ーーーーー喫茶店ーーーーー
「大丈夫?良かった。ランチ会開くほど、お母さん料理得意なんだ?
昨日の料理もお母さんと莉奈ちゃんで?そう、すごく美味しかった。
じゃあ今度機会作って一緒に料理勉強しよう。
指摘?大歓迎、逆にできれば駄目出しくらいして欲しいかも。(笑)」
ーーーーー永瀬家へ向かう帰路ーーーーー
「小声:そうか、莉奈ちゃんもあの会社(製菓会社)とねぇ。
それもそこの新製品に、二人で関わるとは…なんか勝手に運命感じちゃう(笑)
更に小声:オランジェットから発想を得て、柚子ででしょ…
柚子果汁も使ってるって言ってたっけ……
パッケージ、食品業界ずぶの素人の目から見てだけど凄く良かったと思う。
あの新製品がヒットするかかどうかは、宣伝にも若干の比重はあるから、
莉奈ちゃんが考えたパッケージが多くの人の目に映るように、宣伝頑張らないと(笑)」
ーーーーー永瀬家ーーーーー
「こんばんは。またお嬢様をお借りしてしまって…申し訳ありません。
そんな、二日連続でご馳走になるわけには…
それに、ご主人様がいないところに、勝手にお邪魔してしまっては…」
莉奈母「あら、そんなこと気にしないでくださいな(笑)どうぞお上がり下さいな。
今お食事用意しますから、莉奈ちゃん、着替えたら手伝ってね。」
「すいません。ではお言葉に甘えさせていただいて。失礼します。」
玄関を入るときに通りに目をやると、物陰に隠れる調査員2名の姿。
「ここから小一時間あそこにいるのか……仕事とはいえ可哀そうに…」
宙斗担当「あーあ、入って行っちまったよ。出てくるまでここで待機か。
悪いそこのコンビニでパンかおにぎりと飲み物買ってきてくれるか?
小一時間は出てこないだろ。」
海斗担当「OK、わかった。きちんと見張っててくれよ。あいつ逃がすと海斗にたどり着くのまた遅くなっちまうからな。」
宙斗担当「任せとけって、もし動きがあったら連絡入れるから心配するな。」
莉奈母に言われるまま、ダイニングテーブルの席に着く宙斗。
今夜もテキパキと莉奈と莉奈母が料理を運んでくれる。
「うわぁ、今夜は水炊きに筑前煮ですか、美味しそうです。」
ポン酢入りの呑水も宙斗の前に置かれる。
莉奈母「ポン酢に着けてお召し上がりください。宙斗さん、ポン酢はお嫌いですか?」
「いや、どちらかと言えば好きな方な部類でして…
この筑前煮も美味しいです。今度煮物に挑戦したいんですが、なんか敷居が高そうで。」
ーーーーー海斗ーーーーー
莉奈にも会えず、警備員には顔も覚えられてしまい、何の収穫もないまま、
莉奈の会社前を後にする海斗。
「くそっ、これで会社前で張り込むのも難しくなっちまった。
それもこれも、莉奈ちゃんが電話にでてくれないせいだ…
なんで出てくれないんだよ、莉奈ちゃん。
しょうがない、莉奈ちゃんの最寄り駅に向かうとするか。」
「ここで待ってれば捕まえられるだろ。」
改札を見渡せる場所の壁に凭れる海斗。
「何回も電話してるのに出やしない。明日からまた地方工場で缶詰だってのに…」
ーーーーー永瀬家ーーーーー
宙斗が永瀬家の玄関に入って、一時間いや二時間程経過しただろうか
宙斗担当「長いな…交代で休むか。」
と宙斗担当が海斗担当に声をかけた時、永瀬家の玄関扉が中から開かれる。
「すいません、またすっかりご馳走になってしまって…」
宙との声が聞こえたかと思うと、姿を現す宙斗
宙斗担当「おっ、やっと出てきたか」
海斗担当「あぁ、長かったな。」
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