いったいどれほどの時間、このサイトで言葉を交わしていたのだろう…。ふと時計を見ると…まだ1時間ほどしか交流していない。だとしたら…この感覚はいったいどう言う事なのか…。見ず知らずの他人から浴びせられる蔑みとも取れる言葉の数々。そう…丁寧で柔らかく諭すように語りかける口調の裏には間違いなく蔑みの気持ちが込められているに違いない。他の誰よりも強く、ともすれば他の男性社員や時には上司にまで逆らい、自分の意見を通してきた私。それ故に、実績を認められて今の地位を手に入れたのだから…。他人は信用しない…裏切られて泣きを見るのは私の方…。それならば誰にも心を許さず鉄壁のパリケードを築けばいいだけ…。私はそうやって過ごし、今ここに居る。それを理解しながらも、貶める言葉を散りばめて私を煽り昂らせるこの相手はいったいなんなんだろう…。それよりももっと不可解なのは、そんな男とも女ともわからない相手の言葉を鵜呑みにしてしまい、その指示に素直に従ってしまう私とは…。「どうしちゃったの…!?私…。こんな事するなんて…信じられない…。」脱いだ下着を手にしたまま、フロアを見渡せば、そこに居るはずの面々が鮮明に浮かぶ…。私の職場…そこは唯一私を認めてもらえる戦場のような場所であるはずなのに、今はどうだろう…勝ち誇ったように蔑みの言葉を投げかけてくる相手の意のままに操られて、こともあろうに戦場とも言える職場で下着を脱ぎ捨ててしまうなんて…。そのままデスクのパソコンに視線を落とす…。そこには…『さぁ…ほら…。』と言わんばかりに私を追い詰める言葉達が並んでいた。「感謝…?謝罪と感謝は…表裏一体…?」サイトから投げ掛けられる言葉が不思議とスッと私の中に染み込んでくるような感覚。指示と言うよりは…支配…いや…もはや洗脳に近いのかもしれない…。そんな考えも、本来私の中に眠っていた願望が目覚めてしまっただけであることを認めたくない意思が創り上げた虚像なのかもしれない…。「ええっ…!下着は…明日のこの時間までデスクの引き出しに…!?」手にした下着からはフワッと漂う淫靡な香りが鼻腔を貫いている。こんなに汚してしまった下着を…こんなに淫らな香りを放つ下着を…明日のこの時間まで引き出しに留めておくなんて…。僅かに働く理性が危険を叫んでいる…。もし他人にそれを嗅ぎつけられ下着の存在が知られる事になれば、言い逃れなどできるはずもない…。そしてサイトからの私を煽る言葉…。「まさか…そんな事…!私の中から…もう一人の私を引きずり出したのが…松本だなんて…そんなはずはないわ…そんなのイヤっ…!」それでもサイトの言葉に導かれるように部下の視線を…その歪んだ表情を思い浮かべただけで、無防備の股間からは太ももの内側を伝うほどの熱い蜜が溢れ出してくるのがわかる…。「うそっ…!うそよ…そんなはずはないわ…。」意思に反して身体は敏感に反応してしまう。サイトの言葉がそうさせるのか…サイトの向こう側に居る相手にはそれを見透かされているのか…。もう私には逃げ場などなかった…。私を操る言葉…その言葉に煽られて非日常の行いを求め始めてしまった心と身体を止めることなどできそうにもなかった…。《私が間違っていました…。頭ごなしに否定してしまった私の考え…。それは間違いでした…。謝罪を…受け入れて頂き…ありがとうございます…。私の横柄な態度は…許して頂けたのでしょうか…?私は間違わない…私の考えが正義…。他人の言う事に意味などない…。私はそんな風に他人を見下してきたんですね…。その考えは…今から改めます…。部下にも…出来損ないだとか…役立たずだとか…言えませんね…。
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「いいねぇ…、良い感じになってきたじゃないか…。やり取りが始まった直後の粋がる貴女と、今の貴女…どっちが本当の貴女なのか…。今となってはもう考える必要すらなさそうですね…。」結局貴女も被害者なのかもしれない。今までの貴女という、誰にも囚われず、媚びず、自分の力のみを信じてやってきたのだろう。それが性格なのか…、家庭環境なのか…、何かしらのきっかけがあったのかまで走る由もないが。少なくとも何らかの形で自分自身に負荷をかけてしまっていた。そしてその振る舞いが、他を寄せ付けず本来の自分という物に蓋をしてしまったのかもしれない。直接現場で語った言葉までを知る術はない。しかし、書き込みを見るに思った以上の、心の底に眠る本来の気持ち、欲求、願望、妄想…を曝け出したのではないか…。そう考えるに足るコメントの内容だった。《ちゃんと…立場を…本来の貴女を理解出来てきたようですね…。感心感心…。身の丈に合った言葉を使い、振る舞うことはとても重要です。使う言葉、使ってきた言葉は貴女の人生そのもの…。それは経験から十分感じている事でしょう…。あらゆる人間を蔑み、蹴落とし、抜き去ってきた。でも、気づけた…。貴女は決して…、人の上に立っていい人間じゃなかったことに…。役立たずだ、無能だと罵るような資格は欠片も持ってはいない。もちろん、そんな資格は本来誰にもない、貴女以外にだってない。でもそれ以上はっきりしているのは…。貴女は職場で、オフィスで、下着を脱いだ。部下のデスクで…椅子を使って、欲を満たした。そうですよね…?ただただ、おなにーの為に部下の就業環境を汚したんです…。そんな人間が人の上に立つ…?指導…?育成…?ちゃんちゃらおかしいですよね…?》文字…は、時に言葉より残酷になる。言葉は見えない…、心を抉るような言葉を投げかけられても、脳はそれらをずっと覚えてはいられない。しかし文字は違う。目に見え、何度目を通しても意図的に削除しない限り消えることはない。何度でも、何度でも、相手を犯すように攻撃的な言葉を投げ続けるのだ。男はその事実を理解している。真奈美よりも先にこのサイトに訪れ、幾人ともつかぬ女を相手にしてきた。時には対面することもあり、時には隷属的な行為を強いてきた。のし上がるスキル、手法、経験は真奈美に遠く及ばない。しかし事、雌を雌たらしめる為のアプローチは真奈美の経験値を遥かに凌いでいる。。指示に対しての報告が足りないと感じても催促はしない。真奈美はそれを必ず見ている、し、実行している。そして必ず報告する従順さは既に躾が上がっている。今の真奈美の姿を誰が想像するだろうか…。勝気、強気、誰にも媚びない自尊心の塊。そんな女がどこの誰とも知らぬ、性別さえわからない相手に媚び諂っているこの状況を。そして少し待てば、ちゃんと追加で報告は返ってくる。その言葉はもはや、ただ露出することで刺激を味わいたいだけのモノではない。もはや洗脳の類すら超越し、自らの意志で隷属を辱めを求めている言葉たちがはっきりとそこにはあった。《良いですね…、ちゃんと言われた通りできるのは素晴らしい。きっと何度も出来損ないの部下に言ったんでしょう…?言われたこともできないなら、いったい何ができるのか…と。見下し、蔑み、嘲笑いながら、きちんと見極めもせずに無能を決めつけて。
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今の私は何かが違う。何か…どころではない…まるで別人と言っていいだろう。強い女として自分の信念を貫いて…誰にも媚びず誰にも諂う事なく…。周りからは女の幸せを捨てた哀れな女に見えていたのかもしれない。そんな私がほんの少しのやり取りの中でこれほどまでに変わってしまった。変わってしまった…?いや…何も変わってなどいない。本来の私そのものを初めて表現できる空間を手に入れただけなのかもしれない。実生活の中で秘匿性のあるインターネットの中の虚空間が私に素直に振る舞うことのできる自由を与えたのか…。秘匿性といってもそれは完全などではない。どこにも安全を保証してくれる世界などない。その道に長けた者であれば私が何者なのかを探り当てる事もできるのだろう。誰も居ないオフィスで…誰にバレる心配もない安心な空間での行いの退屈さに、そんなほんの少しの危うさが露出という本来の醍醐味を僅かながら私の意識にスリルを与え、そこに魅了されてしまったのか…。下半身を剥き出しのままデスクに戻りサイトに没入していく。コメントを上げ、返しのコメントを待つ間にも、意識の中に植えつけられてしまった部下の視線を思い浮かべる。「そうなの…その視線…。松本の目が…私をイヤらしく見るから…私はこんなに…。」誰かこの男をなんとかしてくれ…と、今にも叫んでしまいそうなほどに苛立ちをあらわにしていた相手が、いつの間にか私に未知の快楽を与えてくれる大切な存在に様変わりしてしまった。心の変化をサイトの相手であり部下でもある…。部下の存在を巧みにチラつかせ全てを見透かしたかのように真の私を引き出したサイトの相手。今となってはどちらも失うには惜しい存在となって私の心の中に居座ってしまった…。そう…社会の仕組みの中で生き残ってきた私の生き方そのものを否定しながらも理解を示すこの言葉…。虚勢を張り重い何かを背負いながら走り抜けてきた私に優しく手を差し伸べ、そっと私から重い何かを肩代わりしてくれる…。そんな私の間違いを正し諭すような言葉に惹き込まれてしまったのか…。不思議とここでは素直になれた。強く振る舞う必要もない…ただ一人の女として肩から力を抜く事ができた…。《そう…私は他人を罵る事などできない…。そんな立派な人間じゃないの…。オフィスで部下の視線を意識して…下着を濡らすほどに興奮して…。更なる刺激を求めて言われるままに下着を脱いでしまうなんて…。そんな未熟な人間が…人の上に立つなんて…。》謝罪と感謝…そんな言葉が私と他人の垣根を取り払ったかのように素直な言葉がスラスラと飛び出してきていた…。《私は…私の欲を満たす為に…部下のデスクや椅子を使って…オナニーをして…汚してしまったの…。パンティを脱いで…剥き出しの…濡れたオマンコを擦りつけて…部下の環境を汚すオナニーに…夢中になっちゃっの…。デスクからも…背もたれからも…オマンコから溢れた蜜が…糸を引いて滴るほどに…。》思い返しながら詳細な報告を始める私。自慰行為などというはしたない行為は本来誰にも知られるはずのない秘められたものでなければならないはず…。それを赤裸々に語る行為にさらなる羞恥が私を狂わせていく。《言ったわね…確かに何度も言ったかもしれない…『こんな事も出来ないの?』『何度言ったらわかるの?』『あんたにはいったいなにができるの?』認めたことも…褒めたことも…一度もなかった…。私は部下の…尊厳を…。彼の心に深い傷を残してしまったのかしら…。償い…私は彼にどんな償いができるのかしら…。》諭すような文字に追い込まれた私は、心の奥底から深謝の念が込み上げてくる。《私は…淫らで…惨めで…恥ずかしい生き物…。そうなの…私は…淫乱な雌…。部下のデスクでオナニーをしながら言ったの…。淫乱で…惨めな姿を…見て欲しい…。私をもっと…淫乱な雌に変えて欲しい…。
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