イメプレ
1:動き出した二人の時間<2>
投稿者:
鈴香
◆NZJg9s3.DU
2018/07/17 20:45:59(Crx2scHw)
<強風注意というやつですね。
風が強いと髪もふさぁーとなるので困りものです>
「す、鈴元気だから。だから先生来なくても大丈夫」
医者が嫌いなのと、貴方の実家に行けない、
その二つのことからぶんぶんと首を振り、貴方に抱き着く。
やがてあと三十分で部下が来るという話。
途端に自分自身の鼓動がうるさい位に早くなり、
貴方に聞こえるのではと思う程に。
「じゃあ、アイスティー用のグラス冷やすね」
ぱっと貴方から離れて、キッチンの棚へ。
「このグラスでいいかな?あっ!」
人が来る貴方と自分だけの空間に怯えて震えた手は
持ったグラスを床に落とし、
そして薄いグラスはパリンと音を立てて割れる。
「ごめんね。すぐに片つけるからー」
慌てて破片をそのまま触った鈴香の指から
すっと赤い血が流れる。
18/08/23 22:07
(InM3DC0V)
《確かに風で困るのはスカートだけじゃなく、鈴香さんみたいに髪の毛が長いと大変ですよね。纏めたり丸めたりはしないのかな?》
(しまった、1番嫌いな医者の話しと実家に早く行きたい気持ちが鈴香の中で戦い始めた。しかも知らない人が来る時間まで。)
ギュッと抱き締めて安心させようと思った瞬間に鈴香はパタパタ走り出してキッチンにある茶だんすへ。
『鈴、慌てないで。俺が手伝うか、、、』
言った瞬間に鈴香が出したグラスが手から滑り落ちパリンと乾いた音を響かせ砕けた。
『鈴、ストッ、、、』
言葉を呑み込むと鈴香の背後に回って身体を抱えて抱き上げた。
『ゆっくり深呼吸して。大丈夫、怖くない。ここに居るのは鈴と俺だけだから。』
素早く切れた鈴香の指を口にくわえると、ソファーに移動して強く抱き締めながら指を舐めた。
18/08/23 22:34
(jsd7FGVC)
<お寝坊しなければ夜会巻きとかしてますよ。
お仕事しながらブランケットにくるまるのに邪魔なので笑>
真っ赤な血が流れるのをぼっと見ていると、
ふわりと抱き上げられ、キッチンの冷たい床から、
座り心地のいいソファーへ。
そして貴方の腕ですっぽり身体を包まれる。
「グラスごめんなさい。どうしよう…ちゃんとすぐに買いに・・・
あっ・・・お金・・・。すぐお金貰えるキャバクラとか・・・
本当にごめんなさい」
深呼吸と言われても全く落ち着いた様子はない。
今まで貴方に怒られたのは、結果として鈴香自身が傷つくようなことを
したときだけだった。
グラスを壊した。そんなことで怒られる訳もない。
それでも人のものを壊せば罵声を浴びせられ、殴られる生活が染みついているようだった。
18/08/23 22:49
(InM3DC0V)
《夜会巻きってどんな巻き方ですか?想像が追い付かない(笑)寒がり鈴香さんは仕事をしながらブランケットにくるまる?スヌーピーに出てくるライナスみたいですね(笑)》
パニックで周りが見えなくなって過呼吸になりそうな鈴香を、まず落ち着かせないと。
『鈴、鈴、良く見て。目の前にいるのは恭だよ。鈴が1番落ち着ける腕の中にいるんだよ。』
ギュッと強く鈴香の顔を胸に押し付け匂いを嗅がせるようにして。背中をトントン、トントンと優しく叩き言葉を続ける。
『鈴は恭のお嫁さんになったの。覚えているよね?奥さんになり、秘書として一緒に、いつも一緒に居るんだよ。怖くないでしょ。』
フラッシュバック、無理もない。数日前まで恐怖に支配され暴力に曝されていたのだから。
『グラスなんて買えば良い。形がある物はいつか壊れるんだから。大事なのは鈴香。鈴香さえ居てくれれば何もいらない。俺の鈴。』
18/08/24 00:17
(h7Ru4TtG)
〈アップスタイルですけど、うまく説明できない笑
検索してみて下さい〉
自分が居ればいい、貴方の鈴。
その言葉に靄が晴れる様に落ち着いた表情になる。
「恭、ごめんね」
今度の謝罪は先程と違い、落ち着きを取り戻したいつもの鈴香からの物だった。
ぽろぽろと涙を流しながら、貴方に抱きつく。
「あっ、クッキー!恭出して貰っていい?」
オーブンが焼き上がりを示す音に、今度はしっかり貴方にお手伝いを頼む
18/08/24 20:47
(1x9ujU5X)
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