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これは、妻が大和さんと過ごした1週間の夏が終わり、1年が過ぎた物語である。
季節は夏の暑さが過ぎて、秋の過ごしやすい陽気になっていた。 妻「ねぇ、パパ。土曜日の幼稚園の運動会は来れるの?」 残業を終えて帰宅した妻は食卓に夕飯を出しながら私に聞いた。 私「あー。そういえば土曜日だったな。うん。大丈夫。行けると思うよ。」 妻「そっか。お弁当は何がいいかなぁ。」 私「俺はおにぎりと卵焼きがあればなんでもいいよ。」 妻「三郎が唐揚げばっかり食べるからなぁ。うーん。鶏肉どれくらい買おう。」 私「そうだなぁ。あまり作りすぎても仕方ないから なぁ…。」 そんな夫婦の会話をしながら、私は妻の出した夕飯を食べ始める。 私「しっかし、土曜日は何とか休みが取れても、日曜日は仕事だろうな。」 妻「そうなんだ。最近土日の連休あまりないよね。」 私「仕方ないよ。今大きなプロジェクト任せられてるからなぁ。」 妻「そうなんだ。あまり無理しないようにね。」 今、私は去年から取引を始めたイベント会社から新たな社内システムの構築の仕事を請け負っていた。 久々の大型案件の受注で部長や課長からも、今後の取引継続のために、何としてもクライアントを満足させる仕上がりにするように、との厳命を受けていた。 しかし、私のチームだけでは正直人手が足りず、同期の藤田のチームからも、何人か応援を貰っていたが、それでも時間にあまり猶予はなかった。 私「ま、なんとかなるだろ。」 そう呟いて、私は妻の出したミートソーススパゲッティを口に運んだ。
2020/01/11 16:45:18(TSnRjRsG)
吉田社長、高橋さんと飲んだ段階で11月末のシステム導入まで1週間を切っていた。
私は作業の遅れを取り戻すために、土日も休日出勤をしたが、やはり一人では焼け石に水だった。 そして週が明けた月曜日、いよいよI社から課長へ連絡が入った。 課長「いや、そんな!………しかし。………はい、………はい、………はい、……かしこまりました。上と相談はしてみます。……はい、……失礼致します。」 電話を切った課長は私を呼ぶ。 課長「K。金曜日、社長と飲んだ時、何を言われた。」 私は、すぐに損失補てんのことだと悟る。 私「吉田社長が酔った勢いでしたが、帰りのタクシーに乗る直前で導入遅れの損失補てんのことを話していました。」 課長「そうか……。いや、お前のことだから、飲みの席で失態を演じるようなことはしないと分かっているのだが、今更になって日額50万の計算で損失補てんを求める方向を考えている、と先方から連絡が来た。」 私「そうですか。やはり、揺さぶりをかけてきましたね。」 課長「とりあえず、俺は直ぐに上に報告に入る。とにかくお前は工程が少しでも早く終わるよう作業を急がせるんだ。」 私「分かりました。」 私は直ぐに各チームの責任者に損失補てんの件について話をして、作業を早めてほしいと伝達する。 私は自席で自分の作業をしながら、金曜日の高橋さんの言葉が頭の隅によぎった。 『自分の奥さんを社長に差し出した人がいたんですよ』 私は今まで地方に出された上司や同僚の歩んだ道のりと家族のことを考えた。 地方に転勤になれば、給料も今の半分くらい水準になり、単身赴任の二重生活は難しい。 引っ越しをすれば、子供達も環境が変わってしまうし、親も来れるような距離ではなくなり、妻もパートには出ずらくなるだろう。 なにより、私だけの問題でなく、今共に仕事をしている仲間にも少なからず影響は広がってしまう。 そんなことだけは絶対に回避したい。 それならば…… 考えに考えた末、夕方になり、私は高橋さんに電話を入れた。
20/01/13 17:53
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私は課長にI社の説得を任せてもらいたい旨の許可を貰い、定時になって会社を出た。
最寄り駅に着いて、高橋さんと落ち合い、喫茶店に入った。 高橋「やはりうちの会社から連絡がいきましたか。」 私「えぇ。うちは現在、正式に請求された時の対応について上が検討をしています。」 高橋「申し訳ないですね。Kさんが悪い訳ではないのに。」 私「いえ、逃げてしまった業者を選定したのはうちの会社なんですから、選定過程にかかわった私にも責任はありますから。」 高橋「そうですか。ただ、まだ請求するとは正式に決まっていませんので。それで……お話というのは?」 私「金曜日に帰りの電車内で話されていた件です。」 高橋「あぁ。奥さんを差し出した、の話ですか。」 私「はい。」 高橋「1年前にね、あるイベントでとんでもないミスをした業者がいたんですよ。そこは自営業の男性だったんですが、社長はそのミスで生じた損失をその男性に求めたんですよ。損失を払わなければ、ミスを業界内で広めるぞ、と脅してね。当然ながら、自営業の小さな業者ですから支払えるはずがない。その時、その男性は奥さんを社長に抱かせて支払いを免れたんです。」 私「なるほど……。」 高橋「まぁ、Kさんの会社は組織も大きいですから、きっと支払い自体は可能なんでしょうが…」 私「支払う能力はあるでしょうね。プロジェクトに関わった人達が責任を取らされるでしょうが。」 高橋「やはり、そうですよね。そこで、Kさんの奥様を差し出す、ということで解釈してよろしいですか?」 私「それは、妻の判断に任せるしかありません。」 高橋「といいますと?」 私「私から直接、吉田社長と一夜を過ごしてくれ、とは言えません。ただ、その状況になった時に妻がそれを受け入れるならば。私は反対はしません。」 私がそう言うと、高橋さんは衝撃的なことを言った。 高橋「なるほど。実は………私の妻も、私のために三回程吉田社長に奉仕をしています。私の今の立場は私だけでなく、妻の功績が大きいんです。」 私「え!そうなんですか?」 高橋「あまり大きな声出さないで下さい。話したとおり、吉田社長は女好きなんです。うちの社では自分の奥さんを使って出世を勝ち取っている人が何人かいますよ。」 私「そういう社長さんなんですね。」 高橋「本来ならばそんなことは許されないんでしょうが。実際に枕営業がある業界ですから。ね。」 そう言いながら高橋さんは顔を落とした。 世の中には色々な業界があり、中には色情で出世を勝ち取る業界が存在するのも事実だ。 そして、私には高橋さんを責める資格はない。 こうして妻を差し出そうとしているのだから……。
20/01/13 18:34
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(筆休めタイム)
皆様こんばんはm(__)m 私の妻シリーズ本編第二段 妻Yの枕営業 となります。 今回は寝取られ、ではなく、貸し出し、に焦点をあてて描いてみようと思います。 枕営業、という言葉。 皆様の回りには存在しますでしょうか。 私の回りには、表立ってはありませんが、多少は存在しています。 さて、本編は前置きが長かったですが、徐々に徐々に妻の性描写を出していきたいと思います。 いつも通りな下手な表現になると思いますが、どうか長い目でお付き合いお願いします。
20/01/13 20:37
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高橋さんと話し合った結果、まずは、吉田社長を自宅で接待する手筈を整えてほしいとのことだった。
私は家に帰るなり、妻に切り出した。 私「あのさ。ちょっとお願いがあるんだけどさ。」 妻「ん?なぁに?」 私「今度の金曜日さ、今やってる仕事の、取引先の社長を今度自宅に招いて飲みたいと思うんだ。」 妻「え?突然だね?どうしてうちなの?」 私「ほら。子供が幼稚園同じの高橋さんいるでしょ?その人から提案があってさ。」 妻「あー。高橋まりんちゃんのお父さんね。そっか、今の仕事高橋さんのところが取引先なんだったね。」 私「ああ。それで社長がぜひ奥さんも一緒に、って言ってるみたいで。」 妻「えー。私スナックのママじゃないんだけど(笑)」 私「分かってるよ。ただ、今相手の社長の機嫌を損ねるとやばいんだよ……。」 妻「……そっか。分かった。うちのお母さんに金曜日子供預かってもらえるか聞いてみるよ。」 妻の実家は私の実家よりも近く、うちから車で一時間ちょっとくらいの場所にある。 なので、緊急時には義母が子供の面倒を見てくれることがよくある。 妻は義母に電話をした後、私に 妻「お母さん、預かってくれるって。だから、金曜日は一郎が小学校から帰り次第、子供預けてくるね。」 私「ありがとう。お義母さんにも、申し訳ありません、って伝えておいて。」 妻「分かった。」 私は妻の対応に頭が上がらなかった。 そして、心の中で謝罪した。
20/01/13 21:04
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(枕営業一日目前半)
金曜日になり、私は課長にI社の対応のために現場から直接帰宅する許可を得た。 実際には自宅で接待するのだが、そのことはあえて伏せておき、課長も私が吉田社長と損失補てんの交渉をしていることを知っているので、2つ返事で許可が出た。 私は早めに帰宅すると、妻は子供達を実家に預けにいっていたので私は家を片付ける。 妻は帰宅するなり、スーパーで買ってきた酒やつまみの準備を始めた。 妻「ビール足りるかなぁ。とりあえず、焼酎と日本酒は用意したけど。」 私「ああ。悪いな。領収書一応貰える?高橋さんから、領収書は取っておいてほしい、って言われてるから。」 妻「え?高橋さんがお金負担してくれるの?」 私「いやいや、高橋さんの会社の経費で請求するんじゃないかな。社長さんだし。」 妻「へぇ~。銀行ではそういう経費なかったなぁ。」 私「あ、そうなんだ。やっぱり業種が違うと経費の考え方も違うからね。」 妻「そんなもんなんだ。」 私「まぁ、うちの会社もそんな頻繁に接待費は認められないけど、多少はあるよ。」 妻「へぇ~。そうなんだぁ。」 妻はそう話ながら刺身を切ったり、簡単なつまみを作ったりしていた。 午後7時半頃になり、インターホンが鳴り、吉田社長と高橋さんが家にやってきた。
20/01/13 21:45
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