2014/07/31 22:40:29
(J2AmJ90U)
書きこみできなくてごめんなさい。
信義に反しないようにするって難しいことですね。
チェリー学習塾、ヒロ様が以前忠告してくださったとおりの問題が発生しました。
どこから聞きつけたか、我も我もと児童館に生徒が押し掛けてきます。
チェリーはおバカAだけを対象にするつもりだったの。
それが2日前は30人になっちゃったよ。
当然、児童館の共用スペースには入りきりません。
料金を払えば部屋を貸してもらえるけど、そのお金どうする?
集まってきた皆から徴収するのも考えたけど、15歳のチェリーがそんな集金したら、
何を言われるかわからない。
それに、A君は100円のお金も持ってないんだ。
別の場所が必要です。
チェリーの学校の教室を使わせてもらうって案も考えたけど、他校のA君が入れないよ。
散々考えたけど、幼稚なお子様チェリーの頭では解決できませんでした。
お姉様に相談したら、
「摩耶様に話してみようか?でも、また無理を言われるかも知れないよ。」
って言われました。
うーん、摩耶様は最初思ってたより優しい方みたいだけど、やっぱり怖いな。
でも、明日にも学習塾の移転先を決めなくちゃ。
お姉様、お願いします。摩耶様のお力をお借りしたいと思います。
すぐお返事がありました。摩耶様がバイヨネットにいらっしゃいました。
「チェリーちゃん、良い場所をお世話しましょう。
もちろん代金はいりません。」
ああ、ありがとうございます。
助かります。
「でも、条件がありますよ。
これから、明日まで私の家で過ごしなさい。」
え~と、それって・・、えー、私が摩耶様と・・。
摩耶様、まだチェリーの事、諦めてなかったのか・・。
お姉様、どうしましょう?
「チェリー。たった今からお前の私に対する義務を解除する。
お前の自由意思でお決め。」
お姉様、平常を装ってるけど、胸の中が動揺してるみたい。
嫌だよ。お姉様の下を離れて、たとえ摩耶様とでも一夜を一緒に過ごすの。
お断りしよう。うん、せっかくだけど・・、って。
お姉様がチェリーのすぐ後ろに来て、小声でおっしゃいました。
「お前の意思で、Aを救おうとして、Aはお前の藁を掴んだんだ。
Aとの信義はどうする?」
それって、チェリーに摩耶様と一夜を過ごせって事ですよね・・。
「信義」まさか、そんな古い言葉に縛られて、お姉様から引き離される
なんて考えなかったよ。
それも、貸しこそあれ借りは全然ない、おバカAの為に。
分かりました、お姉様。
摩耶様、一夜ですがお仕えさせていただきます。
不束者でございますが、よろしくお願いいたします。
「チェリー、私に仕えてくれるのと全く同じで良いよ。
何も隠すな。今晩は私の事を忘れろ。」
無理です、お姉様。でも、お姉様に恥をかかせないように頑張ります。
連れて行っていただいたのは、摩耶様のご自宅ではなく、仕事のため
泊まり込むマンションでした。
「チェリーちゃん、怖がらないで。
私もスノーの宝物を壊すつもりはないんだから。」
でも、緊張しないわけないじゃないですか・・。
あの、何かご命令を・・。
「良いからそこいらに坐ってて。最近掃除してないから汚れてるけどね。」
良かった、お仕事あったよ。
よろしかったらお掃除させてくださいませ。
「あら、良いの?じゃあ、お願いね。」
チェリー、必死?でお掃除しました。
ダイニング、キッチン、寝室、浴室、おトイレ、洗面所、ベランダ。
生活臭があまり感じられないお部屋だけど、やりがいがありましたよ。
終わってキッチンでお湯を沸かして、お茶をお入れしました。
摩耶様もアールグレイなんだ。
もしかしたら、お姉様のお姉様って、やっぱり摩耶様だったのかな?
夕方になって、摩耶様からお許しをいただてお買いもの。
摩耶様のお好みが全く分かりませんけど、お姉様がお好きな夏野菜カレースープ
とガーリックトーストをご用意しました。
「あれ、何時の間にご飯作ってくれたの?
美味しそうね。いただくわ。」
ああ、お姉様がおっしました。
私に仕える通りにしろ。隠すなって。
チェリー、お姉様のご給仕をする時のとおり裸になりました。
摩耶様、全然驚きません。
「ああ、スノーは良いわね。
いつも、そのきれいな身体を見ながら食事してるのね。」
ああ、お姉様。チェリー恥ずかしくて死にそうです。
お食事が終わって、お風呂にお入りなる摩耶様の髪とお身体も洗って差し上げました。
お風呂上り、バスローブをお召しになってソファーに坐る摩耶様の足元に裸のまま跪いて
足指の爪をやすりでお手入れさせていただきます。
「ふー、良い気持ち。チェリーちゃん、お上手ね。」
チェリーと呼び捨ててください。
女の子と思わなくてけっこうです。
不器用で愚かな子犬ですから。
「ふーん、そうか、子犬か・・。」
摩耶様、みょうに気になったご様子です。
チェリーは、この後の事を半分覚悟してました。
身体を玩具にされ、最後にはお姉様にもらっていただきたかった、女の子のあそこも・・。
でも、摩耶様はそうはされませんでした。
「ああ、チェリーのおかげで寛いだよ。ありがとう。
さあ、休もうね。」
信じられない思いでベッドを整えていると聞かれました。
「チェリー、ソファーで寝れる?」
いいえ、子犬はご主人様のベッドの横の床で寝るんです。
さすがに摩耶様も驚かれたようです。
「スノーがそうしろって・・?」
いいえ、私がそうさせていただいてるんです。
お気になさらずに、お休みなさいませ。
本当はチェリー、浅い眠りしかできませんでした。
怖いからじゃないし、環境が変わったからでもありません。
摩耶様って、どんな方?
過去にお姉様とは、どんな事が・・?
考えても仕方がないのにうとうとしながら考え続けていました。
朝はいつものように5時に起床。
摩耶様を起こさないように気を使いながらお洗濯。
下着類、全部絹製なんだ。手洗いしなくちゃ。
朝は、ご飯とお味噌汁に目玉焼きで良いかしら?
慣れない部屋でばたばたしてたら、6時30分に目覚ましも鳴らないのに摩耶様お目覚め。
おはようございます。摩耶様。
「おはよう、チャリー。ああ、忘れてたわ。もう服を着て良いわよ。」
ありがとうございます。
「あっ、ちょっと待って。」
いきなり、抱きしめられて頬にキスされました。
「裸のチェリー、抱きしめちゃった。スノー怒るかな?」
あははは、って今までの摩耶様からは考えられない明るい本当に子供みたいな笑い声。
摩耶様って本当に不思議な方です。
9:00に児童館に送ってくださいました。
Aに勉強教えながら、まだ少し心に違和感のあるチェリーです。