2016/02/11 01:19:33
(2OVa/SBB)
【終結…?】
次の週の金曜の夜、自宅に戻ると、妻、希、孝司、真夫婦、聖夫婦が居間に集まっていた。
「どうしたんだ、なんで皆がいるんだ…」
「とうちゃんが、今日帰って来るから、呼んだのよ」「そう~俺としては、二度と見たくない顔なんだけどねぇ…」
二人は嫁たちを促して、封筒を出させた
「これ…慰謝料という形で、受けとって戴けませんでしょうか」
「あのねぇ~、出す相手違うんじゃないの、お前らが無理矢理襲って、一年間もやり続けた妻に渡してよ」
妻に差しだたし、中を確認した妻は、
「これを受けとれば、あなた方は許されたと思うんでしょうね。それでいいかは、奥さま方に聞いて見てください」
妻は封筒を二人前に、返した。真の嫁が、
「同じ女性として、許しがたいです。でも、今の私たちに出来る事は、こんな形でしかないのです」
二人の嫁は、頭を下げて涙を流した。
「いいか、あんたらはお金を払って解決しようとした、でも私と妻は離婚する…妻はそこを言いたいんだよ」
「私はあなた方に、離婚しろとはいいません。奥さま方にも、今のように謝罪が欲しかったのです…この前みたいに、関係ないと言って出ていかれんでは…」
「真君、聖君あんた達、とうちゃんには謝ったけど、優子さんにはまだ謝ってないでしょ、謝りなさいよ」
希は、強い口調で言い切った。私が言いたい事、言われてしまった…
四人は頭を下げて、封筒を置いて帰ろうとした時、優子が封筒は受け取らないと言って返し、追い出した。
次ぎは、孝司との話し合いである。
「希と孝司の問題だから、二人でいいだろう…」
「とうちゃん、優子さんもいて欲しいんだけど…」
「いや、希、一応話し合ってからだ」
三人して、リビングに移った。
30分位して、希と孝司がリビングに顔出した。
「お義父さん、お義母さん大変申し訳ありませんでした。もう、離婚届には印鑑は押してあります。今日はこれで失礼します…明日、両親と改めて挨拶させて戴きます」
と言って、家をでた。
「希、これでいいんだな」 「いいよ、あんな男」
「希さん、ごめんなさいね…私がしっかりしていれば、こんな事にはならなかったのに…」
「違う違う、覗きとかしてる時点でおかしいのよ」
その場は、お開きに
次の日の朝、真と聖の嫁さんが、どうしても受けとって欲しい、封筒を持ってきた。旦那達のケジメではなく、私達女性としての、嫁としてのと言って置いていった。
お昼前には、孝司の両親達の到着である。
申し訳ございません。の連発で、二人とも、頭を下げっぱなしである…
午後には、孝司が運送屋を連れてきて、荷物を運びだす。
途中、希と優子に慰謝料と言って、封筒を渡した。希は不満そうな顔して孝司に詰め寄り、
「バカにするのもいい加減にしてよね、大の大人が」「希、今俺が出来るのは、此で精一杯なんだ…」
「なに言ってのよ。自分でしたことの重大さ、解ってんの…私の家族を壊したのよ」
それを聞きつけた、母親が、希の封筒の中身を見て、孝司の頬に平手打ちをして、
「孝司、あんたは…すみませんでした。こんな事だろうと思い、これを」
とバックの中から、二つの包みだし、希と優子に渡した。
「今、開けないで下さいね。私達が帰ってからにしてください。そしてこれは麻季さんに…麻季さんにも迷惑かけたみたいで…御主人さまには、後からうちの主人が…」
荷物の積みも終わり、3人は、帰っていった…
後から封筒の中身と、包みをあけて、驚いた。
孝司の中身は、希には、真と聖と同額、優子はその半分、母親の包みは、孝司の5倍で、麻季にまで、かなりの額であった。それに、それぞれへの詫び状が入っていた