2025/08/30 19:32:10
(hzobK7Po)
意気揚々と久美子の部屋のベランダから塀を登って戻ってくる男。
ここまで余裕のある帰還は初めてかもしれない。
当然か、持ち主は自身の下着を好きにされていることを知っていて何も言ってこないのだから。
慌てて、逃げるように立ち去る理由はないのだ。
(今頃…、お楽しみかな…?)
緩む口元を露骨に晒し、闇夜の中を小走りに車へと戻ってくる男。
久美子…女の意志を確認した上での下着への悪戯は、大成功と言える。
しかし、男の真の狙いはそれだけではなかった。
「どれどれ…。」
徐に持参したPCを起動させて画面の確認を行う。
画面上には、どこかの部屋のベランダ…から部屋の中を覗くような様子…、まるで監視カメラの映像のようなものが映っていた。
「よしよし…わりと綺麗な映像で撮れていそうだな…。
賭けだったが…俺の勝ちみたいだ…。」
そう、男は自分が女の下着で自慰をする…。
それをリアルタイムで目撃させることで女を釣り上げ、そこに意識を集中させる。
パチン、と、下着がピッチから外される音を大きく鳴らすことで、
「たった今やってきて、早速下着に手を掛けた」ように見せかけたのだ。
事実はそれよりももっと前から忍び込み、ベランダの窓の外側、その足元両サイドに一台ずつ、それぞれのアングルで下から部屋を覗き込むような角度で設置られている。
もし、下着に気を取られ、気づかずに持ち込み。
堪らずその場でへたれ込み、自慰に耽ってしまえば…全てが丸裸に。
ベランダの塀が良くも悪くも高いことで、日差しも入りにくく、カーテンは床に触れるほどの長さに至っていない、ことは、数回の侵入で知っていた。
カーテンが開きっぱなしで事に及んでしまえば露骨だが、仮に閉まってしまっても、ある程度は覗き見れるという寸法。
さらには、興奮が先行し、きっちりと窓を閉め切ることを失念してしまえば、喘ぎや悶え、溢れる独り言の全てまでがきっちり撮影だけでなく録音までされてしまう。
「さぁ…たっぷりと教えてくれ…。
あんたの…高坂久美子の…おなにーを…一部始終…しっかりとな…。」
泥棒が去った。
嵐の前…ならぬ、嵐の後の静けさ…が、良くも悪くも孕んでいた緊張感から解放し、欲求を爆発させる。
まさか、生オナニーの見せつけが本番ではなく、その後を撮られているなど露とも思わないだろう。
どんな淫乱で、厭らしい自慰を晒すのか…。
その夜の、真の本番が、幕を開けようとしていた。
【そうですか…。ご自愛ください。
更新は無理にされなくても大丈夫ですので。
調子のいい時、あるいは更新したい時で、お待ちしておりますね。】