ーーーーー喫茶店ーーーーー
莉奈の言葉を受け
「あの後俺も反省してたんだ、ランドの事。
代理で行ってたのに、あんなことしてしまって…
あれじゃのこと莉奈ちゃん騙してたも同然だよね。本当にごめんなさい。」
言い終えると、額がテーブルに付くほどに頭を下げる宙斗。
暫くそうしてから、徐に顔を上げて言葉を続ける。
「でも信じて欲しい。あそこ(rifugio segreto)で言った気持ちに嘘偽りはないし、今もその気持ちは続いて…いやもっと強くなってるかな…
ランドでの行動も衝動的だったとはいえ、その気持ちがあっての上だって事を。」
言い終えると莉奈の目を真正面から覗き込む宙斗。
それはまるで言ってることを信じてとでも訴えてるよう。
宙斗担当「こっちが宙斗で間違いなさそうだな。(小声)」
海斗担当「ああ、そうだな。お前は調査対象がすぐ現れたからいいよ。でも、俺の方はまだ、皆目情報なしだぜ…何か海斗の情報話してくれねえかな(小声)」
宙斗担当「ああそうだな(小声)」
宙斗担当の調査員はそう答えながらも、宙斗・莉奈に不審がられないように宙斗の観察を始める。
宙斗担当「(今日の服装は割合さっぱりとしてるな、夕方でこれってことは服装には気を使ってると、靴も綺麗に磨いてるし。髪は耳に少しかかる位に揃えて…)」
「料理??得意って程じゃないし、昨日話したように始めたきっかけがあれだから、あまり褒められたものじゃないけど…
たまに海斗の奴が、家に飯集りに来るからってのもあるけど、
レシピ本やサイト見て作ったり、外食の時に美味しかったら作り方聞いたりして、
何とかバリエーション増やそうって努力してる(笑)
そうだ良ければ今度一緒に勉強しない?
俺の家だと拙いだろうから、莉奈ちゃんの家とかで。
莉奈ちゃんのお母さんが台所貸してくれればだけどね。」
海斗担当「おいいま、海斗がたまに家に来るって言わなかったか?(小声)」
宙斗担当「言ったな…宙斗をはってれば海斗に行きつくかもな(小声)」
ーーーーー海斗、莉奈会社前ーーーーー
莉奈会社前で数時間待ち伏せしている海斗。
「莉奈ちゃん出てこないなぁ……俺がこんなに待ってるってのに…」
井ノ原朝香が退社してきて、その姿を見つける。
井ノ原朝香「ちょっとあなた、岡田海斗さんよね?」
海斗「そうだけど、あんたは?」
井ノ原朝香「あんたの同僚、井ノ原の妻よ。もしかして莉奈ちゃんと連絡がつかなくて会社前で待ち伏せしてんの?」
海斗「うるせえよ、あんたに関係ないだろ。」
井ノ原朝香「関係大ありよ、井ノ原から言われて莉奈ちゃんを推薦したの私だもん。
あんた、莉奈ちゃんとのランドデートの時身代わり立てたんですって?呆れちゃう。
普通は約束駄目になったら、謝って予定立て直すでしょうに…」
海斗「うるせえって言ってるだろうが。この女(あま)が…」
井ノ原朝香「そう、わかったわ、出てくることのない元カノのこと、いつまでもここで待ってなさいな。(完全に自己中。人の話は聞かないし、駄目だわこいつ。莉奈ちゃんに本当に悪いことしたなぁ、旦那経由の話とはいえ、こんなの紹介しちゃって)」
海斗「こら、元カノとか出てくることが無いってどういう意味だ、教えろ。」
井ノ原朝香「それが人にものを聞くときの態度なの?(莉奈ちゃんよくこんなのと付き合ってたなぁ…明日謝らなきゃ。)じゃあね。」
海斗「おいこら待て。待てって言ってるだろうが。」
言いながらも見張りのため、その場を離れることができない海斗。
ーーーーー喫茶店ーーーーー
「暗くなっちゃったね、夜道危ないから送って行くよ。帰り道の途中、ちょっと暗いところもあったし。」
そう言うと伝票を持って立ち上がる宙斗。
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