イメプレ

「謝って済む話じゃないんだよ…」

慌てて取引先である神木社長の元に訪れたが、当然お怒りの神木社長。

「いったいどう責任をとってくれるんだ？」

【レス遅くなってすいません。導入ありがとうございます。】

「本当に申し訳ありません…」

新人の後輩(男子)は、顔面蒼白になり俯いて謝ることしか出来ず…

「あの…何でもしますので…引き続き取引を…」

一緒になり頭を下げながら…

【大丈夫です。
私も遅くなる時がありますので。】

「何でもする？…口では何とでも言えるさ、本当か？」

大口の取引先で取引を継続できなければ会社の経営は傾き、倒産に追い込まれてしまうだろう…。

「うちの会社に大きな損益が出ている。それをどう補ってくれるんだ？そんなことが出来るのか？」

到底無理なのは明白だった。この状況をどうにかするには…。

【ありがとうございます。】

「本当に何でもします…」

後輩の子は今にも泣き出しそうな表情になり…
神木社長の目を見てはっきり答える佳奈。

「お金では難しいですが…
私に出来ることなら…」

神木社長と社長秘書の視線を感じながら…

「ほう、お金は難しいか…そうだなサラリーマンが一生働いてどうにかできる額じゃない、ではどうする？君の一生を私にくれるのか？」

真剣に強い意思を感じた神木社長は佳奈を試すかのように問いかける…。

「何でもするんだろ？」

一生を捧げるということとは…。