3作目のタイトルは「母子相姦」
4作目のタイトルは「人妻達の運動会」
何人もの人妻が裸で運動会をするというもので、母は、パン食い競走ならぬ、チン食い競争に出て優勝した。30メートルを走って、立っている男達の一人にフェラして、ザーメンを飲み込んで、20メートルを走って、ゴール。
5作目のタイトルは、「世なおし、お母さん」
暴走族が集会を開いているところへ行って、真剣に話をして、最終的には、「うるせ～んだよ！クソババア！」と言われて回される。
6作目のタイトルは、「ザ・ヨガのポーズ」
7作目のタイトルは、「ウンチ日記」
8作目のタイトルは、「ママ、ドゥ、ユ、リメンバー？」
黒人が出てきて、「ママ、どうして、僕のこと愛してくれないの？」と言って、母を犯す。

夜中、母が僕の布団に入ってきた。
「次は、お母さん、ホームレスとやらされるみたいなの」
僕は。母の方をちらっと見た。
「そう言う人達としてもいい？」と母が言って、僕の顔の刺青を触った。「そろそろとらないとね」
「うん」と僕は頷き、母に抱きついた。そして、
「ホームレスなんかと、したらやだ」と言った。が、実際には、感覚が麻痺して、なんて言っていいか、母がどんなに酷いことをされたとしても、満足できなくなっている自分がいた。
いったい、最終的に到達するところは、どこなんだろって、考えた。

まだ続けるの？
１viewごとにお金も入らないのに。

1週間くらいすると、朝から撮影機材を持った人たちが、不意にうちにやって来た。
母も僕も何ごとかと、頭が働かないまま、彼らを中に入れていた。
カメラはすでにまわっていて、「じゃあ、美紗子さん、こないだ言っておいたホームレスね、今から撮影するから」
「ま、 待ってください、どういう‥」母が困惑した。「聞いて、ない、困ります」
「とりあえず、上がりますね」
「本当、困ります、事務所に‥」
「事務所は、知ってるから、上がるよ」
そう言って、靴を脱いで、五人が上がってきた。

母はテーブルで監督さんと向かい合った。
世なおし、お母さんの監督さんで、暴走族の連中に、母をさんざん痛めつけ、ぼろぼろにまわさせた監督。
タバコくさい黒いジャケットに、右手にタバコを持ち、ヘビースモーカー丸出しで、ちらちらっと僕を見ていた。
「今回は、美紗子さんちに、つまりこの部屋全体に小型カメラをセットして、1週間、ホームレスと暮らしてもらいます」監督は、傲慢に満ちた顔でそう言った。 「息子さんは、モザイクで処理するから、心配いらないかな」
僕は、おどおどしながら、聞いていた。
まわりの撮影機材を取り囲む男達の笑い声が耳にこだました。