さすがに、これ以上はヤバいだろう。

いえ、既にヤバいどころか、イケナイコトをしているわけですが、そこはそれw。
あたしはロンＴの裾を戻しながら、ゆっくりと砂浜に戻ります。

服を着たまま海から上がってきた全身、いえ髪まで濡らした女、それがあたしです。
誰かに見咎められたら何と答えるのか。

ふっふっふw。
テンモーカイカイソニシテモラサズ。
答えは用意してあります。

「どうかしましたか？」

「いえ、ちょっと着衣水泳を。」

完璧です。
完璧なトークスクリプトではありますが、これ以上でもこれ以下でもあり得ない程の回答を誰かに告げることは結果としてありませんでした。

それどころではありません。
新たに生じた次なる問題があたしを襲っていたのです。

・・・濡れたロンＴが肌に貼り付くんですよ、これが。。

あああ！

ま、間違えた。。
しょうがない。。

最初は気付いていなかったんです。
ロンＴの裾に意識が集中していて太腿から股間、更には後ろ、つまりお尻が丸見えだったら困る、とかしか考えてなくて。

そんなコトだけ考えながらビーチサンダルやキャップ、マスクを身に付けて駐車場に向かう途中のコトでした。
日も高くなり人出も増えてきたことから、必然的に他人とスレ違う頻度も上がります。

何だか見られてるなー。
ビショ濡れだもんなー。
海で転んだとか思われてるのかなー。　

なんてボンヤリと考えていたんですよ。

そんなタイミングで一組のカップルとスレ違った直後のことでした。
背後からの風に乗り、途切れがちながら二人の会話が耳に入ったのです。

「ほら、ね？」

「ホントだ。クッキリ・・。」

「ノーパン・・かＴバック？」

「あの下、何も着てなかったり？」

え？
ええ？
あたしのコト？

思わず立ち止まり、無意識のうちに片手でお尻の辺りに触れてみれば、そこは大変なコトに。
濡れたロンＴの裾がお尻に貼り付いているだけではなく、お尻のワレメに食い込んでいたのです！

なんだかやらかしてましたねー笑

初見だと話の筋がわからず
なんのこっちゃ？？
と思ってる人多数居るでしょうね…


と、バレたんですね！
でもそれがカップルで良かったですねぇ
もし男性だったらそのまま連れ去られてたかも！

あ、それもちょっと期待してたりしてー？

期待なんてしてませんよーだw。
後から想像はしちゃいましたけど。

あわわわわ。

慌てて後ろの裾を直しながら視線を下に向ければ、貧乳の為、胸はさほど目立っていませんが、おヘソがクッキリと、そして薄っすらとアンダーヘアとアソコのかたちが浮き上っています。
茶色じゃなくて黒にすれば良かった。。
服の選定ミス（？）。
後悔先に立たずとはこのことです。

ひーん！

その場で座り込みそうになりながらも、お腹の辺りの生地を摘んで裾と下腹部の間に隙間を作り、なんとか誤魔化しましたが、時既に遅し。
何人に気付かれたかは検討もつきません。
オマケに乳首が硬く尖り始める始末。

・・・オナしたい。。

何でさっき海の中でしなかったんだろ。
絶対、見られなかったのに。

アホな後悔をしながらも足早に停めてあった車に向かうあたし。
駐車場に向かう道中、わずか数分ではありますが、ダラダラと。
そう表現するしかない程、恥ずかしいお汁が溢れ出していたのです。

少し離れたところに車を駐車、冒頭、そう書いたコトを思い出してください。
実は海岸に隣接した駐車スペースではなく、徒歩数分程にある入浴施設に車を停めてあったのです。

海水でベタベタ、砂だらけの体で車に乗るのイヤだな。

そう思って帰る前に日帰り温泉に入っていこうという計画だったのです。
実際には海水とは違うモノでベタベタになっちゃいましたけどねw。

車に着くと飲みかけのペットボトルから、すっかり温くなったミネラルウォーターを一気飲み。
カラカラのノドを潤します。
車の鍵を閉めると空になったペットボトルを手にしたまま、駐車場の外れにポツンとある公衆トイレに。
さすがに足は砂だらけだし、服からシズクを垂らしながら施設に入ったら迷惑だろうな、という配慮ですw。

思っていた通り、かなり年季の入ったトイレは勿論、その周辺にも人影はなく、我ながら危機管理に対する意識の高さに大満足。
あ、そうじゃないだろ、、というツッコミは要りません。
分かってますから。

手洗い場でペットボトルに水を汲み、足にかけて砂を洗い流し終えると、さすがに水洗ですが和式（！）の個室に入り、扉を施錠。
濡れたロンＴの水気を絞る為、脱ごうとして腰まで無造作に裾を捲り上げた瞬間でした。

え？あ？

プンと立ち昇る覚えのある匂い。
あたしの・・オンナのニオイ・・。
鼻の奥から頭の芯に向けてナニカが突き刺さるような感じがしました。
堪りません。
思わずクリと乳首を指先で圧迫すると更に濃くなるニオイが興奮を掻き立てます。

背中を個室の壁に預け、夢中になってオナに耽るあたし。

声、出ちゃう。

幾ら我慢しても漏れてしまう喘ぎ声。
ならば、と。
再度、ロンＴの裾を捲り上げ、その生地をクチに押し込み噛み締めれば声は漏れない、と思ったのですがダメです。

ん！ン！ウん！

喘ぎ声こそ出しませんが、動物のようにノドの奥から唸り声が漏れてしまうのは我慢出来ません。

明るい時間帯に露出行為に耽り、恥ずかしい恰好を衆目に晒し、挙句の果てに公衆施設でオナをする女。
しかも汗と海水、そしてイヤらしいお汁で全身を汚しながら、個室の中とはいえ服を捲り上げて下半身を丸出しにしているのです。
その上、ロンＴの裾をクチに咥えている為、噛み締めた唇の両端から伝うヨダレがアゴまで、いえ、首筋まで垂れていました。

・・マジで・・ヘンタイじゃん。

あたしがこんなコトしてるって知ったら会社のみんな、引くだろうなー。

心の底から自分自身がヘンタイだと自覚してしまった瞬間でした。

あ！

悲鳴のような一声を発したのは覚えています。
同時に腰の中心部でナニカが爆けました。
次の瞬間、爆けたナニカの衝撃が体の芯、というか背骨に沿ってアタマのテッペンまで走り抜けたかのような、、上手く表現出来ません。

とにかくガクガクと下半身が震えて立っていられなかったのは確かです。
徐々に震えが収まると脚が脱力して立っていられません。
ズルズルと。
背中を個室の壁に預けたまま、その場にしゃがみ込んでしまったのでした。

会社の誰か知られたら？

それ、あたしの社会人生活が終わっちゃいますよ。
でも凄くドキドキするんだろうなー。
でも絶対、ダメ。

知らない人だったら？
それもリスキーだしなー。

結局、ここで告白するしかないかなーと。


ここまでするつもり？
あるわけないですよ。

・ロンＴ一枚で海に浸かっちゃお。
・その後、お風呂でスッキリして帰ろ。

だけでしたが、盛り沢山になっちゃったんです。。