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密かな楽しみ~孝史と香奈~ 総合
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:密かな楽しみ~孝史と香奈~ 総合
投稿者: 自治厨
ここに続編とかレスしてもらえると、文句も出ないし、待ち望んでる人も喜
ぶ。
というわけで、いままでのを全部レスに入れときます。
 
2009/04/09 02:05:36(fb/4vYbM)
17
投稿者: 自治厨
【16】
「お帰りなさい。最近早いのね。」
キッチンで夕飯の支度をしていた陽子は居間に入ってきた孝史を一瞥する
と、そう言って鍋の方へ向き直り、また淡々と料理の続きを始めた。

「ああ・・・。」

孝史は、陽子の後ろ姿をぼんやりと見つめながら低く抑揚の無い声で答え
た。

孝史は未だに陽子に問い詰める事が出来ないでいた。

頭で何度もシミュレーションしてみた。
恐らく陽子は、確実な浮気の証拠を持たない孝史に対してウマく誤魔化す
か、正直に全てを話し、子供達を連れて出て行くか、どちらかの選択をする
だろう。
どちらにしろ、その一言が陽子との関係を後戻りの出来ない状態にしてしま
うのは間違いない。
かと言ってこのまま黙っていては何の解決にもならず、自分を苦しめ続け
る。
孝史はどうすべきかの決断を自らに迫るが、結論は出ないまま時間だけが過
ぎていく。
そして、時間がたつにつれ、孝史の心の奥深く、深層の片隅には、『自分が
黙っていれば今の生活は壊れない。自分さえ我慢していれば・・・。』とい
う思いがジワジワと膨らんでいた。


今でも孝史は陽子を愛している。
出会った時と変わらずに愛し続けている。
いや、浮気を知った時からは、彼女の心が自分から離れていくのを感じ、尚
更に陽子を離したくなくなった。


「あなた、何ボーっとしてるの?大丈夫?疲れてないんなら買い物頼みたい
んだけど。」

陽子の声に我に返った孝史は、足にしがみついてじゃれている子供達の頭を
撫でながら陽子を見た。
「トイレの電球切れちゃってて・・・。悪いんだけど買ってきてくれな
い?」
いつもと変わらない調子で話しかけてくる陽子。
後ろで束ねた髪は、少し茶色に染まり、緩いパーマが当てられている。
服装こそいつもと同じスウェットにジーンズだが、やはりここ最近で変わっ
たように見える。
『綺麗になったな・・・。』
ボーっと見つめている孝史に陽子は、
「どうなの?行ってくれるの?」
と少し語気を荒げて聞いた。
「あ・・ああ、いいよ。電話くれたら帰りに買ってきたのに。」
「・・忘れてたのよ。」

孝史は子供達を順番に抱き上げると薄いコートを羽織り、「買い物に行って
くるから」と言って、玄関を出てから車に乗り込んだ。
『近くのスーパーなら電球ぐらい売ってるだろう。』
歩くには距離がある。
孝史はエンジンをかけると注意深く左右を確認し家の前の路地に出てスーパ
ーに向かった。


一番近くにあるスーパーは孝史の会社と自宅の中間ほどにある。
住宅街の一番市街地に近い国道沿い。
スーパーの方へ右折する為、車線を変えた所で前方の信号が赤に変わった。
この交差点の角にスーパーはある。
孝史は、ネクタイを緩めながらここからも見える駐車場を眺めた。
「まだ車が多いなぁ。」
時計を見ると7時を過ぎていた。
信号が青に変わり、対向車がいないことを確認すると交差点を右折し始め
た。
と、丁度曲がり終えた時に前方の横断歩道を自転車が渡り始めた。孝史は車
をゆっくりと止めると目の前を通り過ぎていく自転車を見た。

『あ・・・!この娘・・確かこの前覗いてた・・・。』
紺色のブレザーの制服に身を包み、ショートの黒髪を風に靡かせながら車の
前を通り過ぎていく少女は、確かに「あの時」に孝史の行為を覗いていた少
女に間違いなかった。

ピピーッ!!

少女の姿を目で追っていた孝史は、後方から右折して来た車にクラクション
を鳴らされ、ハッとして車を発進させた。


駐車場に車を止めて中に入ると、孝史は電球を探した。
普段買い物などしない孝史は、天井から吊された商品のカテゴリーが書かれ
た看板を一つ一つ確認し、50ワットの電球が置いてある棚を見つけると、
2つ手に取りレジにならんだ。
孝史の前には若い男女が食料品の入ったカゴをレジに載せ、順番を待ってい
る。
カップルなのか兄弟なのか、男は大学生か社会人一年生くらい、長髪で背が
高く、胸がV字に開いた白いカットソーの上に黒いジャケットを羽織り、首
にはストールを巻いている。細身のジーンズをブーツに入れた足がスラリと
長い。どうみてもモテそうだ。
女の方は一目瞭然、女子高生だ。紺色のブレザーにさほど短くないスカート
と白いソックス。背は高くなく、少しぽっちゃり気味の、どこかボーっとし
た不思議な印象を与える顔だ。
「あたし料理得意なんだよぉ~。多分ほっぺた落ちるね。ぜぇ~ったい落ち
るかんねぇ~。」
女の子は男の腕にしがみつくように体をピタリと寄せて、男の顔を見上げな
がらニコニコして話している。
顔は二人とも全然似ていない。
孝史は、その女の子が着ている制服が先程見た「あの時」の少女のものと同
じ事に気がついた。



買い物を済ませ家に向かう車の中で、ふと「あの時」の少女のことを思い浮
かべた。
『なんか独特の魅力のある娘だったな。あの娘、この辺りに住んでるのか。
何年生だろ?見た限りじゃ中学卒業したばかりっていう感じだよな。で
も・・ああいう美しさを持つ女の子って、そんなにいないよな・・・。』

気がつけば、孝史は家に着いていた。
帰ってくる間、ずっとあの少女の事を考えていたようだ。

車から降りた孝史は、途端に、またあの憂鬱な重苦しい感情が心に押しかか
り、息が苦しくなるような閉塞感を感じながら玄関を開け家の中へ入ってい
った・・・。
09/04/09 02:14 (fb/4vYbM)
18
投稿者: 自治厨
【17】
「おはよう紗耶香。」
香奈は、家の近くの公園で自転車を停めベンチに座って待っていた紗耶香に
声をかけた。
「あ・・おはよう・・。」
紗耶香は香奈の方を見ると、すぐに目をそらして返事をした。
その紗耶香の不自然な態度を疑問に思った香奈は、何か居心地の悪さを感じ
ながら尋ねた。
「どうしたの?なんか・・・いつもと違うよ。」
「え?・・あ・・うん?何でもないよ!まだ眠たいみたい。」
紗耶香は笑って答えたが心なしか頬は赤く、目が泳いでいる。
『なんか・・へん。』
怪訝な顔をして紗耶香を見ていると、紗耶香は立ち上がって自転車に跨り、
「早く行こ!遅れるよ?」
と言ってさっさと自転車を漕ぎ始めた。
ワケの解らない香奈は黙って紗耶香の後ろをついて行く。
今日は朝から天気が良い。陽気で暖かい日差しが気持ちいい。時折吹く風は
冷たいが、過ごしやすい日になりそうだ。
香奈は紗耶香の後ろにピタリとついて自転車を走らせた。
紗耶香のスカートが風に揺れパタパタと靡いている。
短いスカートから伸びた白い足が、朝の日差しを受けて尚更白く見える。

右の角にスーパーがある交差点に近づいた。横断歩道を渡った所で由美が待
っているはずだが姿が見えない。
二人は歩道の端に自転車を停め、跨ったままで由美が来るのを待った。

「由美、おそいね。」
香奈は由美が来る方向を見ながら呟いた。
「ホントだね。いつもだったら先に来て待ってるのに。」
紗耶香も香奈と同じ方向を眺めながら答えた。
「由美ってさ、なんか不思議な感じがするよね。何て言うかさ、つかみ所が
ないって言うか・・そんな感じ。」
香奈は、由美の事を思い浮かべて言った。
「そうねぇ。アイツさ、喋り方は何か不器用な感じだけど、喋り出したらと
まんないし。でも、ぜんぜん喋らないで自分の世界に入り込んでる事もある
し。」
紗耶香は前屈みになりハンドルに腕を載せ、その腕に顎をついた姿勢で答
え、それから香奈の方を上目使いに見ると続けて口を開いた。。
「でもさ、香奈は由実と同じ中学だよね?アタシより由実とつき合い長いん
じゃない?」
「う~ん。話すようになったのは高校に入ってからだから。中学の時は同じ
クラスになった事も無かったし、由実はテニス部だったし。」
「ふ~ん。」
あくびをする猫のように目を細めて前方をぼんやり眺めながら頷いた紗耶香
の表情からは、先程の居心地の悪さは消えていた。

「来ないねぇ・・。」
「来ないね。」
そろそろ行かなければ遅刻してしまう時間だ。
「先に行こっか。遅刻しちゃうもん。」
そう言って紗耶香はペダルに足を乗せると自転車を進ませ始めた。
「メールくらいくれてもいいのにね。」
そう言いながら香奈は、また紗耶香の後ろについてペダルを漕ぎ始めた。


午前中の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。クラスメート達は机をひ
っつけたり購買部に向かったり、各々が昼食の用意を始めている。

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「おはよう紗耶香。」
香奈は、家の近くの公園で自転車を停めベンチに座って待っていた紗耶香に
声をかけた。
「あ・・おはよう・・。」
紗耶香は香奈の方を見ると、すぐに目をそらして返事をした。
その紗耶香の不自然な態度を疑問に思った香奈は、何か居心地の悪さを感じ
ながら尋ねた。
「どうしたの?なんか・・・いつもと違うよ。」
「え?・・あ・・うん?何でもないよ!まだ眠たいみたい。」
紗耶香は笑って答えたが心なしか頬は赤く、目が泳いでいる。
『なんか・・へん。』
怪訝な顔をして紗耶香を見ていると、紗耶香は立ち上がって自転車に跨り、
「早く行こ!遅れるよ?」
と言ってさっさと自転車を漕ぎ始めた。
ワケの解らない香奈は黙って紗耶香の後ろをついて行く。
今日は朝から天気が良い。陽気で暖かい日差しが気持ちいい。時折吹く風は
冷たいが、過ごしやすい日になりそうだ。
香奈は紗耶香の後ろにピタリとついて自転車を走らせた。
紗耶香のスカートが風に揺れパタパタと靡いている。
短いスカートから伸びた白い足が、朝の日差しを受けて尚更白く見える。

右の角にスーパーがある交差点に近づいた。横断歩道を渡った所で由美が待
っているはずだが姿が見えない。
二人は歩道の端に自転車を停め、跨ったままで由美が来るのを待った。

「由美、おそいね。」
香奈は由美が来る方向を見ながら呟いた。
「ホントだね。いつもだったら先に来て待ってるのに。」
紗耶香も香奈と同じ方向を眺めながら答えた。
「由美ってさ、なんか不思議な感じがするよね。何て言うかさ、つかみ所が
ないって言うか・・そんな感じ。」
香奈は、由美の事を思い浮かべて言った。
「そうねぇ。アイツさ、喋り方は何か不器用な感じだけど、喋り出したらと
まんないし。でも、ぜんぜん喋らないで自分の世界に入り込んでる事もある
し。」
紗耶香は前屈みになりハンドルに腕を載せ、その腕に顎をついた姿勢で答
え、それから香奈の方を上目使いに見ると続けて口を開いた。。
「でもさ、香奈は由実と同じ中学だよね?アタシより由実とつき合い長いん
じゃない?」
「う~ん。話すようになったのは高校に入ってからだから。中学の時は同じ
クラスになった事も無かったし、由実はテニス部だったし。」
「ふ~ん。」
あくびをする猫のように目を細めて前方をぼんやり眺めながら頷いた紗耶香
の表情からは、先程の居心地の悪さは消えていた。

「来ないねぇ・・。」
「来ないね。」
そろそろ行かなければ遅刻してしまう時間だ。
「先に行こっか。遅刻しちゃうもん。」
そう言って紗耶香はペダルに足を乗せると自転車を進ませ始めた。
「メールくらいくれてもいいのにね。」
そう言いながら香奈は、また紗耶香の後ろについてペダルを漕ぎ始めた。


午前中の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。クラスメート達は机をひ
っつけたり購買部に向かったり、各々が昼食の用意を始めている。
いつもなら香奈は隣の席の子達と昼食を共にするのだが、教室の窓から見え
る空があまりにも青く、秋の太陽がポカポカと地面を照らしていたので、紗
耶香と由美を誘って中庭に行く事にした。
弁当の入ったバッグを持ち紗耶香と由美のクラスに向かい、廊下から紗耶香
達の教室を覗いてみると、紗耶香は既にクラスメート達と談笑しながら昼食
を始めていた。
由美の姿を探してみるが見当たらない。
「しかたないや。」
そう呟くと香奈は一人で中庭に向かった。


何人かの生徒が花壇の縁や芝生の上に座って昼食をとっている。
銀杏の木の下にあるベンチが空いていたので、香奈はそこに座ってバッグか
ら小さな弁当箱を取り出して膝の上に置き、手を合わせてから食べ始めた。
空気は冷たいが、柔らかい日差しがポカポカと照りつけて気持ちがいい。
香奈は毎朝母が作ってくれる弁当の味を噛み締めながらゆっくりと箸を口に
運んだ。

「よぉ、岡本!一人で昼飯?」

声を掛けられた香奈は弁当から視線を前方に移す。日差しを背にし、にこや
かに笑みを浮かべた中村がいた。
その隣には黒い縁の眼鏡を掛けた長髪の男子。
香奈のクラスメートで住田という男子だ。無表情であまり活発に見えないが
中村と同じサッカー部。この二人は仲がいいらしく何時も一緒にいる。

「ここ、座っていい?」
中村は香奈の隣を指差しながら聞いた。
「え・・あ・・あの・・うん・・。」
戸惑いながら小さい声で返事をする香奈の両脇に中村と住田はストンと腰を
降ろすとカバンからサッサと弁当を取り出し勢い良くムシャムシャと食べ始
めた。
両隣を男子に挟まれた香奈は慣れない状態に恥ずかしくなって、なかなか箸
がすすまない。
そんな香奈の事など気にかける様子もなく、二人はモグモグと口を動かしあ
っと言う間に弁当を平らげてしまった。
香奈は顔を赤くし、左手で口元を隠しながら少しずつ箸を口に運んだ。
その間、中村と住田は香奈を通り越して会話をしていた。
香奈が食べ終わり、空になった弁当箱をバッグになおしていると中村が話し
かけてきた。
「なぁ岡本、今日は何で一人?クラスのヤツらとケンカでもしたん?」
「あ・・いや・・天気いいし・・外が気持ちよさそうだったから・・・。」
「へぇー、そうなん。あのさ、岡本ってさ、何かこう・・独特の雰囲気ある
じゃん?クラスのバカ女子とは違ってさ。あ、バカって言ったの内緒ね。だ
からさ、馴染めないのかなぁって。」
「そんなことないよ。それにあたしは普通だよ。」
相変わらず明け透けに話をする中村に感心しつつも、自分が中村からそうい
う風に見られていることを知って驚いた。
「普通かぁ。何が普通なのかはよくわからんけど、岡本はやっぱり特別だ
よ。なんだろな、惹きつけるっていうか・・・。岡本は気付いて無いかも知
れんけど、クラスの男どもはみんなオマエの事が気になってるんだぜ?」
「え・・ええっ!?うそっ!!・・って、そんなワケ無いよ。からかわない
でよ。」
思いもよらない中村の言葉に顔を赤くし、一瞬驚いた香奈は、からかわれて
いると思い、少しムッとして答えた。
「何怒ってんだよ。俺、嘘は言ってねーよ。まぁ聞けよ。オレはさ、岡本が
さ、いつもつまんなそうにしてるしさ、何か自分を低く見過ぎてるっていう
か、自信なさそうに見えるし、それに、最近小出がオマエんとこに来なくな
ってからさ・・まぁそれは多分オレのせいだけど・・・寂しそうに見えたん
でさ、元気出るかなって思って言ったんだよ。」
中村は、前屈みになって膝に肘をつき首を曲げて顔を香奈の方に向けなが
ら、諭すように言った。
『・・うそばっかり。でも、あたしの事気遣ってくれてるんだ。』
香奈は中村が言った男子達の話には何ら信憑性を感じなかったものの、自分
を心配してくれる気持ちが嬉しくて、心の中が晴れていくような気持ちにな
った。

「中村君、ありがと。でも元気ないわけじゃないし、あたしは自分の事よく
解るから・・。」
「オマエ解ってないよ。だってさ、コイツとかいつもオマエばっか見てんだ
ぜ?コイツお前のコト好きなんだって!」
中村は急に立ち上がると香奈の前でニヤケながら住田を指差して言った。
「バカ!おまえ!いきなり・・なに言ってんだよ!?言うなよ!!」
それまでずっと黙って香奈の隣に座ったままだった住田は、中村の思いもよ
らない言葉に驚き、立ち上がると真っ赤な顔をして香奈をちらりと見ると中
村に掴みかかろうとした。
中村は住田の手をヒョイとかわし、
「あ!ゴメーン住田君。バラしちゃったー。」
と言って走り出した。
「まてコラ!オマエ!」
住田はそう叫んでからバッグを拾い上げ中村を追いかけようとしたが、香奈
の前で立ち止まり普段のポーカーフェイスを崩して、
「岡本!今の冗談なんだ!アイツの冗談!!本気にしなくていいから!!」
と慌てながら言った。
「ははっ。うん、解ってるよ。」
香奈は二人のやりとりが可笑しくて、笑いながら答えた。
住田は香奈の笑顔を見て照れ笑いを浮かべながら、しかし一瞬寂しげな顔を
すると中村を追って走り去っていった。

紗耶香や由美と話す意外でこんなに気持ちよく笑えたのは初めてかもしれな
い。そう思い、香奈は口元を緩めながらベンチに座ったまま目を閉じて背伸
びをした。
両腕を上に向けて背伸びをしたまま目を開けると校舎の窓からこちらを見て
いる紗耶香が見えた。
香奈は紗耶香に向かって大きく手を振ったが、紗耶香は手を胸の前で小さく
少しだけ振ってから窓から離れ見えなくなった。

『どうしたんだろ?今日は朝から変だな。』

香奈は立ち上がるとカバンを肩にかけ教室へ戻っていった・・・。


09/04/09 02:15 (fb/4vYbM)
19
投稿者: 自治厨
【18】
「本田、ちょっといいか?」
昼休みが終わり自分のブースに戻って書きかけの図面の仕上げるためパソコ
ンにむかっていた孝史に営業部の村田が声を掛けた。
「何?また見積もりか?」
孝史は椅子を回転させブースの入口に立っている村田の方を振り返り聞い
た。
「いや・・仕事の話じゃなくて・・。ここじゃあれだ。ちょっと付き合え
よ。」
手招きをする村田の後を追って歩いていくと、村田は資料室のドアを開けて
入るように促した。
「なんだよ。聞かれちゃマズいコトか?」
孝史は後ろ手にドアを締める村田に問い掛けた。
「実はな・・ほら、新谷町の川沿いのホテルを増築するって物件あった
ろ?」
「ああ、あのラブホテルね。オレが設計したよ。」
「そう。その件でね、昨日、発注元と現地で打ち合わせがあったんだよ。
で、打ち合わせが終わって帰るときにさ・・・その・・オレ・・見ちゃった
んだよ。」
腕を組んでうつむいて話していた村田が上目使いに孝史を見た。
「見たって・・・何を?」
勿体ぶったように話す村田に嫌な予感を感じた孝史は、鼓動が早くなってい
くのを感じながら村田に聞いた。
「あ・・いや・・その・・言いにくいんだが・・。お前の嫁さん、陽子さん
だったか・・がな、車で若い男とホテルから出て行くの見ちゃったんだよ。
俺の見間違えならいいんだが・・多分・・間違いなかったと思う。」

嫌な予感は当たった。しかし、昨日の昼間は陽子はパートに行っているはず
だ。だが、ホントに行ったかどうかは孝史には解らない。
村田が見たのは間違いなく陽子だという確信めいた気持ちは少なからず孝史
の心に沸いてきた。それは、あのメールや最近の陽子の様子を見れば頷ける
事だった。

「・・そうか。」
孝史は深い溜め息をすると、低い声で呟くように言った。
「そうか・・ってお前知ってたのか!?」
「まあ、何となく・・な。」
孝史は側にある机の角に座ると腕を組んで足元を眺めながら答えた。
「なあ、俺はどうすればいい?」
顔を上げて村田の方を向くとすがるような目で聞いた。
「どうすればって・・そりゃあ・・はっきり問い詰めて結論を出すしかない
だろ。」
村田は困ったような顔をして言った。
「つまり、別れるしかないってことか?」
そう言って孝史は目を瞑り村田の返事を待った。
「まあ・・別れるかどうかはお前ら夫婦が出す決断だから・・。ただ、同じ
ような経験をした俺から言わせてもらえば・・・もう二度と元の関係には戻
れないだろうし、女の浮気は止まらないよ。俺はそれが耐えられなくなって
離婚したんだ。」
そう言うと村田はくるりと背を向けドアの方へ歩いていった。
孝史は村田の背中に向かって、
「そうだな・・そうだよな。ありがとう・・教えてくれて。」
と言った。
村田はドアを開け振り返らずに手を軽く上げて出て行った。


村田が出て行った後、孝史は机の角に腰掛けたまま、しばらく何も考えられ
ずに放心していた。
それから、立ち上がりとぼとぼと自分のブースへ帰り仕事に戻った。
画面の中の図面をただただ何も考えずにもくもくと仕上げていく。

「本田君、ちょっといいかね。」
見上げるとブースを仕切る背の低いついたての向こうから課長がこちらを見
ていた。
「何でしょう?」
孝史が立ち上がると課長は孝史のブースの入口まで来て、手に持った書類を
指差して言った。
「君がこの前仕上げてくれた図面と計算書だがね、間違いだらけだよ。どう
したんだ。らしくないじゃないか。最近元気が無いようだし、何があったか
は知らないが、仕事は仕事だ。しっかりやって貰わなくちゃ。」
課長は手に持った付箋紙だらけの書類を孝史に差し出すと、孝史の肩をポン
と叩き、「頼んだよ。」と言って去っていった。
『解ってる・・・解ってますよ課長・・・仕事は仕事だ。ああ・・俺は何を
やっているんだろう。』
孝史は椅子にドカッと座り込むと机に肘をついて頭を抱え込んだ。
孝史の頭の中は疲れきっていた。
多忙な毎日が一段落し、人並みの生活に戻れたと思えば、妻は浮気をしてい
た。そして、それは孝史を混乱させ、仕事にも影響を与え始めている。
どうすべきかの結論も出せないまま、八方塞がりに陥った孝史は何かに救い
を求めようとし始めた・・・。

09/04/09 02:15 (fb/4vYbM)
20
投稿者: 自治厨
【19】
教室に戻った香奈は、机の中から文庫本を取り出し読み始めた。
教室の中は日差しとクラスメート達の体温で暖かい。程よい満腹感と室内の
暖かさが眠気を誘う。
香奈は本を閉じると机の上に突っ伏して目を閉じた。意識が遠くなってい
く。


「・・・らしいよ。」
「え!?なんで中村・・・。」
「・・・も一緒だったって!」
「なんでー?信じらんない。」

ヒソヒソと話し合う声が香奈の耳に入ってきた。
『なんだろ?』
香奈は、頭を起こし目をこすりながら声がする方を見た。
近くの席に数人の女子達が集まっていた。
彼女達は起き上がった香奈を横目で見るとすぐに目を逸らし黙り込んだ。

『・・・?』

香奈は彼女達の態度を不審に思ったが、気のせいだとさして気にとめず、右
手を口にあててあくびをすると黒板の上の時計を見た。もう昼休みが終わる
時間だ。香奈は次の授業の用意を始めた。



教壇に立つ年配の教師がゆったりとした口調で教科書を読んでいる。その一
本調子の声が香奈には子守歌のように聞こえ、また眠気が襲ってきた。油断
すると瞼がくっつきそうだ。香奈は、どうにかして眠気を覚まそうと顔を上
げて周りを見渡してみた。
左隣のメグミはノートに何かを書いている。右隣の井上は机の下で携帯をい
じっている。斜め前の中村は机に頭をのせ肩を僅かに上下させている。
『中村君・・居眠りしてる。しかも・・スゴい大胆に・・・。』
香奈は、気持ちよさそうに眠る中村の丸まった背中を見つめながら、だんだ
んと瞼が降りてくるのを感じた。

頭の中に色んな映像が映し出される。
体育館、自転車、教室の中・・・紗耶香・・由美・・中村・・住田・・・車
の中で自慰をする男・・・昨日、誰もいない教室でオナニーをした自
分・・・・反り返ったペニスを見せつけるように近づいてくる男・・・裸に
された自分・・・足の間に入ってくる男・・・ペニスが自分の陰部に触れ
る・・・。

「岡本さん。居眠りですか?」
突然、肩をポンと叩かれ香奈は体をビクッとさせ顔を上げた。
「顔が真っ赤ですよ。大丈夫ですか?」
見上げると目の前ににこやかな笑顔で香奈の顔を覗く教師が立っていた。
「あ・・い・・いえ!だ・だ・だ・大丈夫です!!」
香奈はまだ頭がはっきりとせず、混乱したまま目を丸くして大きな声で返事
をした。
それは普段の表情の薄い小さな声の香奈からは想像も出来ない姿だった。
教室の中がドッと沸いた。
香奈は自分を見て笑うクラスメート達を見回すと、赤く染まった頬を両方の
手の平で押さえ、苦笑いを浮かべて下を向いた。
『あたし・・授業中なのに・・あんな夢見るなんて・・・。』
淫靡な夢を見ていた自分を恥じたが、香奈の股間は熱く、自分でも濡れてい
るのが解った。



ようやく全ての授業が終わった。
香奈はいつものように机の中の教科書類を鞄に仕舞うとロッカーからバッグ
を取り出し教室を出た。
教室を出てすぐの廊下に中村と住田がいた。
「岡本君。居眠りしちゃダメじゃないか!」
イタズラっぽい笑みを浮かべて中村が言った。
「やだ・・やめてよ・・・って中村君も寝てたじゃん。」
「俺は先生公認だから。」
自信満々に言う中村に住田が口を開いた。
「オマエは諦められてんだよ。」
「まぁまぁ、住田君。嫌なこと言わないでさ、今日も部活頑張ろうじゃない
か。」
「気持ちワリィ喋り方すんなよ。」
「と言うことで、じゃあな。岡本。」
そう言って二人は廊下を走っていった。
『楽しそうでいいな・・。』
彼らを見ていると、紗耶香と由美と一緒にいるときのような、ある種の安心
感のようなものを感じる。
それは恐らく、何の隠し事も出来なさそうな真っ正直で明け透けな中村の性
格と、それに振り回されながらも一緒にいる住田の大らかさのせいだろう。
その感覚は、友達の少なかった香奈にはとても新鮮で感動的でさえあった。



部室に入った香奈はすぐに着替えを始めた。
そこへ紗耶香と聡美が入ってきた。
紗耶香は一言も発せず隅にある椅子に座るとボーっとして着替えようとしな
かった。
香奈は着替えを済ませ紗耶香の横に座った。
「早く着替えないと、練習始まっちゃうよ?」
「・・・うん。」
紗耶香は頷くが動こうとしない。明らかに元気がないようだ。
「ねぇどうしたの?紗耶香、朝から変だよ。具合悪いの?熱あるんじゃな
い?」
香奈はそう言って立ち上がり、紗耶香の額に手を当てようとした。

「触らないで!!」

紗耶香は香奈の手を払いのけながら叫んだ。

部室の中は水を打ったように静まり返った。

香奈は思いもかけない紗耶香の反応に、初め何が起こったのか解らなかっ
た。が、払いのけられた自分の手を見て現実に起こった事を理解し、それと
同時に涙がこみ上げてきた。

「・・・ご・・ごめん・・香奈・・アタシ・・・そんな・・つもりじ
ゃ・・・ごめん・・・なさい・・・。」
紗耶香は、自分のしたことが理解できない様子で、驚きと後悔の混じった表
情で呆然としながら謝った。そして涙を浮かべる香奈を見ながら抑揚の無い
声で、
「アタシ・・具合・・・悪いから・・・帰るね・・・。」
と言うとフラフラと部室を出て行った。


『紗耶香・・。』
香奈は追いかけて、何があったのか、自分が何か悪い事をしたのか聞くべき
だと思ったが、またさっきのように拒否されるのが怖くて動けなかった。

「香奈、大丈夫?紗耶香と何かあったの?」
聡美が心配そうに見ている。
「わかんない・・・わかんないよ・・・。」
香奈は目に涙を溜め、紗耶香が出て行ったドアを眺めながら呟いた・・・。

09/04/09 02:16 (fb/4vYbM)
21
投稿者: 自治厨
【20】
やっと練習が終わった。
今日は何故だかいつもよりクタクタになった。それは恐らく精神的な疲れの
せいだろう。
原因は二つある。
ひとつは紗耶香との部室での出来事。
自分が知らない内に紗耶香を怒らせるような事をしたのではないか?それと
も情緒不安定になるような辛い事が紗耶香の身に起こったのではないか?
考えても原因は解らないのだが、香奈の頭の中には、紗耶香との事が何度も
繰り返し思い出され不安な気持ちを増幅させていく。
そしてもうひとつ。
由美は部活に来なかった。というよりも学校に来なかったらしい。
どんなにつまらない事でもウザいくらいにメールして来るのに今日は何の連
絡もなかった。
由美が学校を休んだことは無く、病気なんかするようにも見えない。もしか
したら事故にでも遭ったのではないか・・・。考えれば考える程、心配にな
った。


今日に限って言えば、香奈にとって二人がいない部活は、ちっとも面白くな
く、疲労だけを体に蓄積していくものでしかなかった。


陰鬱な気持ちで片付けを終えた香奈は、他の部員達と一緒に部室に帰った。
着替えようとロッカーの前でジャージを脱いでTシャツを捲り上げた瞬間、い
きなり後ろから胸を鷲掴みにされた。
「キャアッ!!」
香奈はかん高い叫び声を上げ、手を振りほどいて脱ぎかけのTシャツで胸を隠
しながらしゃがみ込んだ。
「へへへぇ。香奈のオッパイさーわったぁ!」
振り返って見上げると、聡美が笑いながら手のひらをこちらに向け、指をク
ネクネと動かしている。
「うーん、まだまだ紗耶香には適いませんなあ。うん、紗耶香はおっきかっ
た。あたしの手じゃ掴みきれなかったもん。」
聡美は自分の胸の前で手を乳房の形のように動かしながら言った。

「びっくりしたよぅ・・・聡美。」
香奈は呆れた表情を浮かべながら立ち上がり、Tシャツから腕を抜いて制服の
シャツを羽織った。

「あ・・聡美。由美の漫画、昨日ロッカーに入れといたけど・・。」
シャツのボタンを掛けながら、思い出したように聡美の方へ振り返って言っ
た。
「ああ、うん。休み時間に取りに来て、昼休みには全部読んじゃった。面白
かったよ。たださ、ちょっと・・っていうか、かなりエロい場面があって
さ、なんかリアルに書いてあるしさ、教室では男子に見つからないように読
んだよ。」
苦笑いをしながら聡美が答える。
「あれ、男の子向けの漫画だからね。」
「男子とかは、あんなシーンを見ながらハァハァ言ってオナニーしてんだろ
ね。」
「・・・聡美ぃ・・・。」
スカートの裾から手を入れて短パンを脱いでいた香奈は、聡美の卑猥な言葉
を聞き、脱ぎかけの姿勢のまま聡美の顔を呆れ顔で見た。
「男子達って、どんなカッコイイ人でもみんなオナニーしてるらしいよ?イ
ヤラシイよね~。あ~やだやだ、不潔ぅ~。」
聡美は隅の椅子に座り足をバタバタさせながら嬉しそうに言った。
『・・・恥ずかしくないのかな?そんなこと口に出して・・・。』
着替え終わった香奈は、脱いだ服を畳んでバッグに入れながら思った。

「そう言えばさ、今日中村君と住田君と一緒にお昼ご飯食べたんだって?や
るね~香奈!」
聡美が身を乗り出して聞いてきた。
「あ・・うん。なんか・・・いきなり隣に座ってきて・・・。」
「へぇ~。いいなぁ。あたしの隣にも座ってくれないかな~。」
羨ましそうに言う聡美に香奈は不思議そうな顔をして聞いた。
「聡美、中村君の事・・・好きなの?」
「は?まあ・・好きって言うか・・カッコいいじゃん。まぁあたしは住田君
の方が好みだけどね。」
聡美はニコニコしながらそう答えた後、急に顔をしかめて香奈に近寄って小
声で囁くように言った。。
「でもさ、気をつけた方がいいよ。中村君達と仲良くしてるとさ、嫌がらせ
とかされるかもしれないよ。」
「え?なんで?」
香奈はキョトンとして聞いた。
「なんでって・・・。知らないの!?中村君と住田君って超モテるのよ!?
みんなイイって言ってんだから!!あの二人と仲良くしてたら恨まれたって
当然だよ!!」

「そう・・・なんだ。」
知らなかった。
というよりも、そんな事考えもしなかった。
確かに中村はカッコいい。外見だけではなく明朗快活な性格も魅力的だ。住
田も知的でクールな雰囲気を持ち、シャイな感じに好感が持てる。
しかし、香奈にとっては単なるクラスメートという存在でしかなく、彼らが
周りからどう思われていようがまったく興味がなかった。
『なんで自分は気がつかなかったのだろう。』
香奈はふと疑問に思い、その原因を考えてみた。
彼等が周りからどう思われていようが、香奈にとってはどうでもいい事だ
が、考えてみれば他のクラスメート達の事もあまり知らない。正確に言えば
知ろうとしなかった。自分と紗耶香と由美、それにあと少数のよく話す友達
との小さな世界の中だけで過ごしてきた。他人を知ろうとしなかった。それ
が、いつも感じる疎外感に通じているのだろう。
『もっと人を知る努力をしないと・・・。』
香奈は心の中で呟いた。

部室を出て駐輪場へ向かう途中で香奈と聡美は帰りの挨拶を交わし、聡美は
待っていた彼氏と二人で校門を出て行った。
辺りは薄暗い。
時刻は午後7時を過ぎている。
香奈は駐輪場の一番奥に留めた自分の自転車に鍵を差し込むと後輪のロック
を外し、カゴに鞄とバッグを入れて動かした。

『あれ・・?』
なんだか重たい。
ハンドルに伝わる感触に違和感を覚えた香奈は、自転車を支えながらしゃが
んでタイヤを見た。
後ろのタイヤがパンクしている。
よく見ると、何か鋭利なものでズタズタに切られたようなキズがある。
「・・はぁ・・そういうことか・・。」
香奈は聡美の言葉を思い出し、溜め息まじりに呟いた。
きっと誰かの嫌がらせに違いない。
中村と住田と仲良くした自分をよく思わない誰かがやったのだろう。
他に恨みを買うような覚えはないし、このタイヤのキズは明らかに人工的な
ものだ。

『なんか・・・コワイな。』

香奈は自転車に乗って帰るのを諦めた。
バッグから携帯を取り出すと家に掛けてみる。
『母に車で迎えに来てもらおう。家のワンボックスなら自転車くらい積める
はずだし。』
そう思って母が電話に出るのを待ったが繋がらない。
一度電話を切って母の携帯に掛けてみた。コールはするのだが、電話に出な
い。しばらく待つと、やっと繋がった。
「もしもし!お母さん!あのね・・・。」
慌てたように話し始めた香奈の声を遮るように母が言った。
「香奈、今ね、お父さんとお母さんね、お通夜に出てるの。ほら・・三丁目
の泉さんとこのおばあちゃんが亡くなってね。」
母はひそひそと小声で話している。電話の向こうからは経文が聞こえる。
「あ、ごめん。わかった。切るよ。」
香奈はそう言って携帯を閉じるとブレザーのポケットに押し込んだ。
『しょうがないな。少し遠いけど、歩いて帰ろ。』
香奈は諦めて自転車を戻すと鞄を肩に掛けバッグを持って歩き出した。


辺りはもう既に真っ暗になっていた・・・。
09/04/09 02:16 (fb/4vYbM)
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