姉さんが遠方の仕事に行った
熊本で二泊三日ほどみっちり仕事をしてくるそうだ

｢生くまもんに会いたいーっ♪｣

とか言ってはしゃいでた

子供みたいでかわいかった

ゆるキャラ好きなんだなぁ････

夕方に桂さんが来てくれるみたい
夕飯を作って待ってる

｢今日は･･･うな丼にしよっと｣

ピンポーン
夢中で走り
玄関のドアを開け抱きつく
お父さんだぁ//お父さん///

｢いらっしゃい！おとうさ････ん？｣

あれ？夢中だったから･･･誰？

村田せんせ････
スーツ着てる、仕事帰り？
｢あららぁ？どうした？｣

抱き寄せて頭を撫でてきた///

僕はすぐに離れた//

｢な、なな？//｣

｢なななー♪あがるよー｣

｢ちょっ！？//｣

村田先生なんの用だよ

てか･･･この人ほんと自由すぎ

｢あの、せんせい･･･｣

｢あれ？おねーさんいないのか｣

｢先生！｣

｢ん？なに？｣

｢勝手にあがらないでください！それに生徒の家に頻繁に入りこんで！クビになりますよ？｣

村田先生は鼻で笑った

｢クビにはならんさ｣

｢･････｣

もう勝手にしてくれ///

｢おねーさんは？｣

｢仕事で出張です｣

｢ふーん･･･｣


村田先生がにやにやしながら寄ってきた
なんだ･･･？

｢ねぇ？おねーさんいないならさ････｣


｢はい？//｣


｢せんせーと･･･気持ちいい事･･･する？｣

かわいく首を傾げて何かをしゃぶるような動作///
グラッとくる///
舌をちろちろ動かしてるし///

｢こんの///変態教師！///｣

｢ははー、顔真っ赤！｣

｢帰れっ！//｣


ピンポーン

あ･･桂さん来ちゃった

玄関で普通に出迎える

｢いらっしゃい//｣

｢ん？顔赤いぞ？｣

｢気のせいだよ//｣

｢先生来てるか？｣

｢うん、来て･･･へ？｣

桂さんは苦笑して僕の頭を撫でた

｢ちょっと成績の話とか聞きたくてね､彩花の予定合わなくて夏休み前の三者面談してなかったろ？｣


｢え、でも･･･｣

桂さんは僕が何を言いたいのかすぐに察したようだ

｢俺はお前たちの父親だと言ったよ、事情も話した｣

｢う･･･｣

｢心配ないさ｣

頭を撫でられた
桂さんがリビングに入ると
村田先生が会釈をした

お茶･･･出すか

村田先生が鞄から書類を出した
｢学校外のプライベートな時間で三者面談なんて初めてですよ｣

｢ご無理言ってすみません｣

｢いえいえ、お父様･･･さ、はじめましょうか｣

やや不安な三者面談･･始まる

成績の話･･･
まぁ、勉強はできるほうだと思っている
苦手な科目はない

まんべんなくいい点がとれている
村田先生がにやにやしている


｢学校での態度や素行も問題はかな･･･かな？｣

なぜ僕を見る･･･？

･･････

あぁ････//

なにが言いたいか分かりましたよ
学校で姉さんとえっちしたから素行には問題がありますよ//
ええ、そうですよ


桂さんはうんうんと頷きながらも真剣に聞いてくれている

母さんとの関係が不倫だったとしても
ちゃんと父親をやってくれている

それがなによりも嬉しく、何よりの救いだ

どちらにとっても必要な存在･･･

村田先生が羊羮をひとくち、口にはこぶ

美しい唇が艶っぽい
微笑んで話が続く

村田先生が･･･あのお父さんと

いったいどんないきさつがあってそうなったのだろうか･･･

｢瑞希君、将来はどうするつもり？｣

｢はい？･･･将来？｣

｢大学には進学するんでしょうけど･･･｣

｢･･･｣

将来の事、真剣に考えるなんてしなかった

ずっと母さんの敷いたレールを歩いてきた
僕の意思なんてなかった

やりたい事なんて･･･見つからなかった

僕は母さんの人形だった

この前、美術館に行ってから改めて強くそう思う


今から、生きるために、強くなるために･･･


考えなければ･･･


村田先生が帰った後、桂さんはしばらく残ってくれた
お夕飯、まだだったし

｢お父さん、夕飯食べよ｣

｢あぁ、今日はうな丼か｣

｢おいしいよー♪僕の特製！｣


桂さんは･･･お父さんは僕をとっても愛しそうな目で見てくれる

頭を撫でて微笑んでくれる

最初の頃よりもずっと自然に･･･

｢瑞希はやさしくて可愛い子だ｣

｢え･･･あー、でも男なんだから･･｣

｢お母さんがした事は間違いだった･･･だがな｣


桂さんは僕の肩を強くつかむ

｢お前は素晴らしい子だよ、瑞希･･･俺はとっても誇らしい･･･お前が俺の息子だという事が･･･とっても･･･とってもな｣

｢お父さん･･･｣

｢学費は俺が出す、何かやりたい事があったらいいなさい、父さんはお前と彩花の味方だぞ｣



今から一歩を踏み出す時なんだろう
将来の事を真剣に考える時期

もう僕に手錠をかけてレールを敷いてその上を歩かせる人はいない
これからは全部自分で決めなければ･･･


桂さんが帰った後

ベットによこたわる

ぽつりぽつりと滴が窓を当たる

雨は今夜も止まない

久々に拝読賜りました。
未だ平易な流れの推移で御座いますね。
それでいて随所にマグマ溜まりを思わせる、
予震の散りばめに予感が膨らませられます、掻き立てられます。
一見、屋上屋を重ているような錯誤を覚えますが、
先生のしたたかな俯瞰構想の下支えが透けて見えるに、
不安無く拝読に与れます。
続きに更為る期待が膨らみます。

姉さんは今夜あたり帰ってくるのかな

今日は暇だなぁ
お茶を飲みながらまったりしていたら着信音

西野さんからだ･･･

｢あ、もしもし？瑞希くん、今暇かな？｣

｢あ！はい！｣

｢ちょっと遊びに行こうか？迎えに行くから待っててね｣
電話が切れた
うわ･･･珍しい
西野さんから遊びのお誘いされるなんて･･･

ちょっとお洒落をしてマンションの前で待ってると西野さんが車でやってきた

｢お待たせ、乗って乗って｣

｢あ、失礼しますっ｣

レンタカーかな？西野さん車持ってたっけ

くんくんニオイをかぐ

あぁ、これ･･･


｢新車のにおい？｣

僕が首をかしげると西野さんは頷いた

｢そ、買っちゃったんだ｣

｢すごーい！｣

｢へへ､､｣

西野さんにどこに遊びに行く気だろうか

｢瑞希くんといると男と遊びに行くっていうより女の子とデートする気分だな････｣

｢聞こえてますよ､､｣


｢あ！､､あぁ､､ごめん､､､｣

もっと野郎っぽくならなきゃな！中身も外面も！


｢瑞希くんってモテるでしょ？｣

｢････ペット的存在としてならみんなに好意を持たれますけど｣

｢はは､､かわいいな｣

｢うぐ･･西野さんだってモテるんでしょ？｣

｢え？あ･･･まぁ､､｣

モデルさんとも付き合ってたとか聞いてたし

｢瑞希君の比にはならないかなぁ･･･瑞希君がモテるのは下心がなく誰にでも優しくするからかもね｣


下心････たしかに
男が女の子に優しくするのは結局は抱きたいからだとか･･･本に書いてあった

信号が赤になり車が止まる
｢西野さん｣

｢ん？｣

｢姉さんの事まだ好き？｣

｢･････｣

西野さんは困ったような顔をして頷いた

｢やっぱり未練は消えないね･･･今でも愛してるよ････目で追ってしまう･･･｣


｢････渡しませんよ？｣

｢はは、なーんてね･･･今は別な子が気になってるよ｣

｢どうして･･･姉さんとエッチの時、約束を守ったんですか？｣


信号が変わり車が走りだす

｢分かんない･･･殴られてでも彼女の中に入れる事はできたけど･･･それは僕も望まないからね、なにより心が欲しかったし｣


｢西野さんって結構変態チックな事してたんですよね｣

｢あー､､､やめてくれ､､､興奮させるのに必死だったんだよ､､｣


｢ちなみに･･･今、気になってる子って？｣

｢胡桃ちゃん･･･｣


｢へ！？！？｣

｢意外でしょ？､､､｣

西野さんが照れ笑いをした

くっつくといいな胡桃ちゃんと･･･

車の中で西野さんに質問攻めばっかりしてしまっている
今まで気になってた事全部聞いてやるっ､､､､

｢二ヶ月くらいは付き合ってましたよね？姉さんとどれくらい絡んでたんですか？｣

｢え？､､あ､､､えーと､､､毎日､､仕事中も隙があれば､､ほんっと、反省してるよ･･･プロ意識が無くなってた｣

｢むー･･･西野さんと姉さんが休憩室でえっちしてたって噂になってましたけど･･･どういう風にしてたのか詳しく教えてください｣


｢えぇえ！？うそ！？､､､見られてたの！？･･･詳しくって､､入れてないし､､､たぶん､､､うん入ってないよ、あれは､､｣

｢姉さんが先っぽだけ入れてﾅｶﾀﾞｼされたって言ってましたけど？どれくらい入れたんですか？ｺｰﾌﾝしたんですか！？｣


｢ちょっ！､､､瑞希くん！タンマ！落ち着いて！｣


高速道路のパーキングエリアで小休止

海が見える
僕の心はまだ落ち着かない

西野さんがコーヒーを持ってきてくれた

｢落ち着いた？｣

｢全然！！西野さん、質問に答えてください､､｣

｢こ、困ったなぁ､､､｣

西野さんはベンチに寄りかかり苦笑した

僕の顔をジッと見てそれからうつむいた

｢そりゃ、知りたいよね･･･､､､｣

｢はいっ､､続きを聞かせてください｣

｢えっと､､･･･告白して一週間もしないうちに入り口らへんに擦りつけるようになってたっけ････それから中出し？､､してたよ､､いや､､入れてないんだけど｣

｢どれくらい入れたんですか？､､｣

｢･･･亀頭がすっぽり収まるくらいだったし､､けっこう気持ちよかった､､､毎回ゴム無しだったから普通にセックスしてる感覚に近かった､､､出す時くっつけたまんまだし､､ときどき強く押し込んだから･･精子･･･奥に入ってったのかも････下手したら子供できてたかもね､､､｣

｢姉さんのパンツに精液つけて恥じらってるの見て興奮してたんですよね？｣

｢瑞希くん、勘弁してくれ､､､｣

｢隠してる事、もう無いですか？｣

｢･････､､､ないよ､､､｣

｢嘘つかないでください｣

｢いや､､､ないって､､､｣

｢･･････｣

｢瑞希くん､､､｣

西野さんに目で訴えかけてた

数分くらい

｢彩花は･･･言わなかったの？｣

｢何をです？｣


｢ハメ撮り･･ってか･･･行為を撮影した事､､､｣

グサグサと胸に突き刺さる事実･･･

聞かなきゃいいだけなのに･･止まんない
｢瑞希くん、今日はこんなつもりじゃ､､｣

｢動画、消してないんでしょ？｣

｢いや､､｣

｢見せて！､､｣
止まんない！