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番外編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:番外編
投稿者: 銀狼のスレ主 ◆Df3LS3WJTE
私は新婚時代にルカに料理をならった。      今日は肉じゃがを作る。
「ふんふーん・・」
美空は地下で研究中。
美月は居間でテレビを見ている。
ベル君とランちゃんは師匠の所に修行に行った。
二人とも強いけどまだまだ未熟。
私に勝てるようになるまで修行に行かせる事になった
ま、師匠の修行は凄まじいから・・・・耐えられるか心配。
肉じゃがをお皿に盛る。
味見をしてみる。
「うむ・・・うみゃい!」
テーブルに運んでごはんを盛る。
母親って感じ。
「美月、美空にごはんできたって言ってきて」
「あ、うん」
美月は地下に向かった。
私はテレビを眺める。
ダイエットの番組か。
私には必要ない。
これ以上若く見られても困る。
30歳を少し過ぎた今でも女子高生に思われてナンパされまくるんだから・・。
もう少し大人っぽくなんなきゃね。

「もぉ!テレパシー使えばいいじゃん、ばか!」
「僕は直接呼びに行きたかったの!」
美空と美月が居間に戻ってきた。
ちょっともめている。
「能力は有効に活用しなきゃ、美月は・・ばか」
「ばかって言うなよ・・僕は美空のために・・」
私はパチンと手を叩く。
「はぃはーい!そこまで!ごはん食べよ!」
「あぅ・・」
「むぅ・・」
二人共もくもくと夕飯を食べている。
可愛いなぁ・・私の子供。ルカと私の・・・。
ルカ・・・・。

「ママ、美味しかった!」
「うん、良かった」
美空はまた地下に行く。
また何やら研究しているらしい。
「美空は可愛いねぇ・・・あの子はアイドルになったら凄い事になりそう」
私はボソッと呟く。
美月は少し黙った。
「うん、でもアイドルになんてなって欲しくない」
美月はムスッとしている。私は肉じゃがを口に運ぶ。「美空は僕のそばにいて欲しい。だから、やだ・・」私は美月の隣に座って頭を撫でた。
「美月はいいお兄ちゃんだね・・・」
「うん・・・」
美月もアイドルになれば間違いく凄い事になる。
こんな可愛いのが売れない訳がない。
ルカと私の子供だ。
親バカかもしれないけど私とルカのいい所取り。
でも面影はルカにそっくり・・・。
「僕はアイドルになんかならない・・綾も嫌でしょ?僕がアイドルになるのは」ビールを一口飲む。
相変わらずお酒は好き。
「まぁ・・嫌だね」
「でしょ?」
私は心を読まれるのには慣れた。
ルカもそうだったし。
「ふぅー美味しかった」
「デザート食べる?」
「えっ?あるの?」
「うん、ケーキがあるよ」
「ほしい!食べたいよっ」
「ははっ、待ってて」
甘党は私譲りか。
目をキラキラさせて私を見つめる。
冷蔵庫からケーキを取り出す。
美空の分もある。
私と美月の二皿を持って行く。
私は二人共愛してる。
けれど・・・やはり、美月には特別な感情がある。
息子としてではなく・・異性として見てしまう。
だってルカにそっくり。
愛した人とそっくり。
「美空も呼んでくる!」
「美月・・二人で・・食べようよ・・」
美月は私を見て黙った。
「うん、綾と二人で食べる・・・二人きりで」
「ありがと・・・」
美空には悪いけど私も美月が好きだよ・・・。
とっても・・・好き。
私はレアチーズケーキを一口食べてビールを飲む。
「ビールとケーキって合うの?」
「合わない・・かな。私は好きだけど」
「ははっ、ビールって美味しい?飲んでみたいな」
美月はビールを見つめる。「だぁーめ」
「なんで?」
「お子ちゃまには分からないよ」
「僕はお子ちゃまじゃないもん!」
ムスッとしてしまった。
可愛い・・・。
「美月・・・」
「ふぇ?」
「愛してるって言って・・嘘でもいい」
「・・・綾?」
「言って・・お願い・・」
美月は私を見つめる。
少し照れながら。
「綾、愛してる」
「・・私も・・美月を愛してる・・」
ルカと暮らしてなんども聞いた言葉。
聞いたというか・・頭に浮かぶ言葉。
美月は照れてチョコレートケーキを一口食べた。
「美月、私にも一口食べたいな」
「えっ、うん・・はい!」
美月はフォークで一口分のケーキを口元に近づける。私は美月の手を握って美月の口元にやる。
「えっ?僕は・・んっ」
私はケーキを食べてすぐに美月にキスをした。
舌を絡めて味わう。
「んっ、ちゅっ・・」
「あっ、んんっ・・」
美月を抱き寄せる。
長い長いキス。
普通じゃないのは分かってる。
親子でしちゃいけない事。私も我慢してる。
でも無理。
ゆっくり離れる。
「甘いよ・・美味しい」
「綾・・えっちぃよ・・」
美月は美空を好き。
私はどうかな?
愛してくれてるかな?
「綾・・やめて・・僕は・・選びたくない」
また心を読まれた。
「僕は・・綾も愛してる・・・美空も・・・」
美月が欲しい。
たまらなく。
「今日は美空と寝るの?」
美月は首を横に振る。  「ううん、今日は徹夜で研究するって・・」
「じゃあ・・今日は私を愛して・・・エッチしよ」
私は男を誘惑するテクニックなら誰にも負けない。
そんじょそこらの女には絶対に負けない。
「あぅ・・・」
「ねっ・・しよ・・気持ちよくなろ?」
「うん・・僕も・・エッチしたかった・・綾と」
「じゃあ、お風呂行こっか・・・二人で」
「あ、うん・・・」
私は美月とお風呂に向かう「あ、綾・・」
「なに?」
「お風呂でエッチはしないでね・・・ベットでしたい・・・」
「ふふっ・・いいよ」
美月は私の手を握ってついてくる。
昔もこんな事があったな。ルカとお風呂に入った。
二人でシャワーを浴びる。ボディソープで美月を綺麗にする。
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ」
だんだんと下半身へ。
「あっ、下は自分で・・」
「・・・そう・・じゃあ自分で洗いなさい」
「えっ?」
美月は残念そうな顔をした、私の腕を握ったまま離さない。
「どうしたの?」
「あのっ・・・」
「洗って欲しいの?」
美月はコクりと頷く。
ルカと同じ。
可愛い・・・。
ゆっくりと洗う。
チンコに触れるとあの切ない声。
ルカと同じ・・切ない声。「んっ・・・」
「もっと強くする?」
美月は黙って頷く。
ゴシゴシと強めに擦る。
美月のはまだ皮が完全にむけきれていない。
勃起してもまだ可愛らしいチンコだ。
まだまだ子供。
首筋を舐めてあげる。
「んっ・・はっ」
「もっと・・いっぱい聞かせて」
先っぽをクリクリ苛める。「んあっ!」
切ない声と共に射精した。「あはっ、いっぱい出たね・・・」
「・・・っ・・」
「お風呂入ろう・・」
二人で湯船に浸かる。
美月は私の膝の上。
「綾・・・ママ・・」
「美月・・・」
この体勢でのキス。
あの時のルカと同じ。
初めて愛しくなった・・・人を好きになったあの時と・・・・。
唯一違うのは。
美月は息子・・・。
私の・・実の息子。
罪悪感も少し薄れてきた。けれどもイケナイ事なんだって思う。

私とルカの思い出。
なんとなく頭をよぎった。








2010/12/08 00:55:37(rQugZWpC)
22
投稿者: 黒猫 ◆Df3LS3WJTE
冷静になってからすぐに美月の部屋に向かった。
ドラマや小説のようにケンカして距離が開くような展開は嫌だ。
私は美月に依存しているから。
そんな焦れったいのは嫌だ美月の部屋の襖を開ける。ベットに寝転がっている。美月はゆっくりこちらを向いた。
「綾・・生まれてきて・・ごめんね」
「・・・・っ」
もう抱き締められずにはいられなかった。
美月に何て事言わせてるんだ・・私は・・。
美月をキツくキツくキツく・・潰れてしまいそうになるくらい強く抱き締めた。「ごめん・・ごめんね・・ごめん・・ごめん・・」
何度も何度も謝った。
「綾・・」
「私・・嫉妬してた・・ごめん・・ごめんね」
美月の顔が見れないよ。
怖いよ・・。
嫌われたくないよ。
やだよ・・。
美月の顔を見れないまま抱き締めて・・・。
美月がそっと離れようとした。
「やだっ!離れないで!私を嫌いにならないで!やだよ・・嫌だよ・・」
涙が溢れる。
私、ダメダメだ。
それでも美月は離れた。
私を見つめている。
微笑んでいる。
とても綺麗で。
誰にも渡したくないくらい・・可愛くて。
愛しくて。
「綾っ・・嫉妬したの?」
「うん・・ごめんね・・」
美月が私の頭を優しく優しく撫でた。
「綾・・可愛い・・すごく可愛いよ・・」
「かわいい?・・何で?」
美月はクスクスと笑う。
涙目だけど涙はこぼれていない。
「僕が綾を嫌いになるなんてありえない・・・こんな可愛いママはほっとけないよ」
「美月・・・」
ゆっくりキスをしてきた。愛してるって伝わる。
長い長いキス。
いつまでも続けたい。
そっと離れて・・。
「綾は・・可愛いくて美人だよ。愛してるよ・・好きだよ・・大好きだよ!」
偽りもなく。
嘘もなく。
綺麗な瞳。
綺麗な言葉。
愛の言葉。
私は疑う余地もなく。
泣く事しかできなくて。
「美月・・ダメなママでごめんね」
「ダメな所も可愛いよ」
いつ覚えたのかな?
そんなセリフ。
美月は私が思っているより私を愛している。
「綾・・」
「ん?・・どうしたの?」
「お願いが二つある・・」
「いいよ、美月のためならなんでもするよ」
美月はまた私の目を見つめる。
もう・・綺麗で綺麗で・・どうしよう。
このまま吸い込まれて一つになってしまいたい。
「・・カレーライスじゃなくてやっぱりすき焼きが食べたいよ」
予想外の言葉に私は笑ってしまう。
「ぶはっ、はははっ。いいよ・・喜んで夜食にすき焼き作ってあげる・・もう一つは?」
美月の顔がさらに真剣になる。
もう・・ダメ。
こんな・・見つめられると・・気絶してしまう。
「僕、演劇したくない!!」
「それはダメッ!!」
全力で返事をした。
「な、なんでも聞くって・・言ったのに・・」
「それはダメ!もう学校のみんなが期待してるよ」
美月は涙目になる。
泣くか泣かないかギリギリのライン。
それもまた可愛い。
抱き締める。
美月を撫でる。
「私も見たいよ・・」
「むぅ・・」
「頑張ろ・・ねっ?」
「吹っ切れる・・覚悟した」美月は私の肩をギュッと握った。
「綾・・甘えん坊でごめん」「いいよ。私も酷い事言ってごめんね」
「・・・傷ついたから・・癒して・・」
「うん・・」
もう分かる。
エッチしたいんだって。
母親だから。
愛しいから。
もう塗らすのも鬱陶しい。早くしたくてたまらない。スカートを捲って美月の好きなようにさせる。
「綾が一番エッチだよ・・一番気持ちいいよ」
「そっか・・良かった」
熱い物が触れて。
だんだんと体内に入ってくる。
「好きなだけ出してね・・」「うん・・遠慮なく・・」
激しく突かれて。
気持ちよくて。
ベットがギシギシと軋む。汗が肌をつたう。
脚をひらいてただひたすら突かれる。
「綾っ!んっ、くっ」
「あん、ああっ!」
奥まで突かれて・・。
ドクッ!ビュクッ!!
「あっ・・っ・・はぁ」
「み・・つ・・き・・」
もう戻れない関係。
溺れて依存して何が悪い・・・このまま溺れて死んでやる。
母親だからなんなんだ?
息子を愛して何が悪い?
息子とセックスして何が悪い?
溺れてやる。
このまま。
ずっと溺れてやる。



「美月、ごめん」
「ふぇ?何?」
「牛肉無いわ・・・」
「そんなぁ・・・すき焼きがぁ・・・」
困ったな。
せっかく作ろうとしたのに・・・・。
「何か美味しい物作るから待ってて!」
「ぐすっ・・・うん」
涙目で待つ美月を可愛いと・・・愛しいと思う。
常識なんてどうでもいい。罪悪感なんか捨ててやる。美月無しじゃ生きられない・・。

「はーい、焼きそば!」
「うにゅ・・ヤキショバ・・・・ぐすっ」
「ほらほら、食べてみて」
美月が一口食べて。
「美味しい・・凄い!」
「私の本気よ!」
でも母親としての幸せ。
それは捨てない。



10/12/13 21:28 (.u/HrMdZ)
23
投稿者: 黒猫 ◆Df3LS3WJTE
いつものように授業をする・・でも違う事もある。
「はい、教科書の英文を誰か黒板に書いてもらうかにゃ・・・」
まばらに手が上がる。
私はズビシッと指を指した「はい、美月っ!」
美月はキョトンとしている可愛くてムフーッとなりそう。
ってかムフーッってなってる。
「書いて!余所見してた罰」美月はおずおずと席を立つ
もう学校では美月君と呼ばない。
普通に呼び捨てする。
そう決めた。

美月は黒板に英文をうつすまぁ完璧だ。
「はいっ、ナイスです!」
美月の頭を撫でる。
なるべく自然に接する。
学校でも愛してあげたい。「あ、う、うん・・・」
美月はささっと戻った。
噂はもう広がっている。
私と美月が付き合っていると・・・。
もういい。
それでいい。
周りに気を使って美月を愛せないのは嫌だ。

授業が終わって職員室に戻る。
ルンルン気分だ。
「ふんふーん・・」
スキンシップの幅を広げただけ。
別に悪い事はしてない。
演劇の衣装のスケッチはできた。
白いシスターの服を改造して可愛くしたような感じ。私と雪の自信作。
てかそれ以外の衣装は普通かな。
美月と美空の事しか頭にない。
机に座ってお菓子をかじって鼻歌をしながら脚をパタパタさせる

たくさん聞けた。
愛しているって。
大好きだって。
可愛いって。
美月が言ってくれた。
私は自信が満ちてきた。
私は可愛いんだ。
だって好きな人が言ってくれたもん。
信じるよ。
最近さらに可愛くなったって言われる。
生徒、教員に。
美月のおかげ。
全部美月のおかげ。

「綾ちゃん」
「はぁーい?」
草野先生だ。
腹痛は大したことなかったらしい。
「何だ・・ニヤニヤしてるな」
「変ですかぁ?」
草野先生は目をそらして少しにやけた。
「いや・・可愛いな・・」
「あははっ、何か用事ですか?」
「いや、声かけただけだから・・・最近元気いいな」私は頭をポリポリする。
「ちょっと考えを改めまして・・・」
「そうか・・・」
草野先生はなんだか様子が変だ。
「悪い・・ちょっと時間あるか?」
「えぇ、構いませんけど」
会議室に入る。
あの事件があってから真新しくなった。
あんまり人気の無い場所だ「あの、話ってな・・」
ガバッと抱きつかれる。
「綾ちゃん・・・」
「え?ちょっ!?」
「好きだ・・・」
「・・・何でですか?」
草野先生が強く抱き締める私は抵抗はしない。
「前から好きだった・・・最近君を見るのが辛いよ・・・なんでそんなに可愛いんだ?」
「奥さんいるんですよね?」「あぁ・・」
「・・ダメです」
「頼む・・好きなんだよ」
何となく気付いてた。
でも嫌だ。
私は美月が好きだもん。
「私も好きな人がいます」
草野先生はさらにギュッとする。
「美月くんか?」
「・・・・はい」
隠さない。
もう隠せないよ。
好きって気持ちがどんどん大きくなって。
隠せなくなった。
そこでやっと離された。
「分かったよ・・俺の気持ちだけ・・伝えたかった」草野先生はすっきりした顔だ。
この人は力づくで私を襲わない。
優しいから。
「誰かに言います?」
草野先生は苦笑した。
「言う訳ないだろ・・」
「さすがですにゃ!」
背を向けてしまった。
泣いている。
「何か困った事があったら相談しろよ!」
「・・・はい」
会議室から出る。
人気はない。
最後の言葉はありがたかった。

職員室に戻る。
机に座り手鏡を見る。
あの頃の私がいる。
見た目は若かった。
けどさらに若くなった。
自分で自分を可愛いと思えたのは久しぶり。
ルカがいた時。
初めてウェディングドレスを着た時。
その時以上に可愛く見えるナルシストではないけど・・・自信が出る。

放課後に廊下を歩く。
美月を見つけて後ろから抱きついた。
「美月ぃ!」
「うわぁ!」
美月の銀の髪に顔を擦り付ける。
いいにおい。
「せ、先生・・」
「んーっ?」
周りの目もある。
けどいいよ。
愛しくて我慢できない。
抱き締めている手に美月の手が触れた。
「・・・だよ」
「ん?なんて?」
「すき・・だよ」
微かに聞こえた。
さらにギュッとした。
「あははっ!先生、可愛いなぁ」
「おぅ、利奈ちゃん」
利奈が後ろに立っていた。ニコニコ笑っている。
「先生・・年上に見えないよ・・可愛いよ・・」
「あは、利奈ちゃんいい過ぎっ」
「本当ですよ!とっても可愛いです・・先生は・・」
利奈にも抱きついた。
私のスキンシップは激しくなってる。
「サンキュ・・利奈ちゃん」「先生って女の子なんだね・・・」
「ううん・・猫だよ」
「ははっ、やっぱ猫か」
利奈から離れる。
「美月くんはいいね!」
美月は照れながら髪を少しいじっている。
「あ、うん・・うんっ・・」その姿にまたキュンとするがさすがにブレーキをかける。
「じゃあ、私先に帰るね」
「うん、またね」
「またね、利奈ちゃん」
利奈が手を振って帰って行った。
私は美月の手を握る。
「ねぇ・・美月」
「なに?」
美月の目を見る。
周りには誰もいない。
「教会に・・行こっ!」
「・・・へっ?」
二人で行きたかった。
二人きりで。
ルカとの思い出の場所。
ルカと結婚した場所に。
行きたくなった・・・・。

10/12/14 00:53 (B8/u.qLE)
24
投稿者: 黒猫 ◆Df3LS3WJTE
そろから仕事も途中で放り投げて、美月に部活休ませてからすぐに車に乗る。
「美空は連れていかないの?・・美空にも何か言わないと」
「美空には悪いけど・・・」車を走らせる。
この田舎町からしばらく行った所。
小さな教会がある。
武器庫のおばちゃんに紹介してもらった教会だ。
車を止めて教会に向かう。「美月・・手を・・」
「・・うん」
握ってくれた。
暖かい手。
触れるだけで幸せ。
確か神父さんがいたはず。教会の中に入る。
神父さんがいた。
結婚式の時の神父さんだ。
教会の中には何人か人がいる。
お祈りしたりしている。
神父さんは話を聞いてあげたりしている。
最後でいい。
美月と椅子に座る。
なるべく寄り添う。
「凄い・・綾とパパがここで結婚したんだ・・」
美月はふむふみと頷いている。
「そうだよ・・・その時にはもう美月と美空はお腹の中にいたんだよ」
「そうなんだ・・・」
ルカは誓いの言葉は言えなかった。
喋れないから。
でも頭に文字が浮かんだ。いつものように。
愛していると。

「綾のドレス姿見たかったなぁ・・」
「ははっ、我ながら凄かったよ!」
「いいな、見たいなぁ・・・」
少ない友人が祝福してくれた。
師匠も泣きながら喜んでくれた。
思い出すなぁ・・・。
あそこの椅子にみんながいて。
私とルカがあそこにいて・・・幸せだったな。
教会の中にはもう私と美月と神父さんだけになった。思い出に浸りたいけどそろそろ挨拶をしよう。
美月と手を繋いで神父さんに近付く。
「こんにちは・・あの、私の事は覚えてますか?」
「あなたは・・・・」
神父さんは一瞬黙る。
すぐに笑顔になった。
「あぁ、楓さんでしたね!いや・・・全く変わりませんね、お綺麗なままで・・」美月を見る。
少し驚いた顔になる。
「夫婦そろってあの頃のままですね・・お綺麗で幸せそうで何よりです」
美月は少し困った顔をして頭をかいた。
「あ、あの・・僕は・・」
私は繋いでいる手をギュッと握った。
「この子は息子なんです」
神父さんはかなり驚いた。「・・・なんと・・・ではご主人はどちらですか?」ルカは・・死んだ。
バラバラに解剖されて。
見ていられなかった。
こんな事言えない。
「ルカは・・交通事故で・・亡くなりました」
「そうでしたか・・・」
嘘しか言えない。
ルカの最後がフラッシュバックする。
今でも辛い。
あんな最後は・・・。
発狂して狂ってしまった。思い出したくないけど・・たまに出てきてしまう。
神父さんは美月を見て笑う優しい神父さんだ。
「可愛らしい所もそっくりですね・・天使のようだ」美月は照れている。
「あ、いえ・・あの・・ありがとうございます」
一瞬私と美月の繋いでいる手を見て。
悟った顔になった。
「息子さんを愛していますね・・・」
「あ、はい・・私はとっても・・愛してます」
神父さんの目が険しくなる「息子としてではなく・・ですよね?」
「・・・えっ?」
「違いますか?」
言葉が出ない。
神父さんの表情はだんだん変わる。
さっきの優しい顔ではない「あなたは近親相姦している・・・そうですね?」
「・・・・はい」
神父さんはため息をついた失望したかのように。
「出ていってくれ・・・」
「あの・・・」
美月も困っている。
近親相姦はタブー。
海外では罪になる。
キリスト教では禁忌。
「ご主人が亡くなって辛いのは分かる・・・だが禁忌を犯すとは・・・汚れてる・・・・」
美月は手を引っ張って帰ろうとする。
私は動けない。
自分がやってしまった事はとんでもない事なんだよな・・・。
「頼むから・・出ていってください・・教会が汚れる・・・式を挙げさせたのは・・・間違いだったな」
美月はさらにグイグイ引っ張る。
私はようやく体が動いた。何か言いたかった。
「やめて・・否定しないで」神父さんは私を睨む。
軽蔑の目で。
「許されない罪だよ・・早くやめなさい・・・離れるんだ・・・それがいい」
美月は全力で私を引っ張る私はトボトボついて行った教会を出ても美月は私を引っ張って歩く。

車の所まで戻って。
何も言えずに車に乗る。
美月は助手席に座る。
「美空がいなくて良かった・・・あいつがいたら神父さんと口論になってた」
「美月・・私が我慢すれば・・・良かったんだ」
「綾、ダメ・・そんな事考えないで」
美月と再開して。
翌日に美月に迫った。
体の関係になって。
色々狂った。
私のせい・・・。
「綾・・ねぇ・・」
「私のせいで・・」
「綾っ!!」
美月が怒鳴った。
けど私の頭を優しく撫でる「僕も悩んだよ・・近親相姦してしまったって・・」悩まない人はいない。
動物は本能的に同じにおいのする個体を嫌う。
同じ遺伝子を持つ物を嫌う・・・。
本能的に近親相姦を避けるようになっている。
「私は・・ぐすっ・・」
涙が・・・。
なんで今更なんだろ。
こんなに罪悪感を感じるなんて。
美月がそっと背中を擦る。「美空ともエッチはしたくなかった・・・けど凄く愛してくれていて・・それを感じてしまって・・僕は受け入れた」
「ううっ・・ぐすっ・・」
涙しか出ないよ・・・。
「綾が母親だって聞いた時もはっきり言って凄く嬉しかったけど・・凄くショックだった・・・僕も近親相姦の危険性については本で読んでたしまさか自分がしてしまうなんて思ってなかった」
「ごめん・・ごめんね」
美月の顔を見た。
優しく微笑んでいる。
「でも、大丈夫・・・僕は平気・・・」
「美月・・・」
「溺れるんでしょ?依存するんでしょ?・・・僕に・・この前そう思ってたじゃん・・」
やっぱり心を読まれてたか・・・。
「だったら僕も溺れる・・一緒に溺れよう・・僕も綾に甘えちゃう・・依存しちゃう・・罪悪感なんて・・耐えてやる」
「ううっ・・ぐすっ」
優しく唇に触れて。
キスをした。

「綾、もう泣かないの・・ねぇ・・まだ5時だよ・・」「うん・・・」
「帰ってから溺れようよ・・二人で・・」
「・・・うんっ」
車を走らせて。
家に向かう。
私の向かう先が正解なのか・・。
それは分からない。
たぶん間違い。
けどいいや・・幸せだから・・構わない。








美空はまだ帰っていなかった。
ベットで愛し合う。
「んっ、やぁ・・美月・・」「綾、可愛い・・」
体を貪ってくれる。
スーツを着たまま犯してくれる。
もう濡れいる。
いけない事って分かっていても。
「綾・・入れるよ」
「うん・・・」
グッと込み上げる罪悪感・・・。
捨てようと思ってもなかなか捨てられない。
美月が手を握る。
ギュッと握り返す。
強く・・強く・・。



もう夕飯の仕度もできないくらい乱れた。
呼吸が整わない。
「はぁ・・はぁ・・はぁ」
「綾・・はぁ・・」
汗だくで。
シーツもびちょびちょ。
携帯が鳴って。
美月が電話に出る。
「あぁ、美空?・・うん・・わかったよ」
電話を切って。
キスしてきた。
呼吸ができないよ。
それでも舌を絡める。
「美空は利奈の家で遊ぶから遅くなるってさ・・だからもう少し溺れよう・・エッチしよう」
「・・・うん」
正常位で挿入される。
罪悪感はある。
凄く。
最近薄れてしまったけど。
「ああっ!んああっ・・」
「綾・・キツいよ・・」
必死に腰を振っている美月・・・。
やっぱり息子なんだな。
でももう戻れない。
溺れたから。
もう這い上がれない。

腰の動きが早まる。
どんどん・・激しくなる。「綾っ、イクッ!」
「うん、キテッ!」
ビュクッビュクッ・・・ドクドク・・・。
中出しされた・・・。
私もそうして欲しかった。いつもそうして欲しい。

遅くなったけど夕飯の仕度をする。
美空も帰ってきた。
私は立ち直っていたので教会に行った事は気付かれなかった。
「あ、二人に見せたい物があったんだった・・はいっ、衣装のデザインだよ」
美空と美月に渡す。
「ママ・・凄い」
「うむぅ・・これは・・」
私と雪の力作だ。
とっても可愛くしてある。「どう?可愛いでしょ!」
「うんっ、ママ凄い!」
美空がはしゃいでいる。
きゃわいい・・・。
思わず抱き締める。
「美月、気に入らないの?・・ばか」
美空が美月の頭を叩いた。「だって・・もっとカッコいいのかと思ってて・・」
袖も裾もかなり広く作ってある。
二人とも小柄だし可愛い系で統一した。
「ま、着てみてからだね!かっこよく演技しなさい」
私も美月の頭を撫でる  「うん・・でも嫌いじゃないからね・・どっちかと言うと・・・好きだよ」
「そっか・・良かった」
ぐうーっとお腹の鳴る音。美月からだ。
「あは・・あはは・・綾・・ご飯早く・・お願いします・・」
美月も抱き締めた。
腕の中には私の子供。
どちらも愛してる。
「腹ペコ双子めっ!」
笑っていられるのは。
この子たちのおかげだよ。




10/12/14 10:41 (B8/u.qLE)
25
投稿者: すれぬし ◆Df3LS3WJTE
重めの話は書くのがしんどくなります・・・。
だけど頑張ります。
しばらくは明るめの話にもってきます。
気が向いたら読んでください。

10/12/14 11:41 (B8/u.qLE)
26
投稿者: ユウ ◆XFPROZh.pg
いつもいつも楽しく見ておりますo(^-^)o
濃密なエッチシーンなのに、でもあったかい感じになります。

もし一意見として聞いていただけるなら、

ぜひとも、親子『三人』が、幸せになることを望みます

がんばってくださいねd(@^∇゚)/ファイトッ♪

10/12/14 15:54 (JryfKLzs)
≪ 前 13 4 5 6 713 次 ≫
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