2020/12/10 09:27:05
(EuECaeMs)
私は運転席と助手席の間を寝そべったまま強引にすり抜けます。
運転席の真後ろに行き、ヘッドレストを"カチ…カチ…"とゆっくり上げ、外れてしまわない限界まで上げ、背もたれとヘッドレストの間から顔をのぞかせ白のワンボックスの様子を伺います。
私「情けない姿だな…」
と虚しさを感じながら…
私「"男と女"というのはわかるけど…テルとみきか?と言われれば…遠いな…もうちょっと近づきたい…」
ワンボックスの車内の男は身振り手振りを大きくして話しています。
私「くそ…やっぱり見えない」
目を大きく見開きじっと凝視します。
私「ん?」
センターコンソールの辺りが青くなったり赤くなったりとうっすら光っているのが見えました。車内で助手席に向き話している男にも反射しています。
私「音楽をかけてるのかな…」
そして車の後方を見ると下部から排気ガスが出ているのが微かに見えます。
私「エンジンも…かけたままだよな…」
一か八かエンジンをかけ近づく事に決めました。
音楽をかけて、エンジンも切っていないならこの距離。気づかれないのでは?と考えました。
私「もし気づかれたら、それはそれだし」
急いで運転席に戻り低い姿勢のまま人影の様子を伺いながら、カチャッ!っとキーを回します。
"キュキュキュ、ブルン!!"
私「こっちを向いていない。よし」
フットブレーキは踏まずサイドブレーキを引き上げ、ロックを外しシフトノブをドライブへ…ゆっくり…ゆ~っくり…サイドブレーキを下ろします。スーッと車が前へ…
私「もうちょっと…もうちょっと…」
距離を確認しながら暗闇の中で大きな物体が音もなく移動します。
私「テル…そして、みき」
顔が確認できた所でサイドブレーキをそっと引きます。半分だけ窓を下ろしエンジンを切りました。
私「はぁ…これで見える。やっぱりエンジンはかかったままだったな」
運転席側の窓が少し下がっている…
また私は後部座席へ。
私「バレないかな…」と心配しつつ運転席のシートと一体化します。
楽しそうに話している2人…
目が悪い妻にバレる心配はない。目の前にいる妻は眼鏡もかけていない。コンタクトを嫌い付けない彼女には間違いなくこの距離は見えない。
私はテルがメールしてきても大丈夫なようにマナーモードに切り替えます。
テルは大きな手振りをして笑いながら話しています。
妻は何かを言われ笑いながらテルを右手で叩こうとします。
テルは叩かれまいと左手を出して妻の手を掴み防御。
「あ~!」という顔をする妻…笑いながら、すかさず左手を振り上げます。
テルが右手を出しその手も掴みます。
私「・・・・楽しそう…あんな頃もあったよな。最近そんな雰囲気になる事はなかった」
私は、じゃれあう2人を眺めながら妙に反省。テルに会いに行こうと決めた妻の気持ちがわかる様な気がしました。
私「あっ…」
テルは握りしめた妻の両手をグイっと引っ張り自分の方へ引き寄せます。
テルの胸に妻の顔が埋まりテルは両腕を妻の背中に回します。
私はドク!ドク!ドク!と心臓の鼓動を感じながら見入っています。
テルの顔が妻の顔に近づいていく。
そして…重なりました…
テルは座ったまま、ぐるっと上半身をねじり…
テルの背中しか見えない。
頭が右に左にゆっくり動いています。
運転席側のシートが倒れました。
妻の両脇を持ち助手席から運転席側へ移動させます。
軽自動車の運転席に大人2人で寝そべる…狭すぎる。
私は思わず音を立てないようにドアをそっと開け頭を低くして車を降り、ドアを閉め、道沿いの草むらの中をしゃがんで歩き2人の車に近づきます。
私「(これ、人に見られたら通報されるだろうな…)」
車の後ろに回り込みました。
ブブ…
私「ドキッ!」
テル『すみません、22時半…でお願いしたいです』
私「(時間延長って、みきは風俗嬢じゃないんだよ!というか俺はここにいるんだよ!)」
私『わかりました』車に背を向けてメールを返信。
妻「誰に?」
私「(甘えた喋り方…してるよな)」
テル「あ、ごめん友達。22時に連絡するって言ってたから」
妻「じゃ、そろそろ帰らないと」
テル「えっ…あ、22時までいいじゃん…」
妻「でも…ん~、あとちょっと…ね」
記憶は曖昧ですが21時30分は過ぎていたと思います。
テル「また、ゆっくり会いたい」
妻「ん~…」
テル「もちろん、旦那さんにお願いしてだよ」
妻「う~ん…」
テル「み~きちゃんっ!」
私「(イラ!)」
妻「何よ~その言い方 ケラケラ」
テル「・・・・・」
妻「ん?なに?」
テル「もう一回…キスしたい」
妻「さっき一回だけって言ったのに」
私「(イライラするな…このやり取り)」
テル「ンッ」
「チュッ…チュッ…チュパ…チュッ…」
「唇…固くしないでよ。」
「ホラ…」
「もう。旦那さんの事考えてるでしょ」
妻「迎えに来るかもしれない…」
テル「大丈夫。」
私「(こんなにも丸聞こえとは…恥ずかしくて聞いてられない)」
妻「んんっ!んっ!んん~!ん~」
私「(?何やってるんだ??)」
妻「ぷは、もう!」
テル「ホラ、口開いた~ハハハ。鼻をつまめば息できないからね。ンッ」
「ジュル…みきふぁん(さん)ひた(舌)…らひて(出して)」
妻「あっ…ァハァ…」
ヂュル…ペチャ…シュルルル…
妻「あんっ!!…ダメ…イヤ…」
テル「お願い…チュッ…オッパイだけ」
妻「イヤン…アン…アン…アッ…ダメ…」
テル「ブラ外さなきゃ、みきさんのチューチューできないじゃん…ハム」
妻「ヤンヤンヤンヤン…」
ズルル…
テル「れぇ(ねぇ)きもりいい(気持ちいい)?シュルルル」
妻「ヤン…アン…イャン…アン…ハァハァ」
テル「からくらっれきら(固くなってきた)」
妻「ィヤァハァ…ァ…ァ…あっ!」
テル「いらい(痛い)?アム…アム…」
妻「ァン!イヤあん!ん~ん…イタクナイ…」
テル「おいひい(美味しい)よ。ヂュルッヂュルル」
服が擦れる音、ディープキスの音、喘ぎ声、息遣い…
中腰になって聞き耳を立てる私。
見たい!が立ち上がる訳にもいかない
私は…向きを変え、妻の喘ぎ声を背に又、滑稽な姿で車に引き返しました。
続く