2016/05/01 14:11:04
エピソード4 地区運動会Ⅰ
それから ひと月位は何の事件もなく過ぎました。
息子とお風呂に入っている時、「ねえパパ地区運動会は出ないの?」ときいてきた。
「何?運動会はパパも走るのか?」聞き返しました。
「違うよ運動会じゃなくて地区運動会だって」
(?なんじゃそれ?)
私も初めて知りましたが、農村の過疎集落には住民参加の運動会やソフトボール大会、相撲大会など地域住民の親睦や運動不足解消などの為に
婦人会や農区が主催するものらしい。
そして
そして田植えが終わるこの時期、地区運動会が毎年あるらしい。
(!)
ピンっときた。
「一樹、ママは何やんの?」
と聞くと
「何か練習するって言ってたよ」
何やらハプニングの臭いがしてきた。
妻は翌週から土日になると朝から練習だと言って出掛けるよになった。
私は「ねえママ、俺は出なくてもいいのかな?」
言うと
「いい、いい、私は農家のお客さんが出るから行かなくちゃなだけだよ」
とサラっとかわされた。
6月の下旬、地区運動会は開かれた。
勿論私は 休日出勤のふりをして家を出でタイミングをみて小学校のグランドに向かった。
小学校の周りにポツポツ路上駐車の車が見える、
無論こんな田んぼのド真ん中に駐車禁止の概念はない。
妻と息子を見つけ、常に一定の距離を保ち見つからない様務めた。
東西の集落と少し離れた山間の集落の3チームに分かれて競技が進んでいる、
私はあえて他の集落の応援席の後ろから運動会を見守る事にした。
遠くに妻の姿も見える、Tシャツにパレオみたいなミニスカートがついたスパッツ姿、よく皇居の周りで見かける女性ランナーみたいな感じだ。
子供と年寄りの混合で障害物競争があったり、ムカデ競走があったり、
競技者が少ないので種目は多い、
ところが妻の出番はまだ無いようだ。
お昼も近くなった頃、「次は午前中最後の種目、合体リレーです。」とアナウンスが流れ、トラック内に人が集まってきました。
スタート付近に妻の姿も見える、各チーム男女一組で走るらしい。
応援席の人達も前半最後の種目のせいかトラックを囲む様に集まっている。
会場が注目する中、「ヨ~イ!」の合図で各チームの奥さんが男性に向かい合って抱っこされた。
「ドンッ!」
要するに駅弁スタイルで各チームの奥さんをバトン代わりに繋いで行くレースだった。
昔見た事がる、スタートこそ元気がいいがよろめきながら、男性は小さいトラックを半周する、他の2チームは年配のおばちゃんでジャージ姿、妻より体重は遥かに有るはずだが、妻のチームは男性のチョイスが悪い、
40~50歳位のガリガリの男性がやっとで歩いている。
妻の組が最後尾で私のいる付近にさしかかる、
妻のパレオは捲れ上がりスパッツのお尻丸出しだ、カメラを構える人も少なくない、多分今日はタイツでは無いようだがパンティーラインが見当たらない、
気になって2周目は人の影に隠れて、近くに行ってみた。
スパッツなので、アソコが透けている訳ではないがやはりパンティーラインは
無い、
その時私のすぐ隣で「シャカ!シャカ!シャカ!シャカ!シャカ!」と
ナイロンの摩擦音がしました。
(ゲ!)
ビックリしまた。
中学生?高校生?くらいのたぶん知恵遅れと思われる男の子が
ズボンの中で右手を激しく動かしています。
普通ではないこの状況に廻りの人も見て見ぬふり、
知恵遅れの男の子だから出来る大胆な行動にド肝を抜かれた。
とにかく私の興味は
妻から彼に替わっていた。
少し離れて彼を観察すると、妻が視界に入るとしごき始めるようだ、
もっともこの会場で他にオカズに成りそうなネタは無い、
いつまでも止めようしない彼を観察していると
見かねたお婆ちゃんが彼を連れて行き
応援席の後ろで叱られているみたいだった。
その後 落ち込んだ彼はグランドのはずれを一人ふらふらしていた。
私は彼のビッグプレーがまた見たくて、
接触を試みた。