2024/07/16 21:32:10
(XYHUzaga)
「ご愛嬌…、まったく君って子は…。
それもそうだね、ゲームはルールを守るから楽しい。
ゲームは楽しくなきゃ意味がないしね…。」
改めて考えても、少女にとって盗撮される行為自体は大したことではないのかもしれない。
事実を確認したわけではないが、反応や受け答えを聞いている感じだと、他の大人に覗かれた、撮られたというのも嘘ではないのだろう。
幸運…、そう感じるとともに、少しずつこの少女からこの余裕を奪ってみたい。
そんな風に感じ始めていた。
「ある程度持っている…とはいっても、ある程度、だろ…?
この機械もそうだけど、最近のゲームセンターは一昔前に比べると高くなっているからね…。」
遠慮しつつも甘えられるスタンス、これも少女の魅力の一つなのかもしれない。
もっとも、整った目鼻立ち、発育の良い身体つきに恵まれた結果、施すことへの躊躇いを奪っているのかもしれないが。
容姿で惹かれるものがなければ、盗撮どころかきっと近づいてもいなかったことだろう。
自分で思うのもなんだが、下衆な大人だ…そう感じてしまう。
「嫌なこと…ねぇ…。」
やはり彼女なりに思うこともあるようだ。
しかしそこを掘り下げようとは思わない、時間にして数十分程度の付き合い。
ただ、多くはない回数でも、その会話の中で感じる素直さから、言ってもいいと思ったらきっと言ってくれているのだろうと。
盗撮をするんだ…、そう思って数日少女を探していたはずなのに、
そんなことを考えている間は、呆然と彼女がクレーンゲームに没頭する様子を眺めてしまっていた。
無邪気な表情、悔しがる様…、取れた時の笑顔。
こんな子でも家に帰りたくなくなるのだな…、と。
そんなことを考えている最中、三月からの提案にハッとする。
ゲーム…、そうだ、前回もこのワードで始まったんだ…。
ところが言い分は想像の遥か外。
まさか泊めろと言い出すとは夢にも思わない。
最初からずっと主導権でも握られているような…、そんな感覚さえ感じる。
自分の言っていることの意味が分かっているのだろうか…。
出会ったばかりの、父親と同じ年の、盗撮をしてきた男の、家に泊まろうというのだ、さすがに男は驚きが隠せなかった。
そんなルール飲めるわけないだろう。
さすがに泊めるわけにはいかない。
自分が何を言っているのかわかっているのか?
盗撮した男だぞ?
何パターンかの返答が頭をよぎる。
しかし同時に少女の一つの言葉を思い出した。
-今までの教師とは…違う。-
マニュアルのような返答をして、少女は、三月は何をおもうのか。
否定的な言葉を並べるときじゃない。
そう考えなおせば、
「わかった…、その代わりお母さんが仕事を終えて家に帰ってくるまでには帰るんだ。
それがこのルールを適応する条件だ。」
アームがゆっくりと動き出す。
何度も失敗しているプレイ。
それがルールをつけた途端に成功するとは、考えにくい。
初めて、プレイ中の三月ではなく、アームの先に意識が集中していた。
取れてほしいのか…ほしくないのか…。
条件付きとはいえルールを飲んだ以上、黙って見守るしかなかった。
【大切に…、そうですね。
軽くつかわないようにしていこうと思います。
何度も何度も言葉にしては信ぴょう性に欠けますよね。
そうですね、母子家庭で、というのはあまり重要ではありませんが、父親を好いて止まない少女を汚す。
というのは、格別ですね、
一種の寝取りのような感じもしますが、年齢的にも環境的にも身体ではなく心から籠絡し、穢していくような感じになるのですから、似て非なるものでしょうし。
父や彼氏の立場…。
そうですね、関係的にどう考えても男側の責任ではありますから、父であれ彼氏であれ、それが理由で愛せなくなることはないような気がします。
もちろん、繋がり続けている状況で、というのであれば、殺意を持って男の下へ向かうかもしれませんが。】