2019/05/26 04:33:17
(IpyCm5mH)
彼女と再会して、月日が流れて行きました。 何かと相談に乗ったり
時には、店のお客さんから声を掛けられたとか少し嫉妬するような話も
あったりでした。 再会して半年程経った頃でした。
気付けば私も実家にはかれこれ3年は帰省していませんでした。
彼女とも話をして、一緒に私の実家まで行く事になりました。
彼女も久しぶりに地元に戻る事を喜びました。
私は、親をビックリさせようと思い、二人で帰省する事は
秘密にしていました。 2泊3日の予定でした。
帰省したのは、両親が仕事も終わり家に戻った時間にしました。
2時間程、車を走らせました。 車の中では、色々な話をしました。
それは、最初で最後と思っていた事でもありました。
あの日、免許を取って遊びに連れた行った時の事を思い出しました。
彼女も覚えていました。 そんな話をしている内、家に着きました。
確かに、昔あった食堂の看板は無くなっていました。
一瞬ですが、彼女を少し悲しい気持ちにさせたのではないかと感じました。
車を降り、家の玄関を開けると、母親が奥から出て来ました。
久し振り母親の顔も見ました。 私は、そんな気持ちでしたが
母親は、それどこではない感じでした。 秘密で連れて帰って来た彼女が
私の後ろに居る事と、彼女が自然な挨拶をしたからでした。
彼女としては、内の母親を知っているし、久しぶりに会ったので
ごく普通の挨拶をしたに過ぎません。 ただ、母親にはまだ状況が理解できて
いなかったので、ビックリしているだけでした。 何を思ったのか
母親は、挨拶もそこそこに慌てて父親が居るであろう部屋に向かいました。
奥からは母親の声が聞こえました。 どうも私が彼女(フィアンセ)を連れて
帰って来た的な事を説明していました。 流石に驚かせるのもここまでと思い
先に家に上がり、事情を簡単に説明しました。 玄関で待たせていた彼女を
呼び、改めて両親と挨拶をしました。 大人になった彼女を見てようやく
食堂の娘だと理解出来たようでした。 当日は、彼女も地元の友達と会う事に
しており、少しして友人が向けに来たので家をでました。
翌日、昼を過ぎてから彼女もまた家に来ました。 その日の晩は、彼女も一緒に
食事をしました。 宿泊は、友人の家に泊まる事になっており、翌日の帰る時間に
待ち合わせ場所まで迎えにいきました。 親からは、何も言わないで、あんな綺麗な
女の子を連れて帰ってきたからビックリしたと言われました。 悪い気はしませんでした。
それから、今までの生活がまた始めりました。