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1
2026/08/19 11:48:02 (w5sBbHKC)
自分と妻は、もうすぐ40になる夫婦だ。
大学は同じで、妻の方が一つ年上。
学部は違うけど、サークルで知り合い、自然と付き合うようになった。
当時はまだ純粋な恋愛で、夜の話なんてほとんどなかった。ただ一緒にいるのが楽しくて、よく遊んでいた。
卒業後、妻が都会の企業に就職することが決まって、自分は地元に残ることになった。
遠距離は最初から無理だと分かっていたし、どっちも強引に繋ごうとはしなかった。
自然消滅に近い形で別れた。喧嘩別れでもないし、未練を引きずったわけでもない。円満破局だったと思う。
それから数年。20代後半のある日、たまたま同じ街に住んでいることが分かった。
共通の知人の飲み会で顔を合わせたのがきっかけだ。
「え、住んでたの?」みたいな感じで、久しぶりに話した。
そこからまた連絡を取り合うようになって、いつの間にかまた恋仲になっていた。
気づけば結婚の話になって、そのまま籍を入れた。
結婚してからは、本当に仲のいい夫婦だったと思う。
休みが合えばどこかに出かけ、旅行も何度も行った。
美味しいもの食べて、遊んで、帰ってきてまた普通に暮らす。
そういう日々が続いていた。
子供の話が出始めたのは、30代半ばを過ぎてからだった。
妻は昔から子供好きで、結婚してからも「いつかは」とぼんやり思っていたらしい。
一方で自分は、正直どっちでもよかった。
子供がいなくても困らないし、いるとしても別にいいかな、くらいの温度感だった。
ただ、自分は昔から「話を合わせる」性分だ。
相手が前向きなら、自分もそれに乗っかってしまう。
だから妻が「そろそろ考えようか」と言い出したときも、はっきり反対はしなかった。
「そうだな」と頷いて、子作りに前向きな姿勢を取るようになった。
最初のうちは、あまり深く考えていなかった。
「そのうちできるだろ」くらいに思っていた。
でも、数ヶ月、半年と経っても全く気配がない。
妻も自分も、だんだん違和感を覚え始めた。
「なんかおかしくない?」
ある夜、妻がそう言った。
自分も同じことを感じていたので、すぐに同意した。
二人で検査に行こう、という話になった。
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2
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:49:33    (w5sBbHKC)
検査の結果は、自分は問題なし。
妻の方に原因があった。
極めて妊娠しにくい体質で、数値が低すぎて、そもそも妊活の土台にすら乗らないレベルだったらしい。
医者からも「自然に授かる可能性はほぼない」とはっきり言われた。
結果を聞いたその日から、妻は何度も何度も謝ってきた。
「ごめんね」「私のせいで」「子供が欲しかったのに」と、繰り返す。
自分は正直に「どっちでもよかった」と伝えた。
最初から強く望んでいたわけじゃないし、妻と二人でやっていく分には何も困らない、とも言った。
でも、妻はそれを信じられなかったみたいで、ひたすら謝罪を続けた。
夜中に泣いている姿も何度か見た。
自分にできることは、ただそばにいることくらいだった。
「気にするな」「もういい」と何度言っても、すぐには届かなかった。
ただ、時間はちゃんと流れてくれた。
半年ほど経つ頃には、妻は少しずつ本来の明るさを取り戻していった。
以前のように冗談を言ったり、一緒に出かけることを楽しんだりするようになって、ようやく二人とも心の整理がついた感じがした。
その頃になって、念のため両家の両親に報告した。
「お互いが妊娠しにくい体質で、子供は諦めることにした」と。
幸い、自分の兄も妻の弟も、すでに二人ずつ子供を授かっていた。
だからか、どちらの家も特に強く問題視することはなかった。
「そうか、分かった」「二人で仲良くやっていけばいい」くらいの反応で済んだのは、正直助かった。
3
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:50:25    (w5sBbHKC)
不妊の判定が出てからも、表面上は何も変わらなかった。
夜の営みも、以前と変わらずあった。頻度も内容も、特に減ることはなかった。
生活そのものは、普通に回っていた。
でも、自分は気づいていなかった。
妻の本当の気持ちに。
妻はもともと、自分に対してとても優しい人間だった。
喧嘩をした記憶がほとんどない。自分の意見を優先してくれて、自分の後ろについてきてくれるタイプだ。
だから余計に、変化に気づきにくかった。
今になって振り返れば、妻はあのとき、女性としての価値を失ったと思ったのかもしれない。
妊娠できない体だと告げられて、「このままじゃ捨てられるかもしれない」と、どこかで感じていたのだろう。
表面上は普段通りを演じて、普通に生活を送っていただけだった。
妻の自分への依存が、少しずつ強くなっていることにも、当時の自分は鈍感だった。
そんなある日、晩酌をしている最中に、妻が突然ボソリと言った。
「主くん、風俗とか、行ってもいいからね……」
自分は一瞬、言葉を失った。
「急にどうした?」と聞き返したけど、頭の中は混乱していた。
4
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:52:54    (w5sBbHKC)
その日の妻は、不妊判定を受けた直後の、暗い頃の妻そのものだった。
今思えば、おそらく演技をしていない、素の妻だったのだろう。
弱々しい声で、ポツリポツリと話し始めた。
「主くんが幸せに生きれるお手伝いをしたいの……。
なんでも受け入れるから、隣にいたい……」
また泣いていた。
少し酒を飲みすぎたのか、普段は決して見せない本音を、その日は全部出してきた。
「主くんの一番の女にはなりたい。
でも、私みたいな女性で主くんを束縛してはいけないって、わかってる。
でも……捨てられたくない。
自問自答をずっと繰り返してるの」
そして、妻が出した答えはこうだった。
他の女性と体の関係を持ったり、交流を持ったりしてもいい。
ただ、本気にはならないでほしい。
できれば、隠さずに話してほしい。
その条件で、離婚だけはしないでほしい——と。
自分は完全に混乱していた。
何をどう返せばいいのか、頭が真っ白になって、上手い言葉が出てこなかった。
5
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:53:36    (w5sBbHKC)
その日のことは、正直イマイチ覚えていない。
自分が何と返事をしたのかも、定かではない。
ただ、何かを曖昧に頷いたか、あるいは「そんなこと考えるな」と適当に言った気がする。
次の日になると、妻はいつもの明るい妻に戻っていた。
普通に笑って、普通に家事をして、普通に自分に接してくる。
あの夜の暗い表情は、まるで嘘みたいに消えていた。
自分は特に不倫をするわけでもなく、普段通りの生活を送っていた。
妻にも、これまでと同じように優しく接していた。
特別何かが変わったわけじゃない。
が、それが逆に妻を苦しめていたらしい。
不妊の判定を受けた妻は、すでにメンタルがかなり破綻していた。
なぜか「自分は幸せになる価値がない女だ」と思い込んでいたらしい。
自分が優しくすればするほど、その優しさが逆に辛くて、
「こんな私に優しくしてくれる主くんを、もっと大事にしなきゃ」と、
異常なまでの愛情と依存が、どんどん強くなっていったのだという。
自分は当時、そのことに全く気づいていなかった。
6
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:54:25    (w5sBbHKC)
他人の心理なんて、分かるはずもない。
でも、当時の(そして今も多分)妻には、「自暴自棄」という言葉が一番しっくりくる気がする。
あれよあれよと、自分が風俗に行く流れになっていた。
どうやってその話が進んだのか、詳細は正直あまり覚えていない。ここは省略させてもらう。
表向きは、自分は一貫して風俗に行くことに否定的な発言をしていた。
「そんなのいらない」「妻がいるのに」と、ちゃんと断る側の言葉を選んでいた。
でも内心では、大学時代以来のご無沙汰な風俗を、少しばかり楽しみにしている自分がいた。
「自分も男だな」と、少し自嘲気味に思ったのを覚えている。
そして、結婚後初の風俗の日が来た。
自分と妻は、電車で約1時間揺られて都会へ向かった。
時刻は11時頃。まずはカフェに入った。
見た目は普段通りのデートみたいなものだったけど、会話は明らかに少なかった。
いつもより丁寧で、どこかよそよそしい言葉選びをしている気がした。
カフェには30分くらいいただろうか。
そのあと、今日のメインである風俗店へ向かった。
妻が入り口まで同伴する、という奇妙な光景になった。
店の前で別れ、妻は近くで買い物をしたりカフェに入ったりして暇を潰すらしい。
風俗での詳細は省略する。
相手は25歳で、明るい雰囲気の女性だった。顔は普通、という感じ。
当たり障りのないプレイで終わった。
久しぶりの非日常で新鮮味はあって満足したけど、それ以上でもそれ以下でもなかった。
プレイが終わったあと、すぐに妻に連絡した。
店を出ると、妻が入り口付近で出迎えてくれていた。
送り迎えまでしてくれる妻同伴の風俗。
この背徳感が、自分の中で何かを点火させた。
自分は妻に、珍しく強要するような口調で言った。
「この後、ラブホ行くけどいい?」
7
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:55:27    (w5sBbHKC)
啖呵を切った割に、自分は少し不安だった。
本当にこのあと2回戦目ができるのか、と。
だからホテルへ向かう前にアダルトショップを経由した。
大人のおもちゃという「保険」を準備するためだ。
妻を引き連れて店に入り、ローターとディルドを選ばせた。
会計のとき、妻が男性店員と向き合ったところで、自分は妻に命じた。
「マスク、外して」
妻は恥ずかしそうにしながらも、素直に従った。
その瞬間、自分の中で何かがはっきりと切り替わった気がした。
完全に、サディスト側へ覚醒していた。
ホテルに着くと、自分は今までにないほど妻を求めていた。
愛情というよりは、「犯したい」という衝動に近かった。
普段の自分と妻の営みは、至ってノーマルだ。
どちらかと言えば、紳士的に、優しく扱うことが多かった。
でも、この日の自分は違っていた。
最初からシックスナインで妻の口を犯し、買ってきたおもちゃで徹底的に焦らした。
妻の反応を見ながら、ゆっくりと追い詰めていく。
普段の優しさは、その日はほとんど出てこなかった。
結局、その日は一度だけ、妻の口の中に射精した。
終わったあと、自分は小さく謝った。
「意地悪してごめんね」
8
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:56:35    (w5sBbHKC)
その日以来、自分は何度か風俗に行った。
今までで確か7回くらいだと思う。一番最近は2ヶ月前だ。
すべて、妻の送迎付きだった。
徐々に、風俗へ行くことへの違和感が薄れてきている。
たぶん自分も、妻と同じくらいメンタルが崩壊してきているんだと思う。
妻曰く、風俗は「不倫の心配がなくて安心する」らしい。
それに、あの日以来、夜の営みのマンネリ感がなくなって嬉しい、とも言っていた。
自分からすると、完全に謎な感覚だ。
自分自身にも、かなりの変化があった。
まず、自分が結構なSだということを、改めて認識させられた。
今まではノーマルな性行為がメインだった。
それが今では、フェラ——ほぼイラマチオ気味のものが、非常に多くなった。
何気ない日常生活の最中に、突然フェラが始まるシチュエーションも増えた。
妻は、これを割と気に入っているらしい。
「奴隷みたいに扱われると、安心する」と言っていた。
メンヘラって、こういうやつのことを言うのかもしれない。
9
投稿者:(無名)
2026/08/19 11:58:00    (w5sBbHKC)
妻のように、パートナーが突然進化(退化?変化?)した経験を持たれた方はいらっしゃいますか?
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