2025/11/01 23:06:39
(783mwU33)
「わからなくないけどな…、でも、真琴の運動量なら何を食おうが、飲もうが問題ないとは思うけどね…。
変なとこ真面目だからな…。あいつも…。」
父親としての威厳もあれば、シンプルな心配もあるだろう。
しかしそれが得てして煩わしく感じるモノでもある。
そんなことを知ってか知らずか、あるいは真琴に悪く思われるのだけは避けたいのか。
男は基本的に父親、荻野の肩を持つことはなく真琴寄りの意見を口にする。
といっても、概ねそれで問題ないケースがほとんど。
結局は、荻野の過保護が過ぎるだけ、というのが実情だ。
「全く…。準備するのは俺なんだが…?」
まじないごとを一方的に絡めて、指を切る真琴の無邪気さに笑みがこぼれる。
無論、悪い気はしない。
ここまで愛らしく無垢な少女がなついてくれて悪い気がする…わけがないのだ。
そして…。
「だったら、ちゃんと飲みに、食べに来るんだぞ…?
俺は甘いものは得意じゃないからな…?
カルピスも、ヨーグルトも…、真琴が全部飲んで食ってもらわなきゃ困るんだ…。
あんまり来ない日が続いて、傷んで変な味になっても困るだろ…?
まぁ、乳製品なんて…、発酵してんだからよほどのことがない限り大丈夫なんだが…。」
饒舌…。
いつもより口数が多くなってしまっている自覚はあった。
それだけ後ろめたさ、があったのだろう。
変な味…。
それはいつか、そうなる可能性を示唆し、警戒心を解く為だろうか。
もちろん、その原因は傷み…じゃないかもしれないわけだが…。
「…。」
そして数分後には読書を再開する真琴。
徐々にいつもの空気感が戻ってくる。
背もたれに身体を預ければ、だらんと脚が広がっているのがわかる。
いつもは勉学、そんな緊張感が凛とした佇まいを強いているのか、今はそんな様子が皆無と言える。
本来の姿、自然体の彼女はこうも見ていて癒されるものなのだろうか。
幸いにも、視線を書物が遮ってくれている。
こちらの行動の全てをその視線で捉えることはできないだろう。
スマホのカメラさえ、ちゃんと彼女の股間に向いていれば映っているはずだ…。
「…。」
ちらっと画面に視線を落とす。
やはりだ…白…。
今の真琴、いや、過去も、これからもきっと彼女を表すような色。
撮影しながら、リアルタイムに覗き見ている感覚はやはり生々しい。
股間が疼く…。
(今日は…泊まり…だったな…。)
ちらっと向ける先に見える真琴の荷物。
僅かだがいつもより鞄が膨らんで見える。
着替えをある程度準備しているのだろう…。
もちろん、スカートの内側で見え隠れしている下着の替えも、きっとあるのだろう…。
(悪いな…荻野…。
もう友人…名乗るのやめるわ…。)
そう心の中で呟きながら。
【バレ…貴女が自分でおっしゃっている事ですからね…?
バレているのではなく、バラしているんですよ…?
有難い話です。
やはりお好きですか…?味ですか?匂いですか?食感でしょうか…?
私の推測では、別に特別どれと言う事はなく…。
ただただ男に捌け口として使われ、吐き出される先であること…に興奮されるから好まれる、のではないか、と考えますが…。
酷くなんてありませんよ…?
好物だと仰るなら、それこそ毎食…デザート?あるいはメインディッシュとして…食膳に並べたいくらいですからね…?
もっとも、さすがに飲食物に混入されるのはイメだけに留めたい、と仰る可能性もあるのでしょうけど…。】