2026/05/30 14:46:58
(15yrf0AN)
二歳で別れた息子と再会しました。
息子は21になっていた。
再会できたのは私を離縁した義母のおかげだった。
義母はのちに二回再婚した息子の嫁を見て、自分は私に厳しすぎたのではないかと思い直し、ずいぶん後悔するような発言を息子にもらしていたらしい。
自らの死期を察し、このままでは悔いが残ると弁護士に頼んで私の消息を調べ、冥土の土産に息子に自らの遺言を託したのだ。
義母はまだ若くあまり肉親に恵まれてはいなかった私を裸同然で追い出した負い目を悔やみ、謝罪の手紙だけではなく、息子との再会まで実現させてくれた。
義母は私にまでけっこうな遺産を残してくれましたが、私はそんな金銭より手紙と息子との再会の方が嬉しかった。
私も長年のしこりみたいなものが溶けてかなり心が晴れました。
成人した息子に対する愛情はもちろんあります。
でも、それが本当に我が子への愛なのかは、話しているうちにわからなくなっていきました。
なんというのでしょう。
例えば職場に新しく入って来た新人の男の子…
そんな風に思えてしまうのです。
二番目のママ母は大して持たずに離婚したらしい。どちらかというと奔放なタイプ。
義母は息子のためによろしくない嫁と判断し、私の時よりかなりバチバチに火花を散らしていたようです。
私は話を聞いて息子がイビられたんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、息子曰く、主婦とか母親が向いてなかっただけで、ほったらかしに見えて実はけっこうかわいがってもらっていたと聞いて胸を撫で下ろした。
「おばあちゃんに内緒でこっそり禁止されてることなんかを許してくれる、子供からするとなかなかに話せるところがあった」
私としてはそれなら良かったとしか言いようがない。
五年間ほどで別れて次にママ母になった人は凄く優しい人で、妹が産まれてからも全く分け隔てなく育ててくれたらしい。
そのママ母は今でも家にいて息子との関係も本当の親子みたいに良好なようだった。
のちに母に生前雇われた司法書士との手続き的なものが済んでも、息子との関係は切れなかった。
別れた元の主人も私に会うのを反対するどころか、何かある度にお土産まで持たせてくれている。
だが、さすがに今のママ母には積極的には話していないそうだ。
父と息子なりにママ母に配慮してあげてるのだろう。
私はあれからずっと独り身なので、息子は気軽にマンションに来てくれるようになった。
義母に追い出されてから実家にも簡単に戻れず、住み込みである有名な○○彫りの先生のお宅に家政婦で雇われた。
見よう見まねで暇を見ては自分も習うようになると、意外に才があったようで、「家政婦の仕事は減らして私の仕事のアシストをしてほしいの」
私は乞われるままに手伝っているうちに、自らも生徒さんに教えたりする立場になってました。
大家とまではいきませんが、暮らしに困らない収入もあり、私の人生で一番安定している毎日をおくれてました。
そこに突如現れた息子は、良くも悪くも私にとてつもない影響を与える存在になるのです。