2019/11/16 13:30:44
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さて、その日は一晩でオモシロ本を読破した私。
翌朝、購入した書店の袋に包みカバンの中に入れ出勤。ささやかで邪な気分で電車に乗り込む。
そう、昨日のJKと再び遭遇を目論んでいました。
狙い通り、と言うか、神様ありがとう。数駅後、昨日JKが降りた駅に到着すると、彼女が乗ってきた。
彼女は少しビックリした様子で目をパチクリさせたが、すぐに柔らかい表情に戻り、私の隣、1つ空間を空けて座った。
ここで間を開けたら話すキッカケを逃し気まずくなる。そう踏んだ私は直ぐにバッグから書店の包みを出し
『はい、良かったら読んでください。』とJKに渡した。
『えっ?・・本ですか?・・・いいんですか?』
『はい、どうぞ。』
『・・・・ありがとうございます。』
JKは黙って包みを開けオモシロ本を広げて読み始めた。
私は首筋に当たる朝陽にウトウト居眠りをした。
『・・・あの・・・すいません・・・駅、着きましたよ』
不覚にもJKに起こされた。
『・・あっ、・・あぁ、ごめん、ありがと』
そう言うのがやっとだった。
『本、ありがとうございます。少し、お借りしますね』
ホームのアナウンスが繰り返される中、JKは改札へ消えて行った。
私は、職場に着くとスマホで付近の高校・女子高&制服の検索をした。
『ホウホウ、〇〇女子ですか。』
彼女はここから乗り換えか、駅前からバス。
かる~くストーカー気味に自制が働いた。いかんあかん、・・・・でも、まぁ、ナニかありたい。
その機会は割りと早く来た。その日の帰宅は残業ってのもあったし、JKとは会えなかった。しかし、帰宅し、上着の胸ポケットに紙切れが。そこにはJKからのメッセージが
『本、ありがとうございます。080-****-****』
ゲットだぜー!! てか、気づくの遅せーっ!俺。
まだ時間は平気そうだ。私はショートメールで様子伺いをした。
『(本のタイトル)の者です。今のお時間大丈夫ですか?』
送~信、・・・・・・・・・・・・・・。
風呂入って、洗い物して、洗濯機回して、テレビ見て、スマホイジって、洗濯物干して。
寝落ちし翌朝、スマホを見ると返信無し。
あ~、ダメだわコリャ。などと思いつつ出勤仕度をしていると『ピロリン~、』
ショートメールの返事が来た。
『おはようございます。』
だけ、かよ~!
『おはよう。』ここは慎重に返信。
結論から言うと、その日の朝、電車で会いましょう、てことになった。
ドキドキしながら玄関へ・・・・いや、その前に、もう一回、ハミガキ・・・・。
きれいにし、はやる心で駅へ。