2017/09/29 18:35:32
(Do7OWjR2)
※序盤はエロなしです。ごめんなさい
18才の春、童貞喪失。
高校卒業を間近に控えた3月上旬だった。
相手も同じ18才。
ここまではありふれたシチュエーション。
以下、人としての正規の道をやや踏み外していく。
(なお、名前は仮名だが、それ以外は実話です)
小雨降る春の日。
異常に暖かかったのを覚えている。
自宅リビングのソファーで抱き合う男女。
男は、言わずと知れた『若かりし日の僕』。
女は、周囲からは『えっちゃん』と呼ばれていた、ややぽっちゃりした子。
えっちゃんと知り合って2ヶ月弱の日が経っていた。
同じ年齢、同じ学年ということもあり、僕らは意気投合。顔を合わせる度に、楽しい時を過ごした。
他愛ない雑談をし、スーファミ(時代感じさせるでしょ(笑))で遊び、テレビを見て笑い…
しかし、それを面白く思わない者もいた。
2才上の兄貴である。
兄貴は世間一般で言うところの『どら息子』で、中学時代からぐれ始め、どうにかこうにか入学した近くの高校を一週間で行かなくなり、当時付き合っていた女と家出を繰り返し、文無しになって帰宅、これを繰り返していた。
僕には優しい兄貴だったが、親とは毎日のように怒鳴り合いの喧嘩をしていた。
こんなクソみたいな男の唯一の取り柄が、ルックス。
僕に似ず顔がよく(藤井フミヤにそっくりだった)、中学時代より現在まで女を切らしたことがない。
そんな兄貴が、結婚をする事になった。
なんでも、高校3年生の女の子を妊娠させてしまったという。
女の子の両親は、できちまったもんは仕方ないと二人の結婚を認めたそうだ。
兄貴の成人式の日、その女の子を家に連れてきた。
その時、兄貴の嫁…えっちゃんを初めて見た。
資金を貯めるまで我が家で生活する事になった二人。
心を入れ変えた兄貴は近所の工場で働きだし、えっちゃんは家事手伝いとして花嫁修業…といっても、我が家の両親は共働きだったので、平日の日中に家にいるのは、えっちゃんと僕(大学付属高で、3年の三学期は学校に行かなくてもよかった)だけだった。
近くに知り合いもいなく、携帯やポケベルなんてまだまだ普及していない時代だ。不安で心細かったのだろう。僕によく話しかけてきた。
兄貴とは違い、女に全く縁のない人生を送ってきた僕は、はじめは恥ずかしさから敬遠していたが、慣れるのにそう時間はかからなかった。
いろんな話をした。
ゲームをした。
えっちゃんと過ごす時間は、彼女にとってはともかく、僕にとっては素晴らしい時間だった。
長くなったので続きはあとで。