2016/01/28 16:31:08
(DukCAI8G)
【続き・修羅場】
3人がリビングへ、麻季は、私が居たので驚きながら、ずる~いと言って唇を尖らせ、希をみる。妻はキッチンで、食事の用意している。娘たちが、手伝うと言って側に…
いつもと違う雰囲気に、希は気づいて…
「おかあさん、どうしたの…父ちゃんに虐められた」「そんなことない…希ちゃん、ごめんなさい…」
と、泣き崩れてしまった。娘たちは、唖然としていた。
私は3人に、リビングに来るようにと言って、テーブル座らせた。
「一応、ここにいるのが家族だけど、元々は他人の集まりなんだよ、夫婦なんて、信じ合えるから一緒にいる、まぁ~たまには喧嘩もするけど…」
「何言ってるの父ちゃん、意味わかんない、まるで、優子さんと別れるみたいにしか聞こえかいから」「そうよお父さん、なんなの、変だよ。今日だって、一人で先に帰って、嘘までついて…」
娘たちが、口を挟んできて、一気に捲し立てた。
「黙って聞きなさい、嘘をついた事は、謝る。ただどうしても、確認しなきゃならない事があった」
友達のNからの、電話の件を話した。その時妻が、意を呈したかのように話始めた。
「希ちゃん、ごめんなさい…私、孝司君と関係をもったの、ほんとにごめんなさい」
希も麻季も、呆然としている。妻は今までの経緯や、真と聖の件とか全てを話し、泣き伏せた。
話が終って、希が孝司の側に行き、おもいっきり、平手で横っ面をひっぱたいて、
「孝司さん、あんたなんて事してくれるのよ、優子さん、いや、私のお母さんに…」
「ノンちゃん、ママが悪いの、お父さんやノンちゃんを裏切ったママが…」
と言って、妻の背中にしがみついて泣いている。
「孝司さん、あんたが変な行動したりしてるのは、知ってた、でも、誤解だ、と言ったから、信じていたのに…」
「希、悪かった、ごめんなさい、謝る。この通りだ」「謝って済む問題じゃないでしょ、人んちの家庭を滅茶苦茶にして…」
「でも、お義母さんだって…」
と何かを、否定して話そうとしたので、私は、
「でもがなんだ、お義母がなんだ、自分だけが悪いんじゃないとでも言いたいのか、この野郎」
と同時に、孝司を蹴り倒し、馬乗りになった。
「父ちゃん、止めて、こんな男、殴る価値もない、殴り損だよ…」
希にいわれて、我に返った。その後も、私が、カーっとなったり、希がなったりした。
孝司といえば、のらりくらりで、らちがあかない。今日はもういい、と思い、明日にする事にした。妻と娘二人は、同じ部屋で眠る事に、私は寝室に戻る時
「孝司君よぉ、明日の午前と午後に、真夫婦と、聖夫婦、別々に来るように連絡しておけ、お前は、今晩は、ここでねろ」
と伝えて、寝室に入ったが眠れない、その時麻季の声がした。
「お父さん、起きてる…」
「起きてるよ、なんだ麻季」
「私、どうすればいいの、出て行かなきゃなんないの…」
「何を言ってるんだ、麻季は家族だろう、私の娘だ、希の妹だ」
と言って抱き締めた…
寝室の外で、希と妻が聞いていて、入ってきた。
みんな家族だ。慰めて、その夜は、終った。