2012/05/24 10:17:55
(NiN5n.hN)
続きです。
夕食後、テレビを見ていても妻の様子は変わりなく、「そろそろ寝ようか」と声をかけ、
一緒に寝室へ。
ここ最近の火曜日は夜の営みがある日。そして妻から誘ってくる事が多く今日も仰向けに寝て妻が寄り添ってきて「博くん。しよ・・」の一言を待ってました。
ですが、なかなか言って来ません。
俺は、向井さんに抱かれて乱れ悶えた妻を想像しただけで興奮し昼から悶々としていたので、どうしても抱きたくなり、俺から妻の体に覆いかぶさりキスをしようとしました。
「博くん、ごめん。今日は許して・・なんだか、身体が疲れてるみたいで・・」
あまり拒否などしてこなかった妻に断われれ、さすがにショックでした。
しかも肉棒は期待で勃起したまま・・
「そうか、じゃあ寝ようか」
「ごめんね。明日で・・いい?」
ショックと勃起した肉棒に気づかれないように、背中を向けました。
「ねぇ、怒ってる?」
「怒ってないよ。もう寝よう」
「うん。ホントにごめんね。博くん。愛してる」
「俺もだよ。恭子。愛してる。おやすみ」
一瞬だけ妻の方を向き、頬にキスをするとまた背中を向けました。
向井さんと激しく抱き合い、疲れたのか妻はすぐに寝息を立てて寝てました。
満たされなかった肉棒が鎮まるのと同時くらいに俺も眠っていました。
水曜日。
目覚めると妻の姿はなく、朝食を作っていました。
「おはよう」
「あ、おはよう」いつもと変わらぬ挨拶。トーストを食べながら、「ねぇ、博くん、今日の晩ご飯は何がいい?好きなもの作ってあげる」
昨日のお詫びなのか、他意があるのか。
「珍しいな。恭子がそんなの聞くなんて。まぁいいや。んっとぉ」
ただ単純に何を食べたいか考えました。妻の手料理で最近食べてなくて美味しい料理。
「そうだ、オムライスがいいな。最近作ってないよな?あのトロフワ卵のオムライスがいいよ」
昨夜の罪滅ぼしか・・妻は嬉しそうな顔で「うん、わかった。じゃあ恭子特製オムライスを作って待ってるね」
「あぁ、ありがとう。今日も一日やる気が出てきたよ」
そう言って出社しました。
昨日も感じたこの些細な幸せ。これが大事なんだと思いました。自分の歪んだ欲望の為に妻を餌にするのはもうやめよう。そう思っていました。
11時頃、向井さんからメールが来ました。
「今日も12時半から休憩かな?」昨日の報告を約束した向井さんは時間を聞いてきました。
「えぇ、12時半にそば屋に行きます」
「了解」短いやり取りをし、昼休みまで仕事をしていました。
例のそば屋に行くと、月曜と同じく向井さんは先に来て待っていました。
「すいません。遅くなって・・」
「いやいや、ちょっと早く着いただけだよ」二人とも注文を終え、話を聞く事に。
自分の意志で決断した妻の体は前回よりも興奮し、パンティがぐしょ濡れになるほどだった事。積極的に気持ちよくしてくれた事、何度も絶頂した事など、詳しい話をしてくれました。
最初の時は妻から聞き、状況を恥ずかしそうに話していましたが、向井さんの場合は表現も生々しく、同性から聞くというのもあったのでしょうが、妻の乱れる様を想像する事ができ、食事処でありながら勃起させていました。
ただ、最後に「奥さんは博之くんを裏切ってしまった事に後悔してたようだけど、昨日の様子はどうだった?」
「いえ、注意して見てたんですが、特に変わった様子もなく。もし向井さんから聞いてなかったら全く疑うことすらなかったと思います」
「そうか、ならいいんだが・・」歯切れの悪い向井さんに「何かあったんですか?」
「いや、最後の方なんだがね、心では抑えきれず、体の欲望に負けてしまった事に涙を流していたんだよ」
妻が俺を裏切った事に涙し、それでも自分の身体を抑えきれず向井さんに会った事。
それを知り、益々、妻が目の前で向井さんに抱かれる事を強く望みました。
向井さんの心配をよそに、俺は抑えきれない欲望を口にしました。
「あの、なんとかして恭子が向井さんに抱かれるところを見たくなりました。
口伝えやビデオではなく。生で。目の前で・・」
俺の真剣な顔に、向井さんも「真剣なのかね?下手をすれば奥さんは博之くんを裏切った後ろめたさで何をするかわからないんだよ?」
この時の向井さんの忠告など頭に入らず、昨日おあずけを食った俺の欲望は止まらず、
「真剣です。俺は妻を信じてますから。俺達夫婦はこれくらいで壊れないですから」
俺の話を聞き、昨日の妻の涙を見た向井さんは躊躇していた自分の願望を俺に打ち明けてくれました。
「博之くんと奥さんさえよければ、どうだろう。私の本来の願い。夫婦交換をやってみないかね?」
麻雀の席で聞いた夫婦交換。もちろん本当に交換するわけではない。俺は向井さんの奥さんを、向井さんは俺の妻を。同じ部屋で抱くというもの。最初は仕切りをしてお互いが盛り上がって来たころに見せ合う。これが向井さんの。いえ、向井さん夫婦の願いだったのです。
つづく