…すんっ…くすん…
（きゅっ…とパパの胸の中で小さく身を寄せて泣くマミ。いやだ。離したくない…あの子を見ちゃいや！マミだけをみてて！マミの事しか好きなパパじゃなきゃやだ！一度自覚した気持ちは収まる事を知らず膨れ上がる一方…あの子にこの身体は戻したくない…そんな事すら考え始めるようになってきています。でもそんな事はパパには言えず…ひたすら健気にその気持ちを胸に秘めて…）

ごめんね？ありがとう…なんかね？ドラマ思い出して泣いちゃった…いこ？

【まぁあたしも好き勝手に動かしてるので、あまり気になさらないで下さい。
1日、マミちゃんに幸せいっぱい充填させてね？その分夜景えっちはすごく乱れちゃうから…】

………ばか………
（「俺の彼女」の言葉が嬉しくて、キスをしてすぐに窓の外をみて頬杖をつき始めるマミ。ちょっと急すぎて恥ずかしかった…耳まで赤くして一言呟き、また右手をそっと差し出して。薬指には約束の指輪。纏う衣服は中の中までパパが選んでくれた…この上ない幸せな気持ちで、マミは車の心地よい揺れに身を委ね…）

…着いたね？
あぁ…確かにカップルばっかりね？あのドラマ、あの子が好きでよくいっしょに観てた。もっとも、あの子は気づいてないけど…
あの子はヒロインの子にキャアキャア言ってたけど、マミは…あの友達の子の…隠さなきゃいけない恋に…ズキッてきたなぁ…
（確かに見覚えのある風景。聖地というだけあり、写真を撮ったり撮影に使ったスポットの前で何やら話していたり…人気がうかがえるスポット。マミは同じ境遇の子の消えそうな悲しい恋心に自身を重ねたか、すこし悲しそうに遠くを見つめて）

…あっ…
（隣に立つパパがそっと抱き寄せてくれます。目を伏せて少し笑い寄せられるままに身を預けるマミ。）
〈気、遣わせちゃった…なんだか、今日はパパの優しさが染みる…最初からマミの為の一日だからかな…パパの気持ちを独占できる…うれしい…〉

…パパ、すき…だいすき…あいしてるよ…
（気持ちが昂り少し泣いてしまい、パパの胸に顔を埋めて何度も気持ちをパパの中に刻みつけていきます）

『パパは「マミ」と行きたかったんだよ。
良い女だろ…って、自慢の彼女とさ』
等と話していると赤信号。

停止していると、不意にマミから呼ばれ、
『ん？どうし…』

隣を振り向いた際に不意打ちのキスをすると、すっと元の位置に戻り、再び窓の外に視線を向けるマミの姿

(『マミ…』)
これまでとは違うマミの態度。
また新しい一面を覗かせた少女を楽しみながら車は進む

………わかった。じゃあそういうことにしとく…
（耳まで赤く染め、コクン…と頷くと遠慮がちに笑いパパを初めて見つめます。パパの手の上にマミの手をもう一つ重ね、ぎゅっと握りしめて…）

…拗ねてごめんね？…会いたかった…うれしい…選んでくれて…ありがとう…
（色気に関しては完全にマミの方が上。半身乗り出した身体の捩れ方一つとっても、やはり13歳とは思えない魅力にあふれていて…）

ところで…今日はどこいくの？