2021/07/04 01:08:09
(PTq0Xb.E)
手術前の丹念な治療の甲斐があって娘は心配していた輸血が無かったので黄疸などの必要もなく、それでも2時間近い長い手術に小さな体で耐えました。
摘出した腫瘍の検査結果も良性で癌化の心配は無いとの事です。だけど少なからず出血はもちろんあったわけで切った傷よりも失血したことで体に起きる色んな事に即座に対処するために入院が長くなりました。
ずっと●●●の面倒を見てくれていた隣のベッドのお姉ちゃんも退院ができると聞いて泣いて喜んでくれましたよ。自分も長く辛い治療をしているというのにね、本当にいい子なんです。膵臓が悪いらしく毎日何本も点滴を受けているんです。お金持ちの家らしいけど週末に一度だけ世話をしに病室に来るのは親じゃなく使用人の女性で、しかも何人かで交代で来ていて着替えや欲しいものなどを連絡すると持ってくるようでした。
妻があまりにも可哀想だと言ってて「うちの子にもらっちゃおうか」と怒り心頭でした。
●●●はその子に気遣って退院を病室ではしゃいだりはしなくてね、またその子もそんな娘に気遣って●●●の手を握って「よかったね、ホントによかったね」と言ってくれるんです。娘の手を握るその細い腕には点滴用の針が刺さったままテーピングがされていて見ていて辛いものがあります。
五年生にもなれば女の子にとって子宮を手術するって意味もちゃんと分かっているので手術が終わった頃給湯室でこっそりと妻に尋ねたんだそうです。
「●●●ちゃん…赤ちゃん、産めるんでしょ?」と、ね。
妻はその時に「思わず抱き締めちゃった」と言ってました。
「うん、大丈夫なんだって、ありがとね」と答えたら妻の背中にあの痩せた細い手をまわして「よかった……」と言ってくれたんだとか。
私は神様なんてずっと信じて来なかったけどその話を聞いたときから信じることにしました。
神様は遠いとおい世界に居たりはしないんですよね。娘と同じ病室の、カーテンを隔てた直ぐ側にいるじゃないですか。
娘の回復と同じくらいあの子の回復を祈っているんです。
◇◇◇に今日も散々エッチをしといてエロ親父らしくもないと笑いますか?
そうですよね、私は多重人格の精神を病んだ危険な異常者ですよね。