ーーーーー永瀬家(少し巻き戻し)ーーーーー
食事中
「えっ、ご一緒させていただいていいんですか?それは嬉しいなぁ。(これで、この家に来る口実はできたし、仲はまあ徐々に…急いでもいいことは無いしな。)」
莉奈がスマホを見て顔をしかめて、海斗からだと言ってから言葉を繋げる。
「我が弟が本当にごめんなさい。駅であんなとこ見ちゃったんだもの、嫌悪感しかないよね。今度会った時、もう連絡しないように言っておくから。」
ーーーーー永瀬家玄関前ーーーーー
「何かあったらいつでも連絡していいからね、あっ勿論何もなくてもね(笑)。
じゃあ、ごちそうさまでした、おやすみなさい。」
そう挨拶をしてから駅に向かい歩きだす宙斗。
調査員二人は、宙斗が通り過ぎるときに身体を隠す。
「(バレバレなんだけど、まぁいいか。
でもいつまでも、二人に尾行されるのもなぁ…
早いとこ出て来いよ海斗、お前に一人やるからさ。)」
宙斗担当「尾行始めるぞ。駅に向かうのかな?」
海斗担当「あぁ、こっち方向ってことはその可能性が…」
駅の建物が見え、改札に向かう階段を昇っていく宙斗と宙斗を尾行する調査員二人。
ーーーーー駅改札ーーーーー
急に声をかけられてその方向を向く宙斗。
「おぉ、海斗か久しぶり。」
海斗「久しぶりじゃねえよ宙、まさか莉奈ちゃんと会ってたんじゃあるまいな。」
海斗担当「おいおい、まじか。あれ岡田海斗だろ。こんな偶然…」
宙斗担当「あぁ、写真の時も思ったが、実物はもっとそっくりだな。同じ服装でもされた日にゃ、見分けるのは至難だろうな…」
「(さて、どう答えるか?どう答えればより残酷に、
こいつから莉奈を寝取ることができるか…)
あぁ…こんなとこで立ち話もなんだから、サカモトでも行こうや。」
海斗「サカモト?なんで?」
「どうせお前のことだ、莉奈ちゃんの会社前で張り込んでて、
いつまで経っても来ないから今度は地元駅ってことで来たんだろ。
どうせ飯も食ってないだろうし、
大将にあの時の埋め合わせもしなきゃならんし。」
騒ぐ海斗を無視して改札に入っていく宙斗。
一瞬どうしようか考えながらも、話を聞きたい誘惑に負けて宙斗に続く海斗。
それに少し遅れて続く調査員二人。
ずんずん歩く海斗は、ホームに付くころには宙斗を追い越している。
「(そうか、こういうとこなんだな。女性から見れば気になるところは。
俺を追い越すんだから、莉奈じゃ置いてかれるだろう。)」
ーーーーー電車内⇒居酒屋サカモトへの道中ーーーーー
海斗「何あったんだよ宙。」
電車に乗ってから何度目か分からない言葉を吐き出す海斗。
「サカモトに着いてからだって言ってるだろうが。
何度言えば分かるんだお前は。そういうとこだぞ。」
そうこうしているうちに、電車は宙斗・海斗の地元駅に。
海斗は一足先に降りて
海斗「サカモトで待ってるからな。」
と言って先にずんずん歩いていく。
海斗担当調査員はどうしようかと考えながらも、宙斗を追い抜くリスクを考えてかそのまま後をついてくる。
調査員二人を引き連れる感じでサカモトに向かう宙斗。
宙斗が入店してからしばらくして入店してくる調査員二人。
ーーーーー居酒屋サカモトーーーーー
坂本「宙ちゃん、いらっしゃい。海ちゃんいつもの席ね(笑)」
「大将どうも。この前の埋め合わせに来た。後煮物の作り方教わりに(笑)」
宙斗が海斗の前に座ると早速さっきの問いを繰り返してくる海斗
その時宙斗のスマホにメッセージの着信
「まあ、待てって。海お前そう言うとこもだぞ。」
言いながらメッセージを読み、変身を書き始める。
【電話OKだよ。駅で偶然海斗を見かけて、今サカモトって居酒屋にいる。
お節介かもしれないけど、前もって俺からうっすらと話しておこうか?】
海斗「誰とメールしてるんだ?メールなんかしてないで、何あったか早く答えろ宙。」
「そういうところだってさっきから言ってるだろうが。」
海斗「そういうところってどういうところだよ?」
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