を感じて、綾香は顔を横に向けたら、離れた位置に彼が来ていた。

やだ、本当に来るなんて………。

素知らぬ顔をしていたが、綾香に興味があることはもう分かっている。

彼の表情には余裕がなく、嘘が下手で正直な性格なのだろう。
きっと良い人なのだろうなと、綾香は思った。

そうだ、彼に梯子を押さえてもらえばいい。
目当ての本は梯子に登っても、手を伸ばせば取れる位置にあるのだ。




綾香  あの、すいません……ちょっと手伝っていただけません?





声をかけられるとは思わなかったから、見透かされたのではないかとびっくりした。

聡明そうな瞳に見詰められ、そうではないらしいとほっとした。

本を取りたくて梯子を押さえて欲しいと、お願いされて一つ返事で了承したのだ。

こちらで取りましょうかと言ってみたが、そこまで高い位置じゃないからと言う。

ワンピースを着ているから気を利かせたつもりだが、意外と頑固な性格なのかもしれない。

それにしても艶があって涼し気な彼女の声は、見た目通りに清楚そのものだ。

柔軟剤か制汗スプレーなのか、控えながら爽やかな香りがする。

彼女の後に続いて奥に進み、彼女が備え付けの木製梯子をスライドさせると、足をかけて登りはじめた。

2段登って振り返った彼女が、言った。


綾香  押さえててくださいね……。

    それと……見ないでね………。




見ないでとはつまり、そういうことか………?
そう言われてしまうと、見たくなってしまうじゃないか………。

先ほど見た淡い水色をした、いやらしいショーツを思い出してしまった。

上を向いてまた一段上がる彼女のお尻が、顔の辺りにきた。

薄っすらと下着のラインが浮かび出て、この至近距離だからか何となく色も透けて見える……。

何ならブラジャーもお揃いの色だというのが分かって、いけない興味が湧いてしまった。

分厚い本が重くて引き出せないのか、伸ばした腕の先にある本に苦戦する彼女。

だから言わんこっちゃない、そろそろ助け船を出そうかと思っていたところだった。

よせばいいのにまた一段、二段と梯子を上がっていく彼女。

本が彼女の胸の位置になったところまで登ったので、見上げればスカートの中が丸見えなはす……。

今しかない、そんな誘惑に勝てるわけはない。
顔を上げてしまった彼に、堪らない光景が目に映っていた……。





綾香は下半身を見られていることを意識して、わざと手こずるふりをした。


あれっ……おかしいな、もう少し……あっ取れそう…


本を取り出すだけで一分近く粘り、下にいる彼を見る。

スカートの中を見ていた顔を急いで横に向けた彼だったけれど、一瞬遅い。

綾香はそれに気付かない振りをして梯子を降り、彼に一言、お礼を言った。


綾香  おかげで取れました、ありがとう……


彼  あっいや、お役に立てて良かったです…


綾香  初めて来たんです私、ここにはよく?


彼  頻繁じゃないけど、たまに来る程度だよ…

   ほら、ここは静かで落ち着くから……



綾香  一度来てみたかったの、広いですよね…

    詳しいんですか、ここ?


彼   良かったら中を案内しましょうか?




綾香の誘い水に簡単に乗ってきた。


あたしが悪い人ならどうするの………?



ある意味で十分悪い女なのに、綾香は本気で気の良い彼を心配した。

とは言え彼もあわよくばという下心があって案内をかって出たのだから、責任は半分ある。


体の熱を冷ます為に、役に立ってもらおうかな……。



体が勝手に準備を開始する。

通常のおりものとは違う分質が分泌されていく。

言わずと知れた興奮状態になると出る、あの透明な粘液……。

やや緊張しながらも得意げに先を歩く彼。

その後を歩きながら、綾香はショーツが濡れていく感覚を自覚する。



人目を忍べる場所はあるのかしら………。


それだけを考えて、綾香は歩を進めていた。







25/02/28 22:08 (9pCrjD1r)
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