ーーーーーリビングーーーーー
「お帰り、莉奈。……荷物運ぶの手伝うから…ちょうど准一も来てるから、
二人でエレベーターホールで待ってる、うん…うん…」
受話器を戻し准一に向かって
「おい准、荷物運ぶの手伝え。お父さんも一緒だから、もっと名前売るのに
ちょうどいいだろ(笑)」
准一「分かった手伝うよ。あっ、名前売るとか関係ないから、勘違いするなよ。」
玄関ドアを開け放ち、エレベーターホールに向かう宙斗と准一
ーーーーー7階エレベーターホール⇒リビングーーーーー
程なくしてエレベーターが昇ってきて7階に到着。
ドアが開くと莉奈・莉奈父・莉奈母の姿
「莉奈、お帰り。お父さんお母さんお帰りなさい、お疲れさまでした。」
准一「こんにちは、永瀬常務、莉奈ちゃん、お母様。丁度宙の部屋で話してて
荷物持ちに駆り出されてきました(笑)」
その間にも買った荷物がエレベーターから運び出される。
荷物をマンションに運び終えると、荷物を部屋に運び入れるために、莉奈と莉奈母が
その場を離れる。
莉奈父「宙斗君悪いね。佐野君も荷物運んでくれてありがとう。
さっきも言ったように、行きつけの和食屋へ行こう。佐野君も大丈夫だよね。」
宙斗と准一が一瞬顔を見合わせて、それぞれ軽く頷くと、
莉奈父「(嬉しそうに)そうか…じゃあ早速予約をと…○○の電話番号は…」
○○という言葉に反応した准一、宙斗に。
准一「おい宙。○○ってあの○○か?高級和食店(料亭?)の??」
「じゃないのかな?○○株式会社の常務様だろ、不思議じゃないだろ。
にしても俺らにとっては敷居高すぎるよな。Tシャツにデニムじゃ行けないだろうな。」
電話を終えて莉奈父
莉奈父「5人〇時から抑えられたよ(笑)女将にまた無理聞いてもらったかな…
ってことで、場所はターミナルから〇分位の○○、ドレスコードなんてものは
ないんだが、一応失礼にならないような格好でね。
そうだ、話は変わるんだが宙斗君、佐野君。このマンションには強い香水の匂い
振りまくような人が住んでるのかい?」
准一「香水の匂いですか?私は感じたことないですが、下の階にいるのかな…
宙は感じたことある?」
「いや特にキツイ匂いってのは、感じたことないですね…仄かな柑橘系とか
のコロン付けてる人はいるにはいますが…」
莉奈父「そうか…いや、こちらに返って来た時、エントランスにキツイ残り香が
あったものだからね…じゃあ誰かの家に訪ねてきた人の匂いなんだろう…」
宙斗も准一もその残り香が二階堂沙栄のものだとは、思いもよらなかった。
荷物を片し終えた莉奈と莉奈母がリビングに戻って来る。
莉奈はほんのり紅く頬を染め、宙斗と目が合うと何故か目を逸らせる。
「(えっ…あれ?俺莉奈になにかしたっけ?)」
莉奈父「莉奈、○○。夕食は○○を予約したから。」
莉奈母「○○ですか?それは大変。今からじゃ頭のセットは無理でも、
最低限の身なりは整えなきゃ。莉奈ちゃんの余所行きのご洋服も買っておいて
良かったですわ。」
暫くゆっくりと話をして、莉奈父と莉奈母が家に、その後しばらくして
准一「じゃあ宙、〇時に下で、一緒に行こうや。莉奈ちゃんもまたね。」
そう言い残して准一も自分の部屋に戻っていく。
ソファに隣り合わせで座る莉奈と宙斗。
「やっと二人きりだね。また少ししたら出なきゃだけど。」
言いながら莉奈の方を抱き寄せ、目を覗き込んでから顔を近づけていく。
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