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夫の願望を受け入れて

投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
削除依頼
2024/12/15 20:41:17 (mMBzTAk9)
《今夜◯◯にある✕✕と言うネカフェに行きます。どなたか人妻の私に露出指示していただける方はいらっしゃいませんか?》

とあるサイトにそんな書き込みをしてしまった私。

予定の時間にネットカフェに入ると、多くの書き込みが寄せられたものの…

[ねぇ…あなた…。ホントに指示に従って露出するの?
でも…いきなり全裸なんて…。]

サイトに書き込みをしたのは夫の拗らせてしまった性癖の為。
夫には私が他の男性からイヤらしい視線を浴びせられる事が堪らなく興奮する性癖があるらしく、一度だけならと受け入れてしまった。

夫が私の隣のブースにいて見守っていて、メールでやりとりをしながらとは言っても、他の男性の書き込みはいきなりハードな指示が多く戸惑いを見せる私に、夫は他人の振りをして少しずつ私の興奮を引き出していくように企てる。


美優、結婚4年目、29才の専業主婦

165センチ 88(E)59・86
背中の中程まで伸ばしたストレートの黒髪を一本に束ね、色白で目鼻立ちのハッキリとした顔立ちは知的で清楚な雰囲気

普段の私からは考えられない真っ赤なシースルーの下着に、フロントジッパーで上からでも下からでもフルオープンになるタイトミニワンピースを着ています。


【初めは露出させるだけのつもりだった夫が、興奮のあまりエスカレートしてお触りや生挿入まで指示してしまうような展開が希望です。
仕方なく付き合っていたはずの私も、いつの間にか支持される事に興奮を覚えるような感じで。

夫とその他の男性を演じられる方、心の声なども表現してくださる方を募集します。】
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レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
22
投稿者:大輔 ◆weh0ormOQI
2024/12/20 21:25:10    (JTVJnVz/)
「それ…本当ですか…?」

美優が…妻が、見知らぬ男たちに心を揺らされ始めている頃。

「あぁ、本当だ…。でも、さすがに信じられないよね…?」

できるだけ小さな声で、と合図するように立てた人差し指を唇の前にあてがいながら話していた。
場所…そう、愛する妻、美優が凭れかかっている壁の反対側のブース。
反対のブースから抜け出し、美優のブースの脇を通り過ぎてやってきていた。

中にいたのは、20代…中ごろの青年。
軽くノックしてから声を掛けたが、興奮のあまり美優が隣のブースへのノック音に気づくことはなかった。

男は夫婦でネカフェを訪れた経緯。
そして、サイトを通じてのやり取りの一部始終を青年に確認させる。

「すごい…。でも、どっきりとか…じゃないです…よね…?」

真面目そうな青年、当然のことながら何の証拠もなければ、信じるまでには至らない。
反応こそ興味はありそうだが、信じる為の材料が少ない…、それは男も自覚していた。
だからこそ、事情を説明し、自ら先に声を掛けたのだ。

「今すぐ信じてくれ、とは言わない。
ただ、いつまでも疑われていては話が進まないのも事実なんだ…、だからこうしよう。」

男は薄く笑みを浮かべて、先ほどまで自分が握っていたスマートホンを青年に手渡す。
不思議そうな表情を浮かべながらも、思わず手に取ってしまう青年。

「ここにはいろんな情報が詰まっている。
このスレの美優…というのは、さっきも言ったが私の妻だ。
その美優の裸体の写真も…、下着も…、着替えのシーンだって…フォルダに入っている。もちろん、顔つきで。」

男の突然の告白に動揺が隠せない青年。
握ったスマホの画面とそんなことを突然口にする男の顔を交互に見ながら

「ちょ…え…えっと…。」

返答もままならない青年を見ながら男は続ける。

「つまり、それだけなくなっては困るものを君に預けた…と言う事さ。
そのスマホからアクセスすれば、君はこの「佐藤」になりすまして美優を誘導し…「偶然隣のブースにいた」という理由だけで、私の妻を楽しむことができる。
悪い話じゃ…ないと思わないか…?」

興味を持ちつつも、肯定的な反応が出なかった青年。
半信半疑が、乗り気の方に触れ始めたのか、生唾を飲み込み、男の話を黙って聞いてしまっていた。

「とはいえ、コメントには十分注意をしないとね…。
私だから…、佐藤だから美優の心は揺れた部分は大きい。
それに成り代わること、君にできるかどうかにかかっているんだよ…。
それとも…」

「信じます…、いいですよ…信じますよ。
何となく事情は分かりました…。」

男が別の提案に差し掛かったところで食い気味に言葉を返す青年。

「貴方は、奥さんが他の誰ともつかない男に心を揺らされていく、性を、欲をむき出しにされていく、変貌していく姿が見たいんですよね…?
いいですよ…協力しますよ…。」

青年の言葉に、男は笑みがこぼれる。
正確には、既に膨らんだ股間を見て…だが。

「スマホはお返しします…。
僕が書き込んでもきっと違和感みたいなものは出てくるでしょうし、同時進行はできない。
だったら、佐藤は貴方で…僕は隣人…ただ隣のブースにいただけ…その方が都合がいいですよね…?」

理解の早い青年。
信じる、と口にしてしまえば、都合の良いことへ解釈はやはり加速する。
それ以上に、男はそうなることがわかっていた、なぜなら。

「君ならそう言ってくれるんじゃないかと…思ってたんだよ…。」

「あ、ちょ…っ。」

不意に後ろのデスクトップの画面を切り替えると、表示されたのは痴漢物の動画。
それも、相手は人妻…というタイムリーなモノ。
美優の声が、呟き…程度では収まらないほどに少しずつ声がはっきりと大きくなってきていたのにもかかわらず反応がなかったのは、その動画をヘッドフォンを装着して集中していたからだった。

「いいから…、こっち側の壁に…耳を当ててごらん…。」

笑みを浮かべた男が、声を潜め、美優がいる方の壁へと目配せする。
生唾を飲み、云われるがままにそっと耳を当てていく青年。
神の悪戯か…、タイミングはまさに

「んっ…はぁ…凄い…こんなに濡れちゃってる…。
私の…私のエッチなパンティ…もう…ビショビショ…。」

そう、美優が挑発的な言葉を発している瞬間だった。

「ほん…と…なんだ…。」

カタンッ…。
少しバランスを崩した青年が、指先を壁にぶつけてしまう。
ハッとして、身体をのけ反らせる青年、そんな様子さえも楽しむように見つめる男。

「ひとつだけ…、このゲームで守ってほしいことがある。私の視界から外れないこと。
もしこのルールを破ったら…、わかるね…?」

男の言葉に、青年は黙って首を縦に振る。

「では、書き込みに注目しながら…偶然居合わせた隣人…楽しんでくれ…。」



【こんばんは。
あまり重要ではない場面を長々と描いてしまいました。
同刻扱いなので、お返事が難しいかもしれません。申し訳ありません。

ただ少しずつ状況を進展させていく為に必要かなと思って描かせていただきました。
最後の数行の、青年が誤って壁にぶつかってしまったあたりをベースにお返事いただければと思います。

今回のレスの内容が上手く伝わればいいのですが、ちょっと難しかったです;】


23
投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
2024/12/20 22:48:41    (WYfzQA2o)
「あぁ…んっ…。私の…エッチなパンティが…こんなに…。」

隣のブースに向かって壁に背を預けながら呟く。
その声には甘い吐息すら混じり始め、私を知らない者からすれば、単なる欲求不満の変態だと思われてしまうかもしれない行為。

それでも新たな興味が湧き上がり始めてしまった私を私自身が抑止する事は出来なくなり始めてもいた。

サイトか、指示された通りに、濡れた下着の真ん中に指を這わせ始めてしまった私は、更なる快楽を求めるかのように、その行為に嵌り始めていた。

「ブラも…胸の谷間も…エッチな…パンティも…。
ワンピースのジッパー開けて…丸見えなの…。
こんな格好を…させられて…パンティ…ビショビショにしちゃってるの…。」

甘えるような声色に変わったその言葉は、耳をすませば簡単に隣のブースに伝わってしまうかもしれない。

隣に誰が居るのか…男の人なのか…女の人なのか…。

それすらもわからない状況でありながら、私の脳内では若い青年が聞き耳をたてている事を妄想してしまう。

若い…真面目な青年が…。私のイヤらしい言葉を耳にして…そっと私のブースの扉の隙間から…イヤらしい私の姿を…。

そんな妄想をするようになるなんて、自分でも信じられない程。
そんな妄想を繰り広げるもう一人の私が私の中に存在していたなんて…。

『そうよ…もう一人の私は…佐藤さんが…引き出したの…。
佐藤さんの言葉が…私をこんなに…。』

その瞬間…。背中に伝わる尖った衝撃。
ほんの僅かながら私の背中に弾かれるような刺激を感じた。

そして私の耳に届くコトンと響く音…。

それが何を意味するのか…。
妄想に溺れ始めたわたしは、一瞬身体を硬直させ壁から離れたものの、身体の向きを変えて片手を壁につけて、頬を壁に擦りつけるようにしながら…。

「やっぱり…隣には誰か居るのね…?男の人…なのかな…?
こんな姿…見られちゃったら…どうしよう…。恥ずかしい…凄く恥ずかしいのに…。
こんなにエッチな格好を…見て…喜んでくれるの…かな…?」

挑発するような言葉を並べてみたものの、その先…このあと…何をしたらいいのかわからない。

私はサイトのあの人に助けを求めようとパソコンに向かうとコメントを…。

《佐藤さんに…言われた通り…濡れたパンティの真ん中に…指を這わせています…。
唇も…半開きに…舌も…だらしなく突き出して…。
パンティ…ビショビショにしてるの…って…声に出して…。
そうしたら…隣のブースから…コトンって…音と…壁に伝わる衝撃が…。
もしかしたら…私のイヤらしい言葉…聞かれてるのかも…。
私…どうしたら…。どうしたらいいの…?》

コメントを打ち終わると、既に蕩けたような表情でパソコン画面を見つめながらも、下着の上を這い回る指先の動きを止めることができずにいた…。

【いえ…この場面は前後を繋ぐ為にとても必要な場面になると思います。

夫が自らの欲望を果たす為に、他人を安全に巻き込む場面は、今後夫主導の元にプレイを進める為には必要だと思います。

私も上手く表現できたかわかりませんが、隣のブースをより意識するような展開になればと思います。】
24
投稿者:大輔 ◆weh0ormOQI
2024/12/20 23:36:08    (M8oU1OXY)
「…。」

思わぬ形で自らの存在を知らせてしまうような行動になってしまったことに驚く青年。
自分よりも相手の方が驚いている、なんてことを美優が想像するはずもない。

思わず男の顔を見てしまう青年。
どうすればいいのか…、わからない。
当然だ、一歩間違えれば盗聴だの、覗きだの言われるかもしれない。
数分前に知り合った…と言えるかどうかもわからない男に、云われるがままに壁に耳を当ててしまった。
まるで、自堕落が原因で犯罪に加担してしまったかのような心境。

助けを求めるように男の顔を見る青年。
数分を待たず、美優の書き込みによってスレッドが更新される。

「ふふっ…。」

思わず笑みがこぼれてしまう男。
不意に与えてしまった音が原因で、男に助けを求める青年。
指示に従い、挑発的な喘ぎを漏らし隣人に気づかれてしまったと思い、佐藤に助けを求める美優。

状況は違うとはいえ、自分の判断で行動ができない男女二人が、結果的に同じ男に助けを求めている構図。
さすがに面白くなってしまう。

《おいおい…いよいよやばくなってきてるじゃねぇか…。》
《こっちまで興奮してきたよ…。》

《つか、隣のやつ羨ましすぎないか…?俺なら速攻で突入するんだが…。》
《ほら、兄ちゃん…いや、佐藤さんよ…助けてやんなよ。美優ちゃんが困ってるぜ…?》


場が進展すれば、当然野次、煽りも盛り上がっていく。
現場では男自らが、ネットでは佐藤という男が…、いずれも同一人物。
あらゆる男を御し、そして妻をまだ見ぬ羞恥・快楽の沼へと引きずり込む工作。
ゆっくりとスマホの上を滑り始める男の様子を見て、青年は更新されるPC画面を見つめている。

《どうしたらいい…ですか。

違うよ…、お姉さん…。
お姉さんがどうしたいのか…でしょ?大事なのは。

お姉さんが嘘を付いていないのなら、そこはネットカフェ…。
危険があったとしても、何かあれば誰か来てくれるし、警察も呼んでくれる。

分かる…?
話が通じる相手なら…、もっと楽しめちゃうかもしれないってこと…。

ぱんつのシミ…くちゃ、くちゃってしながらよく考えなよ…。

見られたらどうなっちゃうのか…、知りたかったんじゃないの…?
えっちな言葉…もっと聞かれたかったんじゃないの…?

もっと聞かれたい…?
覗かれたい…?
それとも…触られたい…?

変態さんの身体は…何を望んでるのかな…?

聞いてみて…?お姉さんの身体に…。

そして感じたままに言ってみなよ、お隣さんに。
もっともっと本当のお姉さんの声を聞いてほしいのか…。
もう我慢できないから、直接覗いてほしいのか…。
もっとその先も…なのかね…。》


思った以上の長文の更新に、青年も驚きの色を隠せない。
誘いに乗ってはいるものの、ここまでの急展開は想定していなかったのだろう。

もっとその先…、男が何を意図しているのか…青年の想像をはるかに凌駕する。
興奮に交じる不安、美優の反応をただ待つように、男は壁に耳を当て続けた。


【ご理解いただきありがとうございます。
分かりづらい描写に丁寧に合わせていただき、とても嬉しいです。

美優さんがスレ立て当初に想定していた流れから逸脱していないか、それが少し心配ですが。】
25
投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
2024/12/21 22:06:52    (a27VoJOl)
『えっ…?私が…どうしたいか…?』

当然のように次の指示が書き込まれると思っていた私の目に飛び込んできたコメント。

それは間違いなくあの人…佐藤さんによって書き込まれたコメントである事は確認できた。

今まで私の心の隙間をつくように、私の心と身体を煽り立ててきたあの人のコメント。

私の知らない世界…次の扉を開く鍵を渡されると思っていた。
それが『私次第…』と言うコメントに戸惑いを見せる私。

『どうしたらいいの…?私がどうしたいかって…そんな…私が決めなきゃならないなんて…。』

頭の中が混乱して心までも乱れてしまう。

『どうしたいか…。私は…どうしたいの…?』

何度もあの人からのコメントを読み返す。
何か見落としてはないか…大切なヒントが隠されてはないか…私の行動を決める何かを…探し求めて…。

『私の…身体に…?』

聞いてみて…?お姉さんの身体に…。

聞かれたい…。
覗かれたい…。
触られたい…。

その…先…?

そんな言葉達が私の躊躇う心を解放するかのように、私の身体を操り人形のように動かした。

ゆっくりと立ち上がり隣のブース側に移動すると、壁に頬を擦りつけながら片手は濡れた下着の真ん中に…。

『私の身体に聞いてみたら…答えが見つかるのかな…?
こんなに…パンティ汚しちゃってる…私の身体に…。
あぁ…ダメ…。ここを擦ると…何も…考えられなくなっちゃう…。』

コメントに有った通り、濡れた下着を弄りながら自分の身体が何を望んでいるのか確かめようと指を這わせる…。

強弱をつけ、時に激しく、時に穏やかに…。

身体の芯が熱く火照り、その奥からは熱い蜜が滴るように溢れ出してくると、静まり返ったブースの中に湿った水音が響き始めてしまう。

『あっ…ダメ…また溢れちゃう…。エッチな音…聞こえちゃうよ…。』

もう何も考えることはできなかった。
と言うよりも理性が何かを判断することができなくなったのだろうか…。

濡れた下着を擦る指先の動きは、蜜が溢れ出る水源に下着を強く押し込む程に激しさを増し…。

膝を震わせ全身を跳ね上げながら、半開きの口はついに身体が求める衝動を言葉に変えて吐き出し始める…。

「あぁ…あんっ…ダメ…また…溢れてきちゃった…。私の…エッチなパンティ…もうビショビショなの…。
エッチな声も…パンティ弄る音も…聞かれちゃってるかも…知れないのに…。
あぁ…恥ずかしいのに…でも…。でも…パンティの上から…弄る指が…止められないの…。」

隣のブースに声が届くことを想像しながら、全身を震わせながら下着の上から股間を擦る。

何を求めているのか…。
声を聞かれたい…?
覗かれたい…?
触られ…たい…?

もっと…その…先の…ことも…?

私の知らない世界の扉が開きかけている。

震える脚でぎこちなく歩き、片手で股間を擦りながら片手でキーボードを打ちコメントを…。

《きっと…聞こえてると…思います…。
パンの上から…股間を弄ると…クチャクチャと…イヤらしい音が…。
そんな音も…聞かれてしまっているかと思うと…手が…指が…勝手に…。
どんな人か…わからない…でも…私に…興味を持ってくれてるなら…。
私の望みを…今から言葉にしてみます…。》

コメントをあげると再び壁に近寄り、今度は向こう側に伝わるように片手を強く打ち付けるように手のひらをつき…。

「ワンピースから…はみ出てる…ブラも…パンティも…。
今…覗いたら…全部見えちゃうよ…?
私の…エッチなパンティ…見たい…?
ビショビショに濡らした…イヤらしいパンティ…見たい…?」

隣のブースに問いかけるような言葉を紡ぎ、挑発するように卑猥な水音までも響かせて…。

『ホントに…聞かれちゃってるのかな…?
こんなに煽るような言葉…言っちゃったら…あぁ…どうしよう…ホントに…覗いて欲しく…なっちゃう…。』

クチャクチャと響く音に混じって、鼻から漏れる甘い吐息。
ありえないほどに淫ら行為に身を委ねる自分自身の変貌に心と身体は更に昂り…。

「見たいでしょ…?私のパンティ…。
イヤらしい私のパンティ…ビショビショに濡らしちゃってるの…。
覗いて…いいよ…?
私のイヤらしい姿…覗いて…。」

心の奥から湧き上がる言葉…。
ついに私の中に眠っていた欲望が目覚め、無意識の内に口からこぼれ落ちる。

『えっ…私…そんな言葉…。あぁ…ダメ…覗かれちゃう…ホントに覗かれちゃうから…。』

こっそりとブースの扉の隙間を広げ、その向こう側からギラギラした熱い視線を浴びせられる妄想が脳内に広がり、震えを増した身体は更に強い昂りを感じる。


【こんばんは…遅くなりました。
このあと少し遅くなるかもしれませんが今夜はゆっくりできると思います。】
26
投稿者:大輔 ◆weh0ormOQI
2024/12/21 22:51:53    (evROWMnm)
「はぁ…はぁ…はぁ…。」

男の書き込みを見届けて以後、美優の生々しい反応を耳で感じる為、青年は隣のブースとの間を隔てる壁に耳を押し付けている。
ちらっと…男に視線を向ける。
男は黙って微笑み、頷くのみ。

「きこ…える…。」

消え入りそうな声で…、隣のブースから微かに聞こえてくる艶やかな喘ぎ、卑猥な水音への感想を告げる。
出会って数分の男もいる自らのブースの中で、興奮の色が隠せなくなっていく青年。

たった一人の男に妻は女から雌へとひん剥かれ、青年は誰にも晒せない性癖を露呈させられる。
青年の股間は傍目にもわかるほどに怒張していた。

男は察する、おそらく自分よりも立派なものを携えているだろうと言う事を。
それを目の当たりにすれば、妻は…美優はどんな反応を示すのだろうか…考えるほどに興奮がさらに高まっていく。

そして喘ぎが少し落ち着いたかと思うと、隣のブースでキーボードを叩く音が聞こえる。
美優の心を幾度となく揺らした佐藤への返事を綴っているのだろうか。
青年の心をも昂らせた男の書き込み、への返事。

情けなくも四つん這いでPC前に這うようにして戻ると、隣からはまだキーを叩いている音が聞こえているにもかかわらず、トン、トントン、と更新キーを連打してしまう。

「ふふっ…。
随分と楽しんでいる様じゃないか…。
大丈夫…、美優は逃げやしないさ…、君がルールを守ってさえくれるなら…、好きにすればいいんだから…。」

そんな新しいおもちゃを目の前にした子どもを宥めるかのような言葉をかければ、

「は…はい…。良いんですよね…本当に…。」

最後の確認、でもするかのようにそう呟き男の顔をもう一度見れば、男は微笑みを浮かべたまま黙って首を縦に振る。

「あ…。
え…今から…。言葉に…。」

更新された美優のコメントに視線を走らせると、再び壁の方に視線を向け踵を返し戻っていく。
そして飛び込んでくるのは、挑発的な言葉。
欲情した雌が誘うように…、揶揄うように…そして楽しんでいるような言葉。

そして「覗いて。」と、はっきり口にしたかと思うと、隣のブースの扉が少し動いたように感じる。
男を見る青年の目は興奮で少し充血し、欲情そのものが滲んで見えるほど。
男が再び頷くと、ゆっくりと立ち上がる。

膨らんだ股間を整えもせず、自らのブースの扉を開き通路に出る。
周辺の客の状態を確認すると、視線は美優がいるブースに。

僅かに開いたブースの扉。
内側から鍵をかけていれば開くはずのない幅で扉が開いているのがわかる。

「本当に…、覗いていいんだ…。」

結果的に、美優の誘いへの返事を言葉で返すことはできなかった青年。
スレッドは初回からすべて読み返した。
しかし、文字で描くには限界がある。

美優という女は本当にそこにいるのか。
顔は…?服装は…?体型は…?

既に得られている情報もあるとはいえ、百聞は一見に如かず、という言葉があるくらいだ。
一目見るまで分からない。

「んく…。」

美優のブースの扉の前に立つ。
生唾を飲み込み、さして暑くもないのに額に汗がにじむ。そしてその首筋に汗の粒が伝う。

キィ…。

普段なら扉が開く音など気にもしない。
しかし、その時はとても大きな音が鳴ったように感じた。

覗いていい、云われたのはその言葉。

しかし、いつどんな客が通りかかるかわからない場所で、「覗いている」状態が知れれば問題が大きい。
意図してか…、無意識か…。

ゆっくりと扉を開いていく。

「み…、あ…。本当に…いいんですね…?」

美優さん…と呼びかけそうになってハッとする。
そもそも隣室の客である自分は書き込みの事を知っているはずがない。
なら名前などもってのほか。

咄嗟に言い換え、確認するように問いかける。
あられもない姿…漂う少しの淫靡な空気…生暖かい湿った香り。
時間が止まったかのように、中にいる女性に目も心も奪われるように見つめてしまう。



【こんばんは。
今週もお疲れ様です。

そもそも、週末くらいしか時間がないというお話の中で、毎日お返事がいただけたこと改めて感謝しています。
とても素敵な一週間を過ごすことができました。

お時間は気になさらず。
落ち着けばまたお返事を下さい。


一点、描写についてご連絡と言いますか…。
互いのブースですが、扉はスライドではなく取っ手を持って手前に引いて開くものを想定して描いております。
ネカフェによって構造は様々と思いますが、一応念のため。】
27
投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
2024/12/22 10:29:28    (L10.jiOl)
「私のパンティ…イヤらしく濡らしちゃった…私のパンティ…。
見たいでしょ…?いいよ…見たいなら…覗いても…。
今…覗いたら…イヤらしい私の姿…見えちゃうよ…。」

下着の上から股間を擦りながら呟く言葉。
始めこそ控えめに『呟く』であったそれは、もはや呟きではなく、確実に隣のブースに届けと言わんばかりの声量になっていた。

『想像しただけでこんなに…もしホントに見られちゃったら…どんな感じ…なんだろう…。
覗いた男の人は…どんなふうに…。』

あの人のコメントにあった『その先…』という言葉に興味が湧き始めていた。

聞かれたい…覗かれたい…触られたい…。

『もっとその先…。』

その先にはいったい何が待っているのか。
個室とは言え店舗内で隣には夫がいる安全な空間。

そこでその先に…何があるのか…。

扉に近寄るとほんの少し…。
通路がこちらから少し見えるくらい扉を開く。
通路が見えるということは、通路からこのブース内が見えるということ…。
誰かが通りかかれば…この扉の隙間に気づけば…私の言葉が耳に届けば…。
そこに誰かが立ち止まり…覗く意思を持った視線が飛び込んでくるはず…。

そんなスリルを自ら創り出してしまうと…。

《今…ブースの扉を少しだけ開きました…。
こちらから少しだけ通路が見える…。
そこで…濡らしちゃったパンティを…指でなぞりながら…。
覗いて…って…言ってみます…。》

再び隣のブースに向かって頬を擦りつけ、露出された胸元までも壁に擦りつけるように…

下着の上から股間を擦りながら…わずかに腰を後ろに突き出しながら…

「いいよ…?覗いても…。イヤらしい私の姿…見ていいよ…。
ブラも…谷間も…パンティも…それに…今は…。
今は…濡らしちゃったパンティを…指で弄ってるの…。
見て…私のイヤらしい姿…覗いて欲しいの…覗いて…覗いて…。」

頭の中には少し開いた扉の向こう側。
立ち止まり隙間の中の世界を覗き見る熱い視線。

私と同じように呼吸を乱す程に興奮した男の人の舐めるような視線を思い浮かべながら…。

「覗いて…イヤらしい私の姿を…覗いて…。
あぁ…恥ずかしいのに…見て欲しいの…イヤらしい格好の私を…見て欲しいの…。
あぁ…ダメ…ホントに見られちゃったら…触られちゃう…かも…あぁ…イヤ…私には…夫が…夫がいるの…。触ったり…しちゃ…あぁ…触られちゃう…イヤらしい格好の私…知らない男の人に…触られて…恥ずかしいこと…されちゃう…。」

ひとつ行動を起こしただけ。
わずかに扉を開き視線を誘い込む道を作っただけ。
それだけなのに頭の中に拡がる妄想は、その先の一歩を踏み出すかのように過激な方向へとシフトしてしまう。

そんな妄想を繰り広げている私の耳に扉がゆっくりと開く音。
そして緊張するかのような震える細い声が私の耳に届く。
細い声とは言っても咄嗟に男の人の声だと気づく…。

身体が固まる…。股間を擦る指先の動きも止まる…。

淫らに発していた言葉も…声帯が凍りついたかのように黙り込んだ…。

『うそっ…誰…!?』

たった今まで妄想を繰り返していた思考が急速にその働きを止める。
まさに蒼白…頭の中は真っ白に何も考えられない私は身体に指令を送る回路まで遮断されたかのように固まる。


【おはようございます。
昨夜はつい…睡魔に負けてしまい…。】
28
投稿者:大輔 ◆weh0ormOQI
2024/12/22 11:06:27    (u3GxL5c2)
拍車がかかる美優の本能がさらけ出された喘ぎ。
見ず知らずの男に、覗かれ、聞かれ、触れられることを望むように、漏れるその喘ぎ。

トク…、トク…。

青年の胸の内で張り裂けそうなほどの緊張感と積もり積もった興奮が、耳まで届きそうなほど大きな鼓動を響かせている。
開かれた扉の中で目の当たりにする真実。

壁の向こう側では想像でしか出会えなかった女が、そこには存在していた。
今にも飛びついてしまいそうな衝動に駆られながらも、隣室に座す男の存在が、このネットカフェという場所が、青年をぎりぎり留まらせている。

場所が変わってしまえば…あるいは…。

半裸…と言えば、その通りだが、濡れそぼった割れ目でシミを作った下着、中途半端にはだけた洋服。
その姿は文字通りの変態を想起させる。

PCのみの一室で、年頃の女が一人…。
そんな姿で何を貪るか…性欲に、非現実に絆され、乱れているのだ。

「入っても…いや、入りますね…?」

許可を求めようとした青年。
しかし、いつまでも中途半端に開いたブースの扉の前にいるわけにもいかない。
それでも黙って入ってしまわないのは美優同様に、真面目な性格ゆえだろうか。

キィ…。

少し大きく聞こえた気がする。
扉の留め金同士がこすれ合う音…そして…。

パタン…。

木目調の木の板を採用しただけ、それだけで簡易的に設えられた個室という半密室の空間。
初対面の男と女。
片や半裸で股間を濡らし、片や息を荒げながら股間を膨らませ棒立ちになっている。

「スマホ…、なってますよ…お姉さん。」

美優の腰元でしばし忘れられていたスマホの存在。
カフェに入ってからは、夫である男と数回やり取りをしただけにとどまっていたスマホが、ブン、ブブン、とメッセージの着信を通知していた。

177cm中肉中背、紺色のチノパンに淡いグレーのロンTを纏った男。
髪は少し伸びており、耳元が隠れる長さになっている。
おとなしそうな、良くも悪くもネカフェに居そうなな容姿。

しかし目元に掛かるかかからないかのラインまで伸びた前髪の奥に見える表情は、どことなく柔らかさを感じさせる。
優しく見えそう…、あるいは害のなさそうな雰囲気を醸し出している。
良くも悪くも容姿は中の夫に比べれば、スタイル、そして顔つきも良い男だった。

「部屋に入ったら、まずスマホを見させてほしい。
私からメッセージを送るからね…。」

再度の髪で隠れた耳元には小型のイヤホン。
そこから高すぎない頻度で、男から指示が飛んでくるのだ。
もちろん、青年の自由を大前提にしながら要所で二言三言話すだけ。
それがかえって、万が一の時の美優、妻を守る為の手段となっていた。

[書き込みがすごくエッチになってきたね…美優…。
皆の反応も凄く良いじゃないか…。

時々、美優のえっちな喘ぎ声が聞こえて興奮しちゃうよ…。
お隣さんは…反応があったかい…?]

時間にして小一時間ぶりのメッセージ。
書き込みの内容に触れながら、隣人…つまり青年の反応を伺うような口ぶり。
メッセージから察するに、美優の部屋へ誰かが出入りしたことは気づいていない様子。

本能に理性が勝り、羞恥興奮よりも恐怖が勝るなら、青年に気づかれず男に助けを求めることができる。
あえてその状態を男自ら作り出し、美優の心中を探りながら、他の男を使って妻を辱めて楽しむゲームを攻略していくように。

[怖くなってしまったなら今日はこのくらいにしても良い。美優は俺の希望をかなえてくれたって思っているから。
もしまだ、続けてあげても良いよ…って言ってくれるなら…。
本当に、書き込みどおりえっちな恰好に…えっちな美優になってしまっているなら…。

万が一もあるからね…?ブースの扉の鍵は、ちゃんと、かけておくんだよ…?
誰かに覗かれると…困るからね…?]

メッセージ送信後、男は青年にこう続けた。

「もし美優が君を受け入れるなら、ブースの鍵を締めるはずだ。
もし、その行動に出ない場合、は、悪いが君ではだめだったということになる。
君に迷惑をかけるつもりはないから、そのまま今日は退店してくれ。

理解出来たら、トン、と、こちらの壁に手を衝くふりをして音を鳴らしてくれ。」

「…。」

トン…。
美優にスマホの通知を知らせ、内容を受け入れれば男はトンと壁を衝く。

尋常じゃないほどの喉の渇き。
目の前で獲物が横たわっているような状態。
極上の空間下で、青年は約20数年の月日の中でも感じたことのない感情に支配されつつあった。



【おはようございます。
大丈夫ですよ、私もそう言う日はありましたから。

眠い目を擦って描いても、楽しめません。
返したい時に、返してもらえるのが一番いいですから。】
29
投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
2024/12/22 12:17:09    (L10.jiOl)
身体が固まったまま動けない。
わずかに横に向けた顔。目だけが扉の方を向き、その視線だけが扉を開き中を覗き込む男を捉えていた。

『イヤっ…誰…!?ホントに…見られちゃった…!?』

まさに青天の霹靂…とは言っても自ら招いた状況。コメントに従っただけと言い訳もできるだろう…それでも自分自身の行動で訪れた状況に変わりはない。

『ホントに…見られちゃうなんて…。』

恐怖…不安…後悔…。

そんな感情が入り混じるものの、身体に伝わる衝撃とも言える刺激を感じていることは確かな事。

カタカタと小刻みに震える膝が表しているものは、恐怖や不安という負のエネルギーではなく、昂りや興奮と言った淫らな芽生えがもたらしたものだと言うことはなんとなく理解できてもいた。

壁に突っ伏すように腰を突き出し、手を股間に這わせたまま固まる私。

扉の前に立つ男が何かを話しかけたように感じた次の瞬間、私の聖域であるブースの中に踏み込んでくる。

後ろ手に扉を閉める音…。

密室で見知らぬ男と二人きりになる非日常の光景。

どれをとってみても現実とは思えない状況に頭の中の混乱はさらに激しくなり思考回路は完全に停止。

「えっ…!?」

不意に男が口にした言葉は、そのまま獣のように襲い掛かってくるかと思われた最悪な状況を打ち破るものだった…。

男に促されて唸り続けるスマホに手を伸ばす。震える指先では簡単に操作ができず、両手で握りしめるように…。

その瞬間、股間を擦りあげていた指先がヌルリとスマホを滑る感覚に、改めて溢れ出した蜜の存在を思い知らされた…。

『あっ…大輔さんから…。』

夫からのメールに心が少しだけ軽くなる。
侵入した男は自らスマホの存在を知らせ、中身を確認する時間を与えてくれている。

襲おうと思えば襲えただろう絶好の時を自ら放棄したに等しい行為。

それがまた私の世間知らずの感覚を擽り、危険回避能力を麻痺させてしまったのかもしれない…。

[えっ…そうかな…。あなたが喜んでくれる事をしただけだから…。
そうなの…?声…聞こえちゃってるの!?
お隣の人は…特に何も…。

うん…大丈夫…何かをされたわけではないし…もう少しくらいなら…頑張れる…。
あなたに喜んで欲しいし…。

わかった…ブースの鍵は…ちゃんとかけておくね…。]

そうメールを返信している間に、侵入してきた男はわずかに横に動いていた。
それはまさに、私が扉の鍵をかける為の隙間を作っているかのようだった。

しかしそれにも何の違和感を覚えることなく、震えた指で変身する事に手間取ってしまった私は、ようやく夫への報告を終えた安堵…いや…夫が何も気づいていない事への安堵を感じながら…男の横をすり抜けるように扉に近づくと、静かに…いや…夫に安心を与える為に、わざとらしく音を響かせるように鍵をかける…。

『大輔さんも…これで安心してくれるはず…。サイトの指示に従って…もっと…おかしなことになっちゃっても…鍵がかかっているなら…安心だもんね…。』

何も気づかれていないと思うからこその勝手な思い込み。

夫に与える安心のはずの行為が、逆に昂りを与えてしまうとは思ってもみなかった…。

現実には淫らにはだけたワンピースから露出するイヤらしい下着を晒して立ち、狭い個室の中に見知らぬ男の人がその姿を見つめている…。

そんな特異な状況に、身を固めてしまう私は、このいつまで続くかわからない膠着を打破する為に…なのか…パソコンに向かいコメントを打ち始める。

『大輔さんも見てるんだもん…ホントのことは言えないけど…。』

《今…少し扉を開けた隙間から…知らない男の人に…覗かれちゃってる…。
そんな妄想を…しながら…エッチな…シミをつくった…パンティ…擦ってます…。
覗かれちゃうなんて…扉を…少し開いたから…覗かれちゃってる…。
あぁ…イヤらしい私の格好を…覗かれちゃってる…。
でも…でも指が止まらない…パンティ擦る指が…止まらない…。
覗かれてるのに…どうして…止まらないの…。》

妄想として今の状況を報告することで、現実を夫に知られる事はないと考えた。

妄想が妄想を塗り替えるような指示が来たのであれば…妄想として報告しつつ…現実を受け入れる…そんな企みが芽生えてしまった…。

【ありがとうございます…。
一度は目覚めたのですが…思考が廻らなくて…きっとちゃんとしたものは描けないだろうな…と思いました…。

そう仰っていただけて助かります…。】
30
投稿者:大輔 ◆weh0ormOQI
2024/12/22 12:43:33    (u3GxL5c2)
メッセージを返し終えたのか、すっと脇にスマホを置く動作が見える。
青年にとって重要なのは次の行動。

こちらに向かって…もとい、ブースの扉に向かって歩いてくるような素振りを見せなければ、黙ってその場を立ち去る。
そう言う手はずだった。

先ほどよりもはるかに大きく、強い鼓動を感じる。
全速力で駆け抜けた直後のあの動悸にも似た感覚と、一瞬呼吸することを忘れそうになるほどの緊張感。

「は…はぁ…はぁ…。」

漏れる吐息は興奮からではなく…緊張に耐え切れない動悸からくるものだった。
そしてその時は来た。

助けを求めるような声をあげるでもなく、イヤホンから離脱の指示も来ない。
ゆっくりと動き出す半裸の美優の身体は男の脇をすり抜け、わずかに開いたブースの扉をきっちりと締め切り、錠を…落とした。

-君を受け入れるなら、ブースの鍵を締めるはずだ-

反響するように、男の言葉が何度も脳内でこだまするように感じる。
脇をすり抜けた美優…が纏う甘酸っぱくも生々しい雌の香り。

これまでの行動を、書き込みと相まって色濃く想像させてしまう。
再びぐっと持ち上がる股間が、パンツの股間部を持ち上げるのを感じる。
反り上がっていく、竿は固さを強め、先端が纏ったボクサーパンツの股間部を擦りながら。

「くっ…。」

その感覚に思わず前かがみになりそうになるが、目の前でさらに恥ずかしい光景を晒している美優を見れば、小さなプライドがその行為をとどまらせる。

そのまま何も言わず、サイトへの書き込みを再開した美優。
画面に向かうことで、青年に背を向ける形になる美優。
半裸、恥ずかしくもはしたない恰好を改善しようともしない美優。

変態的な行動…、しかしその整った容姿とのギャップが青年を惹きつけていくのも事実だった。
そんな状況を少し様子見で眺めていると、

「美優は…、ブースに君が来たことを隠している。
その意味が分かるね…?

その状況をうまく利用すると良い。
これから返事は、都度イヤホンを2度ノックしなさい。

返事ができないこともあるだろう…、私の指示を2度…無視すれば私は警察に通報する。
わかったね…?」

妻の、最愛の女のあられもない姿、変わっていく姿を楽しみたいのは本音。
しかし、怖い目に合わせたいわけではなかった。
そんなことを美優自身が望んだりしなければ…。

トントン…、と、美優の背後でイヤホンをノックする。
当然だが、距離が近づけばイヤホンマイクを通して美優の声も届くことだろう。
男はそんな状況を求め、青年に手渡していた。

「何…してたんですか…?お姉さん。」

少し取り戻した平常心。
そして、青年はあえて少し大きめな声で美優に話しかける。
隣に夫がいることなど知るわけもない青年の行動。

当然、隣近所を気遣って声を抑える理由はカフェ内の迷惑にならない程度に抑えることくらい。
それを配慮しても、隣にいる夫に聞こえてしまう、そんな想像をさせるほど、美優にとっては少し大きく聞こえる声だった。

男の言葉が事実なら、自分がいるブースから男の声など聞こえてはいけない。
無視はできない。
そして、目の前の女…妻という立場でありながら、夫の願望をかなえる為と言いながら夫に隠し、興奮、快感、非現実の為に偽りの事実を夫に告げているということはもはや、後ろめたい嘘、ということになる。

「どうするの…?美優…。ふふっ…。
上手く隠さないと…、俺にバレちゃうよ…。」

問いかけた青年の声が、イヤホン越しにもブースの壁の向こうからでも聞こえる。
次の美優の行動を期待しながら、

《覗かれちゃってるんですね…?

どんな人…?
念願叶ったね…?
覗かれたかったんでしょ…?ねぇ…お姉さん…。

シミ…どうなってる…?
どんな気分…?もっと、もっと興奮したく、もっと欲しくなっちゃったかな…?》

さらに煽るように、「佐藤」は間髪入れずレスをかき込んだ。



【それで結構ですよ。
一番大事なのは、リアルな時間です。
結果として、悪い影響を与えるようなことになったら私も喜ばしくない。

何より、長く続けられることが理想で、最悪は貴女からの返事がなくなること。
そんな最悪に比べれば、一日、二日、返事がないくらい、どうということはありませんから。】
31
投稿者:美優 ◆UhCCZsNBZ6
2024/12/22 13:22:06    (L10.jiOl)
カチャ…。

鍵をかける乾いた音が私の心と身体に潤いを与える矛盾。

夫にも秘密の行為が、壁一枚を隔てたこの空間で始まろうとしている事に心のトキメキが加速していく…。

本当の事を夫にだけは報告すべきだったのかもしれない。
しかし夫の望みは私を露出させるだけ…。
サイトで指示されるままに淫らな姿を他人に見せつけるだけ…。

夫から懇願された言葉からはそれしか感じ取れなかった私にとって、他人と…見知らぬ男と接触することなど望んでいるとは考えられなかった。

私が夫についてしまった嘘…。

それは夫が望む事以上の行為を私が望んでしまったからなのだろうか…。

聞かれたい…覗かれたい…触られたい…。

もっとその先…。

何に興味を惹かれたのか私自身ハッキリとはしていない。それでも夫が望むものと私の望むものの相違が認められてしまえば…私の望みを果たそうとするのであれば…。

『あなたには…気づかれないようにしないと…。』

薄い壁一枚の向こう側に居る夫に申し訳なさを感じるような視線を向けながらも、背後から思いのほか大きめな声で浴びせられる男の言葉に身体がビクンっと反応してしまう…。

慌てて振り返り、唇の前に人差し指を立てて声をひそめるように伝える私の姿は、ワンピースが上下からはだけてシースルーの下着を晒す淫らな姿。

声を立てるなと言うジェスチャーとは裏腹に淫らな姿を正面から男に晒してしまっていた。

コメントを上げればサイトはすぐさま反応を始めるだろう…。
あの人も…佐藤さんも私に何かしらの指示を投げかけてくるだろう…。

そのわずかな時間…この男の人と狭いブースの中で過ごさなくてはならない気まずさ。

私は立っているだけで襲ってくる素振りも見せない男の人に一歩…また一歩と近寄り、囁くような声でも会話できる距離に踏み込み…。

「驚いちゃった…貴方…隣のブースの人…?もしかして…私の声…聞こえちゃった…?」

その問いかけの答えをまたずに、その場で振り返り、パソコンに手を伸ばす。

当然身体は前に折り曲げないと手が届かない。
腰を曲げて手を伸ばす瞬間、ワンピースが身体を這い上がり、お尻を隠していたはずの裾がズリ上がっていくのを感じた…。

『あっ…お尻が…見えちゃってる…。
濡れたパンティも…後ろから…。』

その体勢のままコメントを確認すると、数多くのコメントに混ざり、あの人のコメントを見つけた…。

《はい…覗かれちゃいました…。濡れたパンティを擦るイヤらしい姿を…。

若い…。若い男の子…みたいな妄想です…。

優しそうな若い男の子に…覗かれて…。
ブースの中に入ってこられて…あっ…あぁ…恥ずかし姿を…間近で…。

恥ずかしい…。こんな格好を…見られて…恥ずかしいのに…。

興奮…しちゃいます…。覗かれたかった…恥ずかしい私の姿…覗いて欲しかった…。

シミ…どんどん拡がっちゃって…パンティが…吸いきれなくなって…太ももに…垂れちゃってる…。

どうしよう…覗かれて…ブースに入り込まれちゃったら…もっと…見せて…って…言われちゃうかな…?もっとジッパー開いて…もっと見せてって…言われちゃうかな…?

それに…従っちゃったら…。もう…触られちゃうかも…しれない…。

痴漢みたいに…イヤらしい手で…触られちゃうかもしれない…。》

更に妄想を重ねたようなコメントをあげて、後ろで立ち尽くす男の人に向き直り…。

「私…サイトで…露出の指示をされてるの…。こんなにイヤらしい格好も…サイトで指示されて…。
でも…貴方が目の前に居ることは…言ってない…。あくまでも…妄想として…コメントするだけ…。」

少しでも状況を理解してもらおうと説明するものの、獣と化すであろう男に対して無意味だと気づいていた。

しかしなぜか目の前の青年は、私を…私を取り巻く状況をも理解してくれそうな…そんな安堵感があった…。


【ありがとうございます…優しいお言葉に癒されます…。】

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