荒れた天候、真昼間から黒い雲が広がっていると思えば、隙間から強烈な日差しが差している。生暖かい湿った風。こんな日は魔が差すものだ。 私は夜の帳を纏い「ホーム」を訪れた。 本日はスペシャルゲストを迎える。知的で優秀なゴミ箱だ。飢野では最高に敗北させられたのでお礼参りに此処、Kの闇で、O見せ合いをすることにした。 彼は合流して第一声が放尿宣言であった。 それはまるで自らの縄張りを誇示する優秀なオス犬のマーキングであった。 予定地には先客がいたため、他のベンチにすることにした。今日は単独でない気の大きさからか、あろうことかハッテンスポットのベンチに座ったみた。 初めて座ったこのベンチ。まるで公園を征服したような、最高の気分だった。気分を出しながら見せ合って楽しむ。 私が密かに名付けている「木の妖精さん」。今日だったらこんなに大胆なことをしているのを見せれるのだが、期待すると現れないのは妖精の気まぐれだろうか。 次に場所を変えて歩き出した。感じている私は硬くなった乳首を勃たせながら歩く。 途中ですれ違った人が私をガン見していたと知らされる。私からしたら真っ暗で見える筈がないのだが、プロの視点ではどのようなフィルターもお見通しらしい。 ベンチに座って続きを楽しんだ。今度は、歩道が遠いので通行人に気を配らなくて良さそうだ。彼は向こうのベンチでエロ撮影してるカップルが気になっているようだ。そんなねっとりした視姦をしている彼をオカズに私は自分の世界に耽っていた。 下の方も触れた、今度は濡れている。 このまま最後まで…というところで、さっきすれ違った人が戻ってきたようだ。通り過ぎ、Uターンしてまっすぐこちらに向かってくる。 彼が冷静に言った「隠しましょう。」 理性が溶けていた私はもう引き返せない所まで来ていたが、それでも頑張って隠す。 彼が手でジェスチャーをして拒否を示してくれた。 相手は一旦離れたが、しばらくしてまたこちらにまっすぐに向かってきた。彼の世界ではこの距離の詰め方をする人はトラブルを招くリスクがあるとのことだった。 彼がもう一度追い払ってくれて、私達は何もかも元通りに戻し、立ち上がってその場を離れた。 気がつくと周囲は人影が増えており、街灯もない暗がりの中、月明かりだけで行動をする私達はまるで夏の虫のようだと思った。 合流地点の方まで戻る。道を間違えて振り返ると「木の妖精さん」じゃない人も進行方向がたまたま同じだったようで、みんな各々の行軍を楽しんでいたようだった。 追いついたり追い抜かれたりしながら、ひときわ明るいスタート地点まで戻ってきた。駐車場では人の輪が出来ていた。私にはそれがギャラリーの集いに見えた。きっとこの後も、素敵な狂宴が執り行なわれるのであろう。 知的な変態と挨拶も済み、解散する間際、ド変態リクエストが飛んできた「割れ目を見たいです」。 自動販売機の灯りを頼りに、彼はまるでB級映画の熱血監督のように、完璧な『ジュースを買うフリ』のシチュエーションを演出した。 私は彼のそのオスカー賞を狙うかのような真剣な演技指導に応えてあげたのだ。 直後、喜ぶ彼と、声を出して恥じらう私。ついさっきまで闇で快感の底辺に居た我々とは思えない、爽やかでフランクな甘酸っぱさがそこにはあった。