イメプレ

《こんばんは＆お帰りなさい。少し寒かったんじゃない？温かくなれ、ギュッ。

前の方とのイメが残念な終わり方だったので新たなスレが立つのを待っていましたからね。》

あれ？普段だったら「エッチ」そう言っても動き出さず「抱っこ」をおねだりする鈴香が今日は１人でクローゼットへ走って言って。急いで自分も身体を拭くと鈴香を追い掛けた。

『今日は早いね。まてまて、置いて行かれたら困っちゃう、ちょっと待ってよ。』

もちろん車を運転するのは自分だが楽しそうにする鈴香に合わせておどけて見せ。

『着替え終わったら鏡台のところで待ってて。髪の毛を可愛くしなきゃね。』

＜お天気またわるいですねぇ。寒くなって来ましたね。
何はともあれ、鈴は恭平さんとイメ出来て楽しいです＞


「えー髪このままでいいよ？」

可愛い髪型というより、髪が濡れていることすら気にならないらしい。
それでも鏡台の前に座る素直さは鈴香らしい。


「どんなスマホカバーがいいかなぁ？」

貴方の部下が来て緊張していた一時のことも忘れ
呑気な声で足をゆらゆらさせている。

《こんばんは。台風の動きに注目？北上するに連れフェーン現象で今日は真夏並みの暑さ。明日は強い南風でもっと暑くなる？熱中症注意ですよ。》

髪はこのままで良いと早く出掛けたい気持ちがそんな言葉で表れる。とは言いながら鏡台の椅子に座って足をブラブラ揺らしながらスマホカバーの話を始める。

『カバーの色もそうだし柄とか可愛いデザインが色々あって選ぶの迷うんじゃない？だからと言って妥協すると後で飽きちゃうしなぁ。』

鏡台の椅子は低いのだが、それでも足がブラブラする鈴香は母親でも待ちわびる小さい子供に見えてしまうくらい。

『さて、どうしようか？乾かして何もしないままで良いかな？ポニーテールにしようか？』

自分の支度を素早く済ませて鏡台に向かう。ドライヤーを手にして髪を丁寧に乾かしながら鈴香に髪型を訊ねる。

＜どうりでむしむしするんですね。
お昼寝してたら汗だくで起きました笑＞

「んーん、そのままでもいい？」

結ぶ時間を待っているより早く行きたい鈴香は、
髪を触ってくれている貴方に鏡越しに尋ねる。

髪が渇いたのか、ドライヤーを切った貴方に、
すぐに立ち上がる鈴香。


「恭、いこっ」

ぎゅっと貴方の腰に腕を絡めて、上目遣いで見つめる。
こうしているとあれほどベッドでは厭らしい顔をしていたが、
今は昔の貴方といた頃の様な幼い顔。

《こんにちは。風は心地よいけど暑さは真夏並みの今日ですが鈴香さんは仕事かな？お昼寝でブランケット頭から被っていたのでは？汗だくになっちゃいますよ。》

髪を乾かしてる間は足をブラブラして落ち着かない鈴香。その様子はまるで子供。

『ほらほら、もう少しだから動かないの。まったく鈴ったら仕方がないなぁ。』

ドライヤーを止めてブラッシングと思った瞬間にピョンと椅子から飛び降り早く早くと言わんばかりに腰にしがみつき上目遣い。

『わかったよ。じゃあ行こうか。鈴が鍵を閉めるんだからちゃんと持ってね。出発。』

玄関で靴を履いて扉を開けると鈴香が鍵を持って先に外に出た。