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義兄妹2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:義兄妹2
投稿者: (無名)
続きです……勝宏は晃のパスを受けると、難なくシュートを決めた。…夕貴は晃の異変に気がつき、すぐに誠に駆け寄り言った。「誠さん…アキ兄膝痛めたみたい…」「えっ!?嘘っ」と言って誠は晃の様子を見た。確かに晃は膝を庇う動きをしていた。…沼田が「くそっ…もう一本っ」と言って、続きをしようとボールを持った。しかし誠が「そこまでだっ」と言って止めた。沼田が「なんでっ!?」と言って誠を見た。誠は晃に近づき「晃っ…お前今の本気のパスで膝痛めたな?」と聞くと、晃は「…バレたか…」と言った。皆晃を見た。晃は隠さず「盛り上がってきた所なのに悪ぃ…ちょっと踏ん張ったら痛みが走った…」と言った。「大丈夫か?」と徹が言った。「まだ本気じゃ無理みたいだ…」と言って「沼…この続きは完全に治ってからでいいか?」と聞くと「分かった」と言い勝宏達に「お前ら…絶対この学校を受けろよ?」と言うと「受けますよ」と言った。…晃は誠に「何で分かった?」と聞くと「夕貴ちゃんがお前の異変に気がついたんだよ」と言った。
2017/02/16 13:19:27(UKgAD0D7)
12
投稿者: (無名)
夕貴は夜中の3時頃目が覚めた。晃が手を握ってまま突っ伏して寝ていた。(アキ兄…ずっとここに居たんだ…)と思った。それが夕貴には嬉しかった。夕貴はそっと起きてトイレに行った。戻って晃の肩からずれ落ちてる毛布を掛け直しベッドに入った。晃が目を覚ました。「んっ!?トイレか?」と晃が言うと「大丈夫…1人で行けたから…それよりアキ兄…私なら大丈夫だから自分の部屋で寝て?…風邪ひいちゃうよ?」と言った。晃は夕貴の額に手を当てた。「座薬効いたな…大分下がったみたいだな」と言い体温計を渡した。夕貴はそれを受け取ると腋の下に挟んだ。「7度8分か…大分下がったけど…まだあるな」と言うと「お腹すいた…お粥食べたい」と言った。「分かった…すぐ作ってくるから寝てろ」と言った。晃はキッチンに行きお粥を作った。味噌と梅干しを添えて持って行った。夕貴はお粥を食べ「ハァ…美味しかった」と言った。「お風呂シャワーだけでもするか?」と聞くと「うん…入る」と言った。晃は先に下りて風呂場を暖めた。
17/02/23 12:04 (63tjJ.PQ)
13
投稿者: (無名)
晃は「夕貴…浴室暖まったから入っちゃいな」と言うと夕貴は着替えの下着を持ち脱衣所に入った。ガラガラと浴室のドアが閉まる音が聞こえた。晃は脱衣所に入り乾燥機から夕貴のパジャマを取り出して「夕貴…パジャマ置いとくよ」と言うと「ありがとう」と返事をした。晃は夕貴が入っている内に、夕貴のベッドのシーツを取り替え脱いだ服等を洗濯機に入れ回した。…夕貴は次の日も寝ていた。熱はまだ7度台だった。また座薬を入れた。晃は夕貴が寝てる間に買い物に行き、それが終わると夕貴の側にいて看病をした。両親が帰ってくるまで殆ど看病で終わった。帰って来た両親に夕貴の事を話すと「もう大丈夫なの?」と心配したが夕貴が「アキ兄が看病してくれたから」と言った。…学校が始まった。ようやく医者から「もう走っても大丈夫だよ」と許可が下りた。晃はフットワークを中心に練習をした。海野が付き合ってくれた。晃は失ったスタミナを取り戻す為に、学校まで走って登下校した。夕貴が自転車で晃の荷物持ちをした。
17/02/23 22:09 (63tjJ.PQ)
14
投稿者: (無名)
晃は海野と一緒に練習する様になった。そのお陰か海野はどんどん上手くなっていった。海野は晃と誠に相談をしてどうすればいいか等聞いて、受けたアドバイスを元に練習を積んでいき、コートの外で見ている時も晃のプレーを真剣に見て、技術を盗んでいた。ある日の帰り走りながら、晃が誠に「海野の奴…かなり上手くなってきたよな?」と言うと「確かにな…お前と練習する様になってから、かなり伸びたと思う」と言った。「前は一発で抜けたけど、今はちょっと苦労してるよ」と言うと「まだ本気じゃないだろ?」と聞き「まだね」と言い「でも今のレベルならそろそろ止められるかも」と言うと「じゃぁ…本気でやってみれば?」と言った。そんな話しをした数日後、晃はついに海野に止められた。「おお~!?海野が止めたっ」と他の連中が騒いだ。晃は「浮かれんなよ?…次からは本気でいくぞ?」と言うと「やっと本気になってくれたね…」と言った。晃が本気を出すと海野は止められなかった。しかし海野は「楽しいっ」と言ってやられても「まだまだ」と言って続けた。
17/02/24 20:54 (CxX/nIlS)
15
投稿者: (無名)
2月になった。この頃になると、皆の話題はチョコの話しになった。晃は前年2コ貰っていた。下駄箱に手紙付きで入っていたが、差出人の名前はイニシャルEとM、と書いてあるだけで分からなかった。家で夕貴に貰ったのが一番嬉しかった。お返しは夕貴の好きなアイスクリーム(1㍑)をあげた。めちゃくちゃ喜んでくれた。…14日になった。下駄箱に2コ、机の中に2コあった。下駄箱の2コは1年生からだった。例によってイニシャルだけで、HとSとだけ書いてあった。机の2コには前年と同じEとMだった。(イニシャルだけじゃ分からねえよっ)とツッコミを入れた。…放課後部活に行こうとした時に「上杉君っ」と声を掛けられた。振り向くと学級委員長の飯田さんだった。飯田千佳あまり目立たなくて、見た目優等生タイプの子。「ちょっといいかな?」と言われ「何?」と聞くと「ちょっと付いて来て」と言われ後付いて行くと、非常階段に飯田さんは出た。そして「あの…コレ…」とチョコを差し出した。「前から…上杉君の事好きだったの…」と顔を赤くして言った。
17/02/25 00:15 (BzraqXkj)
16
投稿者: (無名)
晃は受け取った。「ありがとう」と言うと「あの…迷惑だと思うけど…えっと…上杉君が良かったらでいいんだけど…付き合ってる人いなかったら…あの…私と付き合って下さい」と言った。晃は「そんな事思ってたんだ…嬉しいけど…今俺…大好きな人がいるから…付き合えない…ゴメン」と言うと「…そうなんだ」と悲しい顔をした。「お返しはするよっ…」と言うと飯田さんは「ううん…いいよっお返しなんて…ゴメン…変な事言って…」と俯いた。晃は貰ったチョコを開けた。少しいびつだが心が籠もっているのが分かった。晃はチョコを食べた。そんなに甘くないビターチョコだった。「コレそんなに甘くなくて美味しいっ…俺の好きなヤツ」と言い笑顔を見せると「…ホント?…よかった」と言いまた俯いた。「絶対お返しするから楽しみにしてて…じゃっ…もう行かないと…ありがとうね」と言って晃は部活に行った。その後飯田さんには安物だが、銀のネックレスをお返しにあげた。飯田さんは泣きながら「ありがとう…大切にするね」と言い笑った。
17/02/25 00:36 (BzraqXkj)
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