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人妻課長 美樹
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:人妻課長 美樹
投稿者: ミキ
ノートパソコンを睨みながら、溜息を一つついた。

それに目敏く気づいた社員が同僚たちに目配せをすると、彼ら彼女らは決して課長と目を合わせようとはしない。

そんなときに目が合おうものなら、いらぬお小言をもらいかねない。

わりと目鼻立ちがはっきりしていて瓜実顔の美樹は派手な顔立ちではないが、嫌味のないすっきりとした美人といった印象を持つ。

何かに集中してる時の表情は無表情で冷たい印象を人に抱かせることもあるが、彼女の微笑みは見る者の緊張を解かせるほど柔らかい。

髪の毛は真ん中から分かれて緩いカープを描いて富士額が美しい。
眉毛は太くもなく細過ぎず、程よい形の唇が彼女の知的さを物語るように見える。

美樹はふと顔を上げ部下たちを見た。
勤勉に仕事に励む彼らを見ると、時の流れを感じる。

自分が新入社員だった頃は今よりもずっと、古臭い価値観が蔓延る会社だった。
それがどうだろう、今は新社屋で福利厚生が充実した会社に生まれ変わり、時代に沿った職場になった。

彼らにこの会社に入社して良かったと思ってもらいたいと、切に願う。
その為に自分は良い上司でいなければならなが、部下たちにどう思われているか、自信はない。



美樹は結婚して5年、まだ5年なのかもう5年というべきなのだろうか。
夫との間にまだ子供は授かってはいなかった。

どうしても子供が欲しい訳ではないが、幸か不幸かその兆しはまだない。
これが良いのか悪いのかはわからないが、夫も深く望んでこないのは美樹には救いだった。

美樹はセックスを長い事遠ざけていた。
だから男性も遠ざけていたのだ。
それは自分の体に、コンプレックスがあったから……。

美樹は生まれつきある部分が人とは違っていた。
体質というよりそれは障害といったほうが、いいのかもしれない。

副腎という臓器に問題があり、ホルモンが過剰に分泌するせいでクリトリスが異常が生じたのだ。
はっきりいえば陰核が肥大するという、女にとって負の遺産になりかねない障害が出たのだ。

薬の服用で体はコントロールが出来たのだが、その部分は元に戻ることはなく、指の第一関節程の姿を残したまま年齢を重ねた。

やがて年頃になると、それがネックになった。
それでも拙い恋を成就させ、初体験を迎えることが出来た。

通常でも包皮から露出をし男性のペニスをコンパクトにしたようなそれを見て、きっとびっくりしたことだろう。

常に下着に触れていることからある程度の耐性があるものの、やはりそれなりの器官だけあってか深い快感をもたらしてくれた。

膣のほうは初めて貫通するときには激しい痛みがあり、その後の数回はやはり痛かった。
はっきりとは覚えてはいないが、恐らくは20回も経験はしていないだろうと思う。

ある時からなんとも言えない快感を感じるようになっていた。
それは何物にも代え難くあまりにも強烈で、そこから逃げ出したくて何かにすがりたくなるほどだったのだ。

後に自分が感じやすい体質であることを知った。
美樹は自分が怖くなり、セックスから遠ざかろうとしたが、したい盛りの彼を拒絶しきれなかった。

体を重ねるたびにベッドの上で歓喜をし、耐え難い快感に身悶えた。
若かったこともあり簡単には終わらず、何度も彼のペニスに耐えなければならなかった。

彼はデートのたびに、事あるごとに体を求めてきた。
避妊はしっかりとしてくれたから応じてはいたが、体は毎回クタクタに疲れた。

彼との関係が終わりを告げた理由は友達に情事のことを密かに漏らし、コンプレックスでしかないクリトリスのことまで事細かに喋っていたことだった。

悪気はなく優越感に浸り、己を誇示したかっただけかもしれないが、セックスに溺れるだけのバカな男は見切りをつけた。

それからも数人の男性が通り過ぎていったが、やはり体とセックスに溺れる様に失望を隠せなかった。

やはり大きいクリトリスは珍しいらしい。
舐めるというよりも唇を窄め、女性が男性にするようにそこを愛撫を受けた。

耐性をもってしまったそこは痺れるような過激さを伝えてくることはなかっが、代わりに恐ろしく強烈な快感をもたらす性器官となって我を忘れさせた。

それは無理もなく、勃起を果たしたクリトリスはカリ首まで容易に唇に包み込まれて、あの柔らかい粘膜に限界まで刺激を受けるのだ。

そのうえでペニスの洗礼を受けたら………。

だが最終的に真実の愛を感じられず、どの男性とも別れることになった。
だから今の夫と出会い、こんな男性がいるのかと思ったのだ。

夫……当時の彼は己をしっかりと持ち、良識をもって良いものは良い、ダメなものはダメと気持ちがいいくらいはっきりてしていた。
それは今も変わらない。

夫はセックスは強くない。
でも美樹は回数よりも身も心満たされる一回が得られれば満足だから、それで良かった。


就業時間になった。
部下の各々が帰り支度をして、席を立つ。
そのまま帰っていく者がほとんどだなのが、社内に併設されたジムやマッサージ室に向う者も少なくない。

美樹は後者なって久しい。
どうもここ数年というもの、眼精疲労からくる疲れが顕著になったのだ。

少なくとも週に一度は通っている。
社員なら誰でも利用できるとあって気軽に出向いたのだが、初めてマッサージ師を見たときにはびっくりした。

中高年男性をイメージしていたのに、どう見てもせいぜいが20代後半にしか見えない。
それとなく聞いてみたら27歳、33歳の自分と一回りも違わない。
それにおよそマッサージ師に似合わない良い男だなんて………。


彼が自分の体に触れると考えるだけで、失礼ながら嫌だった。
だが今更それも出来ず、仕方なくTシャツと膝丈の短パンに着替えてベッドに体を横たえる。

結論からいって、彼の施術は素晴らしかった。
凝りが酷かった首元から肩が嘘みたいにすっきりしたのだ。

美樹は彼を絶賛し、以来そこに通うようになってしまった。

いつの間にか会話をするようになり、マッサージ師になった理由を話してくれた。

彼は学生時代はテニスをしていたのだそうだ。
アスリートにありがちの怪我でテニスは出来なくなったが、復帰を目指して針や鍼灸、マッサージを受けるうちに気が変わったのだという。

アスリートの寿命は短い。
それに父親が他界して裕福ではなくなった家庭では、いつも母親が疲れていた。

その母親を癒やしてあげたくてこの道を目指したのに、志半ばで母親も他界してしまった。
一時期は辞めようかとも考えたけれど、母親を癒やしてあげられなかった代わりに辛い体を抱えた人を癒やすマッサージ師になろうと思ったのだという。

美樹は話を聞いて感銘を受け、同時に彼に拒絶感を抱いた自分が恥ずかしくなった。

一年半もここに通ううちに、彼の施術に素直に従う自分がいた。
それほど的確な施術だったから。

初めのうちは首と肩だけだったのが、運動不足だの冷え症だのを彼が聞くにつけいつしか全身をくまなくマッサージしてくれるようになっていた。

美樹はお世辞なく温泉意外で、天国気分を味わった。

……………天国。

天国といえば一日中を外回りで歩き回った日は、正にそうだ。
足首から膝まリンパを流すマッサージは格別で、翌日はまったく浮腫みがなくて快適な朝を迎えられる。

それでも完全という訳ではなく、あれこれと彼に相談するうちに口籠りながら彼は方法がないわけではないという。

それは内股までのリンパマッサージだというのだから、彼が口籠るのも頷けた。
美樹はちょっと考えたが、思い切って彼にお願いをした。

それは彼を信用しているからに他ならない。
ゆとりのある膝丈の短パンがずり上がり、中に彼の手が入ってくる。

瞬間やっぱりやめておけばよかったと瞬時に後悔
の二文字が頭に浮かんだが、後の祭りでしかない。

百歩譲って外側はまだいい、内腿はさすがにキツい。
指が付け根までくるたびに羞恥心が募る。
夫にしか触れさせない所なのだから。

もう片方の施術が終わる頃には体がすっかり火照ってしまっていたが、その効力はびっくりするほどだった。

翌日も下半身の重怠さが一切なく、通勤の脚が軽くて快適だったのだ。
やっぱり彼はプロだと思った。

それからこの下半身のリンパマッサージは美樹のスタンダードとなっていく。
上半身が終わると、当たり前のように肝心要である下半身のマッサージに移行する。

これがいけなかったのかもしれない。

いつしか彼の指がショーツの縁に触れるようなっても、今更引けなくなっていた。
一旦頭が性的な思考に切れ変わると、マッサージの心地よさよりも彼の指に僅かな性的興奮を覚えるようになってしまった。

何を考えているの?……マッサージじゃないの。

彼に失礼よ………でも、スリルがある。

年下じゃないの!………でも触り心地が優しい

マッサージじゃない!……じれったい感じがいいわ


施術を受けながら美樹は理性が許す背徳感に酔いながら、密かに羞恥心に身を焦がしていた。

その時、彼の指が一瞬だけショーツの縁を越えた気がした。
気のせいだろうかとも思ったが、今度ははっきりとそれが分かった。

一気に緊張する。
目には証明の明かりが眩しいだろうとタオルが被せられ、かろうじて美樹の動揺に気づかれなくて済んでいた。

どうなることかと思ったが、それで終わってしまった。
ほっとしたのと同時に、悶々とした気持ちが残る。


美樹は頭を冷やす為に一週間、間を開けた。
夫がいる身で、何を考えているのかと。
彼は一線を越えては来なかった。
否、あれは偶然だったのかもしれない。

社内の人を何人も相手に施術をするのだから、少しくらい手元が狂うことは仕方がない。
きっとそうなのだ、それなのにアタシときたら一人で勝手に盛り上がってしまって、はしたない。


間を開けたから、彼はどうしたのかと思っているかもしれない。
今日こそは彼の所に寄っていこう。
彼の施術は格別なのだから……そう思った。


9日ぷりに顔を見せると、ほっとしたしたような彼の笑顔に迎えられた。

マッサージ師は彼を含めて3人いるが、女性社員には彼はその甘いマスクで圧倒的に人気がある。

恥ずかしくて彼を敬遠する女性社員もいるようだが、どうせ同じマッサージを受け体に触れられるのなら絶対に彼、という女性社員は実は少なくないと美樹は思っている。
女は現金な生き物だから。

相変わらずのうっとりするような施術を受けて、下半身のマッサージに移る。
今日はなんだか気をつけないといけない、体がそう反応を示すのが分かる。

毎月やって来るあの日が迫る時期と重なる時に来ると、体が過剰に反応するから分かるのだ。
勿論のこと、そんなことは彼が察しないようにしているけれど………。

彼の手が下から上がってくると、体がぞくぞくとする。
意図的ではないにしても手が下がる瞬間に人差し指から順番に薬指まで、脚の付け根を上に跳ね上げるように触れてから手が下へと移動していく。

そしてまた上まで上がってくる。
膝を越えた辺りから危険な香りに感じ、彼に分からないようにそっと息を吐く。

今日はいつもよりもショーツに指が乗る頻度が多いような、そんな気がする。
脚の付け根に触れるだけでもかなりのことなのに、なんだか今日は際どい所まで指が来ている。
そう思っていた。

不意に彼の指が越境した。
間違いでは済まされない、そこに触れたのだ。
溝を刻むそこを駆け上がり、ショーツ越しにでもはっきりと分かる山の上を通過したのだ。

びっくりした筈だ。
通常では考えられないほど大きく飛び出していて、勃起もしていたのだから………。

知られてしまった羞恥心、何よりも性的興奮を覚えていることまでバレてしまった。
普通なら目に被せられたタオルを弾き飛ばして彼を糾弾するところなのに、恥ずかしくて出来なかった。

彼がどう考えたのかは分からない。
後で問題になるのは理解出来ない筈はないのに、クリトリスに触れてきたのだ。

ショーツ越しに擦られる感触に、堪らない快感が迫り上がる。
明らかなセクハラなのに、混乱する頭で懸命に考えた。
声を上げるべき、そう思うのに体を起こせず声も出せない。

ショーツの縁を潜り入ってきた指が漏れ出た分泌液を絡め、大きさを確かめるように塗りたくる。
そして小刻みに流線を描くクリトリスを擦ってくる。

もう口を手で覆わないと、激しい吐息を抑えられない。


禁断の扉を開けてしまったことを、美樹は自覚しなければいけなかった。






 
2024/11/15 11:54:29(V7Ousv9N)
17
投稿者: ミキ
乱れた髪の毛を直して身なりを整え、何食わぬ顔をして梨沙子の元で平静さを装う。

そんな苦痛の時間を乗り越えて………



美樹  じゃあ梨沙子、また連絡するから……


笑顔を残してその場を後にした美樹。
ショーツに染み出るクズ社長の精液が不快で、悲しかった………。




美樹  …………と、言うことなの、協力してくれないかしら?……




都会の一角にある綺羅びやかな夜の街、とある店のカウンターに美樹の姿はあった。



しげみママ  許せないわね、アンタをそんな目に合わせるなんて………


美樹  ママを巻き込みたくはなかったんだけど、他に頼れる人がいなくて……


しげみママ  水臭いわね、アタシとあんたの仲じゃないの………

アタシの友達に酷いことをする奴は、見てなさいよ!

アタシはああいう連中は好きじゃないから普段はつき合いがないけどさ、こういう時は使えるのよ……ウフッ、任せなさいよ…ウフフっ…


元自衛隊員だった名残りがたっぷり残る、筋肉質の体を揺すり、野太い声で笑うしげみママ。

その青い髭剃り跡の口を忙しなく動かして、何やらどこかの連絡先の相手と喋りはじめた。

時に怒りで肩の筋肉を盛り上がらせ、腕の筋肉にも血管を浮かび上がらせる。

それとは対象的に内股になった脚と腰をクネクネとさせる姿に乙女心を覗かせ、やがて電話を切った。


しげみママ  話がついたわ、いつでもいいわよね……ウフッ…


タンクトップの下の分厚い胸板をパンプアップさせてしげみママは、ウインクをして見せてくれた………。


後は自分の身を削って、クズ社長を罠に陥れる日を指折り待てばいい。

グラスの中の液体に美樹の瞳が怪しく映り、氷が音を立てて揺れていた………。




美樹と梨沙子、関係者が会場の準備に追われていた。

モデルたちが予行練習にとランウェイを歩き、ターンをして戻っていくのを眺め細かい詰めの作業をしていく。

そうしていよいよ開始30分前になったところで、イベント会社のクソ社長が姿を現した。


イベント会社の社長 順調のようですな……


忙しく準備に余念がないモデルたちを、いやらしいその目で視姦をするクソ社長。


イベント会社の社長  この上に見晴らしのいい場所がありますから、そこで素晴らしいモデルたちを観ませんか………


魂胆はわかっていた。
その目ば分かっているだろ?……っと、有無を言わせない脅しが込められている。


忸怩たる気持ちを飲み込み、慌ただしく動き回る梨沙子を残して美樹ばクソ社長に続いて二階にある特設された場所へと重い足を向けた……。


胸までの高さがある手摺り、明かりの届かないこの場所は秘め事を行うのに恰好の場所になる。

あの日の悪夢が再び、繰り返される………。

手は手摺りに乗せ、腰を後に引いて脚を開かせられる。
引き下ろされた美樹のショーツをクズ社長はジャケの内ポケットに入れて、恥部にむしゃぶりつく………。


濡れる前から乱暴に扱われ、痛みで目が涙で霞む。


イベント会社の社長  いつ見てもいやらしいなぁ、えぇ~?…あんたのここはよぉ……


そう言うとクリトリスを舌が、乱暴に痛ぶる。
舌のザラザラが強く擦りつけられて、強烈な刺激に背中が仰け反る……。



………うっ!…いやぁっ!……あっ!!…ああっ!!…


美樹の体に電気が走り、弾かれたように動き強張る。

危機を覚えた体が女の水を分泌させ、とろりとした透明な粘液が溢れ出る。

それを美味しそうにクズ社長が啜り、舌に絡ませて第一関節ほどに勃起したクリトリスを刺激する。

美樹の視界に映る空間がグニャリと歪み、膝が笑う………。

ひとりでに口から漏れ出る声が、自分のものではないような甘い響きを持って流れ出ていく……。

崩れ落ちようとすることが許されず、下から固定されて地獄の快感が押し寄せる……。

狂ったように頭を振る美樹を、クズ社長の容赦ない舌がトドメのひと舐めがひとりの女を崩壊させた……。

エクスタシーに沈む美樹の悲鳴は大音量の音楽に掻き消され、闇に埋もれてしまった。


肩で息をする美樹を立たせたクズ社長は、手摺りに掴まらせるといきり立ったペニスを容赦なくぶち込んだ。

背中を仰け反らせる美樹の奥まで到達すると、ゆっくりと抜き差しがはじまった。

明るいランウェイを行き交う綺羅びやかなモデルたちが、何も知らずに長い脚を前に進めて次々に現れては消えていく……。

美樹は前後に揺れる視界の中でそれを認識出来ないまま眺め、頭は快楽に支配されていた。


こんなの、きもちよくなんかない……こんなの………


そう思うことで我を保とうとする中、無情な快感が体を貫いていく………。

眉間に刻むシワが急に弛緩して、恍惚を浮かべてしまう………。

折れそうになる気持ちを奮い立たせて唇を強く噛む美樹だったが、自分でいられる間隔が少しづつ短くなっていく………。


不意に舞台袖の陰から誰かを探す梨沙子の顔に、美樹は気づいた。

その梨沙子が二階の暗がりで明かりに浮かぶ美樹の顔に気付く。
美樹と目が合うと、どうしてそんな所にいるのかと怪訝な表情を見せる。

そんな梨沙子に精一杯に作り笑顔を見せて、戯けて見せる美樹。
そんな美樹の体は、こころなしか前後に揺れているように梨沙子には見えた。

音楽に乗って楽しんでいると、梨沙子は勘違いしてくれただろうか………。

快感に視界を歪ませながら、必死で微笑む美樹を見て梨沙子は仕事に戻った。


………あぁ~…………はぁ~………んあぁ~あっ……………



太腿に爪を立てて耐えるのにも疲れ、蟻地獄に飲み込まれるように快楽に支配されていく………。


……くっ…………あっ…あっ………んっ…はっはっあ〜……



自分を保とうとする意識だけが先行して顔を起こしていたが、その顔は自分の肩に乗せんばかりに傾いて恍惚に呆けている……。

明滅する明かりに照らされた顔が前後に揺れ、もはや人格が抜け落ちたひとりの女に成り下がっている。


不意に早まる腰の動き、打ちつけられるペニスに快感が高まって背中が反り上がる………。


白くなった視界の中で体内に熱いものが広がる感覚を覚え、膝が崩れた………。


ガチャガチャとした音が美樹の耳に届いた。
体を起こされた美樹の目にパイプ椅子が映り、そこに座ったクズ社長の上に引き寄せられる。

思考が働く前に跨がらされ、向かい合わせに腰を沈めていく………。


………あぁぁ〜……っと、美樹の口から声が漏れる。

何かを求め、ひとりでに腰が動き出す。
体の深いところから強かに快楽が沸き起こり、それを追いかけるように腰が加速する。

何も要らない……何も必要ない………。
今はこれ以外に求めるものはない……。

体を上下に弾ませ、打ち下ろすたびに女の喜びが広がっていく………。

いつの間にブラウスが開けられていたのか、乳房を鷲掴みにしたクズ社長が悶絶している。

ひしゃげた乳房に傷みが走り、背中を仰け反らせて距離をとる。

グラインドさせる腰の下から耐え難い快楽が体を駆け上がり、我を失っていく………。


体に激しい痙攣が起こり、幾度か大きく弓なりになってクズ社長に倒れ込んだ………。




性欲旺盛なクズ社長は、美樹を裏口から外に連れ出した。


イベント会社の社長  今夜は一晩中、楽しませてやるからよぉ……


朦朧とする頭、もつれる重たい足を引き摺るようにして美樹の手を引くクズ社長の前に、屈強な男が立ち塞がった。


イベント会社の社長  だっ…誰だテメェ……


後を振り返ったクズ社長の目に、もう一人の屈強な男の影が逆光の中に浮かぶ。

2人のスキンヘッドの筋肉隆々の男たちは間合いを詰め、その体格に似合わぬ素早い動きを見せた。

うめき声一つを上げたクズ社長を担ぎ上げたひとりが、開いたままのワンボックスカーの中に放り込み、次いで美樹を恭しく助手席に座らせた……。


野太い声が、美樹に言った。


男一号  しげみママに聞いてるわ……

男2号  あんた、根性があるじゃない……女にしておくのが惜しいわね、ウフフっ……



秘密のアジトに着いて、クズ社長を椅子に縛りつける。


男一号  先ずはアンタが好きにして、いいわよ


男2号  どうするのよ、後が突っかえでるんだから早くしてよね、もう………


野太い声の2人が、美樹をせっつく。


美樹  あたしは、もういいから……後は好きにして


男一号と2号  いいの?………アンタ、見直したわ……


まるで双子のようにシンクロさせて、喜ぶ2人。


ピチピチの迷彩柄ズボンを脱ぎ出すところで美樹は、その場を離れた。


外に出ると大きな体をミニクーパーに押し込んだしげみママが、待ち構えていた。


しげみママ  あら、早いじゃない……もういいの?

助手席にうずくまる美樹に、不服そうに尋ねる。


どこからか男の断末魔の叫び声が聞こえ、クスッと笑う美樹を見てしげみママは、ミニクーパーを発進させた。



しげみママ  後で契約書とかその他のものは、あの2人が持ってきてくれるはずよ……

アンタ、ちゃんと病院に行きなさいよ……


美樹  その前に、しげみママが作ったご飯が食べたい……


しげみママ 呆れた………こんなときにお腹が空くなんて、アンタも大した子だわ……ウフッ…



しげみママのいう通り、契約書と騙し取られそうだった金銭は戻ってきた。

クズ社長をすぐにあの2人に渡したことが、気遣いのできる珍しい女という生き物に認定されたらしい。

あの2人が女の美樹を気にいるなんて、奇跡に近いほど女嫌いらしいからだ。


しげみママ  だから言ったじゃない、アタシの子分だってあの2人には言ってやったわよ………


その後、梨沙子は不思議そうに契約書などを美樹から手渡され、どういうことかとしつこく聞かれたが、知らないと白を切った。


あのクズ社長の行方は、誰も知らない。
風の噂で場末のオカマバーに、ブサイクな新人が現れたとかなんとか……本当のところは定かではない。

クズ社長の片腕だった男は、痔の手術を受けてから姿を消したらしい。



朝日の中をスラリとしたスーツ姿の女性が、颯爽と歩いていた。

サラリとした黒髪を風に靡かせ、すれ違う男性が思わず振り向く。


プロポーションのいい後ろ姿を見て、男性が溜息をついた。

あんな良い女性が自分の彼女ならと………。


空を見上げると、夏が終わりを告げて爽やかな秋の青空が広がっている。



いつもの忙しい時間の中に、美樹の姿が消えていった………。











24/11/30 02:10 (2GzfhuH9)
18
投稿者: ミキ
美樹  うん……うん………はい、分かりました………無理をしないで、はい……じゃあ、連絡をください……は〜い………

これでインフルエンザ、2人目か………ふぅ~っ…


冬に入ると毎年、数人の部下が必ず倒れる。
そうなると、仕事の割り振りに頭を悩ませなくてはならないのが頭の痛いところだ。

コンプライアンスの厳しい昨今、人の嫌がる仕事は上司である美樹が進んでやることにしている。



美樹  じゃあ、後は頼んだわよ……


自分が戻るまでを信頼のおける中堅の部下に託し、美樹は下請け業者の元へ社用車を走らせた。


大量に仕上がった商品の中に不良品が混じっていることが判明した以上、探し出さなければならない。


待ち構えていたのはパートさんを含めて4人だけ、美樹を入れてたった5人だった。

広い倉庫に大量に積み上げられたダンボールを、少数精鋭が挑むわけね………先が思いやられる。

美樹たちは方っぱなしからダンボールを開け、1つひとつ潰しはじめ………昼休憩を挟んで、あっと言う間に定時を迎えていた。

申しわけなさそうに引き上げるパートさんたちを労い、送り出す。

どこも人手不足なのは同じで、プラントの操業を滞りなくするにはこれ以上の人員導入は望めない。


美樹  貴方もそろそろ上がって、後は出来るだけこちらでしますから…


若者  いえ、こちらの責任なのに……本社からわざわざ課長さんがいらしているのに、そんなわけにはいきません…


美樹  あら、若いのに将来有望だわ……でもね、サービス残業をさせるわけにはいかないから…


若者  あっ、もうカードは押しましたから、後はどうしようと僕の自由時間ですよ……


美樹  困ったわね、嬉しいけど………こんなおばさんに付き合っても何の特はないわよ?…


若者  何を仰ってるんですか、お姉さんにしか見えませんから……


美樹  ふふふっ……失礼だけど貴方、おいくつ?


若者  はぁ……25歳、です……


美樹  嬉しいけど、からかうんじゃないわよ……私をいくつだと思ってるの?……


若者  えっ…………あの、怒らないでくださいね……27〜8歳……くらいでしょうか………


美樹  バカにしてる?………


若者  いっ…いえっ………だって……すみません……もっとお若かかった……ですか……失礼しました……


美樹  あのね………私は舐められているのかしらね……もう、37よ……悪かったわね、若くて…


若者   あの…あの……どういえばいいか……あの正直言いまして……お若く見えますし、それが失礼だとしたら、その、ええと……32〜3くらいかと思いまして……あの……どう言えば失礼がないのか言葉を知らなくて、20代にしては色気があって……あの、あの……30過ぎにしてはお若くて……分かりませんでした………


しどろもどろになって一生懸命な彼を唖然として見ていた美樹は、プッ……っと噴き出した。

クソ真面目な割には地雷を踏みまくり、そうかといって怒るに怒れず、彼を憎めない。

可愛いと、美樹は心が暖かくなった。


美樹  ありがとう……お世辞でも、嬉しいわ…


若者  お世辞なんかじゃありません……本当に………


…………綺麗なのに………消え入りそうな小さな声で、美樹には確かにそう聞こえた。

顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった彼は、黙々と作業を再開して手を動かしはじめた。

美樹もジャケットを脱ぎ、ブラウスの腕を捲って彼に習い手を動かしはじめる………。

どれくらい時間が経ったのか、美樹はコンビニで仕入れてきた軽食を彼に渡して短い休憩とする。


美樹  やっと8割ほどが済んだわね、あともう少しね………


若者  はい、あと1〜2時間というところでしょうか……


缶コーヒーを飲み干すと、2人は作業を再開する。
彼のお陰で不良品の幾つかが見つかっていた。
あと、もう少し………。

疲労が集中力を散漫にさせたのか、美樹に隙が生まれていたらしい………。

普段は第2ボタンまでは外さないのに、暑さに負けて外してしまっていたのだ。

前屈みになるものだから、胸元が知らず知らずのうちに露わになっていたのかもしれない。

黒いシャツブラウスだったのもいけなかった。
透けないことをいいことにインナーを身に着けずにいたから、ブラジャーが彼に丸見えだった。

そして、美樹は膝丈のタイトスカートを身に着けていた。
膝をついたりしゃがむことで裾がずり上がり、短くなっていたのは否めない。


それは目の前にいる彼には目の毒だったらしく、分かりやすい仕草がそれを如実に証明していた。


美樹は悪い虫が騒ぎだすのを、感じていた………。


手に掛けていた作業を終えた美樹は、脚立に乗って頂上をわざと跨いで見せる。


美樹  ごめん、ちょっと怖いから抑えてくれるかしら?……


若者  あっ……僕がやりますから……


美樹  もう登っちゃったからいいわ、抑えててね……


そう言うと美樹は頂上に片足づつかけて、ゆっくりと立った。

そう、ゆっくりと…………。


膝上の丈がさらに短くなり、ゆっくりと膝を上げて脚も広げて見えるように心掛けて………。

我ながら間抜けな気もしたけど、効果のほどは………大有りだった……。

彼も男だったらしい………。

上から降ろしたダンボールを彼に、次々と渡していく。
胸元を見る隙を与えるために、手渡す際には顔を上にある次のダンボールに向けることを美樹は抜かりなくやってみせる………。


美樹  上の向こうにあるダンボール、手が届かないの………取ってくれない?


若者  あっはい……じゃあやっておきますね…


美樹  危ないから、抑えてるわね……


若者  あっ…いえ………それは大丈夫ですから……


美樹  ほら、遠慮なんかいらないから、早く取ってちょうだい……



彼は問題あり気に、渋々と脚立に足をかける。
妙に時間をかけて、片足づつゆっくりと上がっていく………。

思った通り………ズボンの前が膨らんでいた……。


美樹は気付かない振りをして、素知らぬ顔を決める。
自分でも、悪い女だとの自覚はある………。



それでも体の奥の疼きは、収まることをやめてはくれそうにない………。



美樹の体は、熱を帯びはじめていた………。
24/11/30 07:34 (2GzfhuH9)
19
投稿者: ミキ
やっと出社してきた部下は病み上がりとあって、ま七、八分といったところか。

本人は笑顔を振りまいて入るが空元気なのは明白で、まだ無理はさせられない。

というのも、ひとりが復活すれば他のひとりが倒れるという………この時期ならではの現象が起きているからだ。

ウイルスの猛威はどこも同じで、人手不足に喘ぐのは否めない。

これ以上の欠員は防がなければならないのだ。
なぜならば欠員による人手不足で手が回らないと、応援要請が寄せられてきているからだ。

それは先日、美樹がドキドキさせられた彼のいる下請け会社からに他ならない。

下請けといってもほとんど子会社の扱いに位置していて、利益を生む金の卵を潰すわけにはいかない。

親会社としては看過できず、応援要員を美樹のいる部署から出さなければならないのだが、そこは人手不足に頭を悩ませる美樹の泣き所になっていた……。

仕方なく美樹が自ら出向くしかあるまいと急遽、用意をはじめるのだった………。



美樹は途中、駅のトイレに寄った。


何を考えてるの……あたしったら………。


個室に入るとジャケット、次いでブラウスを脱いでしまうと、インナーのキャミソールを脱ぎ去った。

言わずと知れた下着が透けるのを防ぐ為のものだが、保守的な日本の価値観が身だしなみという煩わしい強迫観念を植え付けられた現代人というものは、ベージュ色のブラジャーを着ければ良いのだけれど……。

女としては下着ひとつでその日の気分があがるもの。
気にいった見えないお洒落くらいは、したい。


その日の美樹は上下とも、お揃いの濃紺色の下着を着けていた。

一部が透けたレースが仕立てられた大人のセンスの光るデザインが、美樹は気に入っている。

が、今の日本では下着をあからさまに透させるのは、特にビジネスシーンにおいてはナンセンス。

スーツのジャケットを脱がなければまだいいのかもしれないが、管理職にある常識も良識も普段は持ち合わせるいい年齢の女は、やり過ぎとも思えることを考えていた………。



急に決まった話だから仕事を抜けば心の準備はまだ、出来ていない。


美しくて仕事のできる管理職は、その顔の下に邪な気持ちを抱えながらショーツを下げる。

体が淫靡な準備をはじめていた証に、排卵期でも病気でもないのに多量のオリモノが分泌されていた。

汚したオリモノシートを剥がし取り、新しく綺麗なシートをショーツに貼り付ける。



今日はどこまで誘惑できるか、その………もしかしたらそういうチャンスはあるのかどうか。


洗面所の前の鏡に映る自分の顔に、美樹は問いかける。


その女はただ、無言で見つめ返すだけだった……。

 








24/12/01 14:07 (oDVHu5qt)
20
投稿者: ミキ
2日目、不良品を取り除いた商品を各店舗向けに数量を選り分け、箱詰めの運びになった。

仕分けに加わっていた他の者は通常業務へと戻り、今頃は昨日1日の溜まった仕事に忙殺されているのかもしれない。


単純作業ながら膨大の数を処理していく大変さは、やってみて初めて分かった。



美樹  腐らずに淡々として、若いのに偉いわね……


若者  またぁ……年寄り染みた言いかたなんかして〜………まだそんなご年齢じゃないでしょう?



だいぶ気心が知れて、砕けた口調になる。



美樹  あら、貴方だって、まるで若年寄よ?

そんなんじゃ、彼女が大変なんじゃない?



若者   それでかな………真面目すぎるってよく言われてたんですけど、つい最近、去っていかれましたよ……


美樹  えっ?……


若者  真面目すぎる………あれは遠回しに刺激のない、つまんない人間ということだったんですね……こういう性分なんで、気づきませんでした…



美樹  まだ若いのね、その子………逃がした魚が実は大きかったって、いつの日か気づくわ、きっとね………



若者  あまり、慰めになってせんよ……それ…



美樹の言ったことは、本音だった。
若さは時として何かを見誤り、キャパシティのなさを棚にあげて責任転嫁をすることはよくある。

彼を手放すなんて、なんて浅はかなのかと美樹は思う。
だけど、それなら気負いなく誘惑できるというものなのかもしれない………。


美樹  暑わね………


そう呟いて美樹は、さり気なくジャケットを脱ぐいだ。

普通ならばなるべく透けないベージュ色を着けるか、そうでなければブラジャーそのものが透けないようにインナーを着て然るべきなのだ。

なのに美樹はあえて下着を透けさせるべく、そのままブラウスを着た。

色も黒や濃紺色などの露骨な色を避け、柔らかい印象のパステルカラーのブラジャーを選んで身に着けた。

胸元は主張を抑えた素朴なチェーンネックレス、第2ボタンを開けて袖も腕まで捲り上げる。


背を向けても背中に視線を感じ、正面を向けば俯いて手元を見ていても胸元に視線を感じる。

彼は若くて正直な性格らしいけれど、女が不快さを覚える露骨さを見せない良識を持ち合わせていた。

そこで美樹は隙を作り、さり気なくそっと膝を開いた。

体は正面の彼に向いたまま左右に手を伸ばして、不可抗力を演出する。
かなり気持ちの緩んだ女のスカートの中が、彼に見えるように………。

不意に美樹が彼に向けて喋りかけて顔を見ると、サッと視線を逸らす………。


分かりやすい………。


次いで無造作に積み上げられたダンボール箱を取ろうと、美樹は両腕を上に伸ばして背伸びをして見せる。

ブラウスの胸が強調され、大人の女にあるまじきブラジャーを透けさせた。
良識ある女性管理職の危機感の無さをいいことに、彼の視線を引き寄せるのは難しいことではない。


さらに上のダンボール箱を取ろうして、美樹は少し考える振りを見せて脚立を立て掛けた。



美樹  ねぇ、貴方の体重だと箱が潰れるから私が取るね………ちょっと怖いから脚立を押さえててくれる?……


若者  えっ……



美樹  私に出来ないと思って馬鹿にしてるでしょ?………ちゃんと押さえててよ?……


自分が膝上丈のタイトスカートを履いている自覚が希薄なのか、見えないと勘違いをしているのか………あるいは彼を信用していると思い込む単純な女だと、彼は思うのだろう。


脚立に上がった美樹は手前に引き寄せるのに難儀する振りをする。
真面目な彼は暫くの間、律儀に見ないで我慢するだろう。

だけど手間取る美樹に業を煮やし、心配になって意図せず顔を上に向けてしまうに違いない………。

そして美樹の読みは、当たった………。

気が引けて長くは見ないだろう。
でも不安定な美樹を気遣って、上を見ないわけにはいかない。

美樹はわざと踏み外しそうになる振りを演じ、そのたびに彼は心配で何度も上を見上げざるを得ない。

彼は見たはずだ……パンティストッキングに包まれた白いTバックを………。

それからも所狭しと積み上げられたダンボール箱の壁が狭い通路を作り、そこをすれ違うたび美樹はお尻を彼と擦り合わせた。

ときには彼の背中越しに頭の上に手を伸ばし、しっかりと胸を彼に押しつけたり………。

どんどん彼が、挙動不審になっていく。
それはそうだった。

ズボンの前が、あんなに窮屈なっているのだから………。



美樹は、仕掛けた………。



美樹  ねぇ、あれを取ってくれる?



立ち上がりたくない彼は、難色を示す。

でも断る理由が見つからず、サッと後を向いて箱で体の前を隠してくる。

うまく誤魔化せたはずの彼に向かって、美樹は言った。


美樹  あのさ、貴女は何を考えているの?


彼の顔色が、変わった。


美樹  忙しいのに、変なことを考える余裕があるなんて………がっがりだわ………


勃起がバレたと思い込む彼は必死に言い訳を考えていたが、頭が真っ白になったのか何も思いつかないようで、所在なさ気に固まっている。


これぐらいでいい、彼をパイプ椅子に座らせた。


美樹  いやらしいわね、私をそんな目で見ていたなんて……


うなだれる彼を、首にかけたタオルで目隠しをした。


美樹  そうやって私を見ないでいてくれるかしら?………

いい?、そうやって動かないで、反省をしなさい



強い口調で言いながら、彼のズボンのファスナーを下げる………。



若者   えっ?………なっ……なにを………



美樹   黙りなさい………こんなにしちゃって……いやらしいわね……



取り出したペニスを躊躇なく、口に含む。



若者  えっ……あっ………えっ………うっ!……



視覚を奪われた彼は、その温もりに包まれて信じられない感覚を味わい、戸惑う………。

温かく滑らかな中に、亀頭がねっとりと舐め回される。

うっ………うっ………


体をピクピクと反応させ、彼は堪らなそうに呻く。

鼻息が粗くなってきたところで、美樹は立ち上がった。



美樹  まだよ………まだ我慢しなさいね……


そういうとスカートを腰まで上げて、ストッキングのそこに爪を引っ掛けてビリッと穴を開ける。

何の音かと訝る彼は、通常時ならすぐに想像がつくことにも答えに辿り着けないでいた。

自分の太腿の外側に体温を感じたかと思った次の瞬間、衝撃が走った………。

絡みつく感覚、滑りのある感覚、滑らかで温もりのある締め付け………。

そして次に体重を感じながら、幸せの最中に彼はいた………。


美樹  ずっと見ていたの?………そんなに気になった?…………ねぇ、興奮してたの?………


彼の首に手を回し、ゆっくりと腰を前後に動かしながら美樹の言葉攻めが続く………。



美樹  なぁに……気持ちいいの?……ねぇ……気持ちいい?………まだだめだからね、我慢しなさい……


………ヌッチャ、………ヌッチャ、………ヌッチャ、………



射精感を堪える地獄に、呻き、必死に耐える彼。



美樹  ねぇ、ほら……耐えるのよ……もっとほら………耐えなさい………あぁ、いい……あっ…凄い……


若者  くっ……あぁっ…あぁ……あぁ〜……ん~……ん~っ……あ〜……くっ………あぁ〜あ〜……あぁ……



美樹  まだよ……まだだからね……我慢だからね……あぁ~気持ちいい……あっ…あっ…あっ…いい…



若者  あっ…あっ…あぁ~………



美樹  我慢して………まだよ…………ほら………



腰を動かし続ける美樹の手はブラウスのボタンを外し、背中のホックも外すと彼の顔を引き寄せる。

呻きながらも舌を這わせ、鼻息粗く舐め回す。
彼を抱きしめる美樹は、前後する腰の動きが激しさを増していく……。


顔を左右に振りながら狂ったように口を動かすたび、目隠しのタオルが緩んでいく。

ストンっと縛めが落ちた彼の目に白い女の肌と、豊かな揺れる乳房が飛び込んてきた……。

視覚と触覚がシンクロをし、たかが外れた彼は美樹を抱きしめてペニスを突き上げはじめた。



美樹  あっ…あっ……あぁ~そうよ!…もっとぉっ………もっと……あっ…あっ…あっ…いいっ…



若者  あっ…あぁ………もう…くっ……だめだっ!……



美樹  だめよ!…だめっ!……中は、だめっ!……



そう言いながら、美樹は腰を止めようとはしない………。



若者  あぁ……あぁ……あぁ~……だめだ…だめだぁ……あぁ~っ!!



ぷくっと膨らんだかのように思えた彼のペニスが、大量の白いマグマを噴火させた………。



若者  ふんぬぅっ!……うっ!……うっ!うぅ~…


美樹の中で脈動を繰り返す若い男根が、何度も唸る……。


その幸せを美樹は彼の首に掴まり、背中を反らせ震える体で甘い世界に浸った………。



重なる体が互いの早い心臓の鼓動を伝え合い、ゆっくりと静かに波が引いていく………。




若者  あの………すいません……我慢できなくて…


美樹  堪え性のない子は…………嫌いよ……



彼には落ち込む暇が、与えられない……。




美樹   まだ……大丈夫よね?………



返事を聞かぬまま、動き出す美樹の腰。

射精直後の敏感になったペニスを容赦なく襲い、悶絶する彼を抱きしめる美樹………。


結合部から互いの混ざり合った分泌液を溢れ出させ……ヌッチャ……ヌッチャ……と卑猥な水音を響かせ情事が進んでいく………。

性欲の強さを如何なく発揮させる女が艶のある声を発し、若い男が追随させられひ弱に鳴く。

魔性の女の拷問のような快楽に飲み込まれ、2度目の営みは容易に終わりが訪れず、長い長い地獄の道のりがはじまった……。



若者は初めて味わう痴女の膣の味わいに涎を垂らして我を忘れ、狂ったように腰を振った……。



















  



24/12/02 02:31 (Q9uYkF3m)
21
投稿者: ミキ
あまりにも鮮烈な体験だった。

本社の人が派遣されてくるというからどんな人が来るのかと、正直いって緊張していたのだ。

こともあろうに関係部署の課長が来るなんて最初は冗談かと、本気で思ったものだ。

女性だったが一目で切れ者だと分かる、そういった雰囲気を纏わせて現れたときは胃が痛くなった。

気難しそうで失敗は許さない、あの手のエリートはそういうタイプに違いないと思ったのに……。

彼女はフランクに接してくれて、本社の傘下のこんな場所にいる自分に予想に反して優しい人だった。

綺麗な人だと思ったけど、緊張が解れたら改めてやっぱり綺麗だと違う緊張をしたものだ。

こんな所だと分かっていただろうに彼女はスカートスーツで一緒に作業にあたり、仕事をしてくれた。

天然な人なのか意図的なのかは分からない。
彼女には隙が多くて、堪らなかった。

見てはいけないと思うのにあれでは………。
どうしてかは分からないけど結局はそういう関係になったことは、未だに信じられない。

でも紛れもない事実なのは、身を持って知っている。
あれからあの人を何度も夢に見てしまう……。

有無を言わさず腰を振り続けるあの人………。

中で纏わりつくあの感触、あの温もり………。

射精直後に味わった苦しみの中の、あの快楽……。

あの人の女性らしい体臭、体温………。




また味わいたい……。
若者は切に願った……。




パタパタとキーボードを叩く手を止めて金縁に輝く眼鏡をずらして、眉間にそっと手を当てる。

美樹はパソコンの画面から顔をあげ、コーヒーを口に運んだ。

不意にあの若者のことを思い出し、慌てて掻き消した。
だが………やっぱり思い出す。

紅潮させた顔で必死に美樹の攻めに耐え、満足させてくれた。

あのことは2人だけの秘密としたが、とんでもない女だと思われただろうか………。

若いだけあって彼のアレは、いつまでも元気だった。

硬くて熱くて、パワフルで………。
考えるだけで下半身がはしたない涎を分泌させ、ショーツに染みが広がっていく………。

美樹は席を離れ、トイレに向かった。
真新しい染みが出来たおりものシートを剥がし、新たなシートを貼り付ける。


こんな女の誘いにまた、乗じてくれるだろうか………。

自分の性欲の強さに嫌悪し、また彼を捌け口にしようとしているなんて………。


私は………いけない女だわ…。


スマホの画面に表示される電話番号を、トイレの個室で人知れず眺める美樹だった………。




若者  あの、お誘い頂いてなんですが……僕でいいんですか?


美樹  こんなおばさんじゃ、迷惑だったかしら?………無理しなくてもいいのよ?


若者  とんでもない……そんなんじゃないです……こんな綺麗な人に……なんか申し訳ないです…


美樹  上手なのね、お世辞でも嬉しいわよ……そういうの……



2人はあの日のことには触れず、まるで年の離れた義姉弟のように、彼だけはぎこちなく夜の帳が下りた街中を歩いた。

軽く食事を済ませると美樹には因縁のある映画館へと歩を進め、チケットを2人分購入する。


あの日と同じように平日とあって、館内はまばらに座る程度。

やはり端のほうに座り、暗くなるのを待って彼と手を繋いだ。

彼はいくら待っても行動を起こさず、考えあぐねているのだろうと美樹から誘った。

握ったままの彼の手を自分の膝に置き、手を離す。
それでもまだ迷う彼にそっと膝を開き、その隙間に誘い込む………。

戸惑いを見せながら……ススッ……っと意思を見せる彼の手がゆっくりと奥へ、奥へと向かっていく……。

自分でも緊張をしていたのか、それとも興奮のためか、スカート内の湿度が上がっていたようだった。

滑りの良いストッキングのエリアを抜けた彼の手は、境界のレース部分を越えて汗ばむ素肌に触れる。

その驚きに一瞬手が止まり、素肌の感触を確かめるようにしばらく指を這わせて奥に進む………。

やっと目的地に辿り着き、薄手のショーツを伝って谷間へと指が降下していく………。

その指先が突き出た箇所に触れる……。
その刹那、内腿を閉じて彼の手を挟む美樹。

それで確信したかのように彼の指先が、彼の指の第一関節ほどもあるクリトリスを可愛がりはじめた。

ゾワゾワと背中を這い上がる快楽に身を焦がし、スクリーンを見つめる美樹の眉間にシワが寄る。

嫌でも分かる亀頭の形をした部分を、丸〜く擦る彼に一段とスカート内の湿度が上がる。

指の腹で引っ掻くというのか、払い上げるような刺激が美樹の頭を後に仰け反らせる。

太腿の筋肉がピクピクと収縮し、下の口がとろりとした涎を漏らす。

彼の指が湿った部分を何度も行き来させ、横に座る女の欲情を知って指の動きが忙しくなる。



美樹が彼の股間に手を伸ばした。
ジーンズのボタンが固く外せないでいると、彼が自ら外してくれた。

ファスナーを下げ下着からいきり立つ男根を取り出すと、すでに先端から滑りのある分泌液で美樹の指に絡みつく………。

上下に動かしはじめると彼もショーツの中に、手を忍ばせてくる。

クリトリスを擦られる快楽に彼の肩に頭を乗せて体を震わせ、男根をしごく。

彼の口から何度も溜息が漏れ出る。
その彼が不意に美樹の手に自分の手を重ね、動きを止めた。

彼を見ると、理解した美樹は体を倒してそっと口に含んむ………。

数々の情事を重ねてきた女の性技が、彼に襲いかかる。

その快楽に翻弄され、肛門を締めて悶絶する……。
美樹は彼の危機を察して急所から離れ、陰茎を深く咥え込む。

そこを行き来させて、再び亀頭に戻る。
ゆっくり頭を上下させ、夢心地に浸らせる。

そして、攻めな転じた………。

何度か止める彼を振り切った美樹は、容易く彼を導いていく………。

口の中で一瞬ぷくっとさせた直後、美樹は喉の奥に直撃を受けていた。

脈動が収まるまで咥え続け、コクンッと喉に流し込んだ。


何事もなかったかのように身なりを整えた男女2人は、上映を最後まで観ることなく静かに席をだった……。



2人は繁華街から離れ、裏路地を抜けて怪しい輝きを放つエリアに辿り着いた。


余裕のある年上の女、すでに元気を取り戻し余裕のない若者の2人。

真面目な彼は踏み入れたことのない、憧れの領域で浮き足立つ自分を制御できず女に従った。

同じ目的で造られたであろう建物を2箇所を通り過ぎ、次に見えた入口に吸い込まれるように潜った。


2人の繋いだ手が、汗ばんでいた………。










24/12/08 01:25 (d18LU5hC)
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