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裏切られた男、裏切らなかった女 最終章
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:裏切られた男、裏切らなかった女 最終章
投稿者: てんてん
長くなってすいません。
いよいよ最終章です。
ある人物が寝取られます。
よろしければ読んでいただければ幸いです。

リクは見事に合格した。
マキとナナミは二年に進級し、ユウトは3年になった。
ユウトはやにわに多忙となり、マキとの時間も以前ほどは取れなくなってはいたが、それでも熱い関係は続いていた。
逢えない時間がそうさせるのか、マキはユウトをより強く求めるようになっていた。
逢うときは身も心も激しく求めてきた。
一ヶ月ほどが過ぎた頃、遅くはなったがリクの合格祝いをかねて四人で逢うことになった。
妖しげな雰囲気になること無く、四人は楽しく過ごした。
ただ時折リクの視線はマキの胸元に注がれ、マキも明らかにそれを意識していた。
その証拠にマキは羽織っていたカーディガンをバッグにしまい込んだ。
当然のように突き出た胸がより際立ってしまう。
普段のマキからは想像出来ない行動だった。
別れ際、マキとリクが揃ってトイレへと向かった。
二人きりになったとき、ナナミが声をひそめて話しかけてきた。
「先輩、、、今度、リクには内緒で話したい事があるんですけど、、、」
「何か相談事?」
「はい、、、お願いです、、、ダメですか?」
ジッとユウトを見つめてくる。
何か深刻さを感じさせる。
「それならマキも一緒でいいかい?」
「それは、、、ダメです、、、」
「どうして?」
「、、、今は、、、言えません、、、」
マキが関係しているのか?
不安がよぎる、、、
とりあえず二人で逢う約束をしてその場は納める事にした。
それぞれのカップルに別れたあと、マキの方からホテルに誘われた。
マキは激しく乱れ、終わったあともユウトに甘えてきてそばから離れようとしなかった。
最近、こんな事が増えたような気がする。
逢える時間が減り、その分甘えたいのだろうと考えていたか、何か違う理由があるのかも知れない。
それにマキは近ごろナナミとリクの話しを極端にしなくなっていた。
以前はあんなに話していたのに、、、
なぜか漠然とした不安を感じながらユウトはナナミと話しを聞くため二人で逢った。

つづく
 
2024/07/23 10:53:47(HuYcrQCU)
17
投稿者: てんてん
ユウトのことばかりが頭に浮かぶ。
あれから一週間、大学でも見かけないし、部屋にも戻らない。
まさか、、、思いたくもない考えが頭を過る。
そんな事なったら、、、わたしも死ぬ、、、
そんなとき知り合いから連絡がはいった。
ユウトが今、学生会館にいると。
わたしは講義を抜け出し、その場所へと急いだ。
ユウトがいた、、、
涙ががこぼれそうだ、、、
久しぶりのユウトはやや頬がこけ、痩せたように見えた。
そして生気が余り感じられない。
わたしのせいだ、、、
マキは勇気を振り絞り近づいて行った。
「ユウト、、、探してたんだよ、、、ずっと心配してたんだよ、、、」
向かいに座っていた女性が席を立ち、マキを見据えてきた。
見覚えがある。
確かアメリカの大学に留学して、そのまま医局に残った有名な先輩だ。
長身で手脚がスラリと長い。
その上とびっきりの美人でスタイルもモデル顔負けだ。
そしてマキ以上にその存在感を誇示するような胸、服の上からでもそのカタチの素晴らしさが明らかだ。
見かけだけじゃない。
折り紙付きの優秀さでカースト最上位に位置していると言っていい、、、
日本にいた頃は女王と呼ばれていたらしい。
マキは圧倒された。
どうしてここにいるの?
どうしてユウトといるの?
その女王がマキに向かって口を開いた。
「あなたね、、、あきれるわ、、、全部あなたのせいでしょう?いつもユウトの足を引っ張って、、、その上、浮気までして、どの面下げて心配だなんて言えるのよ!」
余りの剣幕にマキはたじろぐ。
それに、、、足を引っ張るって、なに?
「他の男とセックスして、わたし後悔しないって、どういうこと?キモい、、、もういいから消えて、、、ユウトをこれ以上苦しめないで、、、」
確かにあのとき、わたしはそんなことを口にした、、、
やはりユウトは聞いていたんだ、、、
酷い言葉だったと思う、、、
ユウトを酷く傷つけたと思う、、、
許されるはずがないと思う、、、
わたしはそれほど酷い仕打ちした最低の女だ、、、
けれど従うわけにはいかない。
ユウトを絶対に失いたくない、、、
そのためだったら、どんなことだって出来る。

つづく
24/07/31 10:19 (Js59vmFA)
18
投稿者: てんてん
マキはその場に跪き土下座をした。
周りが驚き、視線が集まる。
だがマキにはまるで気にならなかった。
「ユウト、本当にごめんなさい、、、わたしは取り返しのつかない過ちを犯しました、、、元に戻れるなんて思っていません、、、でも、そばにいたいんです、、、一生をかけて償います、、、」
怖くてユウトの顔が見れない。
床に額を擦りつけ、謝罪と懇願をひたすら繰り返す。
「あなた、、、いい加減にしなさいよ、、、こんなところで、、、ユウトの迷惑だと気付かないの?結婚の約束までしているのに平気でセフレつくるような女、未来のあるユウトのそばには必要ないの、、、どうせ他にも男がいるんでしょう?」
「そんな人、いません!わたしは騙されていたんです、、、あんな男とはもう関係ありません、、、もう二度とユウトを裏切ったりしません、、、」
思わず言い訳してしまう
「あなた、分かってないわね、、、どうしてそれが信用できると言うの?あなたはそういう事をしたの、、、ユウトを騙して裏切ったの、、、ちゃんと自覚しなさい、、、」
「うっ、、、それは、、、ごめん、、、なさい、、、」
その通りだ、、、
もう謝るしかできない。
泣かないと決めていたのに涙がこぼれそうになる。
「目黒さん、、、その人の事はもういいんだ、、、行こうか?」
その人、、、
もういい、、、
ユウトの言葉が胸に突き刺さる。
「そうね、、、わたしはまだ話があったのに、、、ここじゃもう無理ね、、、」
顔をあげてユウトを見る。
あの優しいマナザシはもうそこには無い。
でも怒ってはいない、、、
怒りは感じられない、、、
ただわたしを見ていた。
まるで、そのへんにころがっている石ころのように、、、
わたしは、、、もうユウトにとって、、、そんな存在なんだ、、、
ユウトが目黒と行ってしまう。
ポロポロと涙がこぼれた。
ふと目黒が引き返して来た。
そして耳元で囁いてきた。
「あ~あ、泣いちゃって、、、ズルイ女だね、、、自分が悪
いくせに、、、少しぐらい、いいカラダしてるからって調子に乗って、、、でもわたしの方が上だからね、、、あなたがバカな事してくれたからチャンスが来た、、、ユウトのこと、絶対に虜にしてみせる、、、指を咥えて見ているのね、、、また他の男にでも股開いていればいいわ、、、浮気に後悔しない、この本物の浮気オンナ、、、」
悔しいが返す言葉がない、、、
絶対に口にしてはいけない言葉、、、
そんなふうに受け取られてしまっても仕方ない、最低の言葉、、、
悔やんでも悔やみきれない、、、
いつの間にか横にナナミがいた。
「マキさん、こんなことをしても先輩と自分を苦しめるだけですよ、、、」
マキを立たせると近くの椅子に座らせる。
「マキさんておバカなんですか?あんなにユウトさんに愛されていたのに、、、それは先輩だって愛想尽きますよ、、、わたしがあんなに誘惑したのに、本当にマキを愛してるからって応じてくれなかったのに、、、マキさんはコロッとリクとセックスしちゃうんだもん、、、」
ユウトはわたしのために拒んでくれたんだ、、、
わたしは大バカ者だ、、、
「もうすぐ先輩のお嫁さんになれたのに、、、リクなんてユウトさんにかなうところなんて一つも無いのに、、、ズルくて、ウソつきで、自己中で、、、」
ナナミの言葉が突き刺さる。
「ああ、そうか、、、顔ですか?マキさんて、ただの面食いだったんですね、、、ガッカリだな、、、わたしマキさんに憧れてたのに、、、まぁ、わたしも人のこと言えないけど、、、」
違う、、、と言いたいけど、その通りだ、、、
初めからリクの顔に惹かれていた、、、
それが間違いだったことに気付くのが遅過ぎた。
わたしは偽りの外見に騙された、クズで愚かなオンナだった。

つづく


24/07/31 16:15 (cIIqno.W)
19
投稿者: てんてん
「しばらくはユウトさんから離れていた方が良いと思いますよ、、、こんなことしても逆効果です、、、わたしにも心を開いてくれないんですから、、、、わたし、リクとは別れました、、、マキさん、何ならリクと付き合ってもいいんですよ、、、」
これは完全な宣戦布告だと感じた。
わたしにクズを押し付けて、ユウトをかすめ取るつもりだ。
「誰があんな男と、、、もう顔も見たく無い、、、」
「酷いですね、、、そんな男と浮気したくせに、、、それに隠そうとしても知ってるんですよ、わたし、、、」
「何を、、、?」
「またシタんでしょう?浮気セックス、、、誘われたって言ってましたよ、、、マキさん、凄かったって、、、」
あの男、、、そんなことを、、、
くされ切ってる、、、
「そんなのウソよ、、、」
「でもリクとまたシタんですよね?」
「、、、、、」
答えることが出来ない、、、いいや、答えたくない。
「だからおバカだって言うんです、、、浮気を続けながら、いくら謝ったって、許してくれるはずがないでしょう、、、」
「違う、、、あれは違う、、、もうしない、、、絶対にしな
い、、、」
「あ~あ、無理だと思うな、、、」
ナナミは席を立った。
「わたしは諦めませんから、、、先輩を絶対に振り向かせてみせます、、、自信も有ります、、、」
自信に満ちた澄んだ瞳、、、
真っすぐで、、そう、わたしみたいに汚れていない、、、
ナナミはその場を立ち去った。

夜ベッドに入ってもまるで眠れない。
別れたらこうなる事は分かっていた。
いろんな女がユウトに近づいてくる。
わたし程度の女など幾らでもいる。
目黒やナナミのような飛び抜けた美女もユウトを狙っている。
わたしなんて運が良かっただけ、、、
いろんな偶然が重なって、こんなわたしをユウトは愛してくれたのに、、、
それを当たり前のように感じるようになっていた。
普通に考えても、目黒やナナミを差し置いてわたしを選ぶはずがない、、、
もしあの二人がわたしより先にユウトと知り合っていたら、わたしの事など眼中になかっただろう、、、
今になってそれがハッキリと分かる。
それなのにわたしは取り返しのつかない過ちを犯した。
ユウトが愛してくれただけなのに、自分がそれだけの価値のあるいいオンナだと錯覚してしまっていた。
わたしはユウトにふさわしい、世界一幸せになる権利のあるオンナだといつしか思い込んでいた。
自分が嫌いな、そう、あのリクのような人間になっていた。

つづく
24/08/01 23:42 (TdxlMUfL)
20
投稿者: てんてん
そんな人間には必ずしっぺ返しがくる。
今頃、ユウトは目黒の胸の中で慰められているかも知れない、、、
あの日のように、、、
胸が苦しくなる、、、そんなの、、、イヤだ、、、
わたしのかけがえの無い思い出が塗り替えられていく。
わたしが当たり前のように享受していた幸せを他のオンナが手に入れる。
ユウトの腕の中であのオンナがのた打ち回り、セックスの快楽に酔いしれる。
自分に勝ち目などない、、、
ユウトとのあのセックスを味わうことはもう出来ない、、、
代わりなどあるはずも無い、、、
ユウトの逞しく疲れを知らないセックスに、あの目黒も驚くはずだ。
その上、ユウトのセックスは自分の快楽を追ったりしない。
相手を徹底的に満足させることがユウトの歓びなのだ。
そんなユウトにあのオンナも必ず夢中になる。
あのプライドの高いオンナがユウトの名を呼び、卑猥な言葉で絶頂を告げる。
ユウトだって男だ、、、
あんなにグレードの高いオンナを満足させて、その気にならないはずがない、、、
立て続けに挑んでいくはずだ、、、
マキは嫉妬を覚えカラダが熱くなる。
乳房をまさぐる。
「ああっ、ユウト、、、いやだぁ、、、」
ユウトが大好きだった胸、、、
でも目黒はおそらくそれ以上だ、、、
二番目なんかいやだ、、、
ユウトの一番がいい、、、
他は負けても、オッパイだけは譲れない、、、
「いやぁ、、、ユウトしないで、、、他のオンナとオマ○コしちゃ嫌だ、、、」
自分は他の男とシタくせに、、、
指をオンナに這わせる。
こんなときにもビショりぬれてしまうカラダ、、、
だってユウトが欲しいから、、、
乳首を乱暴にひねり上げ、クリを擦りながら指出し入れする、、、
シテる、、、ユウトは、、、あのオンナと、ハメてる、、、
「嫌だ!もうユウトとしかしないから、、、そんなオンナ、ダメえ!ユウトだけの穴になるから、、、オマ○コ!オマ○コしてぇ!」
、、、絶頂した、、、
でもユウトはいない、、、
ユウトが一緒にイクことはもう無い、、、
愛している男が他の女の中で思いきり気持ち良くなって射精する、、、
そんなの絶対にいやだ、、、
それなのに、、、
他の男に抱かれ、わたしのカラダの中で気持ち良くなって、思いきり射精された。
ゴムはしていたけれどイッパイ出された、、、
そのときは、それが凄く嬉しくてわたしもイカされてしまった、、、
男の名前を愛おしげに呼びながら、、、
それを全部ユウトに聞かれていた。
酷いことをしてしまった。
愛していた女が他の男の射精を歓び、一緒に昇りつめたのだから、、、
完全な最低、最悪の事態裏切り行為だ、、、
どうしてこんな酷いことをわたしは出来たんだろう、、、
わたしは生まれ変わったはずだった。
だからユウトはわたしを愛してくれた。
でもわたしはビッチなオンナのままだった。
ユウトを騙していた事になってしまう、、、
ユウトとの思い出がウソになってしまう、、、
ユウトもきっとそう感じるはずだ、、、
こんな女がユウトのお嫁さんになれるはずがない。
それなのに、このことがバレなければ平気でユウトと結婚していた。
クズの中のクズな人間だ、、、
いつしかマキは嗚咽を漏らし、涙を流していた。
そして生まれて初めて、こんなに泣いた、、、
自分が悪いくせに、、、
ユウトがそばにいない生活など考えもつかない、、、
マキは途方に暮れた、、、

つづく


24/08/02 08:37 (hDBBF5Ca)
21
投稿者: てんてん
ユウトのいない日々が続く。
耐えきれなくなったわたしは母に電話で全てを伝えた。
ユウトとの交際を心から喜んでくれていた母に、、、
母は心配して、すぐに飛んで来てくれた。
でも思いきり叱られた。
生まれて初めてこんなに怒られた。
頬を叩かれた。
わたしは泣いた、、、
母も泣いていた、、、
わたしには何も出来ない、、、後はあなたが決めることと言われた。
優しく抱き締められて、そう言われた。
ただ、捨て鉢になったら、もうあなたはオシマイとも言われた。
自分の人生を大切にしなさいと言われた。
わたしは溢れる涙をこらえることが出来なかった。
母が隠れて父に何度も電話していた。
父も心配してくれている。
両親の愛情を感じる。
母は何度もわたしの手を握りしめ帰って行った。
頑張りなさい、あなたはこの世で一番大切な宝物よと言って、、、
わたしは泣いた、、、
ユウトだけじゃない、、、わたしは両親も裏切った、、、
ユウトが自分に見せてくれた涙、、、
思わぬ再会で、そんなユウトをこの胸に抱きしめた、、、
それから幸せな日々が始まった。
わたしのためにいろんな思い出を作ってくれた。
女としての本当の歓びを、愛する男とのセックスの素晴らしさを教えてくれた。
子供みたいにユウトのお嫁さんになりたくて、それが実現するところまできていたのに、、、
わたしは幸せに浮かれて調子に乗ってしまった。
気に入っていた可愛い男の子に真剣に告白されて、トキメキを抑えることが出来なかった。
美人の彼女を差し置いて自分を選んでくれたことが嬉しかった。
口では彼女に悪いから、いけないわ、、、
彼女を大切にしてあげなさいと、もっともらしいことを口にしながら、さりげなく誘惑していった。
この子に抱かれたいと思うようになっていた。
そして、彼女よりわたしがどんなに素晴らしいオンナなのかを教えてやりたかった。
わたしのセックスに夢中にさせてやりたかった、、、
慕ってくれるナナミを可愛がりながら、心の中ではバカげたライバル心に燃えていた、、、
わたしのしたことは人間のクズがすることだと、あとになって気付いた。
そしてバカなわたしはユウトに分かるはずがない、隠れてリクとの関係を楽しめばいい、、、
そうすれば、わたしはもっと幸せになれると思い込んでいた。
最低のオンナ、、、
千夏の言う通りだ、、、わたしはアバズレだ、、、
愛する男の心を踏み躙り、快楽に耽ったオンナ、、、
そんなオンナがユウトのそばにいれるはずがない、、、
しかし、分かっていてもユウトへの想いを断ち切れない、、、
マキは手紙を書くことにした。
拒絶されている自分には、もうそれしか手立てが無い。
ただの女々しい女心を綴っても、もうユウトの心には響かないのは分かっている。
だから更に嫌われることを覚悟の上で、恥を承知で何もかも真実を打ち明けることにした。
悔いが残らないように、、、

つづく
24/08/02 11:21 (SO8MhU1I)
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