バイト先で知り合った恵さんは、同い年の大学生の息子をもつ39歳の人妻でした。
恵さんとシフトが重なる18時から22時の間は狭い待機ボックスの中で二人きり。
もちろんこの時間帯はひっきりなしにお客さんが来るのでどうこうなるはずもないのですが、俺は彼女が好きになっていました。
恵さんは大人しいというか結構根暗っぽく、人見知りのせいで接客もいまいちなのでバイト先の先輩でしたが、対面接客は俺が担当して恵さんはオペレーションをやるというのが主な関係でした。
ただ、オペ中にお客さんに尻を触られたとか、セクハラされること多くてよくぼやいてました。
「またあの客にお尻触られた」
バイトを始めて一月もすると俺に気安くなったのか、ふたりのときは恵さんは本当によく話しかけてきました。
恵さんは積極的に話しかけてきても決して明るい感じではないのですが、下手くそでも一生懸命話しかけてくるのがなんかいじらしい。
俺も恵さんが好きになっていたので話に耳を熱心に耳を傾けると、恵さんも喜んでついサービスのつもりなのか自分のプライベートまでポロポロと漏らしました。
おかげで、恵さんの家庭環境から夫婦生活まで知ることになりました。
19の時に今の息子さんが出来ちゃって結婚したとか、旦那が浮気してるかも・・・とか。
旦那とセックスしてるときに最近、なんだか違和感が・・・などなど。
まだ女を知らない俺にはなかなかエグい話も多かった。
その年のクリスマスの前後の3日間俺と恵さんは全部シフトが入ってました。
お互いに彼女は?家族は?と言ってたんですが、俺も恵さんも一緒に祝う相手もいないことを知ると、
「ね、仕事終わったら、クリスマスやろっか?」と恵さんが誘ってくれました。
待機ボックスは狭いとはいえ、インスタントラーメンを作る程度のキッチンやガスコンロはありましたし、シャッターを下ろしてしまえば外から見られることもありません。
ふたりともバイト先へは徒歩で来ているので、多少お酒を飲んでも平気ですし、終電等を気にする必要もありません。
イブの夜、先にバイトが終わった恵さんは一旦帰り、ケーキとスパークリングワイン、ちょっとしたおつまみを持って再び戻ってきました。
恵さんはオシャレをしてきてて、さきほどまでの恵さんとは別人のようでした。
シャンパンゴールドのダウンコートの下は、フリルのついた淡いピンクの袖なしと黒のミニスカートのドレス。
髪もいつものように括ってなくて、肩までかかるロングヘアー。
恵さんがこんなに美人とは思いませんでした。
深夜1時にシャッターを下ろして、閉店処理を終えると
防犯上の問題で、待機ボックスの窓口のところに監視カメラが向いてるのでボックスの奥へ移動すると、ふたりきりのお祝いを始めました。
食欲も満たされ、ほんの少しアルコールも入ってくるとやっぱり恵さんが気になります。
お風呂あがりでスッピンでしたが、ストーブの柔らかい光の中で浮かび上がる恵さんはすごく色っぽく見えて・・・
「家族は?」そういう話をしていると、息子さんは遊びにいって帰ってこないしご主人は夜勤だからと恵さんは言いました。
「ホントはどこかで浮気してるんじゃないかな」
恵さんは怒ってる様子でもなく、つまらなさそうに言いました。
「じゃ、恵さんも浮気しちゃおうよ」
俺はそういうと薄明かりの中、俺はミニスカートの中に手を入れて太ももに手を置きました。
掌にストッキングと素肌の境目の感触がありました。
「ちょっと、ダメだって」
恵さんは笑いながら俺の手がそれ以上進まないように手を抑えてましたが、両手がスカートの中に入りパンティのサイドに手をかけると、
「ダメ、本当にこれ以上は冗談じゃすまないから」と焦ってるようで必死に俺を手を止めましたが、
俺が恵さんが本当に好きなことを伝えると、
「もう・・・友達でいられなくなる」
今にも泣き出しそうな声でそういうと、俺を手を離して顔を両手で隠してしまいました。