2013/11/24 08:53:14
(q87wk.Gw)
妻が戻ってくるのを見逃すまいと、男3人のどうでも良い雑談を仕方なく見ていた。
彼らも2人が遅いと思ったようだ。Tokorotenの抜け駆けを疑い始めた。
携帯を持たない妻。Motntaが妻の部屋に電話した。が、出ない。
次にTokorotenの携帯をコールした。電話は繋がった。
「うんうん あっそうなの? はいはい わかりました。じゃ。」
Montaは「Tokoroさん、姫連れてホテル内を探索してたんだってさ。」と言った。
Oyakataは透かさず「うーん、怪しい...」と。勿論私もそう思った。何でカメラのないところで...と。
ノックの音。2人が戻ってきた。妻の様子を知りたいのにカメラには映らない。
「いやぁ、ごめん」Tokorotenは遅くなった事を軽く詫びた。妻の声は聞こえてこない。イライラした
ガヤガヤと何か言いながら皆がソファの廻りに集まってきた。
スツール側に座ろうとした妻、Montaに「そっちに」と促されソファに座り直した。
服装は同じ。上着は置いてきていた。後ろの髪だけをパレッタ(髪留め)で軽く留め、サイドは垂らしていた。口元は笑っていた。愛想笑いに見えた。
妻の位置を見ながら男達も座った。正面のスツールにTokoroten。Montがその隣に腰を下ろした。
冷蔵庫から缶ビールを出していたKenji。「俺、そこ」と1人掛けスツールを指定。Oyakataが「じゃぁ俺は...」と言い、少し照れ気味に妻の横に座った。
妻は男達に隠れることなくフレームに収まっていた。、
目が戸惑っているような...。さっき何が...モヤモヤしたままで何も判らなかった。
酒が場を盛り上げた。若い2人も気兼ねせず呑んでいた。
妻は引っ切り無しに誰彼に話を振られた。「えっとねぇ...」「そうそう...」「あはは...」「へぇぇ...」。妻は答え、相槌を打ち、笑い、感心する。
自分からは喋らない妻。ゆっくりな口調で声も大きくない。妻が話し出すと皆の顔が妻に向き、聞き耳を立てた。いつしか男同士の話声も消え、妻を中心にした会話の往来になった。
少し経ってからだった。
酒が入り顔を赤らめたOyakataが、体を妻にもたれかけた。
他の男と話をしていた妻。「重いよぉ」っと我慢出来ず立ち上がった。
その拍子、前のテーブルに妻はよろけ、Oyakataに被さるような格好で倒れた。
「あっ...」と妻。
「おぉっとっと...」受け止めたOyakataの手が動き、冗談ぽく妻のお尻を撫でた。
「そういうのダメ」口を尖らせた妻。「ごめん。出来心(笑)」とOakata。
突然の展開だった。私は前のめりになった。
「姫、許してやってよ(笑)そのくらい」とTokoroten。
「あのさ...さっきも言ったけど...今日はSachikoとして来たんだし...自分を解放してさ」強い言葉だった。
昨日のメールでも重なった...さっきとは、2人でいたあの時の事...そんな話を...それ以外には...。
妻は振り向いてTokorotenを見た。だが無言。下を向いた。伸びていた膝が少し曲がった。
皆、妻を見ていた。
「毎日、(Sachikoで)掻きまくってたんだろ?我慢すんなよ。」Oyakataは一瞬たじろいだ。
支配...という言葉が頭に浮かんだ。
Oyakataは妻の体を反転させ、自分の横に座らせた。大きな体が被さった。白い腕と長い脚がはみ出していた。
顔をぶつけるようなにキス...。ショートパンツの裾の隙間から指が股間に入れられた。妻は動かなかった。顔は見えない。
男3人。黙って見ていた。
妻の体の上を手が動いた。ノースリーブのセーターが捲れ上がり茶系のブラが見えた。
5,6分。いやもっと長いか。Oyakataは体を起こした。背もたれにもたれたままの妻。両手で顔を隠した。腿のあたりでパンストが伝線していた。
Oyakataは照れくさそううに「トイレ...」Montaが吹き出して笑った。Kenjiは苦笑いし黙っていた。
「Sashiko...それでいいんだよ...」とTokoroten。
妻は顔を隠していた手を下げた。座り直してセーターの裾を引っ張った。外れかけの髪留めがぶら下がっていた。
下を向き口元を尖らせた。膝上あたり。2回3回と手で摩った。
Oyakataが戻ってきた。妻が位置をずらし元の場所に大股を開いて座った。咳払いした。色落ちしたデニムのハーフパンツ。前が濡れていた。
「あかんわ。可愛い過ぎや...興奮して訳わからん...」照れ臭そうに言った。
Montaがまた吹き出して笑った。Tokorotenもニヤけた。
20歳の輩が妻を可愛いと...。強く頭に残った。
「替えた方がいいかな」Montaが立ち上がった。
テープは終わった。
見始めたのは土曜の深夜。この時もう朝になりかけていた。妻はまだ眠っていた。
想像していたはず。心臓がバクバク唸って痛かった。次のテープに気持ちが掻き立てられた。
見ていないテープを手で集めた。まだこんなに...。いつ見るか,,,日曜は予定があった。
遅い朝食。向き合って食べる妻。早く見たい欲望...。つい溜息をついてしまった。
「うん?どうしたのぉ?」と妻が訊いた。私は誤魔化そうとして冷や汗が出るのを感じた...。
その夜。普段なら間違いなく妻を可愛がっている時。眠くはなかった。
「仕事しなきゃ...」書斎に篭り、引出しからテープを出した。
扉の向こう。ベッドの中。布団に包まる妻の「おやすみ」に返事を返した。
デッキに繋げたイヤホンを耳に差した。
(続きはまた)