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あの頃の夏を想う

投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
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2017/08/08 00:09:02 (bzTDXgEe)
いつのまにか30代になってサラリーマンとなった今、ここ数年は毎日、職場と家の往復しかしてないような気がする。そんな毎日の中、数日前にふと夜にコンビニに行くために自転車で走り出した僕は、近所の神社で夏祭りをやっている太鼓の音に気が付いた。

(祭りか・・。)と、特別に祭りなどの催し事になにも関心がない僕は、そのまま自転車をコンビニに走らせると、コンビニの前では浴衣を着た若い女の子が3名くらいで、かき氷を食べていた。おそらく、この裏の神社での祭りを見に来ていた地元の子達であることは容易に想像がついた。

その中の一人に、白に青い花柄のついた浴衣を着た、清楚な感じのする女の子がいた。僕はふと思わず、その子が目に入ったのだけど、その子の姿格好に、思わず僕自身が体験した過去の記憶を呼び起こし、ちょっとノスタルジーな気分にさせるきっかけがあったのだった。

この話は僕がまだ思春期の時代話になります。

僕は毎年、今のような夏休みになると母方の祖母の家に行くのが楽しみだった。なぜなら、祖母の家にいくとなると、最低でも20日以上は滞在する事も多く、場合によっては夏休みをまるまるひと月、祖母の家で過ごす事も多々あった。

また楽しみの一つとして、祖母の家にいく数日前から、準備のお金。ということで1万円を母からもらえるのだ。そして、その1万円で5000円くらいのガス銃を買ったり、残りの5000円では携帯ゲームのソフト等も購入した。もちろん1万円をそんなものにつかったのがバレた時に、出発前に母親にさんざん怒られたが。

ともかく、それら玩具類と、数日間の着替えを持って荷物を準備すると、オヤジが地元の〇〇港まで送ってくれる。そして8000円くらいの船賃を出してもらって、またその時に1万円くらいのこづかいをくれるのだった。僕はこの船旅が大好きだった。少年の心だった僕が、大人の家族ずれや、サーファーなどの青年の群れに交じって、僕が一人旅をしていることが、なにか大人めいた特別なトキメキに浸っていることができたのである。

それから数時間は船に揺られ、祖母の自宅にある△△港に到着するのは、翌日の朝日が出るころ。船が到着し、おりばの鉄の階段が波止場から船に設置され、トントントンと、鉄板をたたく独特の音をさせながら、港へと降りて行ったのだ。

すると、こんな朝早くの時間なのに、誰かの帰りを待っていたのか、ふと降り口の場所で誰かを迎えに来ている少女の姿があった。キレイな黒髪にポニーテール。そして白のワンピース。そしてなにより、美しい目の女の子だった。(この子、、、かわいいな。。)なんて、年齢も僕と同い年くらいに見えたその子に、思わずひとめ惚れをしてしまった。というか、その年ごろは、誰にでも簡単に惚れてしまう時期でもあるが。

(こんなかわいい子が、こんな田舎にいたのか・・)などと思いながら、階段を下りていると、降り口のところで彼女とすれ違い、その時に少し目があった。心なしか、相手のほうも、(こんな田舎に、都会の子が来るんだ)なんて思ってそうな、そんな感じがあった。

僕は、そのまま朝日が昇ろうとする薄暗い漁村を祖母の家に向けて歩き、何も変わっていない景色に、(ああ、帰ってきた・・・)と思っていた。細長いスチール缶が大量にはいった大きいアミのごみ箱。コーラ、ファンタ、バヤリース、オロナミンCなどと、定番物しか売ってない自販機。タバコも、セブンスター、ラーク、マイルドセブン、ホープと、これも定番物しか自販機の中にはなかった。

置いている原付には、ほとんどにキーが刺さっていた。自転車も同じ。〇〇精肉店 呉服〇〇 〇〇旅館 理容〇〇 と、当時は個人経営の店が、大型店舗の出現によって潰れていく、なんていう事もなかったので、そういった情緒あふれる光景が眼前に広がっていた。
※ どんな場所かは、 「宍喰 画像」 で検索してみてください。
そして、家の通りを小道に入り、家の隙間を入っていくと、いつも懐かしい、赤いカニが地面の隅をはって歩いて行ってた。知っている人もいるかもしれないが、あの民家の隙間のジメジメしたところを這っているあの謎の赤いカニ、環境が変わってしまった今でもいるのだろうか。

そして和風建築の祖母の家に到着し、1年ぶりに会う祖母から「よくきたな。おなかすいちょるじゃろ」と、おにぎりや卵焼きなどを作ってもらい、それをほおばる。そして、あらかじめ準備していた布団のある部屋に案内され、そこでテレビもなく、エアコンもない、扇風機にあたりながらの俺の夏が始まっていくのだった。

興奮して眠れないようなところもあったが、なんだかんだ、船旅での疲れもあったんだと思う。7時くらいに布団の中にはいり、12時くらいまでは寝てしまっていた。そして目が覚めると、祖母が近所の精肉店で昼間だけ売っている、焼き鳥やつくね、コロッケ等を買ってきてくれて、ごはんとみそ汁と一緒にそれを食べた。

(さて、1日目はなにしようかな!!!)と、服を着替えて外に出た。漁船が停泊する波止場まで歩き、とにかく散歩しているだけで気持ち良かった。あの独特の、ホーホーッホッツホー(繰り返し)という空を飛び鳥の声を聴きながら、祖母の家の周辺を探索し、そして山に籠っては拾ってきたスチール缶に、持ってきたガス銃で射撃の遊びをした。

2日目、祖母の家にきたのなら、まず行く場所は海だった。しかし、祖母の家の周辺の海岸は、すべてサーファー専用の海岸となっており、一般の遊泳者が入るのは、深さや波の高さを考えて危険であるので、誰もいない。それを知っている僕は、バスで隣町まで移動し、そこの海岸に行くことにした。

しかし海岸まできたものの、実際に僕は海水浴というものが好きではない。あの素足では歩けない焼ける砂浜、砂がビーチサンダルに入ってきて、ジャリジャリと砂でこすられるあのビーチサンダルの親指と人差し指の痛み、、そして海にはいったはいいけど、足に絡みつく海藻のような物体の気持ち悪さ、そしてクラゲ。僕にとっては海は雰囲気を楽しむためのものであって、中にはいるものではなかったのだ。

だが僕は、もうこの祖母のエリアの常連であるので、僕だけの秘密スポットがあったのだ。それは祖母の兄弟の親戚の家の近くに、墓場の中をとおって、獣道をあるいた場所にある、小さな市民プール。ここは今でこそ、隠れスポットであることが有名になってしまい、夏休みになれば、波乗りに飽きたサーファーや、いろんな家族ずれでごったがえしていると人から聞いたが、僕の時代は誰もこの市民プールの存在をしる物はだれもおらず、いついっても地元の中高生が2,3人、プールに入っているだけだった。

プールに入るのは50円という値段設定だが、基本無料。入口に箱が置いてあるだけで、入れるのも入れないのも自由。硬貨をいれる隙間から中を覗いたら、350円くらい、全部50円玉で入っていた。そして中に入ると、ロッカールームがあり、すべてのロッカーに鍵はついてないし、100円をいれて鍵を貸し出すというような最新の装置もない。そしてロッカールームで海パンに着替え、荷物を入れると水の出ないシャワー装置を儀礼的に通過すれば、森林に囲まれた中に、緑のフェンスがあって、たった25Mが5本しかない小さなプールが顔を出すのだった、

照りつける太陽。そして鳴り響くセミの声、(よっしゃ。俺一人!)と、内心喜んでいたら、そこで思わぬ再会が待っていたのである。

プールの監視員のアルバイトをやっている、、、あのフェリーの降り口ですれ違った、あの子が座っていたのだった。

プールの監視員といっても、そんな本格的なものではないのは誰にでもわかる事だった。ただ、近所の子が、夏休みの間だけそこに座ってみているだけ。17時になって人が帰れば、プールの鍵をしめて併設されてる小さな事務所に返すだけ。プールを監視するというより、鍵を開けて、鍵を返すほうがメインの仕事といったところだろう。

彼女は、プールサイドに設置している小学校が運動会などで使う白いテント(〇〇町内会 等が書いている奴)の中に、同じく会議室等でつかう、ありきたりのパイプ椅子に座って本を読んでいた。

彼女は水の出ないシャワー装置から出てきた俺に気が付くと、一瞬(あ・・)というような顔をしたが、またすぐに読んでいた本に目を落としたのだった。俺は思わぬ再会に心臓がドキドキしたが、、とにもかくにもプールサイドで突っ立っている訳にもいかず、恥ずかしいから隠れるかのように、体が慣れてないので冷たく感じるプールの中に入っていったのだった。

プールの中で潜水しながら、あの降り口ですれ違った子との思わぬ再会に、どうしていいかわからなくなっていた。気軽に声をかけたほうがいいのか、、僕如き内気な人間は、何もしないほうが身分相応なのか、、。そんな事を考えながら、プールの25Mを泳ぎ切り、僕は飛び込んだ側と、逆側の階段からプールを上がった。

そして、また元の位置に戻るためには、あの子が座るパイプ椅子とテントの前を通り過ぎなければならなかったのだ。元の位置に戻るだけなら、そのままターンで切り返し、プールを泳いで戻ればよかったのだ。なぜ、僕はわざわざ25M泳いだだけでプールから上がってしまったのだろう。僕そのまま黙々と前を通り過ぎようとしたとき、自分の口から思わぬ言葉が出ているのに気が付いた。「前、フェリーの降り口で会ったよね?」と。不思議なものである。

彼女は「え、ああw うん」と答えてくれた。彼女は遠くからみたら背が高くみえそうなスレンダー系だが、近くで見ると可愛らしいくらいに小柄だった。そして小さな体躯を折り曲げて、パイプ椅子の上でちょこんと体育座りをし、両手首で両ひざを挟みながら文庫本を読んでいた。

服装もシンプルな白のTシャツ。そして下もシンプルな黄色かなにかだったかショートパンツ。白くて細長い太ももと、ふくらはぎがエッチに見えたというより、とても可憐で清楚な感じに見えた。ただ、ショートパンツにそこそこの隙間があいており、、遠目でみても綿の白パンツ。ってわかるくらい、ゴムの凹凸模様と、右側のゴムと左側のゴムを結合するクロッチ部の縫い目が僕の肉眼で確認できた。

彼女はパンチラしている事に気が付いていないのだろうか、その態勢を崩す事はなかった。さらに僕が「地元の子なん?」と聞くと、「うんw」と答えてくれた。さらに僕は「何よんでるん?」と聞くと、名前は忘れたが、作者の名前と、本のタイトルを教えてくれた。僕から聞いたことも興味を抱いたこともない分野の本だった。たしかファンタジーだかなんだったか。

元来、内気な僕はこれ以上、僕が何か話しかけたら彼女の読書を邪魔してしまうんじゃないか。っていう気になって、いやこれ以上会話を続ける自信がなかったんだろう、「ちょと泳いでくるわw」と言い、またプールの中に飛び込んだ。プールの中で潜水しながら、彼女のパンチラ画面が脳裏を焼き付き、、あの薄い綿の布切れの向こうに、彼女のワレメがあるのか。。。なんてリアルな妄想に取りつかれ、、プールの中で勃起してくるのを覚えた。そして彼女に一番近い側のコースを泳ぎ、遠目に彼女のパンチラを見ようとしたが、気が付いたら彼女はその態勢につかれたのか、足を下した通常の座り方で本を読んでいた。

その日はそれ以上は話しかけることはできず、帰り際に、「じゃ、、またね」と軽い挨拶をした程度で帰った。その日から俺は、あの可憐な彼女の姿が脳裏から離れず、ちょっとした恋わずらいになってしまった。

「明日こそは!!」と決意し、その日は眠れない布団に入っていったのだった。

次回へ続く


 
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14
投稿者:
2017/08/09 08:40:31    (wVHJCHcp)
とっても興味深く読ませて頂いてます。続き楽しみにしてますね。
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投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/09 00:44:49    (biQ.zfH4)
携帯電話番号を交換してしまったこと。これがそもそもの、失敗の始まりだった。せめて文通にしておけばよかった。

携帯電話番号を交換しておくと、たしかに大きな安心感につながってくるのは確かだと思う。しかし、遠距離恋愛をする者にとって、携帯電話が必ず最適なツールなのかといえば、俺はそうではないような気がする。

実際のとこ、携帯電話を持っているメリットは、いつでも連絡ができる。っていうこの1点のみ。しかしデメリットは、連絡がつかないと不安になる。着信履歴があるのに、かけなおしてこない事にはいら立ちを感じる。そして当時はかけ放題プライんなんてないので、なにより通話料がかさむ。という大きなデメリットだった。

俺も地元に帰ってからは、ミホちゃんと毎日のように連絡を取っていたが、そう毎日電話ばかりしていると、話す事も自然と無くなってくる。毎日の電話が、3日に1回になり、そして週1回になっていく。そしてメールの頻度も同じ。少しずつ、間隔があいていくのだった。

俺もそうだけど、相手もそうであるように、今までやったことのないアルバイトを始めたり、いろんな新しいことにチャレンジをする事によって、今まで聞くこともなかった、「バイト先の〇〇さん、部活の〇〇先輩」というように、新しい男の名前をミホちゃんから聞く回数も増えてきた。行動範囲が一気に広がってくる年齢でもあったのだ。

連絡してもつながらない事も多くなった。二人の時間は二人だけの為に存在している訳ではなかったのだ。こんな不安や、いら立ちの中で遠距離恋愛するのなら、最初から相手を信用しきって、手紙で文通をしておけば、俺はこんな事にはならなかったと思う。

あっという間に半年が過ぎた。お互いの間には、今は遠距離すぎて恋愛感情も落ち着いているけど、また会えば情熱的にもりあがるんじゃないか。という希望的憶測の中、別れるとかそういうのはなかったが、俺の生活も、ミホちゃんの生活も、自分たちが中心での生活でなくなっていたのは事実だった。そんな半年だったら、残りの半年もあっという間に過ぎていた。

そしてまた同じ夏休み。。。ミホちゃんに会えること、そして今年こそは!!と決意し、俺はミホちゃんとの約束の場所へ向かうのだった。

そして俺は、衝撃の事実を知ることになる。

次回へ続く

12
投稿者:(無名)
2017/08/08 19:05:31    (2WK18hh4)
良い青春の日々、、、感動します。
続きも頑張ってください。
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投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/08 18:05:08    (bzTDXgEe)
携帯電話の11桁の数字。これがあるだけでなぜ人間はここまで安心感を与えられるのか。本来、人間の数奇な縁というものは、こんな通信機器で代用できるはずはないのだが、とにかくそれからの俺達は文明の利器である携帯メールを主流に使って、安定した恋愛関係を続けていた。

いつでも連絡がとれる。という安心感からか、ミホちゃんとも毎日会うわけでもなく、ミホちゃんにも地元の友達がいたり、家族と買い物に行ったりする日は、俺も安心して祖母と一緒に畑に出て、ブドウととったり野菜をとったりする手伝いもした。

また、その帰りに地元の魚屋が、とってきた魚をさばいてくれるのを後ろで待ち、ご近所だから。ということで新鮮な刺身をもらったり、隣のオバチャンが作ってくれた、地元の特産のゆずを使ったポン酢などもおすそ分けしてもらい、魚屋の刺身と、地元のゆずぽんをつけて、それを夕食としたものだった。もちろん食後には畑からとったばかりのブドウも出てきた。

そして極めつけは五右衛門風呂。祖母が窯の下でマキをくべてくれ、外から「あつくないかえ?」と聞かれ「だいじょうぶ。いい湯加減」と答え、熱くなれば水道から水を注入して温度を調節した。あの炭火が焼ける匂いを嗅ぎながら、風呂場の木枠の窓を開けて、虫の声をきき祖母の家の裏の山の背後にみえる星空を眺めながら、ゆず湯を堪能したものである。

また、この田舎での楽しみといえば、なんといっても釣りだった。地元で釣りすることなんてなかったが、この夏の田舎では、俺の気質も変わってくるのだろうと思う。わざわざ釣具屋にいって、アミエビが凍ったブロック状の撒き餌と、サビキセットを買ったりして、夕日の沈む波止場から海をみて、鈴虫の声を聴きながらアジを釣るのに興じたりしていた。面白いように小アジがつれ、それを家に持って帰って天ぷらにしてポン酢で食べた。その時は背後を飛ぶバッタも、地面を這う蟻も、すべて俺の夏の一部だった。しかし、今はもう環境破壊でなにもかもが壊れ、今かりに祖母の家の前の波止場で釣り糸を垂らしたところで、藻ひとつひっかかることもない。人間の手で、あの自然を破壊してしまっのだった。

あの頃の夏というのは、なぜあれだけ情緒にあふれているのだろう、今の俺の時代の夏なんていうのはエアコンがガンガンに効いた部屋で、海外の事件のネットニュースを見ながら、倹約の為の自炊か、それとも不健康なテンヤもんを食べ、水道代節約のために手短にで風呂はシャワーだけですませ、夜は都会の喧騒にまみれる明日に備えるだけの為だけに眠り、翌日は蒸し暑い都会の中、満員電車に揺られて、少しでも涼しい道を歩こうと地下街を選んでビジネス街に到達するのが今の俺の夏というものだ。休みなんて同僚と人工的なネオンが煌く繁華街へ繰り出し、チェーン店で添加物と人工甘味料の入ったおつまみに、飲み屋の中で、健康のために、といって遺伝子組み換えされている野菜を食べるのが今の俺の夏なのである。

話を戻します。

それから3日に1回という頻度で会う俺達は、キスは毎日していたが、体に触れるという事は少なくなっていた。ある意味、携帯電話効果というのだろうか、いつでも縁がつながっているという保険が安心感をもたらしているのも事実だが、逆に、その技術的な安心感が、人間が本来もつ、(この子と一緒にいれるのは、今だけなんだ)という切迫感からくる抱擁欲を制御していたのかもしれない。何事も文明の利器を頼るのではなく、自然のままでいるのが本来の人間の感性と研ぎ澄ませるのだろうと今でも思う。

そしてその年の夏もあっという間に過ぎていった。もう帰らなければならない。という5日前くらいに、ミホちゃんの自宅に呼ばれ、家族と食事をさせてもらう事になった。ミホちゃんの家は豪農っていうのかな、農業なんだけどどうみても土地もあって金持ちっていう家族。(このあたりに特別な話はないので割愛)ただ、家族にも紹介してもらった。っていうのはとてもうれしかった。

そして、帰らなければならない3日前、俺の祖母が「薬師さんへ行くけど、いっしょにくるかえ?」と言われた。それは薬師寺という四国八十八か所めぐりの拠点にもなっている寺院で、祖母はお盆の後に必ず薬師さんへいって、去年のお札みたいなものを返し、新しいものをもらてくるという行事があるのだけど、それについてくるか、と言われたのだった。俺は友達とあうから。と丁重に断り、、そして祖母の留守中の家を、初めての挿入の場所に選んだ。

俺はミホちゃんに、「明日、うちくる?」と、あたかもこの前に自宅に招待してもらったお返しのような理由でミホちゃんを誘った。ミホちゃんは「おじゃましていいの?」と言ってきたので「うんw」とだけ答えた。

ミホちゃんはもしかしたら、てっきり家族(祖母)に紹介されるのかもしれない。と思ったのかもしれない。しかし、実際に来てみたら「おばあちゃん、朝から出て行っちゃった」等と俺は言ったが、きっとミホちゃんには、初体験をしたいから呼んだんだろうな。ってバレてたと思う。だけど、ミホちゃんは別にそれに対し機嫌を悪くすることもなく、「家の中、すずしいねー」といつものおしとやかなミホちゃんの反応だった。

俺達はいつも俺が寝ている畳の部屋(といっても畳の部屋しかないけど)に入たはいいものの、なにかぎこちなかった。こうして密室で会うのは初めてだったからだ。いつもなら、何かと意識が拡散する野外にいたので、こうして落ち着いた環境でミホちゃんを見つめるのも初めてだったのかもしれない。何からどうしていいやら。。。と俺は困惑した。

だが、付き合ってとの言葉はないものの、やっていることは完全なカップルだった。しかし俺は、だからといって「ヤらせてくれるのがあたりまえ」という傲慢な態度をとるのではなく、ミホちゃんに正直に、「セックスしよう」と問いかけた。ミホちゃんは「そのつもりでよんだくせに・・w」とボソっといった。(あ、バレてる?w)とは思ったが、そこは真摯な態度で、「一生、大切にするからね。地球よりも重たいミホちゃんの処女だから」と俺は、そんな臭いセリフを吐いたのを覚えている。

それから俺達は無言になった。激しいキスをし、胸をもみ、ミホちゃんのスカート、ブラウスをはぎ取り、その日初めて、ミホちゃんの生乳そして生乳首を見た。今まで誰にも吸われた事すらない乳首は、ピンク色でツンと立っていた。

柔らかいミルクのような香りがするミホちゃんの肌を、俺は乳首や腰へと舌先を這わせ、年不相応な、情緒的な中に情熱的なものがある激しいセックスの前座がはじまったのだった。

とにかく激しかった。堂々と裸になれるというのが、これだけ開放的な事なのかも初めて覚えた。俺はミホちゃんを全裸にすると、憧れだった69を試みた。ミホちゃんは俺の上にのっていたが、ミホちゃんの太陽の日差しに照らされたフスマから入る光ではっきりと照らされたワレメ、そして、、アナル・・。とにかく俺は、舐めて舐めて、、舐めまくった。もう3日したら帰らなければならない、、、せめて冬休みくらいに来ることができればいいけど、もし無理ならまた1年は会えないんだ!!っていう衝動からか、とにかく俺はミホちゃんをなめ回した。

ミホちゃんも同じ気持ちだったんだろうと思う。俺に対するキスも、フェラも、とにかく激しいものだった。俺は69の状態で、クンニの休憩がてら、ミホちゃんの後ろ姿をみたら、白い肌、細い腰に背骨の凹凸、肩の骨の出っ張りがあり、無駄なぜい肉はなく、手ごろなサイズの胸からでる乳首が俺の脇腹にあたり、そしてキレイな黒髪を首の左側から出るように束ねて、、、、そしていて、手で俺のムスコを掴んで、一生懸命にフェラをしている、、あまりにも美しい姿だった。こんな可憐な少女が、ここまでオトナの女性を彷彿させる雰囲気をもっていたのか、と俺は感動に似た感覚に襲われたものだった。そして俺は目線をミホちゃんのワレメに戻し、このロシア人などを彷彿させる肌色でキレイなワレメに俺は吸い付いたのだった・・。

そして、挿入のシーンがやってきた。ミホちゃんは緊張した面持ちの中、布団で寝て、足を両側に広げていてくれた。正常位である。俺は(この時、初めての挿入前に指である程度開拓しておくという事を知らなかった)自分の亀頭をミホちゃんのワレメに押し当て、何度も入れようとチャレンジした。

だが入らなかった!何をしても入らなかった。俺は指でこじあけるように左右に広げてみたら、「いたああい><」というミホちゃんの悲しそうな顔にこっちがまいってしまい、、、なんだかんだしているうちに、しぼんでしまってきた。。

ミホちゃんも「もう1回チャレンジする?」と俺の事を気遣ってくれ、、フェラをしてもらった後にまた挿入をチャレンジした。でも閉ざされた貝は簡単にひろがらなかった。何度もなんどもチャレンジしてみても無理だった。

もう4回目くらいのチャレンジになって、逆に場の空気が悪くなってくるようなものを感じた俺は、「今日はするな。ってことかなw」とあえて笑顔で答え、、挿入を延期しようとした。するとミホちゃんは「ごめん」と言ってくれた。俺は「なにもミホちゃんは悪くないよww 俺が下手なだけかもしれんしwww」と笑いでごまかそうとした。

結局、俺はミホちゃんを指で何度かイカせはしたが、俺は1度もイク事がなく、お別れの時間がやってきた。家を出て帰り道、、、ミホちゃんは相当心のキレイな子なんだと思った。

本当はこんなこと言いたくなかっただろうし、ミホちゃんは言うような人間じゃない。でもミホちゃんは「今日、残念だったね、、、じゃ、お口でよかったらしてあげるよ?」と言ってくれたのだ。俺は「うん・・・。」と感謝が極まり、それ以上何も言えなかった。

俺はバス亭の近くの駐車場の裏で、自分のムスコを出した。そしてミホちゃんはくわえてくれた。ミホちゃんは「なんではいらなかったのかなーこの子」と俺のムスコを見てからそういった。入らなかったことが、とても申し訳なく思っているような感じだった。俺は「処女だから、仕方ないやんw また次だなw」とあえて明るく振舞った。そしてミホちゃんのフェラが始まり、、、俺は彼女の口内へと射精した。

そして最後に日がやってきた。またあの暗黒のフェリー乗り場。だけど、1年前に比べ、俺達は比較的に明るかった。お互い頑張ればバイトをやったりして、お互いに親の金ではなく、自分の金で会いに来れたりすることも出来るからだ。
ミホちゃんは、「今度、3連休あるよね、そっちいこうかなw」なんて言ってくれた。でも、フェリー乗り場に近づくにつれ、やはり悲しみは襲ってきた。俺は「みほちゃん?」と聞いても、「なんでもない」と向こうを向いて涙をこらえているような、そんな感じだった。

そして俺はフェリーにのり、、「今度は来年じゃなくて、お金とかたまったらすぐ来るよ。約束ね」とゆびきりげんまんをし、俺は船にのった。(また、俺の戦いが始まるのか)と、覚悟を決めた大きな一歩だった。

そして1年前は、トイレの中で大泣きする事しかできなかったが、その時は甲板に出て、出発する船から波止場にいるミホちゃんに、遠く離れて姿がみえなくなるまで手を振ったのだった。

次回へつづく。

10
投稿者:メルヘン
2017/08/08 15:02:03    (lGZGkR7U)
自分もフレンチが唇を合わせるだけの軽いキスで、舌を絡める激しいのがディープキスだと思ってました。
多分大勢の人がそう認識していると思いますよ。
ところで、この話面白いです。
長文だけど、読み易くて疲れません。
何より内容が素敵です。
ぜひとも続きをお願いします。
9
投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/08 10:22:45    (bzTDXgEe)
5日目、俺はいつもどおり朝の8時くらいに起き、冷たく気持ちい祖母の家の庭の水道でジャブジャブと顔を洗うと、朝ごはんも食べずにいつもの原付のオッチャンの家に行った。原付オッチャンは毎日、俺がバイクを借りに来ることは知っていたし、普段はバイクを使わないということで、ガソリンだけ入れといてくれたら好きに乗っていいとの事だった。

俺は原付のエンジンをかけ、道はくねくね細道であはあるが、なんの障害物もない人の横断もない田舎道を海岸に出るためにアクセルをふかした。そして海岸に出てからは、一気に加速し、朝早くからサーフィンしているサーファーを横目に見ながら隣町へと進んでいく。

道なりには、「ぽんかん」とか「アイスクリン」(コーンに丸いクリームをつけたアイスみたいな食べ物)とか書いた手製の看板をぶら下げて、農家の人が商売していたり、「セブンイレブン 5キロ先」と、5キロ前から看板出しているんかい。と突っ込みたくなるような、田舎ならではの広告看板。そんなものを見ながら20分くらい加速していると、あの市民プールが隠れている雑木林が見えてきた。

そして、雑木林の前で原付を止め、急ぎ足で細道を抜けていくと、その前をあるく白いワンピース、そして麦わら帽子の後ろ姿に、(ドキン・・・!)と心臓が強く鼓動している俺がいたのだった。(ミホちゃん・・!!! 間違いない!!)と、さらに俺は駆け足になり、背後から・・・「よっ!」と声をかけたのだった。本来なら、背後から抱きしめたくなるくらいの衝動にかられながら。

ミホちゃんは「うわっw びっくりした・・・w」と安堵の表情を出した。すかさず俺は「久しぶり!」といったのだった。それからミホちゃんは「ごめんね、もしかしてもっと前から来てた?親戚の家に行ってて・・・」と言ってきたのだった。俺は「ぜんぜん!いいよ!こうして会えたんだから!!」と喜びの頂点に達していた。

ふと1年前の印象から、すらっと背が高くなっており、胸も大きくなっていた。顔も凛として鼻筋がとおっており、長いマツゲと澄んだ目が(うわ。。めちゃめちゃキレイになっているわ・・・)とあまりにも相手の容姿が変化成長していることに俺は戸惑いすら覚えた。

俺達はきた方向のまま、市民プールに歩いていたが俺は心の中で(俺たちは付き合っているのか、、手とかつないでいいのか、キスしていいのか・・)と困惑した。だがその心の葛藤は包み隠し、まずは「俺、ケータイもってんw」とミホちゃんにアピールすると、ミホちゃんはPHSだったが、ミホちゃんも電話を持っているとの事だった。そして電話番号を交換し、、(これで。。。これでやっとつながりを持つことができた・・・)と、1年の間のわびしさが、一気に解消していくような、そんな安堵感に包まれた。

しかし、いくらあれから1年経ったといっても当時は当時である。今みたいな都会の女子みたいに、透け防止の為のキャミソールとか、インナースパッツとかあるのはあっただろうが、そんなものを着用する意識が薄い時代である。ミホちゃんは歩く度に、薄い生地の白いワンピースの背中から透けて見える中の白いブラや、お尻に黒と白のボーダー柄の透けパンツを作って歩いたりしていた。当時はそれがあたりまえだったのだが、目線も一人前にエロくなっている俺からすれば、(今年は最後までデキるかな。。)とすぐ、そんな事を考え始めたりもしていた。

結局、市民プール前までは来たものの、別に水着とか持ってきている訳でもないし、またその道を引き返した。そして朝から何も食べてないという事を伝えると、「じゃ、前の定食屋さんいこうかw 懐かしのから揚げw」と1年前に毎日食べたから揚げ弁当の事を思い出させてくれた。そして俺達は道を引き返し定食屋に行き、から揚げ弁当ではなく、から揚げ定食を食べた。から揚げの味は1年前のそれと全く同じだった。

食事をとってからは、今度は海側ではなく、山側のほうへと歩いていき、人気の少ない神社が見えたので、その境内に座って話す事にした。ミホちゃんが虫よけスプレーを持参していることもあって、俺は体全体にスプレーをふってもらい、蚊はプンプンと飛んでは来るが、スプレーの効果はてきめんで、一切蚊に食われることはなかった。セミがうるさく鳴く夏の暑くも清々しい神社の境内、人も老人が墓掃除をするために、時折、向こうの砂利道を通り過ぎるくらいの場所だった。

それにしても、ミホちゃんは薄く化粧までしているのか、1年前の印象とは変わっていた。というか、かなり良くなっていた。大人の女性になろうとしているんだな。。って、なにかまだ少年の心のほうが割合の強い俺には、こんな美しく可憐なミホちゃんが不釣り合いのような感じにも受けた。また性格も、以前のおしとやかな感じに、すこし明るくなったようなところもあり、それからこの1年の出来事をお互い報告しあった。

とにかく会えた。。会えたという安堵感。そして猛烈に沸き起こる相手を抱きしめたいほどの衝動。マグマのように濃厚で俺の体の毛穴すべてから発出される愛情というか激情。この時に俺から出ているオーラっていうのは相当なものだったと思う。どれだけたわいもない話をしていても、すぐに罰当たりにも神社の境内で、俺達は妙に興奮しはじめている雰囲気があった。

すると簡単にキスができた。(相手も、俺の事なんかを1年間、ずっと待っててくれたんだ)という、相手への感謝の気持ち。もし、そうならどれだけ苦痛だっただろう、とその1年間を癒すかのように、激しいキスへ入っていった。

ミホちゃんもこの時ばかりは、積極的に舌を絡めだしてきて、この清楚な外見からは想像もうかないように舌を激しく絡め合わせてくれた。夏の暑さも、俺達の熱さに比べたら涼しくも感じ取れた。額から汗は流れてくるが、まったく気にもならなかった。

そしてキスだけで20分くらいはやったと思う。もうお互いのカラダは出来上がってきて、さらなる刺激を求め始めていた。しかし、はやり1年前もどうように、ここは野外。でもラブホテル等もないし、そんな場所にいく足も金もない。俺達は神社の境内から、さらに石の階段を上り、この周辺が見渡せる限りの山の頂上へとついた。俺が到着したここから見れば、隣町であるフェリー乗り場が見えるくらいまで山を登った。

頂上付近になると、古びれた公衆トイレがあるのが見えた。その中にはいると男女兼用のトイレであり、女子用と大便器用はふつうにドアがあるタイプだったが、男の小便器用は、なにか便器ではなく、壁に小便をぶちあてるようなタイプのものだった(どこか昔、遠足に行ったときにこういうトイレに遭遇したことがあるな)と思い出した。しかし、誰もつかっていないのか、異臭のようなものは一切しなかったのだけが幸いだった。

俺達はドキドキしながら暗黙の了解で大便器の、しかも身障者用の広い空間の中にはいった。そして手荷物を中の手すりパイプのような部分にひっかけ、、また改めてキスを再開した。そしてキスすると同時に、俺は胸をもみ始め、ミホちゃんは「あああ・・ん・・♪」と俺の激しい衝動に戸惑い恥ずかしさを覚えたのか、そんな声を出した。

俺は1年前は、指で触っただけで、直接、女性器というものを見たことがなかった。あるのは指での感触だけだった。だからこそ、その時はとにかく先にパンツを脱がし、女性器を肉眼で納めたい。。という欲望が強かった。俺はキスをし、胸をもみながら自然とワンピースをたくしあげていき、まだクリすらも触らないのに俺は目の前でしゃがんだ。

そして俺もこんな激しいリードすることに恥ずかしさを覚え、思わず「ニコww」とほほ笑んだあと、遠慮がちに、だが一気にワンピースのすその中に顔をうずめた。ミホちゃんは「やん♪ はずいww」と一言、声を出した。ワンピースの中の白い世界には、細くて白い足が二本はえていた。そして中にはやはり予想通りの黒と白のボーダー柄のパンツ。俺は一気にパンツの腰の位置のゴムを左右をつかみ、脱がそうとすると、「ちょっとw こらww」等と、ミホちゃんは体をよじらせて言ってきた。

俺は「ごめんwww 激しすぎた?ww」とワンピースから顔を出すと、ミホちゃんは「自分で脱ぐからw」と言ってくれた。俺は「うん・・w」とぶっ壊れそうな心臓を感じながら、、それを待った。

ミホちゃんは体勢を整え、「はずいw」とか言いながらもワンピースの中に両手をいれ、順番に右足、左足と通してパンツを脱ぎ、すかさずそれを丸めてカバンの中に押し込んだ。なぜすかさずそれをしたのか、、というとその一挙一動を凝視していた俺にはすぐわかった。きっとパンツの裏についていたオシッコシミか、あるいは愛液のシミがあるのを見られるのが恥ずかしかったんだろうと思う。

そして俺はまたワンピースの中に顔を突っ込もうとすると、今度はミホちゃんは上からそれをおさえ、「はずいから~ww」と言いながら顔を赤くしていた。俺は「だいじょうぶだってw」と攻めの手を続けると、観念したのか、ワンピースをおさえる手の力が弱まった。

俺の眼前には、一部黒いストレートの毛が生えた陰毛、、そして黒ずみなど一切!まったくないキレイな肌色をした、ワレメ・・。そのあまりにも美しい芸術的な形が目の前に焼き付いた。ワレメには無駄なぜい肉などもなく、しっかりした固さ、色、形、どれをとっても、まるで西洋の美術館かどこかの裸婦像かなにかのワレメといったら変な表現か、そんな感じだった。

俺はいきなりクンニをしようと、さらに鼻や口を全体的に近づけていくと、ミホちゃんは「え・・? えww?」と戸惑いながらも、足をかるくパっとあけてくれて、俺の顔をうけいれてくれようとした。そしてリアルに接近してみると、ワレメの中の毛のはえていない部分、つまりアレが入る場所はさっきまで濡れていたのか、白くて透明な産毛には、濡れた愛液の光沢が残っていた。

俺は限界まで舌先に力を入れて伸ばし、、  ぺろ・・・ん・・ と舐めてみた。しょっぱいような、そんな味がした。そして一度舐めると、もう後は何度も、ぺろんぺろん、ぺろぺろぺろぺろ。じゅるっ・・。と吸い付くようにもなめてみた。ミホちゃんは「やだ・・・はあぁぁ・・・」と腰をプルプル小刻みに動かしながら小さな喘ぎ声を上げていた。

そしてクンニしまくり、味もなくなってきたとき、俺はフェラをされたい。という欲求が起こってきた。酸素も薄くなってきたし、とにかく暑いのでいったんは顔を出し、自分のズボンを下ろして自分の息子を出そうとすると、「だしちゃうの?」等と聞かれた。(あたりまえだろww)と思いながらも「うんw」と答えると、ミホちゃんも覚悟が決まったのか、地面にワンピースが触れないように太ももにはさんでしゃがみ、フェラのスタンバイをしてくれた。

俺も出すのは恥ずかしすぎたが、フェラをされたいという欲求のほうがあまりに強く、俺は勃起したムスコをミホちゃんの眼前に出した。するとミホちゃんは「やったことないから下手だったらごめんね」と言って、軽く口を開き、、パク・・。と口の中に入れてくれたのだった。

あの感動。忘れられないほどの感動だった。口や文字でその感動を表すのは不可能に近い。ただ、優しく丁寧で、愛情がこもった、そんな可憐なフェラだった。
ミホちゃんも手探り状態でのフェラだったらしく、口の中に全部入れてみたり、中で舌を動かしてみたり、時には早く頭を前後させたりと、いろいろやってくれた。何より俺には、フェラの口での快感もさることながら、(こんな可愛くてキレイな子に、人生初めてのフェラをさせているんだ+されているんだ。という気持ちがとにかく強く、上から見下ろす俺にはミホちゃんの表情が良く見えた。

特にミホちゃんの小さな唇がめいいっぱいに広がり、その中に血管の浮いた俺のムスコが吸い込まれては今度は、唾液の艶やかな光沢を保った状態で出てきて、それを繰り返されるのが精神的にたまらなかった。

初めてのフェラといっていたが、しっかりとコツだけはつかんだフェラであり、俺はすぐに出したい衝動にかられた。ミホちゃんも慣れてきたのか、リズミカルに「ンッ・・ンッ・・ンッ・・!」と言いながらテンポよく口を前後させ、俺の中に、ドクドクドクと昇ってくるものが感じてきた。

そして上ってきたものの第一波がミホちゃんの口の中に広がると、ミホちゃんは「ンッ!!!」と喉をならしたが、かといってやめることもなく、最後まで吸い取ってくれた。そして「ンン・!!」と、口の中に広がる精液をどうしていいのかわからず、不安そうな顔で俺を見つめてきたので「飲んでいいよw」と俺は、本来なら便器に吐いていいよのとこを、飲んでいいよなんて言ってしまった。(AVの見すぎか・・)

ミホちゃんはそれを真に受け、「ングッ・・ゴクッ・・・ンン!!」といいながら、全部飲み込んでくれた。口からは飲み込みそこねた白い精子が少しこぼれていた。そして全部飲み切ると、「口の中がざらざらするー><」とかわいい顔をゆがませた。俺は「ごめんごめんw」と言った。そして・・・・「入れる?」と聞いたら・・「嫌じゃないんだけど。。場所がいや・・。初めてするんだから、もっと安心できる場所がいいかも」と言ってくれた。それ以上に良い答えはなにもないと思った。俺の事は受け入れてもいいんだよ。ただ場所がね。。というのは俺にとって最高の返答だった。

俺は(今日は挿入はなしだなw)と前向きにとらえることができて、俺だけすっきりするのも申し訳ない気持ちもあったので、それからミホちゃんをたたせた。そしてミホちゃんの片足をトイレの便器の手すりパイプにかけさせ、片足をひろげさせたあと、俺を抱きしめてバランスを維持するような感じにし、俺はあまった手でミホちゃんのクリを攻めた。

ミホちゃんのクリは濡れに濡れてヌルヌルしており、俺の指とミホちゃんのクリが、よい具合に絡む滑走油となった。そしてクリを、中指の先だけで左右にこすりにこすりまくっていると、「アアア!!!! アアアアアン!!!!!」と、1年前なんてくらべものにならないほどの、ハッキリと甲高くてかわいいあえぎ声を出してきた。

そしてあまりに高い声なので、外に丸聞こえなんじゃないか。って思い、俺はキスをしてその声を封じた。それからも「ンッ!!!!! ンンン!!!!!! イク!!!!」とまで俺はいわせ、立った状態のまま、ミホちゃんはガクン!ガクン!と体全体を揺らせ、、俺の指で果ててしまったのだった。

ミホちゃんは「もーww 激しいー」と言いながら笑顔で悪態をついたw そしてその日はテッシュでお互いの秘部をふき、テッシュはトイレに流した。そして俺は着衣を正し、ミホちゃんはパンツをはいた。パンツをはいたときミホちゃんは、「んん~~>< なんか濡れててきもちわるいぃぃぃ~ww」と、自分のパンツが濡れてて、それを再着用した時の不快な感覚を俺に示してくれた。俺は「仕方ないよw 興奮してたんだからw」と俺は返事をした。
それから俺達はあてもなく、その周辺を散歩し、昼過ぎになってから解散する事にした。ミホちゃんと会えた。という安堵感が、俺に一気に1年間の疲れを呼び起こさせたのだった。

その晩からはケータイのメールで、ごはん食べた。 風呂はいった。 テレビ見てる。などと、どうでも言い生活の一挙一動を報告しあい、その日は終わっていった。

付き合おうとはいってないけど、付き合っているんだよな俺達。。という妙な安心感。そして(入れるとき、どこで入れたらいいんだろう)と、俺は入れることばかり考えていた。そして俺は眠りに落ちた。

次回へつづく

8
投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/08 09:36:44    (bzTDXgEe)
キスの概念は、今になるまで昔のままでしたねw

普通のキス=フレンチ
絡めたキス=ディープ

って認識されたままでしたw

7
投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/08 09:03:03    (bzTDXgEe)
あの一年はとにかく苦痛だった。二人をつなぎとめていたのは、「来年もまたプールで会おう」という言葉だけ。今思えば、携帯もポケットベルもないのなら、せめて住所を教えあって文通するなりすればよかったのだが、当時の異性とどう付き合っていいかわからない僕は、文通しよう。という発想すらなかった。

家に帰り自分の部屋に入るやいなや、荷物をバンとベッドに捨てた。そして天井を見てから考え込んだ。しかし考えても何も変わらないので、とにかく荷物の衣服類を母親に預け洗濯してもらい、ゲーム機とかガス銃を荷物から出したが、家を出るときはあれだけ大事にしていたガス銃も、今ではただのガラクタに見えている自分がいた。

とにかく、1か月は悶々として過ごした。そして2か月目からは少し落ち着いた。落着きを取り戻してくると、あの時の夕日が照らす市民プール前で、初めて触れたミホちゃんの柔らかいカラダの事を思い出し、自慰にふけった。

ある時は、金土日の3連休があるとき、田舎に帰ろうかとも思った。しかしたった3日間で交通費含め、3万近くはかかるムチャな行動に両親は賛成しなかった。そして秋になった。

なぜ、秋休みはないんだ!!と思いながらも時間だけは過ぎていった。そして冬休みになった。おそらくあの夏の出来事から、冬休みになるまで1日足りともミホちゃんの事が頭から離れてしまった日は1日としてなかったと思う。そして俺は、2週間の冬休みを、祖母の家で過ごす。と両親を説得し、なんとか俺は、冬の寒い季節の中、単身、祖母の家にフェリーで行くことになったのだ。

しかし、夏がメインの祖母の田舎では、冬はなんの魅力にあずかれるものもなかった。夏だからこそ、夏祭り、海、旅行客などで活気が出てくる地域なので、冬になればもともと寂れていた田舎が、さらに寂れたような印象を受けたものだった。結局、俺はミホちゃんを探すほかは、祖母の家で鍋を食べたり、正月番組を見たりするだけしかする事がなかった。

一方、ミホちゃんの捜索もうまくはいかず、市民プールに行ってもプール自体が閉鎖しているし、隣接している鍵を預けていた事務所も閉まってカーテンが閉まっている。道路の向こうの定食屋に行っても、「ああ、夏にそういう子、プールで働いていたね、うーん、わからんなぁ、どこの子までなのかは・・・」という回答だった。

ミホちゃんが通う学校の名前を聞いたわけでもない。ある程度の住んでいるところまでは聞いたが、実際にはそのエリアは田舎の中では広範囲をしめすエリアだった。ただ、そのエリアを中心に、駅、スーパー、とにかく人が集まりそうな場所と歩いてさがしたが、どこを歩いてもミホちゃんの姿を見つけることはできなかった。

冬休みが終わった。その頃になると、ある一定の割り切りみたいなのが出てきている自分がいた。(今年の夏に田舎帰って、ミホちゃんがあの約束を覚えていたら、それはそれでヨシ。もう忘れられていたら、こうなる運命だったんだ。といってあきらめよう)という、割り切り。いや、心の整理か。

そう思ってからはずいぶんと楽になり、地元の友達にもミホちゃんの事を話したりもした。(Hな事したとは言ってないが)友達は「絶対、ハッタリだろそれww」などと言ってくるが(こいつにはハッタリにしか聞こえないんだな)と特段、腹も立たなかったし、無理に真実であることを証明しようとも思わなかった。なぜか、精神的に大きく成長しているのを感じ取れる1年だった。

そして・・・。やっと夏が始まったのである。

もう夏休みが始まる前日からフェリーで祖母の家に向かい、日が明けて当日から祖母の家での夏休みがスタートしたのである。この周辺の景色も、まったく1年前と変わらず、夏の祖母の家という雰囲気を感じるのには十分だった。

ただ、1年前と違うのはそれこそPHS全盛期から携帯電話に移行しきっており、こんな俺でさえももちろん親の名義だったが携帯電話も持っていた。また、この1年の間に16歳から取れる原付免許も取得し、この夏に向けてのできる限りの準備をしたつもりだった。

祖母の家に到着してからは、近所のオッチャンの原付を借り、海沿いの道を走って市民プールへと向かった。なにかと忙しそうにしている俺であり、もう祖母と仲良く食事をしながら話をしている俺ではなかった。

夏休みは始まった。そして、朝の一番の8時の市民プール前。それから10分、20分と9時まで待ったがミホちゃんは現れなかった。プール自体は別の男子高校生が鍵を開けに来ていた。2日目、3日目もプールで待ったが、その男子高校生以外には誰もこなかった。

4日目・・(もうこれでいなかったら、、、市民プールに様子を見に行くのは3日に1回くらいの頻度にしよう・・)と思い始めていた。不思議な事に、あれだけ楽しみにしていたい夏休みの祖母の田舎での市民プールだったのに、なぜか妙に落ち着いて、ミホちゃんが現れない。という現実に直面した時の覚悟のほうが決まっている俺がいた。

しかし、4日目も5日目も市民プールへと原付を走らせた。祖母からは「あんた、毎朝どこいっちょんの?」と言われるし、原付かりるオッチャンからは、「アルバイトか?」と言われるくらい精を出していた。

そしてとうとう・・・。ついに見つけた・・・。ついに見つけたたのだった!!

次回へつづく

6
投稿者:良い感じ
2017/08/08 07:20:30    (LdmpFuNZ)
楽しく読ませてもらっていますよ!
でも、フレンチキスは英語で考えるとディープキスなんですよね。
そこだけ気になりました。
続きを楽しみにしてます!
5
投稿者:りょうち ◆FjOpeTE2Ts
2017/08/08 01:36:40    (bzTDXgEe)
コメントありがとうございますw 投稿自体を官能小説コーナーにしたほうがよかったかもしれませんね。説明ながくてすみませんw でも、読んでいただける人には、懐かしさを感じながら読んでいただける文章にはなったんじゃないか。って自分では思ってます。またよろしくお願いいたします。
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