隣国に不法に占拠されていた我が領土を取り戻す作戦で功を上げ、異例の若さで大尉まで昇進した。聖女の名の下に女性が活躍するお手本だと、メディアが取り上げ、アストリアではそれなりに有名人だった。しかし、祖国で有名とあれば、敵国にも知られているというもの。軍の広告塔にもなっていた私は、オラク帝国でもとりわけ有名だったようだ。かつての部下を人質にされて自害を禁じられながら、徹底的に貶められ、私の心は折れてしまった。手綱を引くこんなたわいもない力にも抵抗できず、よろめきながら方向転換してしまう。(嫌だ…っ、こんな姿、彼に見られるわけには…っ)秘部が丸出しの姿というのもそうだが、帝国兵の言いなりになっている姿は特に見られたくなかった。近づくにつれ、少し痩せたようにも見えるが、あまり変わらないエランの姿がよく見える。ああ…、私は変わってしまった。猛将とまで言われた「リアナ大尉」はもういない。私はもう、嬲られるだけの情婦だ…。嫌だ嫌だと心が拒絶しても、背中やお尻を鞭で打たれるだけで、足が勝手に前に出る。ガチャガチャ、チリンチリン、カツカツカツ…。拘束具や鈴、蹄鉄を鳴らしながら、汗と涎を垂らして自身の身体を汚しながら。「おいっ、足が下がってるぞッ!訓練し直すか?雌馬ッ!!」嫌だという意思が足に伝わったのか、足取りは無意識に重くなっていたが、叱咤されて、足は直角になるように上げ直す。背筋をピンと張り、足は直角になるようにキビキビと動かす。馬の最も美しいとされている歩行方法だそうで、何度も教え込まれたもの。…そう、人間のものではなく。(こんな大した距離歩くだけで、こんなに疲れるのだ…。エラン…、どうか惨めな私を見ないでくれ…。)蹄鉄付きのレザーブーツは膝上まで覆い、熱気と汗が籠ってサウナのよう。両腕を拘束するレザーグローブも同じであり、まだ少しの距離しか歩いていないのに、すでに汗が止まらない。厚底で極端に爪先立ちになるように、最も馬の足に近いように改造されたブーツは、人間の靴としては最低以下。裸足のほうがマシだ。それでも、よろめいてでも、目的地まで馬車を引かなくてはいけない。「…んぐぅぅっ!!…っ、ブフゥーッ!ブフゥーッ!!」口の根元まで咥えたビットギャグのせいで、口に唾液が溜まり、呼吸がしづらい。これではまるで本当の馬のようだ。エランのそばに来るだけでも、肩で息をする始末。足に乳酸が溜まって震えているが、鞭で頭を叩かれ、命令されるだけで、まるでかつての敬礼を彷彿とさせるように身体が勝手に動いた。「…ふ、ぐぅ、ん…っ、うぅ…っ」(身体が勝手に…っ。ああ…、エランの前でも出来てしまうのだな…、私はもう…。)何度もやり直しさせられ、その度に罰を受けた服従の姿勢。腰を落として肩幅以上に足を開き、股を突き出して、女性の弱点を曝け出す格好。無毛に剃られた割れ目が少し開き、陰唇がエランを誘うようにパクパク覗いていた。私の近況を、私以外の者が勝手に話している。それだけで、「ああ、私はもう所有物なんだ」と思い知らされる。このようにされてしまった調教も、毎晩の奉仕のことも、戦友に全てバレてしまった。手綱を引かれ、ヨロヨロと彼の眼前に近づく。汗や涎に塗れた、汚らしい顔が近づき、さぞ不快だろう。エランの顔が少し歪んだ。ああ…、すまないな、エラン。私が情けないから…、所詮は女のくせに、君の上に立とうとしたから…。尊厳を踏み躙る度重なる調教により、すでに卑屈になりきったリアナには、エランの決意は伝わらなかった。ただ御者の言う通り、必死になって馬になりきる雌奴隷の姿があった。
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