2024/12/16 01:43:50
(hEXNtpYX)
時折スレッドのトップ画面に切り替えれば、他のスレッドの様子も確認することができる。
当然、美優と同様に、指示を募るようなスレッドは存在している。
未経験の事に遭遇すれば、他の人はどうなのか…自分だけなのか…などと考えてしまうのが一般的。
日本人特有の承認欲求という物だろうか。
不意に見える他スレにも確かにレスの数は相当数ある。
しかし、この短時間の爆発的な伸びは美優のスレッドだけ…、初心者でかつ真面目な美優でさえ、注目されているスレッドなのはよくわかる。
《この女絶対もう濡れてるぜ…、間違いない…。》
《少しなんて言ってるけど…実はもう全部脱いでたりしてな…。指示くださいとか言いながら待てずに暴走しちゃうパターンね。》
《でも、ガチでこんな女がどっかのネカフェにいるならやばいよな…。》
《俺ちょっと、ネカフェ内うろついてみようかな…、ジーって音…聞こえたら激熱だろ…?》
「今どっちを向いているのかな…美優…。
俺のブースの方に向いたかい…?それとも反対側かな…?
覗かれたら…って、考えたかい…?それともその先のことを考えたのかな…?」
美優からメッセージが届かなくなって…それなりの時間が経過していた。
徐々に…確実に、美優の中で、今ここにいる目的がぼんやりとし始めているのを感じる。
心配性で…不安になりがちな美優。
どうしたらいいの?何が正しいの…?
と、何かにつけて意見を求め、従うタイプの女だったが…いつの間にか、その対象が夫ではなくどこの誰ともつかぬ男に変わり始めていた。
《どんな気持ち…?お姉さん…。
赤の他人ばっかりが集まってる空間で…、下着を晒すようなことをして…。
ブースって言ってもさ…、板を何枚か隔ててるだけなんですよね…。
そんなところで…どこの誰かもわからない男に…いや、男かどうかもわからない相手に指示されて…従って…。》
頭の悪そうなコメントが多い中でも、指示一辺倒ではなく「対話」を求めるようなコメント。
優しい…と美優に感じさせて、全てを知る男が成り済ました架空の別人物からのコメント。
《お姉さん…。
隣のブースに身体を寄せて…、そっと言ってみてよ…。
今覗いたら…、私のぱんつ…見えちゃいますよ…って。》
脱げ、見せろ、晒せ…という、行為を求める指示が圧倒する中。
その男は、美優の存在を晒せ…と言っているように聞こえる。
ここに変態が…露出狂がいますよ…、そう呟いて見せろ…というように。
言葉尻は柔らかく、一見美優を理解しているように見える中、ただただ脱げ、晒せという連中よりもはしたなく、恥ずかしい行為を求めていることを…美優は気づくのだろうか。
「さぁ美優…どっちの壁に…そう言うのかな…?
俺のいる方かな…?それとも反対なのかな…?
ねぇ…楽しい…?美優…楽しい…?」
【お気になさらず。
最初からそう言う感じだとわかっていれば、気長に待てますので。
素敵なレス…嬉しいです。
ありがとうございます。】