2025/08/21 23:29:06
(IezZPcWp)
(あっ…そうだった…)
翌朝、起きるとシャワーを浴びた…暑い季節、眠る時にはクーラーをかけるものの、冷やしすぎると目覚めた時首が痛くなるのを避けるため、若干高めの温度設定にする。
そのため どうしても汗をかいてしまい出社前にシャワーを浴びるのが慣例になっていた。
干した洗濯物も乾いているだろうと替えの下着をとして、思い出した…昨夜は部屋干しでなく外に下着を干したことを…
久美子にとって外に下着を干したのは、それほど何かを深く考えたためではなく、なんとなく…という感じだった。
(えっ…?な、ない?昨日干した下着が1枚…ま、まさか…)
窓を開けベランダに出てみて久美子は呆然となった。
何枚か干した下着の中から、割と気に入っていたピンクのショーツかなくなっていたからだ。
ドクンッ…
心臓が大きな音を立てた…下着泥棒だとすぐに分かった。
久美子は、ベランダから身を乗り出し辺りを見渡すが、見えるのはいつもの風景…おかしなところは、まるでない。
当然のことだろう…たとえ下着を盗んだのが雅美の言っていて下着泥棒だとしても、犯行は深夜に行われたはずで、この時間にウロウロしているはずはない…
まだ残る下着を干したハンガーを抱き抱えるように部屋に戻りカーテンを閉めたものの、心臓は高鳴ったまま…
(ほ、本当にいたんだ…下着泥棒…私のピンクのパンティを盗んだんだ…)
この時、警察に通報するという選択肢は浮かばなかった…お気に入りのショーツを盗まれた怒りや泥棒被害にあった恐怖も…
この時の気持ちを敢えて言葉にするなら…それは興奮…繰り返される何もない毎日に降って湧いたような刺激…
ソファーに崩れるように座り込んだ久美子の頭に昨夜の想像が再び思い起こされる。
(い、今頃…下着を盗んだ男は…私のパンティを…)
男がショーツに顔を埋め匂いを嗅ぎ、舌を伸ばし舐めまわす…洗っても落ちない恥ずかしい染みを何度も何度も…
きっと男は、下半身裸で、興奮で勃起したペニスを激しく擦り、卑下た笑みを浮かべショーツの持ち主…久美子に厭らしく囁く…
「こんなスケベな染みを作りやがって…」と…
(わ、私…どうかしてる…こんなことで興奮するなんて…)
何もない生活に刺激を求めていたのか…それとも知らず知らずのうちに欲求不満を溜め込んでいたのか…理由はハッキリとしないが、久美子は異様な高ぶりを覚えていた…