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「いらっしゃいませー!」
店内に明るく響く来店を歓迎する女性の声。 私はカウンター内から響くその声を聞きながら、新商品の発注品の検討を続けていた。 今回は、夏向けの新作スイーツが発売される時期ではあるが、あまりスイーツが多く売れる地域ではないため、よく吟味しなくてはならない。 「う~ん、このゼリーは若い女性向けだから、あまりファミリー層には向かないのかなぁ。」 私が独り言のように呟くと、パソコンの画面から機械音声がバックヤードに響いた。 『レジカウンターヘルプお願いします』 「おっ。」 私は席を立ち上がり、椅子の背もたれにかけた制服を羽織る。 「いらっしゃいませー。」 私は挨拶をしながらカウンターに入った。 「店長すいません。コーヒーの機械がエラーしてるみたいで。対応お願いします。」 先程までバックヤードで聞いていた声の主が、私に声をかけてきた。 彼女の名前は、小坂雪(こさかゆき)。 彼女とは高校の同級生で、一年生の時に同じクラスだった。 男子相手にも愛嬌よく接しており、同じ仲間内のグループで遊びにいくこともあった。 一時期自分の友人と付き合っていた時期もあったようだが、一年くらい付き合った後に別れた後、同じ部活の先輩と付き合うようになった。 それが今の旦那さんのようだ。 最初、パートの面接をした際は、お互いに顔を見合せて爆笑してしまった。 向こうは、電話口の名前と私の声でもしかしたら、と思っていたみたいだが、私の方は名字が違ったので面接で会って初めて気付いたのである。 高校を卒業して、たまに会うことはあったが、約20年振りの再開だった。 人となりも知っていたので、面接とは名ばかりで即採用した。 前もコンビニで働いていたことがあり、仕事を覚えるのは早かった。 私は、レジでテキパキと客を捌いていく様子を見ながら、私はコーヒーマシンのエラーを直した。
2021/06/11 10:35:15(xSVrWHb9)
私が、パジャマのズボンの紐をほどき終わると、扉の向こうから、山口君の声が聞こえてきた。
山口「はぁ、はぁ、はぁ、いける、と思うよ。あ………ゴム、バンガローだ……。」 これを聞いた瞬間、私の全身が凍りつく。 永川『まずい。鉢合わせになっちゃうかも。いや、でも流石に服着てから取りにいくよね。』 私は、ゆっくり音を立てないように、その場から立ち去ろうと考えていると、扉の向こうからは、二人がひそひそと話している音がしてきた。 聞き耳を立てても、あまりにも声が小さすぎてよく聞き取ることは出来なかった。 やがて 小坂「アァァァァァ………」 小坂さんのあえぎ声が聞こえはじめる。 永川『ん?あ、ゴム着けなかったんだ。』 私は小坂さんが子供三人目を産んだ際、手術と一緒に卵管結紮したと聞いており、彼女が子供が出来ない体であることは知っていたので、ゴムを着けないですること自体に驚きはなかった。 私は、扉の隙間から再び中の様子を覗き見る。 数センチの隙間から見えたのは、小坂さんが山口君の上に馬乗りになって、ゆっくりと腰を沈めていく様子だった。 永川『あ、やっぱり始まってる。』 扉の向こう側から、今までとは違う空気が漂い始める。 やはり、実際に男女同士が初めて結ばれる瞬間は、二人から特殊な空気が流れるんだろうな、ということを、こうして初めて他人がエッチしているところを眺めて感じた。 いや、もしかしたら、私自身が興奮してるから、そう思っているのかもしれない。 私は、紐をほどいたパジャマのズボンをゆっくり下げる。 小坂「アァァァ……ハァ、ハァ、ハァ………入っちゃった。」 小坂さんと山口君、二人の友人が男女として結ばれた瞬間を私は目の前で目撃してしまった。 永川『……どうしてこんな展開になっちゃったんだろ。』 私が右手で握るパジャマのズボンを離すと、紐の支えを失ったパジャマが足下まで落ちる。 クチュ……… 手がショーツに触れると、愛液がじんわりと広がりすぎて、次第に吸いきれなくなりはじめていた。 永川『あ、まずい、まずい。』 私はすぐにショーツを膝上付近まで降ろす。 降ろしたショーツの内側は、既に私の愛液が 染み渡り、粘り気が強いのか陰部から糸をひいてしまっていた。 永川『あぁぁぁぁ!………あっちゃー……やっちゃった。かなり出ちゃったな。』 私は、自分が思いの外濡れてしまっていたことに慌ててしまった。 右手を大事な部分にあてがおうとするだけで、糸をひいた愛液が手に絡み付く。 永川『こんなに濡れたのいつ以来だろ。』 クチュリ…… 右手の指に私の大事な部分から出る愛液が更に大量に絡み付いてきた。 最近は夫とするエッチでも、ここまで濡れたことはなかった。 右手の指を見ると、愛液がついた部分が暗い廊下でも透明に光り輝いて見える。 ドアの向こうから、小坂さんの腰と山口君の腰がぶつかり合う音が聞こえはじめた。 二人の肌同士が触れる音が、まるでメトロノームのように一定のリズムを刻む。 小坂「アッッ…アッッ…アッッ…アッッ…アッッ!アッッ!アアンッッッ!!アンッッ!!アンッッ!!ね、気持ち……いい?」 山口「はぁ、はぁ、はぁ、うん。気持ちいいよ。」 二人の生々しい会話が、私の性欲をかきたてる。 永川「…………ァ…………ァァッ……」 私は気付いた時には右手の中指を大事な部分の中に侵入させていた。 指は、一秒もかからずに一番奥まで入ってしまった。 次第に、小坂さんの愛液と山口君の精液が絡み合う淫らな音が、こちらまで聞こえはじめた。 ヌップ…ヌップ…プチュッ…プチュッ 永川『二人とも相当出ちゃってる。』 私は中指だけでは我慢出来なくなり、中指と薬指の二本の指を中に入れた。 永川『…………………ッッ!!』 私の求めていた快感が全身をかけ回り始め、思わず声が出そうになるのを、左手で口を押さえて飲み込む。 永川『もう少し、もう少しで………』 押さえた指の間から、吐息が漏れ出てきてしまう。 永川『あと少しだから、ダメだって。』 私は顔を俯かせて、必死に声を抑えこむ。 途中、小坂さんの動く音が止まり、二人の会話が聞こえてきた。 山口「やっぱ……雪の胸、大きくて形がいいよね。」 小坂「ハァ…ハァ…ハァ…そう?」 山口「うん。高校の頃、結構男子じゃ話題になってたよ。」 小坂「……なにそれ(笑)」 山口君は、小坂さんを下の名前で呼び、小坂さんもそれを受け入れているようだった。 永川『雪ちゃん、下の名前で呼ぶ男子は今までいなかったのに……』 再び、小坂さんが腰を動かし始める音がしてくる。 小坂「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…アァァァッッ……アァァンッ!!……アァァッ!!!……アンッッ!!アンッッ!!アンッッ!!」 小坂さんのあえぎ声に合わせるように、私の身体にも限界が近付いてくる。 小坂「アァァンッッ!!!アァァァッッ!!!アァァアァァッッッ!!アアァァァンッッッ!!!アァァァァァッ!!!アァァンッッッッ!!!」 キシッ…キシッ…キシッ…キシッ… 二人の行為によって、コテージの二階の床が軋みはじめた。 ジュプジュプジュプジュプ…… そして、私の中に入る中指と人差し指の動きも激しくなり、女の部分からあふれる愛液をかき出すような淫らな音がし始める。 永川『あ、ダメだ。もう……逝く……』 ビクンッ、ビクンッ 私の身体が快感に負けて、大きく震えはじめた。 永川『ダメダメダメダメッッ!!』 身体が逝っていることは分かったが、私の頭の中で快感と理性がぶつかり合いを始める。 ここで快感に負けたら、逝った後にバランスを崩してしまい、膝を床について転倒してしまいそうだった。 転倒したら二人にばれる。 私は膝を軽く屈伸させて、押し寄せる快感を身体全体で受け流すようにして、バランスを取る。 コトッ 永川『やっばっ!!』 バランスを取ることに集中するあまり、口から離した左手がドアに触れてしまい、数センチ開いていた扉が閉まる音がした。 永川『やばいやばいやばい、ばれちゃう!』 一番大きな快感の波を耐えきり、私は全身を硬直させて、気配を出来る限り押し殺した。 小坂「アッッッッッ!!アッッッッッ!!!アッッッッッッ!!!アンッッッッッ!!!アッッッッッッ!!!アンッッッッッ!!!」 扉の向こうからは、小坂さんのあえぎ声が一段と大きくなって聞こえてきた。 永川『助かった……』 小坂「アッッッッッッッ!!!アアァァァッッッッ!!!!イイッッッ!!ココッッ!!!ココガイイッッッ!!!アアァァッッッッッ!!!!ヒロクンノッッ!!キモチイイッッッ!!!!アァァァァァァッッ!!!ダメッッッッ!!イクッッ!!!イクッッッッ!!!イッチャウッッッッ!!!!アアァァァァァァァッッッッ!!!!!」 永川『向こうも丁度一番盛り上がる時間だったから、良かった。』 そう心で呟きながら、私は、女の部分に入れた自分の指を抜いて、膝上まで降ろしたショーツを履き直した後、足下に落ちたズボンも履き直した。 永川『やっぱショーツやばいな……』 私はゆっくりと音をたてないようにして、私達家族が泊まるはずだった隣の六畳部屋に入った。
21/07/07 20:39
(UPaYQ6Qw)
コトッ
私は六畳部屋のドアを極力音を出さないようにして閉める。 隣の部屋は、先程とうってかわって静寂だった。 永川『隣に物音が聞こえないに気を付けないとね……』 私は、家族の着替え等を詰めたドラムバッグのファスナーを開いて、昨日着た下着を入れておいたビニール袋をそっと取り出した。 永川『流石に濡れすぎちゃったよねぇ。』 ビニール袋から昨日履いた下着を出して、床に置くと、私は立ち上がって、パジャマのズボンと一緒にショーツを脱ぐ。 永川『えと……ティッシュどこだろ。』 部屋中を見渡しても、ティッシュは見当たらなかった。 永川『え、まいったなぁ。あ、そうだ。タオルがあった。』 私は、下半身が裸の、ちょっとおかしな姿でバッグの中から、スポーツタオルを出し、自分の女の大事な部分にあてがう。 永川『よし。これで大丈夫かな。』 私はスポーツタオルをたたんで、バッグの中にしまうと、先程ビニール袋から出した、昨日履いたショーツを履いた。 永川『ん?まだ拭ききれてなかったのかな。』 私は、履いたショーツに、冷えて湿っているような感覚がしたので、クロッチ部分に手をあてがった。 永川『いや、やっぱ湿ってる。おっかしいなぁ。』 私はショーツが湿っている原因を少しの間考えていたが、やはり思い当たるのは、愛液が完全に拭ききれていないことしか思い付かなかった。 永川『でも、拭ききれてなかったとしても、濡れすぎな気がするけど……でも、まぁさっきよりはマシかぁ。』 私は考えるのを止めてパジャマのズボンを履き直し、脱いだショーツをビニールに入れた。 永川『う~ん……何かやっぱり違和感あるなぁ。』 そう思いつつ、ビニールをバッグの中にしまうと、そっとファスナーを閉める。 隣の部屋は相変わらず静寂だった。 永川『さて。よくよく考えてなかったけど、どうやって戻ろうかな。』 私は、ショーツを履き直すことばかり考えていて、向こうのコテージに戻る方法を考えていなかった。 そして、ベッドに座り考えた結果、下手に動くよりは、この部屋に留まった方がいい、という結論になる。 暫くすると、隣の部屋から物音が聞こえはじめ、やがて二人が部屋から出てくる音がし、階段を降りていった。 永川『あ、出てきた。』 私は、二人が階段を降りていく音を聞いて、四畳部屋とは反対側の壁にあるベッドの上の段に登る。 永川『とりあえず、朝までここで休んでいこう。』 私は布団を頭から被り、横になる。 永川『久々にオナニーしちゃったな。』 私は夫や前に付き合っていた人と一緒にラブホテルに行った時、ホテルのアダルトビデオを見たことはあったが、二人で見ていたこともあるせいか、あまり興奮したことはなかった。 それが、今日は、まるで1人で隠れてアダルトビデオを見たかのような状況になり、想像以上に興奮してしまった自分がいた。 永川『そういえば、私が初めてお母さんの見た時も、お母さん40歳くらいだったな。』 私も、こうして40歳を過ぎても、オナニーをしてしまうのだから、やはり母親がああして家でオナニーをしてしまうのも、仕方ないことだと改めて実感した。 永川『にしても、ショーツ濡れすぎだなぁ。あ、昨日汗かきすぎてたのかな。』 私は、ショーツの濡れた違和感を感じながらも、自然と眠りに落ちていた。
21/07/08 06:00
(fItKCI8m)
窓から射し込む木漏れ日の光で私は、目が覚める。
永川「……ん?朝か……今何時だろ。」 時間を確かめようと、枕元付近を手探りしながらスマホを探しても、なかなか見つからなかった。 永川「あ、向こうだった。」 今になって、スマホを子供達の寝る部屋に置いてきたことを思い出した。 永川「7時半……くらいかな。」 私は太陽の光の具合等から、体感で時間を当てるのが得意だった。 永川「とりあえず、起きますか。」 私は布団から起きあがり、ベッドに取り付けられた簡易階段を降りた。 永川「ん……こりゃ、今日も良い天気になるね。」 私は窓の近くで背を伸ばし、体を目覚めさせる。 永川「………さて。子供達のとこ戻る前に着替えちゃうか。」 私はドラムバッグの中から、黒のレギンスとデニムのショートパンツ、黒色ノースリーブシャツを出した。 紺色のルームウェアを脱ぎ捨てると、下着が上下違う色であることに違和感を覚える。 永川「流石にこれじゃ変すぎ。」 私は、ドラムバッグのビニール袋から、昨日着けた白色のブラジャーを取り出した。 永川「ブラジャーは大丈夫なんだ。」 昨日着けたブラジャーを手に持って確認すると特に湿ってはいなかった。 昨日履き直したショーツも、既に違和感はなくなっていたので、そのまま昨日着けた下着で帰ろうと決めた。 背中に手を回して、紺色のブラジャーのホックを外す。 永川『上が沢山汗かかないかね。普通。』 そんなことを考えながら、ブラジャーを外し、白色のブラジャーを着けようとすると、自然と自分の胸が目に入る。 山口『やっぱ……雪の胸、大きくて形がいいよね。』 昨晩、山口君の発した言葉が頭をよぎる。 永川「はぁ……私も雪ちゃん程とは言わないけど、もう少し胸があったらなぁ。」 元々、童顔だったこともあり、そこに拍車をかけた、この幼い体型のせいで、私は昔から大人の女性みたいな容姿をしていた小坂さんにコンプレックスがあった。 もちろん、それは小坂さんが嫌い、とかではなく、憧れに近いものである。 そう考えながら、手にした白色のブラジャーを着用すると、ノースリーブシャツ、レギンス、ショートパンツの順に手早く着替え、パジャマと外した紺色のブラジャーをバッグの中にしまう。 最後に薄手の白いワンピースを着て、私は部屋を後にした。 階段を降り、水を飲もうと思いリビングに入ると、小坂さんがソファーで寝ていた。 永川『あ、雪ちゃん、こっちで寝たんだ。昨日私がいたのばれてないよね……』 私はリビング内を静かに歩いたが、途中で小坂さんが目を覚ました。 小坂「んー…………。」 彼女が起きた瞬間、私は別に悪いことはしていないのに、ビクリと体を強ばらせてしまう。 小坂「あ、永川。おはよう。」 永川「あ………お、おはよう。雪ちゃん。」 小坂「ん?あ、もう着替えたの。」 永川「う、うん。ちょっと水だけ飲もうと思って。雪ちゃん、こっちで休んだんだね!」 何となくの気まずさがあり、私は早口になってしまう。 小坂「うん。流石に男子と一緒の部屋じゃね(笑)もう、おばさんだけど、色々まずいかな、と思ったから(笑)」 そう話す小坂さんは、昨晩、山口君とあんな激しくエッチしてた雰囲気など微塵も感じさせない、いつものガードの堅い小坂さんに戻っていた。 永川「あ、そうだよねー(笑)」 とりあえず、私は机の上に置かれたグラスを取り、水を注いで一気に飲み干した。 永川「とりあえず、私、向こうで子供達の朝ごはん準備しちゃうね!」 小坂「あ、私も着替えたら、すぐ行く。」 永川「大丈夫、大丈夫。昨日のバーベキューの余りで適当に作るからさ。」 小坂「いや、悪いから。」 永川「気にしないで。じゃあ、先に行ってるね。」 小坂「うん。」 私は逃げるような感じで隣のコテージへと移動した。 永川『あー。あからさますぎだよー。』 私は突然の不意打ちを受けたみたいで冷静ではいられなかった自分を恥じる。 隣のコテージに着いて、二階で眠る子供達を起こす。 永川「ほら!皆朝だよ。起きて、起きて!」 カーテンを開けると、子供達の寝ぼけた声が聞こえた。 永川「お母さん、下で朝ごはん作ってるからね。ちゃんと、降りてきてよ。」 子供達を叩き起こして、私はリビングに降り、棚からフライパンを出して軽く油を敷いてコンロの火を点ける。 冷蔵庫から昨日のバーベキューで余った肉やソーセージを取り出して温め直した。 卵が1パック余っていたので、一緒に目玉焼きを作り始める。 二階からそれぞれ子供達が降りてきた。 永川「もう、ちょっと待ってて。」 子供達にそう伝えると、二人はリビングで遊びはじめた。 小坂「あ、永川ごめんね。ありがとう。何か手伝うよ。」 永川「あ、雪ちゃん。じゃあ、余ったお米でおにぎり握ってもらえると、ありがたいかも。」 小坂「うん。分かった。」 小坂さんは、ラップに包んだご飯をレンジで温め直すと、温かくなったご飯に塩をふりかけて、おにぎりを作り始めた。 小坂「海苔がないけど、塩おにぎりでいいかな?」 永川「うん。十分だと思う。」 やがて、児山君の家族も降りてきて、まずは児山君達の家族に朝食を出した。 児山君達の家族の後に私の子供二人と、おむすびに握り終えた小坂さんが食べる。 小坂「ごめんね。永川に面倒なとこばかりやらせて。」 永川「大丈夫。ここの予約取ってもらったりしてたからね。これくらいなら全然大変じゃないよ。」 小坂「いや、予約より皆の朝食作る方が大変だよ。」 永川「残りものだから。あ、雪ちゃん、帰り支度大丈夫?」 小坂「そんな支度する程は荷物はないんだけど、ちょっとシャワーだけ浴びようと思うんだけど、いい?」 永川「あ、いいよ!じゃあ、先に戻って浴びちゃってきて。」 小坂「ありがとう。」 そう言うと、小坂さんは、隣のコテージに戻っていった。 永川『ふぅ。やっぱり、何だか気まずいなぁ。』 数時間前の、友人二人のあんなリアルなエッチを見た後のせいか、私はどうしても、普通の精神状態ではいられなかった。
21/07/08 20:53
(fItKCI8m)
私が朝食を食べ終えると、赤石君が起きてコテージにやってきた。
赤石「おはよう。永川さん。」 永川「あ、赤さんおはよう!朝ごはん、食べるよね?」 赤石「うん。児山が起こしにきて、永川さんが朝食用意してくれてるって聞いてね。」 永川「うん、昨日の余り物だけどね(笑)もったいないから、食べてよ。」 赤石「ありがとう。」 私は、赤石君の朝ごはんを作るために、コンロに火を点ける。 肉の油がまだフライパンに残っているので、卵を割れば普通に目玉焼きが焼き上がる。 あらかじめ肉とソーセージを乗せておいた紙皿に目玉焼きを移して、出来上がったおかずを赤石君の前に置く。 赤石「ありがとう。もうすぐ、山口も来るよ。」 永川「うん。じゃあ、もう準備しちゃうね。」 私は、そのまま残った肉とソーセージをフライパンで温めて紙皿にうつし、卵を割って落としたところで、山口君がリビングに入ってきた。 永川「あ、山口君おはよう。朝ごはん、食べるでしょ?」 山口「あ、うん。ありがとう。あれ?小坂さんは?」 永川「雪ちゃんなら、もう食べて終わって向こうのコテージの片付けがてら、シャワー浴びてくるって。」 山口「永川さん、朝早いね。」 永川「ん?昨日、皆程は飲んでなかったしねー。私は以外と目覚めいいよ(笑)」 山口「そっか。」 丁度良い感じに目玉焼きが焼き上がったので紙皿にうつして、机の方に振り返る。 永川「はい、出来……」 振り返った瞬間、私の後ろに立っていた山口君の首筋にある、赤いアザが私の視界に飛び込んできた。 永川『あ、昨日の雪ちゃんの跡になっちゃうね、ってこれだったんだ。にしても、すごいキスマーク。』 私は極力冷静を装って、その跡に気付かないフリをする。 永川「出来たよ。とりあえず、赤石君の前の席に置いとくね。」 山口「ありがとう。」 永川「そろそろ雪ちゃんシャワー終わっただろうから、私、あっちのコテージで子供達着替えさせたり、帰り支度整えてくる。おにぎり、一緒に置いてあるから、全部食べちゃってね。」 山口「うん。」 私は、二階で遊ぶ子供達の部屋にいった。 永川「ねぇ、そろそろ帰りの準備するから、向こうのコテージ戻るよ。」 子供達二人は揃って返事をして、部屋を駆け出そうとした。 私は子供達の行く手を阻む。 永川「はいっ!ダメーッ!ちゃんと、おもちゃは自分の責任で持っていく。」 子供達は私の目が座ったのが分かったのか、素直に従い、散らかしたおもちゃや、ゲームを回収する。 子供達のおもちゃの回収が済み、私は子供を連れて隣のコテージに向かった。 隣のコテージに戻ると、小坂さんはシャワーを浴び終えて、洗面所を掃除していた。 永川「あ、雪ちゃんごめんねー。」 小坂「ん?大丈夫だよ。こっちは、ほとんど使ってないしね。永川は、帰りの支度しちゃっててよ。」 永川「ありがとう。」 私は子供達を連れて六畳部屋へと行き、ドラムバッグから子供達の服を取り出して着替えさせる。 着替えを終えた子供達は、それぞれ、おもちゃやゲームを持ってきたバッグの中にしまい、私はドラムバッグの中に子供達が脱いだパジャマを畳んでしまった。 最後にベッドのシーツを全部外して、枕と一緒に一階に降りる。 永川「確か、シーツと枕はリネン室に返却だよねー?」 小坂「あ、そうだった。」 永川「雪ちゃんの部屋のも、外してくる?」 小坂「あ、ごめん、ごめん!大丈夫!自分でやる!荷物もあるし、そこまでさせる訳にはいかないから。」 永川「あ、うん。分かった。」 私は自分でも、意地悪なことを聞いているのは分かっていた。 小坂さんが、昨日山口君とエッチした布団のシーツを絶対に自分で回収することは分かっていながら、知らないフリをするために、あえて聞いたのだった。 私は、自分の部屋から回収したシーツと枕をリネン室へ持っていった。 コテージに戻ると、小坂さんがシーツと枕を持って出てきた。 小坂「とりあえず、これ持っていったら、チェックアウトの手続きしないとねぇ。あ、そいえば、赤さん、用事あるからって、もう帰っちゃったみたいだよ。」 永川「あ、そうなんだ。忙しいのかな。」 小坂「みたいだねー。」 小坂さんは、そう言いながらリネン室の方へと向かっていった。
21/07/08 23:04
(fItKCI8m)
チェックアウトする際、結局お金は赤石君が全額を支払ってくれていたことが判明し、その事について、残った4人で軽く談笑して、私は家に帰ることにした。
永川「じゃ、私も帰るね。」 児山「俺は、子供を午後まで遊ばせてから帰るよ。」 児山君は、娘さんと遊んでから帰るようだ。 山口「そうか。俺達も帰らないとね。」 小坂「そだね。」 私は、この時、二人が同じ車で来たことを初めて知った。 てっきり小坂さんは子供を連れてきている、という先入観があったことも関係していると思うが、私は二人は別々に来た、と思い込んでいた。 永川「あ、二人共、同じ車で来たの?」 とりあえず、確認の意味で聞いてみた。 小坂「うん。私は、車主人が使うから、山口君の車に乗せてもらった。」 永川「あー。そうなんだぁ。二人共、先に来てたから分からなかった(笑)」 一瞬、小坂さんの顔がほんの少しだけ動揺しているのを私は視界の端に捉える。 山口「まぁ、働いてるのが一緒の店だから、それならと思ってさ。」 別に責めているつもりはなかったが、山口君が、まるで言い訳するかのように答えた。 永川「そうだよね(笑)ガソリン代も、節約出来るしね。じゃあ、私はこれで。また機会あれば集まろうね!」 あまり突っ込みすぎるのも良くないと思い、私は、軽くフォローをしてから、皆に別れを告げた。 小坂「そうだね!じゃあ、また!」 山口「また。」 児山「元気でねー。」 私は、子供達の乗った車に乗り込み、そのまま車を発進させてキャンプ場を後にした。 高速を使えば車で一時間くらいの距離なので、比較的近い距離だ。 私は車を運転しながら、昨日の出来事について、冷静に考え直していた。 小坂さんは、いつも冷静に物事を考えられる人だ。 中尾さんが、いつもリーダーシップを取っていてあまり目立つことはなかったけれど、揉め事とかが起きると、冷静になって状況を整理して、それに見合った対応をしてきた。 そんな小坂さんが、一時の感情だけに任せて、あんなリスクのあることはしないはずだ。 山口君は元々長く中尾さんと付き合っていたし、何よりも小坂さんが中尾さんと一番仲が良かった。 それに性格的にも、いくら距離を置いているとはいえ、友達の彼氏を奪うようなタイプではない。 そうすると、何か小坂さんの中で、そうした特別な事情があった? でも、それで、仲の良いグループの友達とエッチをする、というのが中々繋がりにくい。 永川「こりゃ、闇が深いかもね。」 私は、そう呟きながら、インターチェンジの方向に向けてハンドルを切った。 高速に入ると、急にトイレに行きたくなってきた。 よくよく考えると、今朝は、トイレに行ってなかったことを思い出した。 私は、高速に入り10分くらいのところにあるPAに寄ることにした。 永川「お母さん、ちょっとトイレ行ってくるけど、皆はトイレ大丈夫?」 私が子供達にそう聞くと、子供達は大丈夫と言いながらDVDに夢中になっていた。 私はエンジンをつけたまま、子供達を車内に残してトイレに入った。 あまり広くないPAだったが、幸いトイレは空いていたが、和式しか空いていなかった。 トイレに入り、ショートパンツとレギンスを降ろして、ショーツも降ろして、しゃがみこむ。 おしっこが和式トイレに流れていく音を聞きながら、しゃがんだことで目の前にあるショーツがふと目に入る。 永川『あれ?オリモノ?』 ショーツが白いので、よくよく間近で見ないと気付きずらかったが、ショーツのクロッチ部分に、若干何か乾いた感じのものが付着しているような違和感を感じた。 永川『あれ?生理近いから、減ってる時期なはずなのにな。昨日寝てる時にも出てたのかな。』 おしっこが終わり、私はトイレットペーパーでおしっこを拭き取り、トイレを後にした。 とりあえず、家に帰ったら、まずは下着を替えよう。 そんなことを考えながら、私はPAを出発し、家を目指すのであった。
21/07/09 09:55
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